【マイエラ修道院】

Last-modified: 2020-09-24 (木) 09:01:44

DQ8

宗教の名前はわからないが、とりあえず【修道院】
英語版での地名はMaella Abbey。
スペインにはMaella(現地読みだとマエージャとなるが)、イタリアにはMaieráという、ここと同じ読みをする名前の街がいくつか存在するが関連性は不明。
ただしここに限らず本作の教会関連者の名前や地名にはラテン系言語が由来だと思われる名前が多いのだが。
 
【ククール】【マルチェロ】が育った修道院。
【船着き場】【ドニの町】を隔てる川の中州というとんでもない立地に構えられている。
僅かでも増水しようものならあっという間に浸水しそうだが大丈夫なのだろうか……
作中において実際にこの修道院が見舞われる災難は水害ではなく火災なのだが。
奇特な立地だが最初からそうだった訳では無く、こちらは伝染病の蔓延によって放棄せざるを得なくなった旧施設から移転したもの。
対岸の川沿いをさかのぼった山間には嘗ての修道院の跡地がある。
詳細は【旧修道院跡地】を参照。
 
最近寄付金が上がったらしく参拝者は金持ちばかりな上、高額の寄付をしては「これで天国行き確定だ」等と言って胸を撫で下したり、隅では免罪符を平然と販売していたり、内部では男同士でアレな事をしていたりと、その体制は腐敗しつつある事が伺える。
ククールにしても「お祈りをしに行く」という名目で、貴族の「相手」をさせられていたであろう事がドニの町で飲んだくれている聖堂騎士団員から聞ける。
なお、参拝者がお祈りしている祭壇は修道院から入ってすぐの所にあり、祭壇に上がると神父に罰当たりと怒られる。
 
マルチェロの初登場、その太鼓持ちとばかりに鼻持ちならない【聖堂騎士団】など、何かとムカつくイベントが多い。ここのBGM【修道僧の決意】はそんな雰囲気を良く表現している。
唯一、ここの主である【オディロ】院長はククールが純粋に尊敬する数少ない人物だが、【七賢者】の子孫だったが為、主人公らとククールの目の前で【ドルマゲス】に殺害されてしまう。かくして、ククールは院長の敵を討つべく主人公の旅路に加わる。
 
オディロを亡くし、マルチェロが修道院を離れ、その振る舞いを律する存在を失った聖堂騎士団は、その後瞬く間に増長を始める。
要求する寄付金の額を更に跳ね上げ、その金で豪華な食事や装備を買い漁るなど贅を極める一方、修道士達に対しては寝床すら奪い粗末な食事でこき使うなど、その横暴ぶりを遺憾なく発揮。
また、本来貴族や名門の子弟しか入団を許されなかった騎士団の制度を撤廃。
逆に新たな指導者であるマルチェロの唱える「実力主義」の元、腕っぷしさえあれば誰でも門戸を叩けるようにした結果、一発当ててやろうという野心を持ったごろつきやならず者が集まり、下町の傭兵団の様な有様になり「一応は聖職者の集まり」だという能書きが聞いて呆れるレベルである。
いくら元々戦闘集団でないとはいえ、仮にも修道院にならず者まで力一つで招き入れるのはいかがなものか。
旧体制が騎士団内の傲慢と腐敗を増長していただけに、こうした改革もやむなしと思えなくもないが、王侯貴族にも直接携わる崇高な騎士団…という組織の本分を見失うアリサマでは「改革」とは到底言えない。
個人の実力を重視し入隊の敷居を下げるにしても、せめて最低限の品格を持ち合わせた人物を見極めて採用し、騎士としての教育を施すべきだったろう。
 
最終的には修道院のド真ん中で宴会を開き、【ベルガラック】から呼んだバニーに祭壇の上で尻を振らせて喜ぶなど酒色の限りにふける始末。
「マルチェロが法皇に就任した祝い」という名目だそうだが、この宴会が始まるタイミングは彼の法皇就任が決まった時点、つまり【煉獄島】脱出後、ではなく、なんとその彼を倒した後。
つまりマルチェロが全てを捨てて荒野に消えた直後なのである。
【赤い空】の異変に世界中が不安に包まれる中、自分たちの専横を支えていた最大の後ろ盾が消えた事も知らず、ただただこの世の春とばかりに浮かれているサマは、哀れを通り越して滑稽にしか見えない。もはやこの宴会、目的と手段が入れ替わってしまっている。主人公の仲間の面々も憐れみを禁じえない意見を連発している。
 
