【メガンテ】

Last-modified: 2024-03-26 (火) 19:04:23

概要

DQ2以降に登場する自己犠牲の【呪文】。実は本来別の使われ方をしていたらしく、詳しくはDQ2の項目で後述。
全体攻撃呪文の一つで、使うと使用者が必ず【死亡】する代わりに、DQ2では相手を必ず【全滅】させ、DQ3以降は即死させるか瀕死状態にまで追い込む。無属性ダメージを与える作品もある。
 
ナンバリングでは全作品通じて消費MPが1なのも特徴で、DQの中でも屈指の知名度を誇る呪文。
【メガンテのうでわ】の装備者が死亡した際にも同様の効果が発動する。
ほとんどの作品では、この呪文により即死した敵は、【○○○○は くだけちった!】というメッセージが表示される。
【ドラゴンクエストマスターズクラブ】での【堀井雄二】の回答によると、由来はあまりの威力に「目が点」になるからだとか。
 
海外版では【DRAGON WARRIOR】時代はSacrifice(英語で「犠牲」)。
DRAGON QUESTに改題後はKamikazee、即ち「神風」になった。「Kamikaze」という言葉は太平洋戦争の際に日本軍のパイロットが行った「神風特攻」に由来し、英英辞典にも掲載される英単語になっている。呪文の方は「Kamikazee」でeが一つ多い。ライバルズでは、その神風特攻の由来の神風を由来とする【かみかぜ】というカードも存在。
 
なお、メガンテを使って大爆発する【ばくだんいわ】のイメージが強いためか、メガンテは「自分の身体を爆発させる呪文」と認識されていることが多いが、実際は身体ではなく「生命エネルギーを爆発させる呪文」という設定である。
そのため、少なくとも爆弾岩を除いて、自分の身体を爆発させている訳ではない。DQ8でメガンテを使った際、爆心地が術者の身体から離れた場所であるため、それがよく分かる(ついでに言えばDQ8では、よく見てみると爆弾岩もメガンテで光るだけで自分の身体を爆発させている訳ではない。他の作品では普通に爆弾岩自体がばらばらに飛び散ることもある)。
おそらく爆弾岩は自分の内部で生命エネルギーを爆発させ、それ以外のキャラは生命エネルギーを肉体の外側に取り出して爆発させているのだろう。
 
非常に強力な威力を持つが、使用者が必ず死ぬという仕様上、なかなか使いづらい呪文。
犠牲者が出る上にほとんどの場合【経験値】【ゴールド】を得られないため使用が躊躇われる。蘇生手段が全体的に少ないDQシリーズなので尚更である。
メガンテの使い手は蘇生呪文の使い手でもあることが多く、特に死なれると困るメンバーが死んでしまうことになる。特にサマル、お前は貴重な蘇生&移動要員なんだから死んじゃダメだ。
 
攻略本にはよく「最後の手段」「ピンチの時だけ使おう」と書かれているが、鵜呑みにしないこと。
ピンチで最後の手段ということはメガンテ以外は万策尽きた状態のはずで、回復や蘇生もまともにできなくなっている可能性が高い。そんな状態でメガンテを使ってその場を凌いでも、メガンテした仲間を蘇生できず、結局はさらに厳しい状況での攻略を強いられる。さらに残念なことに敵にはメガンテに対する耐性を持つものも存在し、効かない奴もざらにいる。
もし「ピンチでメガンテしたのに敵が全滅していない」なんてことになれば目も当てられないだろう。
 
効果的な使い方としてはむしろ戦闘開始直後に自爆して、すぐに【ザオリク】で立て直すのが良い。
破壊力は抜群で、仮にメガンテで掃討できなかったとしてもそれほど影響なく戦える。
言うまでもないがボスにはこの呪文は基本的に効かない。
 
