【ブロキーナ】

Last-modified: 2021-08-02 (月) 00:50:36

勇者アバンのパーティ
【アバン】【ロカ】【レイラ】【マトリフ】―【ブロキーナ】

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するキャラクター。アニメ版でのCVは水島裕(後述の「ゴーストくん」は「???」と表記。EDにおいてこのような形でCVが伏せられるのは新旧アニメ通じて初である)。
 
外見は、禿げ上がった白髪にふさふさの白髭をたくわえ、丸レンズの黒眼鏡をかけた小柄でちょっと怪しげな老人。
しかしてその実態は【閃華裂光拳】【猛虎破砕拳】などの奥義を持つ武神流拳法の開祖であり、「武術の神様」「拳聖」とまで呼ばれる老練の【武闘家】である。
かつて勇者【アバン】のパーティーに加わっていたことがあり、当時からすでにけっこうな年齢だったが、魔王【ハドラー】【凍れる時間の秘法】で封印するため、格闘戦での足止めを担っていたという。
 
世界を救った勇者パーティーの一人ではあるが、ダイ大本編では【マトリフ】同様にほとんど隠居の暮らし。悪い【おおねずみ】として暴れていた【チウ】を捕まえて鍛錬し、魔王の邪悪な意思を跳ね除ける精神力と人間の言葉を教えていたが、それ以外は特に目立った活動をしていなかった。
チウにとっては恩人であり育ての親のような関係でもあり、頭の上がらない相手。怒られる事をとても怖がっていたが、成長を褒められた時は泣いて抱き着いた。まるで格闘技っぽくない【窮鼠文文拳】も、体格が小さく手足の短いチウの為に一番簡単な技をということで考案してあげたものである。
 
そこへ武闘家への転職を目指す【マァム】が訪ねてきたことで彼女も第二の弟子とし、二人からは「老師」と呼ばれている。
本来は弟子を取ることも少ないらしく、人里離れて隠棲した気難しい老人のような境遇だが、本人はひょうきんで冗談好きのお爺ちゃんである。その裏では冷静に物事を観る眼も持ち合わせているあたり、普段は陽気だがここぞで実力を発揮するアバンとも似ている。
現在は病気で動くことができないと語り、いかにも病人らしく咳き込みながら「おしりぴりぴり病」だの「ひざがしらむずむず病」だのコロコロ変わる妙な持病を持ち出しては行動を起こそうとしない所もある。体力が落ちているのは本当なのだが、持病うんぬんは余計なしがらみを絶つための方便のようで、そんな彼がマァムの弟子入りを認めたのは、かつての戦友の娘が平和のための力を求めてやってきたことや、慈愛の心や武闘家としての素養を見抜いてのことだったのだろう。
実際に奥義の一つ【閃華裂光拳】を伝授するのはマァムが初めてで、強力で危険な技だからこそ、それを恐ろしい技と認識する優しい心や覚悟がある人間にしか教えないのだと考えていたようだ。
 
歳をとったとは言え戦闘能力もいまだに高く、スタミナがもたないと言いつつ、そのスタミナが持つ1分間程度ならば凄まじい実力を発揮することができる。また、あくまでも「本気を出すと1分間でスタミナ切れしてしまう」のであって、ミナカトール防衛戦では魔界のモンスター相手に長時間の大立ち回りを演じていた。
冒険者仲間であり同じく高齢の【マトリフ】も体力こそ衰えてはいるが「サシで1分間の呪文勝負ならまだ誰にも負けねえ」と豪語し、実際魔王時代よりさらに強くなったハドラーとも互角以上の呪文勝負を見せている。
マトリフは自分達を世界有数の高名老人と自称していたが、直前の反応からブロキーナは自分が有名人だとはあまり自覚していなかった模様。
 
