【ホルキンス】

Last-modified: 2023-07-21 (金) 21:24:58

ダイの大冒険

漫画【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】の登場人物。
最強を誇る【カール騎士団】の騎士団長を務めていた。
アニメでの声優は1991年版が梁田清之、2020年版は金城大和。
名前の設定はないが同じく騎士を勤める弟がおり、彼の回想シーンにのみ登場する。
弟の声優は1991年版が太田真一郎、2020年版が拝真之介。
旧アニメでは弟と風貌が大きく異なる。
 
【フローラ女王】の配下であり、元騎士団員である【アバン】【ロカ】から見れば後輩にあたるわけだが、ダイ大本編での登場・所属時期が彼らとはまるで合わないため、特に関連するシーンも無い。
 
劇中では【ダイ】達一行が魔王軍【バルジ島】で決戦を行っていたとき、同時期に【カール】に侵攻していた竜騎将【バラン】との一騎討ちで戦死している。
その場を見ていた弟によると、ドラゴン軍団を必死に撃退する最中に軍団長のバランと遭遇し討たれたという。
一歩も引かない剣戟戦を展開していたが、バランが剣を一旦収めたのを隙と見誤り、「臆したか!」と突撃したところに【紋章閃】の一撃で胸を貫かれての即死だったらしい。
 
バルジ島決戦後に移動した魔王軍の拠点【鬼岩城】を追ってカールを通過した【ヒュンケル】がホルキンスの弟と出会い、戦死の経緯を聞き埋葬を手伝っている。このとき、胸を貫いた傷跡がダイの額の紋章と同じ形だと気付き、バランとダイの関係、そしてダイ達に危険が迫っていると察している。
 
作中ではあまり深く触れられていないが、弟の言葉通り「バランが剣技での戦いでは埒が明かないと判断した」のであれば、多数の実戦経験があり、かつ【闘いの遺伝子】による先人たちの技術を持ち合わせるバランを相手取る実力をもった、人間界でも指折りの剣豪ということになる。
とはいえ、これはあくまで弟の視点から見た「(少なくとも)剣の腕前は互角だったのだろう」という推察であり、竜闘気や魔法剣、竜魔人などのバランの真の実力を見ることもなく紋章閃の一撃で倒れた彼が、実際の所どれほどの実力だったのかはわからずじまいである。
旧アニメ版では、ヒュンケルは「額からの光…その正体はわからないが恐らくはバランの奥の手…それを使わせるとはこのホルキンスという騎士、よほど腕の立つ男だったのだろう…いや…バランめ…人間などとはまともに勝負する気など無かったということか…?」というフォローだかなんだかよくわからない独白をしている。
2021年12月に発売されたオフィシャルファンブックによるとホルキンスの剣技を認めたが故、紋章閃で決着をつけたという。剣戟では善戦していたということで弟の「剣の勝負では兄も決して引けを取らなかった」という発言はあながち嘘でもないようである。
 
原作では戦闘シーンが上述のバラン戦の【負けバトル】のみしか描かれていない。
旧アニメ版ではドラゴン軍団を必死に撃退する勇姿がちょっとだけ追加され、バラン戦においても剣士どうしの名乗り合いから始まり、打ち合い数合や鍔迫り合いが追加されるなど、剣士としての実力を覗かせる描写が増えた。
バランは剣を呪文や闘気を打ち出す必殺技の媒介として使う場面が多く、普通の武器として用いた立会という意味では、割と希少な場面だったともいえる。
新アニメは原作とほぼ同じで、ある程度は善戦している描写がされたものの紋章閃であっさりと殺されている。
ダイ好きTV#52での三条陸曰く、「ホルキンス、かなり強かったと思いますよ」「剣ではバランといい勝負をした」「カール騎士団伝統の必殺剣を用い、彼の剣は闘気剣に近かった」「呪文はあまり得意ではなかった」「アバン流刀殺法の存在を知っていた可能性はあるがカール騎士団の正統剣をメインに戦い続けることを選んだ」そうである。
後述の父から受け継いだ剣術ということもあり、アバン流刀殺法には頼らず伝統剣で戦うことを選んだ上でバランといい勝負をしていたということで、呪文はさほど使えないが剣術には優れていた戦士といえよう。
 
このエピソードとカール滅亡時の映写から、二つの強国を短時間で滅ぼしたバランの戦術は
「基本はドラゴン軍団の戦闘力に任せて蹂躙し、その中でもドラゴンを撃退できる実力者がいたら早期に自らが出向いてその者のみを仕留める」
というものだったようだ。

勇者アバンと獄炎の魔王

幼い頃のホルキンスと、その父親【コバルト】も登場。
コバルトは【ロカ】の先輩としてカール騎士の心構えや剣技を伝えていたようだ。
なおなぜかホルキンスの弟は全く作中に登場しない。ホルキンスとは意外と年が離れているのだろうか?