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【ミーティア】

Last-modified: 2019-08-12 (月) 20:53:42

概要 Edit

【ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君】のヒロイン。通称は「馬姫」。
サブタイトルの中の『呪われし姫君』とは、彼女のことを指している。
おそらくDQ1以来の、物語のヒロインとなるキャラがNPCというパターンである。
物語開始時には17歳だったが、道中で誕生日を迎えて18歳になる。
一人称は「ミーティア」もしくは「わたし」。前者のほうが多い。
3DS版では「私(わたくし)」も登場した。
 
「ミーティア」は流星(meteor)を意味する英単語。FFシリーズによく登場する「メテオ」と同じ語である。
英語版では「Medea」(ミディーア、ギリシア神話に登場する魔女メーデイアと同じ綴り)とされた。
また、3DS版の【公式ガイドブック】では「Metea」となっている。
 
馬に変身させられた姫君という非常に珍しい設定。
過去には犬に変身させられた王女という前例があるが、彼女は犬の段階ではほぼモブ扱い(モブなので姿はそれほど重要ではない)だったのに対し、ミーティアは「最後まで」「馬の姿のまま」「常に主人公に付いて共に冒険する」という重要キャラであるため、馬の姿形がとても重要なのだ。
実際に彼女の馬の姿をデザインするのにはかなり気を遣ったようで、【鳥山明】は以下のコメントを発表している。

これは…大変でしたねぇ~。サラブレッド的なシュッとした馬にしたかったんですが、それじゃあ馬車を引けないだろうし、かといって農耕馬的にするとカッコ悪いし…って。資料見て、たてがみとかを変えて、最終的にこれになったんです。

力強さと気品を両立するのは大変だっただろう。

旅立ち前 Edit

【トロデーン王国】【トロデ王】の一人娘。つまり身分は【王女】
生まれてすぐ、【サザンビーク王国】【チャゴス】王子との婚約が取り決められる。
ふたりの婚約の経緯については、こちらを参照。
 
8歳のころ、城にやってきた【主人公(DQ8)】と出会う。
主人公とは同い年(ミーティアのほうが生まれたのは少し後)であり、一緒に遊んで育った。
それまでは「毎日お勉強ばかりで同い年の遊び相手すらいなかった」とのこと。
そんなわけで、主人公のことを「お兄様のような人」として慕っている。
主人公ともっと一緒にいたいがために、主人公を近衛兵に任命するようトロデに頼んだりしている。
 
ある日、道化師【ドルマゲス】によって父親とともに姿を変えられてしまったうえ、故郷を失うことに。

東の大陸(冒険開始~船入手) Edit

常に【馬車】を引く馬としてパーティに付いてきているのだが、とても存在感が薄い。
あまり説明もないまま本編が始まってしまうし、フィールドでは姿を見られないし、ときどきイベントに姿を現しても馬の姿だし、しばらくはセリフもないためである。
 
【パルミド】では、馬泥棒に連れ去られて1000Gで闇商人に、そして女盗賊【ゲルダ】に売り飛ばされてしまう。
これが原因で主人公たちは、交換条件となった【ビーナスの涙】を求めて【剣士像の洞窟】へ行くことになる。
 
その後、荒野の古代船を入手するためにトロデーン城に一時帰還することになるが、その時にトロデが「国いちばんと言われた美しい歌声」などとミーティアの歌声を回想する。
また、城内の本棚には「彼女の姿を見るだけ、彼女の歌声を聴くだけにでも、トロデーン城に行く価値はあるだろう」などとミーティアを評した本がある。
これらのことは、【イシュマウリ】が海の記憶を呼び覚まそうとするイベント中にミーティアが歌うことの伏線になっている。
 
彼女自身、音楽の才能にかなり恵まれていたようで、歌が上手いだけでなく、ピアノも弾けることが判明する。
トロデーン城の姫の部屋でピアノを調べると、トロデからミーティアのピアノに関するコメントが聞ける。

西の大陸(サザンビーク・ふしぎな泉) Edit

中盤に入って訪れる【サザンビーク】では、婚約者であるチャゴスの残念な人柄を知ることになる。
【王家の山】では強引に乗ったチャゴスに鞭を打たれるなど、ひどい仕打ちを受ける。
チャゴス王子と約束どおり結婚することが王女としての務めだと考えていたが、この一連の出来事で心が揺れ始める。
 
その直後に訪れることになる【ふしぎな泉】では、水を飲むことによって一時的に元の姿に戻る。
それまでの回想では隠されていた顔を、ここで始めて見ることが出来る。
この時までは、【ヤンガス】【ゼシカ】【ククール】の三人は、「本当にトロデーンの王と姫だってことが信じられない」とか「トロデ王と主人公の壮大な妄想にかつがれているのかも」とかそういうセリフを口走ることもあった。
今後はこの泉に来て水を飲ませれば(お腹がいっぱいで飲めないこともあるが)彼女とも話ができるようになる。
ときどきは泉に立ち寄ってほしいというのがミーティアの願いなので、たまには連れていってあげよう。
また、この後は【宿屋】に泊まると夢にも出てくるようになる。夢は以下のタイミングで発生する。

