概要 
自らの分身を生み出して敵を撹乱する毛むくじゃらの魔物。
【デザートゴースト】や【イエティ】、【ビッグスロース】の色違いだが、それらと違って(平時は)舌を出していない。ただしFC版DQ4においてはダメージを受けて点滅した時、一瞬舌が消えるのが見えることがある。
初登場のDQ4では火を吐いていたが、色違いのイエティとの兼ね合いか、近年は氷系の攻撃をすることが多くなった。
また、DQ4(PS版)とDQ10の個体は鳴き声や性格が似ている。
DQMSLのモンスター図鑑に素早さで分身を作り出したと書かれている。原理は『残像拳』と一緒である。
なお、DQ11ではモンスターではなく人間として登場。詳細は【ベロリンマン(DQ11)】を参照のこと。
DQ4 
第二章の【武術大会】5回戦の対戦相手。
英語版での名前はNES版ではLinguar、DS版以降ではAbominable Showman。
前者は舌や舌の動きを意味する単語。要するにバイリンガル・トライリンガルといった類のそれ。
後者は忌々しい興行師といった意味。showmanはsnowman(イエティ)を捩ったものと思われる。
本来なら、この後に決勝戦として【デスピサロ】と対戦するはずだったが、 デスピサロが突如行方をくらましたため、こいつに勝てば武術大会優勝となる。
戦闘が始まると突如4体に分身する。本物はそのうちの1体で、3体はダミーの幻で攻撃しても無駄になる。
それぞれ1匹ずつの別グループなので、プレイヤーが任意で攻撃対象を選ぶ形になる。
まとめて叩きたいところだがこの時点のアリーナにそんな手段はなく、後続作品から入ったプレイヤーにとっては、今作の【ブーメラン】が全体攻撃できないという理不尽さを痛感するであろう相手。
他のイエティ系モンスターと違って普段は舌を出しておらず、こちらがダミーを攻撃した際に本物が舌を出すという小憎らしい演出になっている。
ちなみにFC版でモンスターの行うアニメーションは他にも【変身】【合体】【分裂】【モシャス】があるが、同じ系統内において同じアニメーションを行う系統種がいない点は共通している。
分身こそするが、その中で攻撃を仕掛けてくるのは本物である1体だけ。
通常攻撃の他力をためたり、【ひのたま】を吐いたりしてくる。
ステータスはHP55・攻撃力40・守備力60。4回戦の【サイモン】と比べれば格段に劣るが、素早さだけは75とかなり高い。
この時点でのアリーナでは先制するのはかなり厳しいため、早め早めの回復を心がけること。
なお、呪文を全く使わないのに何故かMPは無限に設定されており、全ての呪文に完全耐性を持つ。【ほほえみのつえ】の道具効果のニッコリも通用しない。
幻の分身を生み出して攻撃を回避するという行動は設定上、【マヌーサ】と同じことをしているはずなのだが…。
システム的には全くの別物である(マヌーサは命中率3/8化、こいつの分身は4体になるので命中率1/4(=2/8)化と、マヌーサの上位互換と言えなくもないが)。
この際の必勝法、すなわち本物を見分ける方法は……一切ない。
一応ダミーは攻撃してこないという違いはあるが、防御してそれが分かっても毎ターン分身し直して配置が変わるので無駄。
必要となるのは運と根気。ここまで来られた自分を信じてひたすら頑張ろう。
「あるきかた」でもどうすればよいか調査していたが、同じ位置にいる者を集中狙いすると倒しやすかったという報告がある。
前のサイモン戦で【やくそう】のストックが尽きてしまうと、とたんに旗色が悪くなる。最低でも薬草を2つは残しておきたいところ。
HP自体は55しかないのでこの時点のアリーナであれば最低3度攻撃を命中させれば倒せる。運が悪ければいつまでも倒せないが、逆に運が良ければ回復なしで勝てる相手でもある。
こいつに苦しめられたこともあってか、アリーナも後発の外伝で分身を出して戦うようになる。
事実上の決勝戦となったこの試合だが、今までの相手とは異なり、試合の参加者としては明らかに異質である。
同じように異彩を放っていた【ビビアン】については、リメイク版では「女に見えるけど男」と謎の設定変更があった(アリーナが参加していることからわかる通り、当大会では女性も普通に参加可能である)が、ベロリンマンは他の4人と異なり【モンスターずかん】に記録されてしまう。「実は毛深いだけの人間なんだよ!」という逃げ道すら否定され「魔物」であることが確定してしまった(サイモンも魔物である【さまようよろい】のグラフィックだが、こちらは鎧を着た人間と説明されても不自然ではない)。
はたして、もしこいつが勝ってしまったら、【モニカ】姫は結婚するのかどうかが最も気になるところである。
それ以前に、どうやって武術大会への参加申し込みをしたのだろうか?
