【ピラァ・オブ・バーン】

Last-modified: 2023-06-18 (日) 16:57:09

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する兵器。
訳すなら「バーンの柱」といった意味になる。
巨大な杭型の弾体が空中要塞【バーンパレス】の各攻撃基地及び中央駆動部に一本ずつ、計6本装填されていて、地上に向けて投下すると、その名の通り巨大な柱のように突き立つ。
劇中では【ロモス】北西の【ポルトスの町】【オーザム】南部の雪原、【バルジ島】【パプニカ】西の【ベルナの森】【リンガイア】、処刑場の舞台となったカール山脈の【ロロイの谷】の6箇所に落とされた。
新アニメ版ではベルナの森という地名は出ていない。
無人の場所も多かったため無差別攻撃ではないかと人々は考えていたが、バーンは後述する通りピラァを「配置」する場所を意識していた。
 
ピラァの落下した衝撃だけでも着弾地点に巨大なクレーターを穿つほどの破壊兵器となるが、その真価は頂上部に内蔵された魔力の爆弾【黒の核晶】にある。
それぞれの柱に内蔵された黒の核晶は、1発が【ハドラー】の体内にあったものの10倍以上という驚異的なサイズで、さらに6本のピラァが六芒星の頂点を描くよう投下されているため、六芒魔法陣(新アニメ版では六角魔法陣)の力で威力が増幅される仕掛けになっている。
ハドラーに仕込まれていた核晶ですら【死の大地】が消滅するほどの破壊力であったが、その10倍以上の核晶が6つ、しかも魔法陣の力で極大化することで確実に地上を跡形もなく消滅させるほどの破壊力となる。
これこそがバーンが長年計画を練り続けてきた地上破壊計画の真打ちであり、6つの核晶の大爆発は地上の崩壊を告げると同時に、彼が夢見た「【魔界】に太陽の光を届かせる」という壮大な計画の総仕上げとなるはずだった。
 
核晶は【ヒャド系】呪文で停止させられる弱点があるものの、サイズが巨大のため6本のうち1本でも凍結できなければ一発の爆発から他のピラァに誘爆するのは免れず、仮に魔法陣が発動せずとも地上全域を核晶の爆風が覆い尽くすのは確実な状況となっていた。
しかも落下の衝撃波で【ミナカトール】が消滅し、バーンが爆発の余波を防ぐためバーンパレス全体に結界を再び張った事により、【ポップ】をはじめ決戦パーティーのメンバーは凍結に向かえなくなってしまう。
【メルル】とのテレパシーでその場にいた者達には伝わり、その中から【ルーラ】が使える【ノヴァ】【フォブスター】が向かうものの、パプニカ方面とオーザムの雪原方面に行ける者がおらず、6本中3本が凍結できないでいた。
 
だが、【ダイ】が「地上の人々の心を一つにする」ことを【神の涙】に願ったことで全世界にテレパシーが働き、危機が知らされる。これに応えた各地のヒャド系とルーラの使い手が協力して黒の核晶を凍結して回り、バーンの計画は阻止された。
バーンの魔力によって自動作動する為、基本的には無人だが、オーザムに落ちた1本だけは【ジャミラス】が護衛についていた。これは柱の防衛というより、極寒の地オーザムで黒の核晶が自然に凍らないよう見張りをしていたと、ジャミラス自身が語っている。
 
それぞれの黒の核晶を凍結させた順と、凍結させたキャラは以下の通り。

場所人物備考
ロロイの谷ノヴァ最初にロン・ベルクとノヴァが駆けつけて凍結
リンガイアノヴァ故郷なのでルーラで直行できたが、ここを凍結させてノヴァはMP切れ
ポルトスの町フォブスターロモス【武術大会】に出てたこともあり近くまでルーラで来られたが、凍結まで時間がかかった
バルジ島【アポロ】ゴメちゃんの奇跡のあと、駆けつけた
ベルナの森【マリン】ゴメちゃんの奇跡のあと、駆けつけた
オーザム【まぞっほ】たまたま現地に潜伏していたニセ勇者一行が向かうもジャミラスに遭遇。
後からやってきた【マトリフ】がジャミラスを片付け、尻込みするまぞっほに発破をかけて凍結作業をやらせた

ノヴァ以外は、作中での活躍がほとんどなかった連中が凍結させている。
最初期の悪役であるニセ勇者一行も含め、「選ばれし者」でなくても世界を救う力になれるという、脇役達の大きな見せ場となった。