ちなみに、ふしぎな泉に寄り付かずにクリアすると、トロデ王から【三国一の薄情者】という【称号】を与えられてしまう。

【エンディング】 Edit

【暗黒神ラプソーン】討伐後、呪いの効力が切れて父トロデともども無事に元の姿に戻る。
それから数か月後、【サヴェッラ大聖堂】にてチャゴスとの結婚式が行われることが決まる。
式の日取りが決まってからというもの、城の女性の話によると、自室のピアノで悲しげな曲ばかりを弾いていたらしい。
 
通常エンディングでは、「あんな王子と 結婚するくらいなら お馬さんのままのほうが よかったくらい!」と言って、大聖堂から逃げ出す。
王女としての務めを果たすというのが基本的な考えだったのだが、さすがに相手がチャゴスでは無理だった。
この時、かの【そんな、ひどい…】の無限ループを発生させ、ヤンガスの【おっさん いつのまに!】を模した「お父様!いつの間に!?」というセリフを発する。
 
真エンディングでは、実はサザンビーク王の甥だった主人公と結婚するという展開に。
ふしぎな泉でのイベントを数多くこなせば、主人公とミーティアは身分は違うものの幼なじみのような仲であり、彼女が以前から主人公に好意を寄せている面が読み取れる。
それ以外にも、トロデーン城の日記などからも分かるように、子供の頃年齢の近い友達がいなかったため、主人公の事を親友や兄妹のように思っており、それがいつしか歳を重ねるうちに仄かな恋愛感情に変わっていった事は想像に難くない。
しかし、面倒さでイベントや本棚を無視したり、内容を適当に読み飛ばしながらクリアすると、わけもわからずとってつけたような説明だけされて真のEDを迎えてしまう。

人物像・性格 Edit

彼女の容姿は清楚だが気品を感じるものである。
父親であるトロデ王とは似ても似つかない。きっと母親似なのだろう。
ここまで容姿が父親に似なかった娘というのは珍しいが、父親似でなくて良かったと安堵したプレイヤーも多いのでは…。
3DS版の発売で母親の容姿が判明し、正式に母親似であることが確定した。
というか、ミーティアの容姿は母親の生き写しである。
 
トロデとの父子仲は極めて良好である。
お互いに家族思いな性格であり、ストーリー中でのやり取りは数少ないが、随所で仲の良さが見て取れる。
 
ドラクエのキャラクターについては、ここ数作は味方キャラを含めアクやクセの強い(良く言えば個性的な)キャラが多かった。
そんな中でミーティアはかなり純真な性格であり、夢の中でも亡くなった【メディばあさん】のことを思い出して泣いているなど、優しい心を持つ。
そんなミーティアであるが、幼少期の自分について「小さいころはすごくわがままだった」と回顧している。
トラペッタに行きたいと駄々をこねて、主人公と一緒に変装してお弁当まで持って城を抜け出したこともあるらしい。
 
子供のころ「鳥になりたい」と思っていたので、【神鳥のたましい】入手後の夢の中でははしゃぐ。
勉強ばかりで同い年の遊び相手すらいなかったので、城の外へ出たいという気持ちがあったからだとのこと。
かなづちであり、まったく泳げない。
 
あまり怒らない性格で人の姿で怒ったことはなく、ストーリーライン上ではトラペッタでトロデが魔物と間違われ袋だたきに遭った時しか怒らなかった。
他には仲間との会話上でトロデが馬になっているミーティアの容姿を馬的な目線から褒めた時「……ブルルル。」と唸った。(すぐにジョークだと弁明されたが)
王家の山でチャゴスに乗られた挙句ムチまで入れられた際にも嫌がって振り落としたもののその後チャゴスに対して怒る様子はない。
むしろわがままだった幼少期の自分と重ねて心配してすら見える。
 
ふしぎな泉で一時的に元の姿に戻った際にトロデが馬車を引かせた事を謝罪した際には、

「いいえいいえ お父様
つらいのは ミーティアひとりだけじゃ
ありませんもの……。
「それに ミーティアは
○○たちの お役に立てて
うれしゅうございましたのよ。

と言い馬車を引かされたにも関わらずつらいのは自分だけじゃないと嫌な顔を見せなかったどころか、
むしろ主人公達の役に立ててうれしいと思っている。
彼女の性格の良さ、聖人っぷりは、ドラクエシリーズの全キャラクターの中でも最高の部類に当たると思われる。
器の広さに関しては、【竜王のひ孫】【ナムジン】ともタメを張れるであろう。

