【マガシドー】

Last-modified: 2026-05-10 (日) 00:21:55

概要

HD-2D版DQ2に登場する【シドー】の強化形態にして、真のラスボス。
同作で追加された唯一の完全新規デザインのモンスターでもある(本作で新規ボスとなった【デルコンダル王】もボス級モンスター扱いやゲーム中の独自グラフィックでの登場は初だが、服装等の造形自体はSFC版の公式ガイドブックのものが元で完全な本作初出とも言い切れない)。
 
ナンバリング作品においてはリメイク版DQ4の【エビルプリースト】、DQ11の【邪神ニズゼルファ】に続く真のラスボス枠となるが、それらと異なり解禁後も引き続き元のシドーとの戦闘は可能(通常シドーからの連戦形式)。
 
勇者一行に討伐されるも、直後に闇の意思から強い闇の力を得て蘇った、破壊神の新たな姿。
「全てを破壊する」というシドー自身の意思に、「生きとし生ける者に死を与える」という闇の使命が混在しているという。
シドーの強化形態には【ジェノシドー】という前例が存在したが、あちらは近年ではオリジナルとの関係がぼかされているのに対し、こちらは明確にシドーの強化形態となっている。しかし、後述の事情からこちらも単なる強化形態というわけではない可能性が高い。
 
基本的な細部のデザインは元の姿を引き継ぎつつ、遥かに巨大でより禍々しい姿に変貌。
大きな違いは6本あった腕がシンプルに一対になっている点と、代わりに蛇の尻尾が6本に増えているところ。
さらに腹部は【暗黒神ラプソーン】【邪竜神ナドラガ】の如くでっぷりと肥大化し、反面巨大だった両翼は手の先ほどの大きさに縮小したうえ皮膜も失っている。身体の巨大化に耐えられなかったのか、ドクロの首飾りも無くなっている。
元々は多少の愛嬌はあった顔つきも、両目は真っ赤に染まり、その上にはギョロりと動く3つ目の眼が覗くようになったことで見る影もなく恐ろしくなっている。ちなみに蛇の目も全て真っ赤になっている。
 
なお、厳密には手足はもう一対残っており、もう一対の腕なのか脚なのかは不明だが、極小サイズにまで小さくなった手が脇腹の下の方にわずかに残っている。
ただし、HD-2D版DQ2の戦闘画面では位置が下過ぎて確認することができない。【討伐モンスターリスト】では全身が表示されるため確認することができ、通常攻撃の動作を取らせてみるとよく見えるのだが、立体感は無く、よくよく見なければ手なのかどうかも分からないくらいに小さく描画されている。
一方【公式ガイドブック】に掲載されているイラストでは、小さいながらも付け根から肘、指先から爪までしっかり残っており、力なく垂れ下がってはいるが一応ちゃんと一本の腕(?)として残っているのが見て取れる。
とはいえ両翼とともに元々の機能は完全に失っている様子なので、基本的には腕は2本になったと捉えて差し支えないと思われる。
身体の巨大化に伴い4本の手足と両翼が縮小あるいは消滅しているわけだが、元々シドーは戦闘時において翼と脚は直接的な攻撃には使用していなかったため、より攻撃的な形態に変貌する過程で残す必要性の薄い部位は吸収されるような形で削ぎ落されていったのかもしれない。
 
【公式ガイドブック】に掲載されている巻末インタビューによると、デザインを担当したのはHD-2D版のパッケージイラストを手掛けた生島直樹。
新たな最終ボスとして彼が描いたデザイン画を、堀井雄二が何度もチェックし、さらに「闇の意思が影響している」という設定に基づきニズゼルファのテイストも加えられているとのこと。
ちなみに最初の頃のデザインはリアルっぽくて格好よかったらしいのだが、「DQ」のイメージとは少し違っていたらしく、鳥山明のイラストの特徴である丸っこくてかわいい雰囲気も取り入れながら、最終的なデザインまでこぎ着けたようである。
実際、マガシドーのデザインはシドーのものを基にしつつもだいぶ丸っこいフォルムに仕上がっている。かわいい雰囲気は…強いて言えば大きく上がった口角によって強面ながらも満面の笑みを浮かべてるように見えなくもないところだろうか。
 