跳ね上がる寄付金に見失う本質、ここを訪れるまともな信者はだんだん減っていき、最終的には救いのためには人目も金目も憚らない金持ちすらもいなくなる。
上記した通りの荒れようなため「ここはもはや修道院ではない、立ち去るが良い」と入り口の神父が言っていたり、見習い修道士は堕落した騎士団達に天罰が下るよう祈り、一部の修道士は脱走してアスカンタの教会の世話となり新たな生活を始めている。
暗黒神の復活で世界中が恐慌に陥っている時ですら誰もこない有り様で、既に教会施設としては全く機能していない。
エンディング後にも生存しているマルチェロや【ニノ】大司教(改め法皇)が尽力しない限り、そう遠くないうち本当にこの修道院は失くなってしまうのかもしれない。
事情を知らなかったとはいえ、後述のように「一国の王に非礼を働いた」と言う事実も消滅材料になりうる。
トロデーン国や教会上層部の出方次第ではトロデを蹴り飛ばした騎士が腐敗要素としてそう遠くない内に処刑されかねない。
単純な実力ならありそうなマルチェロに関しては、3DS版の【ジャハガロス】イベントを見る限りでは、すでに教会とは緑を切っている可能性が高い上に前法皇を殺害した事が暴露されているので、彼が尽力するのは厳しいと思われる。
そんなこんなで、2chではしばしばオマイラ修道院などと呼ばれる事もある。
 
そんなマイエラ修道院であるが、【聖地ゴルド】【サヴェッラ大聖堂】と並んで「世界三大聖地」という大変ありがたい称号を頂いているらしい。
ただ他の二つと違い店屋の類は一つもなく、施設規模そのものは至って簡素。加えてサヴェッラ大聖堂の衛兵がマルチェロを陰で罵っていた際には「辺境の修道院」とこき下ろしており、凄い所なのかそうでないのかがいまいち分からない。三大聖地の中でも一番格下…という扱いなのだろうか。
 
一応入り口にいる老修道士は教会の役目を果たしてくれる。
【ルーラ】で飛んできてすぐにセーブできるので急いでいる時は便利。屋外なので再開直後にいきなりルーラで飛べるのは【川沿いの教会】【海辺の教会】にもない利点。
因みにこの修道士、ドルマゲス襲撃時の火災騒動の最中も顔色一つ変えずに教会仕事をしてくれる。何気にスゴイ人だ。
ついでに言うとこの火災イベントも実は強制されていない。
この手の火急を要するイベントの場合、大抵はルーラが使えなかったり、仲間にその場を離れることを止められたりするものだが、特にそうしたことは起きない。なんならお隣の【アスカンタ】まで出向いて【願いの丘】に登って【パヴァン】を立ち直らせて一泊してから戻ってもまだ燃えている。スゴイ。
もう一度言うが特に強制されていないので火事場見物もゆっくりできる。
旧修道院跡地に向かう道の途中、丁度ロンリージョーがいるあたりが絶景ポイント。
暇がある人や聖堂騎士団の腐敗やらに辟易している人は一度足を運んでみるといい。燃えてる橋がよく見える。普通だったら呑気に見物している場合ではないのだが……そこは気にしたら負けである。
 
宿舎の地下には牢獄と拷問室があり、主人公達も一度はここへ閉じ込められる。
シリーズ恒例の【牢屋】イベント(一回目)である。
所謂「鉄の処女」も置かれているが、何故かその中が外への抜け道となっており、ここを通って脱獄することになる。ククールが謹慎を食らった時の脱走用に勝手に改造したのだろうか?
この際にククールは「マルチェロの拷問はキツいぜ?」と口元に笑みを浮かべながら言うが、果たして目撃談なのか体験談なのか……。
マルチェロ本人の所業を見てると、確かに容赦しなさそうではある。
 
余談だが、この際にチートを使用して鉄の処女が置いてある部屋から出ると修道院の正門から脱出するという没イベントの一部を見ることが出来る(PS2版のみ)。
この時通る中庭(正規のプレイではこの時行くことが出来ない)には何人かNPCが配置されているが、一部のキャラを除いて台詞が設定されていなかったり、修道士のNPCが不自然な状態で配置されていたりと全体的に作りかけという印象が強い。
当初は中庭を通ってこっそりと逃げ出す予定だったのが、途中から鉄の処女を通って脱出するというストーリーに変更されたのだろうか。
また、この没イベント時のククールのセリフによれば、この場合のトロデ王は捕まっておらずに外で待機しているようだ。
この状態で修道院から出ると音は再生されるものの画面が暗転したままになり、進行出来なくなる。
 
因みにこちらのイベントを後回しにして先にアスカンタ方面のイベントをクリアしておくと、ククール加入後に【トロデ】の憂さ晴らしのため【パルミド】へ向かうことを提案されるイベントが入る。
なお、馬車暮らしでご馳走にありつけなかったことに対する不満を述べるあちらと異なり、こちらでは国王という身分でありながら蹴り飛ばされ、牢屋に放り込まれたり、拷問にあいかけたりといった不当な扱いに対する憤りを見せる。