劇中の実戦で使用した技は【土竜昇破拳】だけであり、その土竜昇破拳は不発に終わっている。
だが、ブロキーナの強さの本質は、相手の打撃を的確に捉え、見切り、リーチの内側に入り込み反撃する戦い方そのものにある。その人間離れした身のこなしは【ヒム】【ラーハルト】が手も足も出なかった【ミストバーン】にさえ真っ向から接近戦を挑めるほど。
この体術と観察眼があれば、敵の間合いの内側にいたほうが軌道を読みやすい分むしろ安全であり、ヒムも「格闘の教科書の様な戦い方だ」と驚いている。
それでも避けきれない攻撃への対処法として受け流しの極意をも会得しており、【オリハルコン】を力技で易々と捻り切るミストバーンの腕力から繰り出される拳ですら、「枯れ木のようなボディ」で衝撃を吸収、ほぼダメージを受けずに済ませてしまった。
攻撃力の面でも、マァムをして「相手がミストバーンでさえなければ最初の一撃で決まっていた」と言わしめるなど、拳ひとつでありながら勇者や大魔道士に引けを取らない達人中の達人である。
また、かつての勇者パーティーで凍れる時間の秘法を目撃していたこと、特殊な効果を持つ閃華裂光拳の知識、触れた身体が異様に冷たい事を考え合わせてミストバーンが同じ秘法を使っているのを見破るなど、歴戦の【けいけんち】が役立つ場面もあった。
閃華裂光拳や回復魔法を使えるので、ホイミ系呪文の契約適性や、ある程度の魔法力も備えているようだ。
最終決戦ではヒュンケルやヒム、ポップの治療にも活躍している。
この描写から「ブロキーナもマァムのように僧侶系から武闘家に転職したのでは」という推測もある。
もっともダイ世界の呪文は個人の適性によって契約と習得が決まり、何の職業に就いたかとは直接関係しないため、
「ホイミ系の契約適性を持つ者が武闘家になる」というのも普通に可能。武闘家転職後のマァムはMPが伸びなくなっているが、これも「魔力を伸ばす修行をしなくなったから」なのか「武闘家という職業の影響で伸びなくなる」のかは不明なので、ブロキーナのMPが生まれつきなのかなんらかの修行で得られたのかも謎である。
 
上記の通り、本気を出すと「相手がミストバーンでさえなければ最初の一撃で決まっていた」ほどの実力の持ち主であるとされているため、たまに「なんでハドラー戦では足止め役のみで、普通に討伐しなかったのか」「なぜ大魔王が現れた時やロモスに【クロコダイン】が攻めてきた時に隠居したままだったのか」とツッコまれたりする。
実際に回想シーンではハドラーを見事にぶん殴っており、特に攻撃力が不足しているように見えないのもこのツッコミの一因。
前者は「アバン一行はハドラーを殺害ではなく封印するのが第一目的だった」「アバンら若者に次世代を託そうとした」「ミストバーンは身体こそ無敵だが格闘技術はハドラーの方が手強かった」「最初の一撃は会心の一撃だった」など、後者はマトリフのように「鍛え直したことで今の実力になった」「あまり人間と関わりたがらないブロキーナ自身の性格から」などで一応の説明はつくが、詳細は不明である。
怪力に加えて武器の扱いにも優れたロカなどと比べると、闘気や閃華裂光拳を使わない単純な破壊力という面では劣るのかもしれない。
また、先代キャラの中では「老いゆえに最後の戦いには参加しなかったマトリフ」「指導・サポート役に収まったアバン」に対して、現役並の強さで普通に戦いに参加したため、弟子であるマァムの立場を奪ってしまったのではないか、と言う意見もある。
 
ミストバーン戦後は他のメンバーと共に【バーン】と戦う【ダイ】の下に駆けつけているが、あえなく【瞳】に封じられており、活躍することはできなかった。それどころか、瞳になってから戻るまでは一切喋ることがなく、僅か4コマのみの登場に終わっている。
【ポップ】はブロキーナが瞳になった理由を「ミストバーン戦でのダメージが残っているから」と分析していたが、前述の通り物理的なダメージを受けた様子はないため、体力切れによる消耗という事だろう。
 
ちなみに、これらの戦いや【ロモス武術大会】には、白い布をかぶった雑な変装で「ゴーストくん」や「ビーストくん」と名乗って参戦している。ゴーストくんの頭には三本の毛がついており、単なる布ではなく一応は手作りの扮装のようだが…ビーストくんに至ってはゴーストくんに黒髪のカツラと海苔マユゲを足しただけである。
武術大会では受け流しなどを使ってラッキー勝利を装い勝ち進んだらしく、「強いのか弱いのかよくわからない謎の実力者」と紹介されていた。
ビーストくんとして再登場した際は正体は誰の目にもバレバレだったのだが、本人曰く「弟子を陰から助けるのが格好いい」のでわざわざ変装の上で助太刀に現れたらしく、自らモンスター枠で志願して獣王遊撃隊員11番にも列せられている。

勇者アバンと獄炎の魔王

ハドラーを倒すため、アバンは彼に教えを乞う旅をしている事が2話で語られた。
そして4話で登場。山小屋で名も無き木こりとしてのんびり余生を過ごしており、魔物が人を襲わないよう餌を与えている。
力を込めずに人差し指で薪を割ることができ、それがアバンが【大地斬】を編み出すきっかけとなった。
 
5話では巨大な【マンイーター】を始末するために閃華裂光拳を使っている。
「拳聖」としての実力を見せつけるシーンとなったが、前述のように「なぜハドラー戦では使わなかったのか」という新たな疑問として読者の話のタネにもなっている。

星ドラ

ダイ大特別引換券3枚でビーストくんの衣装を入手できる。