むしろ敵が使うと厄介な呪文。
上記の通り味方サイドからは使いづらい呪文なのだが、 敵サイドから使われた場合はたった一度の行動でこちらを全壊もしくは半壊させる、【ザキ系】【パルプンテ】のような「敵に使われると非常に怖い呪文」の一つとなる。
後から後から湧いてくる敵雑魚が1体と引き換えに重要なプレイヤーキャラを複数倒すという、「命の不公平」もあって使用頻度は敵モンスターの方が圧倒的に多い。
特にDQ4までは敵側のメガンテは無属性であり、無効もしくは命中率を下げる手段が無いという理不尽さ。
ただしその凶悪さゆえ、大半の場合は発動には使用者のHP条件が必須で戦闘開始直後の状態なら発動しない。
大体の作品では使用者の現在HPが最大HPの1/3以下になったとき、初めて発動可能となる。
たまに「開幕先制メガンテで全滅した」等の記述を見かけるが、通常範疇ではありえないことである。
敵側のばくだんいわ以外の使い手では【デビルロード】【クラウンヘッド】【オーロラウンダー】【グレイトボンバー】がいる。極めつけは【バズズ】(DQ2)だろう。
 
【ベビーサタン】【ばくだんベビー】はHP条件問わず使うが、こいつらは元々MPが0なので発動できない。
また、作品によってはマホトーン状態のときだけHP条件を無視して使うことも。もちろんこの場合は不発となる。
ばくだんいわに限らずこの呪文の使い手は、無力化するか一気にダメージを与えて倒すかして、意識して対策するのがDQシリーズのセオリーである。
 
以上のように、ゲーム内ではプレイヤー側の利用価値より敵側の脅威、悪く言って憎まれポジションに置かれた呪文なのだが、知名度・登場作数に表れるように何だかんだ言われながらも人気が高い。
漫画・小説等ではその都度設定を変えながら自己犠牲を伴う山場を盛り上げ、4コマ劇場ではギャグの定番ネタとして大活躍。
ドラクエ世界全体の中でも独歩の価値と存在意義で重宝されている呪文である。
 
DQ4からは似たような特技に【はじけとぶ】が登場しているが、ダメージはモンスターによって様々である。
ただし危険度はメガンテよりは低い。
 
ちなみに有名RPGシリーズの「女神転生」はしばしば「メガテン」と略される。
よく見れば別物だが、同じRPG界隈で使われることもあり、ぱっと見でドラクエの話題かと混同しないように注意しよう。

DQ2

【サマルトリアの王子】がLv28(ガラケー版以降ではLv35)で覚える。
初登場のDQ2では、相手全員を確実に即死させるという、非常に強力な呪文として世に出ることになった。
ただし、さすがにアトラス以降のボス連中には無効である。
逃げられないボス戦においてこそメガンテに頼りたくなるようなピンチが発生しやすいというのがこの呪文の価値を下げている。
FC版では蘇生呪文である【ザオリク】を使えるのがサマルトリアの王子だけなこともあって基本的に使いどころの難しい呪文だが、リメイク版では戦闘後に【ムーンブルクの王女】がザオリクを使うことによって攻略を進めることができなくもないので、オリジナル版や後の作品に比べたらまだ使い道ができたと考えることもできる。ただし本作のメガンテは、使うと使用前に敵を倒していても経験値が全く入らなくなるので注意。
 
敵が使う場合も味方のものと同じく「発動=全滅確定」となっている。
使い手の【デビルロード】【ロンダルキア】の恐怖の一つとして多くのプレイヤーに恐れられている。
FC版では【ローレシアの王子】死亡前に突如画面が赤くなり、これからメガンテが発動することを教える。それはすなわち全滅を意味するのだ。
「文字枠が白から赤に変わる」→「詠唱音がなる」→「"メガンテの じゅもんを となえた!"の文字が表示される」
の順になるので、敵にデビルロードしかいない等の状態で突然画面が赤くなったら全滅が確定である。
その恐怖と絶望は本作のメガンテを象徴していると言えるだろう。
さらに、ハーゴンの3幹部の1人である【バズズ】まで使うので始末が悪過ぎる。
 
シリーズ共通の仕様として、相討ちになった場合は「こちらの勝利ではない」ため敵は死んだことにはなっていないのだが、本作では「ボスがメガンテを使って相討ち狙いをしてくる」ことがあるため、即死必中の仕様と重なって特に大きな悩みとなる。
ただし対策は取れるので、手堅くいくならデビルロードにはマホトーン、バズズにはラリホーを仕掛けよう。
 