3DS版 Edit

CVは種田梨沙。
【煉獄島】イベントでは、幼少時のエピソードが語られる。
ある日、優しかった母の死に絶望し口も聞けず料理にも手をつけない程の鬱状態となっていた所、森の中でトーポと出会い、彼の手引きによって死にかけの主人公と出会い、トロデ王に進言し彼を救出。
それが彼との出会いだったと語られる。
また、母親の姿が地味に判明しまんま彼女と同じ外見であった(それ以前の機種でも終盤のアスカンタ国領でトロデに話かければ「わしの亡き妻はミーティアそっくり」と言っていたが、そもそも父親の方は人間姿で比べても似ている所が一つも無いので、その台詞を知らずとも、ミーティアが完全母親似だろうと気付けそうだ)。
彼女は文字通り亡きトロデーン王妃の生き写しである。
 
また、ストーリー後半で見る夢の種類が増えており、

のパターンが追加された。
その中では主人公に想いを寄せるような描写も見られる。
 
さて、そんなミーティアだが3DS版では、なんと主人公がミーティアではなくゼシカと結婚するというエンディングが追加された。ヒロインというのは後々相手役から外れることもあるようだ。
それでも、自分用のはずだったウェディングドレスを涙を飲んでゼシカに貸し出し(ゼシカの様子を見るとやはり胸がキツいようだが)、主人公とゼシカの式のためにゼシカを式場まで連れ出すということまでやってのけるという器の広さと優しさを見せてくれる。
また、通常エンドでもゼシカエンド解放時では馬車内での会話が追加されており、PS2・スマホ版の通常エンドよりも主人公への恋心をより意識した形となっている。
 
ゼシカエンドでもミーティアはチャゴスと結婚することはないため、「ゼシカを選びたいけど姫がチャゴスの嫁になってしまうのは嫌だから仕方なく~」と考えたプレイヤーは「これなら安心してゼシカを選ぶことが出来る」と考えるだろう。
しかし、主人公以外にカップルフラグが立つ相手がいない(もちろんチャゴスは論外)にも関わらず、(通常・真EDのどちらでも)主人公の恋路を懸命に応援してくれる健気な彼女を見て、ようやく彼女の魅力に気付いたプレイヤーも多いのではないだろうか。
今作のエンディングはラプソーンを倒した後の行動で分岐する(詳しくはエンディングの項目を参照)ため、彼女に魅力を覚え、今までぞんざいに扱ったことに対して申し訳なくなったならば、是非改めてミーティアエンドを見てみよう。
ゼシカエンドに比べると、ゼシカのような告白もゼシカの家族達からの祝福も結婚後のやりとりも何も追加されていないため、正直若干地味だが。
 
エンディングでやや地味に見えてしまう代わりか、【写真】機能の主人公とのスペシャルポーズは幼年期・人間・花嫁の3種類あり、大概1種類だけの事が多い中唯一3種類と、破格の扱いを受けている。

余談 Edit

人間の姿自体がネタバレ要素のためか、似たような立ち位置であるDQ1の【ローラ姫】と違い、他のDQシリーズにおける出演はほとんどない。
【スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団】において、【レンキン山】の神殿の床に、トロデとミーティア(馬)の絵が何枚かあったりするだけである。一応3DS版DQ11の【冒険の書の世界】のトロデーン城に原作通り肖像画があるが、原作以上にイバラに覆われており口元すら見ることができない。ライバルズで勇者エイトのカードに馬の姿が、そのカードの最終スキルに結婚式時の人間の姿が描かれた。
 
【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書】をはじめとする公式書籍では、馬の姿は公開されているものの、彼女の人間の姿は一切公開されなかった。【その他の地域】並のトップシークレット扱いである。
3DS版でようやく公式イラストが公開された。
また、2016年発売の【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】にて、PS2版時点で描かれていた【鳥山明】の原画が公開された。
 
馬に変身させられた彼女に配慮してか、本作ではアイテムとしての【うまのふん】が登場しない。その代わりなのか、新しく【うしのふん】が出てきた。
 
なお、トロデーン城の彼女の部屋のタンスには【ガーターベルト】が入っている。
ちょっと背伸びしたいお年頃なのだろう。
ククールを弓で使っていると、【エロスの弓】の素材にされることが多い。
弓を誤って売らない限りは、最終的にはこのガーターベルトが最強の弓、【オーディーンボウ】になることになる。

 
なお前述の誕生日についての台詞からわかることだが馬の姿でいた時は普通の馬と同じものを食べていたらしい。
笑顔で雑草を食べたなどといえるあたりなかなかたくましい人物のようである。
 
ブラウザゲームの「ドラゴンクエスト モンスターパレード」にて、主人公が引いている馬車の馬車馬である「アデリナ号」が、馬の状態のミーティアに酷似している。というか完全に色違いである。
しかも呪いで姿を変えられていたのも共通している。ただのパクリじゃねえか。
 
DQ10のコミカライズ【ドラゴンクエスト 蒼天のソウラ】【マルチナ】の所有する商船が「パトリシア級8番艦ミーティア号」と名付けられたものであり、船首には馬姿のミーティアによく似た馬に跨るミーティアらしき姿の像が飾られている。