【ムンババ】

Last-modified: 2023-10-14 (土) 01:09:46

概要

DQ11に登場する【ボス級モンスター】【NPC】
立派な金色のたてがみが生えた純白の身体に、大きな口と太く長い前足を持つ巨獣。
「ムフォムフォ」という特徴的な鳴き声で敵を威嚇し、相手が怯んだ隙に殴り倒すのが得意。
色違いに【マムー】【グレイトマムー】【カイザーマムー】がいる。
 
元ネタは古代バビロニアのギルガメシュ叙事詩に登場する怪物フンババ(ハンババ)にマムーをかけたものだろう。
なお、元ネタそのまんまの【ハンババ】はDQ4ですでに使用済。
英語版ではJörmun。北欧神話の毒蛇ヨルムンガンド(Jörmungandr)からと思われる。
マムーの英語名はJowlerなので、マムーの名前の一部を含みつつ(別の地域だが)神話の怪物が由来という点を踏襲したのだろう。

DQ11

【ミルレアンの森】に生息する聖獣で、魔女【リーズレット】の力を封じている。
 
ストーリー中では【クレイモラン王国】の女王【シャール】に化けたリーズレットが「ムンババは魔女の手下の魔獣である」とウソの情報を主人公に吹き込み、魔女に敵対する者同士で争いを促されるという、むくわれない聖獣。
まったく同じ情報で魔女にだまされた【グレイグ】とミルレアンの森で戦闘しているところで主人公たちも駆けつけ、それを新たな敵とみなしたのか主人公にも襲いかかり、戦闘となる。
 
撃破するとグレイグのとどめの一撃で命を奪われてしまう。
聖獣だからか、消滅するときに他の魔物が出す紫の煙ではなく白い煙を出しながら消滅している。
その後、主人公一行がこいつの正体を知るのは【古代図書館】。時すでに遅く、魔女の口車に乗せられてしまった事に気付くのだった。
邪神復活後に邪神の眷属として復活するが、主人公の光を浴びて正気に戻り、イシの村に移住する。

戦闘能力

吹雪で仲間とはぐれているため、主人公単騎での決戦となる。
HP 820、完全1回行動。行動パターンは以下の通り。

通常攻撃or【ゆきだま】→通常攻撃orゆきだまor【けとばし】【ムフォフォダンス】

物理攻撃を好み、強化攻撃のけとばしやゆきだまを投げつける特殊攻撃でダメージを与えてくるほか、
攻撃力を2段階上昇+守備力1段階低下を自らにかけるムフォフォダンスという固有特技も使用する(【すてみ】と同じ効果)。
 
眠りに無耐性なので【ラリホー】は効きやすいが、1対1で対決する関係上こちらの手数が稼げず、すぐ目覚めてしまう。酷い時には眠らせた次の次のターンで目覚めてしまい、ラリホーが完全に無駄行動と化すことさえある。
本作のボス敵の仕様上、ラリホーが効いたときに物理攻撃を仕掛けると必ず起こしてしまうので、ラリホーが効いたら【メラミ】【デイン】でダメージを与えるとよい。
仮に使わずとも、回復・攻撃のタイミングを間違えなければ難易度は低いだろう。

すべての敵が強い

攻撃力が上がっており、それを封じる手段にも乏しいので、意外な難敵。
特に、行動順が「主人公→ムンババ/ムンババ→主人公」になった時が危険。ムフォフォダンスが掛かっておりこちらのHPが少し削れた状態でこれをされると、その時点でこちらの負けである。
主人公が2回連続で行動すると、その後どこかのタイミングでムンババが2回連続で行動する可能性があるので要注意。
主人公が2回連続で行動した後はムンババに2回連続で行動されるまで回復ラインを高めに保ち、早めに【ベホイム】で回復するように。MPが尽きやすいので、できればMP回復アイテムがあると良い。
その他、【ソードガード】か、【ブレードガード】【ガードカウンター】があると便利。

邪ver

過ぎ去りし時を求めた世界にて、ムンババが【邪神ニズゼルファ】の影響を受けて「ムンババ・邪」と化して復活、ミルレアンの森に立ち寄った人間を襲っている。鳴き声は「ムブォ」に変化し、色はかなりドス黒く変化(3DS版では緑色のオーラで覆われているだけ)。
【ベロニカ】が「先代のムンババは私たちが倒しちゃったから、その分まで仲よくしよう」と言ったり、【セーニャ】が「せめてもの償いに祈りを捧げたい」と言っているが、邪神によって復活した可能性もあるため、異変前のものと同じなのか別個体なのかは不明。
勝利条件については古代図書館に参考となる資料が収められていることを【エッケハルト】が教えてくれる。過ぎ去りし時を求めた後に突如出現するこの本には、かつては森の守り神として崇められていたと書かれており、エッケハルトに資料の存在を教えてもらうことで、続きを読むことができるようになる。
続きの記述によると、元々は邪神に生み出された魔物で、ムンババ・邪こそが本来の姿であり、相手の力を吸収する事で無限に復活できる能力を持っていると書かれているが、勇者の力である【デイン】系呪文でとどめを刺す≒勇者の力を吸収させることで浄化され、無害な「聖獣ムンババ」へ変えることができる、とのこと。
事前に知っていれば本を読まずとも撃破することが可能だが、エッケハルトに話を聞かずに撃破してしまうと、そのデータでは本の続きが読めなくなってしまう。
些細な点だが取り返しのつかない要素なので、気にする人は注意が必要。
 