全滅確定の敵技というのは、他の作品ではDQ6のドグマが使う【ムラサキのひとみ】、DQ10オンラインの【ジャイラジャイラ】が使う【ジャイラインパクト】、DQMJ3の【ダグジャガルマ】が使う【マスターアップ】くらいしかない。
DQ5の【ムーンフェイス】【パルプンテ】の麻痺効果は発動すれば全滅確定だが発動率そのものが低い。ソードの【竜皇帝バルグディス】は回避不可能な即死攻撃を一定の頻度で使ってくるが斬りまくれば脱出可能。
該当の行動を起こされると絶対に全滅というのは危険度が段違いなのである。
 
なお取扱説明書では

伝説の神話によると、神々が人間に『善なる心』をさずけるため、この呪文を使ったといわれていわれています(原文ママ)。

とあり、【イオナズン】と並んで神々の呪文という設定になっている。この呪文をどう使えば「善なる心」を与えられるのかは不明だが、イオナズン共々かなり意外な設定と言える。
 
ガラケー版以降ではなんと、当該モンスターの残りHPに関係なくメガンテが放たれるリスクが出ることとなった。

小説版

サマルトリアの王子コナンが【海底の洞窟】【ガルド】に使用した。
詠唱は「炎の精霊よ!与えよ、力を!我に全生命の力を!」。
 
本来なら使用者は即死するはずだが、【命の石】を持っていたため瀕死ですみ、かろうじて一命を取りとめる。
そして、これを受けたガルドも死にはせずそのまま撤退するに留まっている。

ゲームブック(エニックス版)

サマル王子のカインが賢者アルファズルから教わる。しかし当初カインはその呪文が何なのかを主人公たち(と読者)に伏せる。
ハーゴン戦でこちらのHPが0になった場合に、カインが緊急手段として使用し、ハーゴンとその部下たちを自分の命と引き換えに一掃してくれる。
 
また、デビルロードやバズズがいる敵パーティとの戦闘では、制限ターン内に決着がつかなかった場合、敵のメガンテが発動する。
ゲームオーバーにはならないが、同行していた人物が犠牲になったりアイテムを失ったりする。

CDシアター

ハーゴンとの戦いの中、【ムーンブルクの王女】ナナを守るべく【あくましんかん】であるサイヴァが彼女を殺そうとするハーゴンに使用して大ダメージを与えた。
こちらでは全ての呪文を体得した者だけが使える最上位の呪文となっており、サイヴァの実力の高さを示している。
 
詠唱は「命の炎よ 我の全てを捧げん!」

DQ3

【僧侶】【賢者】がLv41以降、【かしこさ】に関係なく1/2の確率で習得。
僧侶、賢者ともに最後に習得する呪文であり、ゲーム全体で見てもLv41からの習得は勇者の【ギガデイン】と並んで最も遅い呪文となる(必要経験値はそれぞれ異なるが)。
このため転職で僧侶の呪文を覚えさせる場合には、あえてこの呪文だけを覚えずに済ませ、ザオリクを覚えた時点で転職するプレイヤーも普通にいる。
 
味方が使う場合、メガンテ専用の敵の耐性によってボス以外でも効かない相手には効かないが、効けば即死となる。
GBC版ではゴールド・ドロップアイテムを取得できる。
習得するのはクリアに十分なレベルであるため、その頃になってメガンテを使用したくなるようなピンチになることはまずない。
 
敵側では代名詞とも言えるモンスター、ばくだんいわが初登場。
「ようすをみる→ようすをみる→メガンテ」という有名かつ独特な行動で呪文を発動し、数々のプレイヤーを苦しめている。
その後DQ8までこの呪文はほぼ彼の専売特許と化した。
 
敵が使った場合の効果は「瀕死か即死のどちらか」となり、使われても死ぬとは限らなくなった。
ただしDQ3では、瀕死ダメージでも残りHPの100%を削られて死に至ることがある。
瀕死ダメージの場合ではどのバージョンでも通常のダメージ同様に防御を選んでいれば半減(つまり最大HP1/2ぐらいのダメージ)になるが、FC・SFC版では呪文耐性のある魔法の鎧などを装備しても軽減できず、GBC版のみ軽減できる(よって地獄の鎧などを装備すると最大HPの1/4程度になる)という仕様の違いがある。
もっともいずれにしても即死が発動すると普通に死ぬので油断は厳禁。
 