名前の由来は「禍々しい」+「シドー」からだろうか。
他者に操られているような状態、額に増えた眼、そして「マガ」という名前からすると【マガルギ】もモチーフになっているかもしれない。

DQ2(HD-2D版)

CV:宮田幸季
最初にシドーを倒してエンディングを見たあとに「闇の意思」の存在が示唆され、【世界の思い出】のコンプリート&【竜王のひ孫】に勝利して【ハーゴン】とシドーの連戦に勝利すると、闇の意思がシドーの体を包み込み、主人公一行は瓦礫と魔法弾だらけの謎の空間に飛ばされる。
マガシドーはこの時点で闇の半球の中で力を蓄えており、主人公一行はどこからともなく現れた光り輝く【ラーミア】に乗った状態で最終決戦が始まる。この展開は【暗黒神ラプソーン】との決戦に似ている。

第一形態

BGMは【おおぞらに戦う】
戦闘突入前にラーミアが全快してくれるので前2戦の消耗は気にしなくて良い。
逆に言えば、シドー戦でHPを調整して初手から【超絶技】を発動する戦法は取れないということでもあるが。
 
毎ターン開始時のウィンドウに「マガシドーは闇のころもをまとっている!」というメッセージが表示されることからもわかるとおり、この状態では【ゾーマ】同様【闇の衣】をまとっている。
 
【ロトの竜剣】を道具として使用すると闇の衣は剥がれ、

またしても わが 闇のころもを うちやぶるか……!

しかし ムダなこと……!

我は 光に満ちた世界に生まれ出ずる 暗黒の神……

我が前に すべては ほろぶ!

という台詞を言い、BGMも【勇者の挑戦】に変化。BGMがおおぞらに戦うから勇者の挑戦になるという流れはトレジャーズの【ギンギーラ】と同じである。
なお、3ターン目が終了するとロトの竜剣を使うように促す選択肢が表示される点はHD-2D版DQ3のゾーマ戦と同様。
 
HPは8000で1~2回行動。
肉体的にはシドーということなのか下記の第二形態も含めて使用技はシドーと似通っており、この時点では通常攻撃に【痛恨の一撃】【スクルト】【やみのはどう】【にらみつける】【はげしいほのお】を使用。
また、オリジナル同様HPが半分になると1回だけベホマも使う。
とはいえ行動回数は少なく激しい炎は流石に型落ちにも程があるので闇の波動や強制睡眠に気を付ければ十分やっていける。

第二形態

第一形態を撃破すると戦闘画面のまま背後に巨大な6匹の蛇が現れる。
ステータスや使用技は強化されて別のモンスターとして扱われているが、外見的変化は比較的小さいためか討伐モンスターリストではこちらのみが記載されている(公式ガイドブックでは両形態のイラストがそれぞれ掲載)。
 
HPは12500に増大し、行動回数は2~3回に強化。
技構成はスクルトと激しい炎が削除され、【ジゴスパーク】【ルカナン】【しゃくねつのほのお】が追加とよりいやらしいものとなっている。
また闇の力を高めることがあり、状態異常耐性を一時的に上げ、規定ターン数以内に2400ダメージ以上出せないと味方全員のHPを最大HPの2割前後まで減らされる。
しかし本作は味方側の火力もインフレしており、ローレシア王子の【渾身斬り】であっさり2400ダメージは超えてしまう。不安なら【アストロン】で保険をかけておこう。
ちなみにマガシドーのこの攻撃をキャンセルできると、攻撃力&守備力&素早さが下がるので反撃のチャンスとなる。
なお、流石にクドくなるためかこちらはベホマは使ってこない。
 