HP 2700程度。攻撃力は驚異の620を誇り、更に3回行動を行う。行動パターンは以下の通り。

【いてつくゆきだま】→通常攻撃orけとばし→【バイキルト】or【ラリホーマ】or(行動をスキップ)

高い攻撃力で強烈な打撃を与えてくる他、【バイキルト】でさらにその高い攻撃力を上昇させることもある鬼畜仕様。これで3回行動なのだからたまったものではない。
ラリホーマで妨害もしてくるうえ、「いてつくゆきだま」として強化されたゆきだまはダメージに加え、強化効果を打ち消し+氷属性耐性ダウンという超性能に。
半端なパーティーではデイン系呪文で倒すどころか普通の攻撃さえままならない。
行動パターン上、いてつくゆきだまは毎ターン使用するため、補助系呪文は最低限に抑えなければならないのも厄介。
持久戦はまず不可能なので、捨て身の覚悟でガンガンダメージを与えて行くのが有効。名前表示が赤になるまで削ってから、スタンバイに回していた主人公をバトルメンバーに出し、決めるのが手っ取り早い。
攻略には一応どのデイン系呪文でもOKだが、スキルリセットを駆使して【ギガデイン】あたりを取得しておけば決定力が増す。【れんけい技】【ジゴデイン】【ミナデイン】を使用してもOKとみなされる。
問題はれんけい技を使おうにもいてつくゆきだまで【ゾーン】をかき消されること。
3DS版であれば控えメンバーをあらかじめゾーンに入れておき、ここぞという時に総替えを行い、連携技がターン開始に発動する仕様を合わせることで楽々突破できるが、戦闘中の入れ替えにロスが発生するPS4版だとそうもいかないため、PS4版ではギガデイン連打のほうが安定するだろう。
 
PS4版でミナデインを使って止めを刺したいのであれば、ある程度素早さを調整して【きせきのしずく】を使うのが手っ取り早いか。
店売り購入はムンババ・邪を倒してからになるが、ちゃんとクエストをこなしていればこの時点でも一つは手に入っているだろう。
また少々強引な手段だが、戦闘前に主人公と女性メンバー1人(理想は攻撃魔力のあるベロニカ)と他2名をゾーンに入れた状態で控えにしておき、先発メンバーに【レディファースト】を会得した【シルビア】を入れて行う手もある。
作戦内容は先発メンバーである程度ムンババ・邪を削った後に、シルビアのターンで控えの女性メンバーを呼び出し即座にレディファーストを行い、レディファーストを受けたキャラの行動時にそのまま残りの控えと先発を総入れ替えするというもの。
PS4版のミナデインは3DS版と違い主人公以外のターンでも発動可能なので、これでムンババ・邪の行動を挟むことなくゾーンを温存したまま、疑似的な総替えからのミナデインを叩きこむことができる。
 
なお、マヌーサが有効な上にムンババの攻撃パターンは単体物理攻撃のみ。どれだけダメージが痛くて、軽減が効かなくともそもそも当たらなければ意味はない。
また、【零の洗礼】などでバイキルトを消しつつ戦えば、極端に劣勢にはならないだろう。こちらの守りを固めるより相手の力を削ぐ戦い方が有効。
通常攻撃とけとばしは【カウンター】可能なので、【うけながしのかまえ】【かばうの極意】等で被害を抑え、相手にダメージを与えつつ立て直すことも出来る。

グレイグの【はくあい】スキルを解放しているなら、グレイグはひたすら【におうだち】、一人はグレイグの回復に専念し、残る2人でムンババのバフを消しつつ攻撃、という布陣を組むのも良い。この作戦においてグレイグは転んでも眠ってもいけないため、彼には両方に耐性を持つ【スーパーリング】【エルフのおまもり】を2つ装備させること。逆に言えばグレイグのにおうだちさえ維持できれば戦線は絶対に崩されず安定してムンババのHPを削ることができるので、彼だけは何としても死守しよう。盾おじさま大活躍である。尚この場合グレイグ以外のアクセサリーは好きに選んで良いが、初手のにおうだち前にラリホーマを打たれる可能性があるので最初のターンだけは耐性装備にしておくと良い。
 
ただ、ムンババの気分次第でも戦闘は左右されるので、根本的にレベルが足りない場合以外は何度も挑戦する価値がある。
なお、HPを判断する材料である名前の色は3DS版では見えないように思うかもしれないが、行動選択時にYボタンを押せば敵の状態が確認できる。
 
【イシの村】復興イベントの中で【エマ】に指定される「ゆるい感じの聖獣」とはこのムンババのことであり、浄化のイベントを済ませた後に話しかけると村のマスコットキャラクターとして定住させることができる。
PS4版では村の入り口から見える位置の岩山から村全体を見守り、3DS版では主人公の家の前で番犬代わりとしてムフォムフォと吠えている。
マスコットという割に用心棒の【ガレムソン】【ベロリンマン】よりも明らかに戦闘能力が高いのはご愛敬。
もしイシの村に魔物が襲ってきたとしても、用心棒2人とともにしっかりと村を守ってくれそうなので主人公も安心していることだろう。

DQ11S

声優は小西克幸(【ベロリンマン(DQ11)】【イッテツ】と兼役)。
その他は3DモードはPS4版、2Dモードは3DS版2Dモードと同仕様のため各機種の情報を参照。