またPS版を除いた作品では戦闘後に会う機会がないので、デスピサロと結託していたのかは不明である。
ちなみに、力ために関しては効果の適用のされ方がハードごとに異なっている。
FC版では力ためターンと次のターンが同じ位置の場合のみ適用され、火の玉にも効果が乗る。
PS版では力ためターンと次のターンが別の位置でも適用され、火の玉には効果が乗らない。
DS版では力ためターンと次のターンが同じ位置の場合のみ適用され、火の玉には効果が乗らない。
例えば力ためターンの本物がBで次のターンの本物がCになった場合、FC版とDS版では力ための効果は発揮されず、PS版では通常攻撃に力ための効果が乗る。
PS版>FC版>DS版の順に危険度が高いといえるだろう。
余談だが、実質的に最終戦であるため、FC版では勝利後に「次の戦いに備えて薬草を使いますか?」の質問が挿入されなかった。しかし、やはり展開上おかしいと判断されたのか、リメイク版では戦闘後に確認されるようになった。
もちろん後がないので使っても何の意味もなく、知らずに使うと無駄に浪費させられることになる。とはいえ2章ではこれが最後の戦闘であり、5章に持ち込んでも加入時期的に二束三文のアイテムなので実害はほぼない。
移民として(PS版) 
PS版では他の武術大会メンバーと同じく、のちに【移民】としても登場する。
移民カテゴリは「イエティ」。【移民の町】の特殊形態では【ミステリータワー】を作る上で役立つ。
アリーナがパーティにいるときのみ出現し、マスタードラゴン謁見前から登場する唯一のモンスター移民。
カタコトで話し、口ぐせは「うおーん!」。セリフの大半も「うおーん!」で占められている。
口数こそ少ないが、アリーナとの再会は嬉しいらしく、結構気の良いやつである。
なお移民としての名前は「ベロリン」になっている。リスト掲載の都合もあって、移民の名前は5文字しか入らない。
名前に4文字しか付けられないプレイヤーと同じような被害(?)を受けた人物である。
CDシアター 
尺の都合もあって他の武術大会参加者はほとんどロクに紹介されない中、唯一まともな出番を与えられた。
しかも戦闘BGMには【恐怖の洞窟】を激しいロック調にアレンジした特別版を用意されたりと扱いが優遇されている。
エンドールのカジノ(カジノ名は「ラーの鏡」)所属であり、ブライが言うにはモンスター格闘場のチャンピオンらしい。
そのためアリーナには「何よコイツ!?」、クリフトには「魔物じゃないですか!」、客席からも「なにアレ?」と散々言われている。
CDシアターの他の魔物達同様に声に編集・エコーが掛かっているため分かりにくいが、アナウンスに紹介されて入場した際には「どうも」、分身でアリーナの攻撃が外れた際には「ハーズレー(外れ)」等とやたらお喋りな魔物である。
本編同様に4体の分身でアリーナを翻弄するが、最終的にアリーナは目を閉じて集中することで本体を特定し反撃に成功。
これによりベロリンマンは試合放棄して逃げてしまうが、この時には「怖い怖い」と連呼しているようにも聞こえる。
ゲームブック版 
ゲームブックでは事実上の決勝相手がサイモンになったことで存在ごとスルーされてしまった。
ただし、描写されていないだけで、ラゴス、ビビアンの前に2戦しているらしいので、そのうち一人(?)がこいつだった可能性はある。
DQ10オンライン 
Ver.2ストーリーのボスとして登場。【勇者姫アンルシア】を鍛えるため、賢者【ブロッゲン】が用意した相手。
分身は5体以上になった上、それぞれに攻撃力を持つ。
詳しくはこちらを参照。
剣神 
ステージ5のボスとして登場。
途中で中ボスとして雪合戦を挑んでくるが、雪玉を斬って跳ね返せばOK。
なお、これを全て跳ね返すと【バイキルト】のオーブをくれる。ボスとしては少々面倒な敵のため、これを獲得してから先に進むのが良いだろう。
ボスとしては、まず4体に分身してから本物がベロをペロッと出し、正体の位置を知らせてから偽者と位置を変えて攻撃してくる。
はじめは入れ替わるのが遅いので簡単に本物が見つかるが、何度もやっているうちに入れ替わりがどんどん速くなる。