なお、マガシドー戦では敗れても、1度だけ【ラーミア】による全員のHP・MP完全回復してくれてそのまま戦いを続けられる。

闇の衣状態のマガシドー

ゾーマや邪神ニズゼルファと同様闇の衣を剥がさないまま戦うことも可能。
後述の事情もあって闇の衣の性質はむしろゾーマよりもニズゼルファのそれに近く(毎ターン闇の衣のアナウンスが表示される点も同様)、耐性やステータス自体は変わらないが3DS版のニズゼルファ同様被ダメージを1/5にまで減衰される。
それだけでも厄介だが、こいつの場合は与ダメージを3.5倍にまで激増する効果も兼ね備えており、激しい炎程度の技でも相当耐性を固めてないと200前後は食らうし通常攻撃で平然と500超えのダメージを叩き出してくる。
また、闇の衣を剥ぎ取らないまま第一形態を撃破した場合は当然第二形態も闇の衣有りとなっており、ジゴスパークはもちろん闇の力の攻撃も例外なく3.5倍されるのでまともに食らえば即死は免れない。
そのうえランダムで紋章の効果を封じ、更にラーミアによる蘇生も発動しないというメタ要素も兼ね備えている。
 
このような凶悪な仕様の数々から、あまり強くなかったHD-2D版DQ3の闇ゾーマとは異なり到達レベル(60~70程度)では到底勝ち目はなく、全員レベル99であっても苦戦は免れない。
闇の衣を剥がさずに倒したいならMP回復アイテムを大量に用意しての【精霊の守り】によるゴリ押しや多量のドーピングも考えた方が良いだろう。
ただ、両形態とも反射や【うけながし】によるマガシドー自身の攻撃までは軽減できないためジゴスパークをうまく跳ね返せられれば大ダメージを与えられる。ドーピング等を前提としないならこれが最も現実的な戦法かも知れない。

考察

ゲーム的にはシドーの強化形態ではあるが、まめちしきの「強い闇のちからを得てよみがえった破壊神」という記述から、設定上はシドー自身の力によるパワーアップではなく外部からの介入で変化したイレギュラーな形態と言ったほうが正しい。
 
闇の意思の正体について本編で語られることはなかったが、マガシドーのCVや特徴的な喋り方からするにかつてロトゼタシアの勇者と戦った邪神でほぼ間違いないと思われる。概要にも書いた通り、実際にマガシドーはそのデザインにもニズゼルファのテイストが加えられている。また、闇の衣を打ち破った際に「またしても わが闇のころもを うちやぶるか……!」と発言していることもこの可能性を強めている。
闇の意思は元人間だった【ハーゴン】を邪教の神官にした存在ということも判明している。奇しくもこの流れはかつて魔王になった男に似ている。
そしてラーミアに乗っての空中戦、勇者のつるぎを使って闇の衣を剥がすという演出も、何もかもが奴を連想させてくれる。
ロトゼタシアの先にある世界がアレフガルドだとするならば奴がいたとしても何ら不思議はない。完全に滅ぼされたと思われていたが、かつての名前が失われるほどの長い時の中で再び世界に影響を与えられるほどの力を取り戻したのだと考えられるだろう。
 
シドーに関しては闇の意思に乗っ取られて復活したような形であるため、ある意味では被害者であるといえるかもしれない。
その降臨に関しても、肉体の再生まではできなかったニズゼルファが自らの器とするために呼び出させたとも考えられ、最初からニズゼルファによって仕組まれていた可能性すらある。
台詞に関してもニズゼルファの影響が強く、シドー自身が発しているものとは言い難い内容といえる。実際、闇の衣を剥ぎ取った際の台詞の名称欄は「闇の意思」となっており、シドーの台詞とはされていない。
ただし、闇の衣を剥ぎ取った際の口上はDQ2のその後を描いた作品であるビルダーズ2のシドー(良心分離後)の台詞(「創造に満ちた世界に生まれ出ずる 破壊の神」「我が前に すべては ほろぶ!」)のアレンジでもあり、討伐モンスターリストによると上記の通りシドーの意思と闇の使命が混在しているとのことなので、完全なニズゼルファそのものとはまた異なる精神状態なのかもしれない。

タクト

2026/2/6に実装。ピックアップSPスカウトより排出されるSランク。
3D化したことにより、尻尾は一本の太い尾の中間から6本に枝分かれしている事が伺える。