【バブーン】

Last-modified: 2024-02-17 (土) 15:20:32

概要

DQ2とDQ9に登場する緑色の猿のモンスター。
色違いに【マンドリル】【ヒババンゴ】がいる。
 
下位種マンドリルは理不尽の塊であるDQ2でも指折りの理不尽キャラとして非常に有名だが、こいつはステータスや出現場所に恵まれず地味なイメージが強い。
その地味さがゆえに、【マ ク ロ ベ ー タ】のスレタイを務めたこともある。
 
ちなみに「バブーン(Baboon)」とはアフリカのサバンナに生息するアヌビスヒヒがこの名前で紹介されることが多いが、実際にはヒヒ全体を指す単語である。
NES版ではマンドリルの方にbaboonの名前を取られ、こいつはMagic baboonになっている。何がどうMagicなのかは不明。まさか当初は呪文が実装される予定だったのだろうか(上位の【ヒババンゴ】が呪文を使うので、そちらと間違えられたのかも)?
さすがに意味不明すぎたためか、DQ9ではBig baboonに改名された。
 
ビルダーズ2ではDQ2の世界観がベースであり、下位種のマンドリルが序盤に雑魚の難敵として登場し、上位種のヒババンゴに至っては【モンゾーラ島】のボスに抜擢されたにもかかわらず、こいつはなぜかハブられてしまった。マイナーすぎて忘れられたのだろうか?

DQ2

【ルプガナ】地方や【アレフガルド】地方に棲息する。
登場時期はあの【マンドリル】最後の生息地である【ドラゴンの角】を渡った直後。あの反則級なパワーを誇ったマンドリルに対して、やっと余裕を持って渡り合えるようになった頃だろう。
そんな頃にそのマンドリルの上位種登場ということもあって、初見ではビビッたプレイヤーもいたと思われるが、戦ってみればマンドリルとほぼ変わらず拍子抜けだっただろう。
それもそのはずで下位種のマンドリルとパラメータが大差なく、肝心の攻撃力に至っては負けてるので全然強いイメージがない。HPは上回るとはいえ、これもたった5だけと五十歩百歩。
同種の仲間を呼ぶようになったが、本作の【なかまをよぶ】は半分は失敗するので半分は無駄行動。必然的に攻撃頻度が減り、結果的にダメージ期待値がガックリ落ちている。
もちろん残り半分は成功して1体増えるのだが、この程度のサル如きならばいくら増えようがもはや物の数ではない。
 
王女が【バギ】で大きくHPを削ってから、または【ラリホー】で眠らせてから王子2人が武器でトドメを刺す、というこの時期のパターンで難なく倒せるだろう。
ここまで来られる程の強さがあればまず苦戦しないはず。
名実共にヘボ上位種第1号と言えるだろう。いや、もはや上位種と呼ぶことすら憚られるぐらいだ。
ステータスがほとんど同等ながら形式的には上位種ということで、経験値が38とマンドリルの倍以上になっているのもおトク(ちなみにゴールドは同じ)。
ルプガナについたばかりの段階ではコイツの経験値はウマいので、狩りの対象にされることもある。
まあ、ルプガナ地方をうろつくこと自体珍しいが。
 
FC版の公式ガイドブックの説明によると、森に住むうちに苔が生えて緑になったマンドリルとか驚きの事実が書いてある。
強さに差がないのは元が同種だからだろうか。
保護色つながりなのか、【タホドラキー】を大量に引き連れて、見渡す限り緑一色のパーティを組んで現れることもある。
 
ドロップするのは【やくそう】とショボい割にそのドロップ率も1/16と最高ではないが、上述の通りヘッポコながら経験値が多いというだけでもおいしいので、これで文句を言ったらバチが当るぐらいだ。
 
上記のように本編では印象に残らないが、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】では【きりえれいこ】の「(王女より)バブーンのが丈夫だし…」という理由でバブーンを仲間にしようとする王子達のネタ(5巻P41)で本編よりは存在感があった。

リメイク版

マンドリルの攻撃力が低下したので、一応バブーンが僅かに上回るようになった。
しかしこいつが強くなったわけではないし、プレイヤー側も強くなっているので結局ザコのまま。とどめに最大HPも下げられてしまった。汚名返上にはほど遠い結果である。
どのみちマンドリルとは出現時期が違うのに、さして強さに差がない時点で圧倒的に地味である。
あちらはバブーン並みの強さなのに、出現時期が早いというのだから話にならないのである。

小説版

【ルプガナ】で少女を襲う役回りが、小説版では【グレムリン】ではなくこのバブーンに変わっている。
餌を求めて2匹で山から下りてきて、少女レシルの乗った馬車を襲い、御者を気絶させレシルをあわやというところまで追いつめたが、駆け付けた王子達によって退治された。

DQ9

【サンマロウ】地方と、【宝の地図】(洞窟・Kランク)に出現。
前者では森以外ではお供限定。
今回は、ちゃんとマンドリルの上位種族らしくテンション上げと、いきりたっておそいかかる強化攻撃を使う。
しかし、マンドリルがガッカリ性能に堕ちたこの世界でコイツが目立つわけもなく、しかもちょっと強くなって調子に乗ってしまったのか出現数も少ない。
結果、あっという間にボコボコにされておしまいなモンスター。まるで進歩していない……。討伐モンスターリストには「仲間を呼ばれたら死を覚悟しよう」と書かれているが、こんな雑魚相手に全くその心配はない。
 
せいぜい森の中では保護色になっているため意図せずエンカウントしてしまうとか、こちらが強くても構わず突っ込んでくるので素材を拾おうとして戦闘になるとかが鬱陶しい程度。
別に強くはないが時間を浪費するので本当に鬱陶しい、それだけ。
出現場所も少なくなっているが、【サンマロウ北の洞窟】へ行くときと、(【リカントマムル】が同じ場所に出るので)クエストのときには見るだろう。用無しの邪魔者としてだが……。
落とすアイテムは通常枠が【まじゅうの皮】、レア枠が【ちからのゆびわ】
 
討伐リストの2ページ目によると、苔むした体は草花が生えるので気に入っているらしい。
また、こいつが【ちからのルビー】を飲み込むとヒババンゴに進化するのだとか。