最終的には、常人が見分けるのは不可能な速さとなる。ここまで来てしまうと必要なのは運と勘と気合のみである。
ちなみに偽者を攻撃してしまうと4体全員が雪玉を投げてくる。おまけに投げてくる方向もタイミングも全てバラバラ。
その数は合計で30個を軽く超えるだろう。ここぞとばかりに勇者をボコボコにしてくる。
バリアで防ぐには無理がある。それとも極めれば全部防げるのだろうか。
運悪く瀕死の状態で生き残ってしまった場合は、外れを攻撃したタイミングで【スクルト】をかけ、なるべく被弾率を下げるようにしたい。
コツとしてはHPが半分を切ったところで、特攻技である【奥義Wインパクト】を放つこと。6割以上残った状態では奥義Wインパクトを放っても生き残ってしまい、後が辛くなる。
襲い掛かってくる順番によってガードによる必殺技ゲージの上昇にも違いが出てくるため、調整がやや難しいところではある。
雪玉の攻撃の方が明らかに痛いので、本物が3、4番目にいるときが続くような状況ならば、時には偽物の攻撃をわざと食らい、ゲージの上昇を抑えておくと良い。
もちろん、剣が強くてバイキルトを使えるなら、最初からバイキルトをかけて攻撃し、先の奥義Wインパクトを炸裂させよう。
ちなみに、戦闘中に喋る珍しいモンスターでもある。
DQMB2L 
【レジェンドクエストIV】の二章で登場。
【あばれうしどり】と【ピクシー】を引き連れている。
カウンター技の「ちょうはつ」と「ヒャダルコ」を使う。
要は魔法使いと組んだ【イエティ】の使いまわし。
ビクトリーではレジェンドクエストの始まりが本編の第五章からという事もあり、リストラされた。
DQH2 
【霊峰レーゲン】の頂上でボスとして登場。
基本的な行動パターンはイエティと大差ないが、分身した偽物を間違えて攻撃すると凍ってしまうので注意。
本物は投げてくる雪玉が大きい他、氷の玉も投げつけてくるのでよく観察すれば判別は可能。
アリーナ&クリフト編では【カンダタ】に呼ばれて登場する。
こちらもまた分身する...が、それぞれにHPがあり高くない為問題ではない。
また、クリア後に戦える【強ボス】にもなっているが、本編とはうってかわって凶悪化している。
詳しくは【ベロリンマン・強】を参照。
モンパレ 
Sランク魔獣系として登場。なんとFC版のカラーである。
本作では分身は特性の「マヌーサ攻撃」で再現されており、まめちしきにも「幻覚作用のあるツバで旅人を惑わせる」といったことが書かれている。
回避率もやや高く、できるだけ原作に近づけようとしたことが伺える一匹である。
ステータスはSランクモンスターらしくなかなか高めではあるが、実装後期のモンスターたちのインフレにはさすがについていけなかったようでモンスター全体から見ると残念ながらそれほど強く無い部類に入る。
初期とくぎは【しゃくねつ】。
火の玉のつもりなのだろうが、さすがにSランクに最下位ブレス【ひのいき】はまずいと思ったのか最上位のブレスに。
DQ10では灼熱の炎を吐き出すのでもしかするとそっちの意識かもしれない。
DQRA 
真1弾カードパックの拡張カードとして実装。初期リーダーをアリーナが務める、武闘家専用のレジェンドレア。
5/2/2
おうえん
召喚時&スキルリンク:ベロリンマンを1体出す
本作のコイツは全員が実体である。召喚時にスキルリンクまで繋げられれば、原作通り4体並ぶことになる。
その後もテンションを回すたびにどんどん増える。効果の都合上、全滅させない限り何度も何度も増えまくる。
逆にいえば、原作では使えなかった【太陽のタロット】などの範囲攻撃を使えばアッサリ駆逐できる。デッキ相性が如実に表れる1枚といえるか。
ドラけし! 
DQ4イベント「それぞれの旅立ち」の中盤のボス兼強敵として登場。強敵チャレンジでは物理以外が効くものの、星5で有効な恒常ドラ消しは【グレイトドラゴン】のみ。
ドラ消しは星3の赤属性で、スキルは上方向をブレスで攻撃する「火の玉」。強敵チャレンジで獲得可能。
なお本作では1体でしか登場しない。複数体出てくれば原作の分身を再現できたのだが…