他にもベビーサタンが仕掛けようとしてくるが、MPが無くて失敗するので、ただのフェイントである。
 
ちなみに【格闘場】では、ばくだんいわがメガンテを使って全員死んでしまった場合

  • FC版:勝利者なし=掛け金必ず没収(ばくだんいわに掛けていても没収)
  • SFC版:引き分け=掛け金は払い戻し 
  • GBC版:ばくだんいわの勝ち

と、リメイクされるたびに勝敗の判定がコロコロ変わっている。

バグ(FC版)

なお、FC版ではメガンテによる瀕死ダメージを【マホカンタ】で跳ね返してとどめを差すと、同じ敵が二回死ぬことになり、残り敵数が実際の数と合わなくなる。
残りの敵の数にもよるが、敵をまだ全員倒していないのに勝利したことになって戦闘が終了することがある。もちろん倒していない敵からの報酬はもらえない。
最後の敵がメガンテの反射で死んだ場合などは一気に負の値となる場合があり、アンダーフローによるバグが発生するという現象が起こるので注意。
なお「くだけちった!」になる場合は反射できないので、たまたま瀕死ダメージを反射させ、そのダメージでとどめを差した場合に起こる。
FC版は最大HPの最大値が65535であることから、瀕死に至る割合ダメージが相当な数値を叩き出せそうに思えるが、残念ながらダメージ自体の上限が1023前後になっている。
本作では4桁ダメージでも十分規格外なので、驚かせてくれることは間違いない。
もっとも【メタルスライム】【スカラ】を掛ければ5桁の数値が出るので、4桁を超える数字が表示できないわけではないはずなのだが…。
 
そのほか、FC版のメッセージは効かなかった場合には改行されて表示が残るという妙な仕様があるため、数多くの敵に連続して効かなかった場合は次々に表示されてメッセージウィンドウをはみ出すことすらある。
一度効けば表示は消えて2行目に戻るが、メッセージウィンドウをはみ出した部分はそのまま残る。
画面の下まではみ出した場合は画面の上から続きが出て表示が残る。これは出現数の多いメタル系が相手であれば容易に確認できるだろう。
 
さらに、効かなかった場合はなぜか主語が更新されない。
例えば最初(左端)のモンスターにいきなり効かなかった場合は、なぜか詠唱者の名前が主語になってしまう。(詠唱者)には効かなかったと言われるのに、結局最後は力尽きてしまう。なんでやねん…
また最初の敵には効いたとしても、例えばソードイドAが砕け散ったあと、続くソードイドBに効かなかった場合には、なぜかソードイドAに効かなかったかのように表示される。グループが異なっていても同種のモンスターであれば同様である様子で、やはり効かないときは主語が更新されない。
異なるモンスターグループの場合で、最初のグループに効いた後に次のグループのモンスターに効かなかった場合、さすがにモンスター名は更新されるようだが、なぜか後者のグループでは複数いた場合でもABの区別が表示されない。やはり主語がおかしくなるようだ。
 
本作では前作と違い、複数の僧侶や賢者がメガンテとザオリクを繰り返してサクサク進める可能性を考慮してか、ラスダンではメガンテに耐性を持つモンスターもそこそこ出現するようになった。にもかかわらず後期ROMでもバグが修正されていないあたり、テストプレイでもほとんど使いどころのない呪文だったことが覗える。

DQ4

ばくだんいわのみが使用。単に「唱える」だけならベビーサタンもそうだがMP0なので効果が発動することはなく実質無駄行動。
DQ4では覚える味方キャラが誰もいない。シリーズ初の敵専用呪文となった。
事前の雑誌情報や攻略本などではDQ4の呪文は全60種類と紹介されることもあったが、実際には敵専用呪文のこれを含めれば61種類となる。
 
普通に考えて使いどころのない呪文なので、味方が誰も覚えないというのは妥当な判断だろう。
使えるとすればポジション的に神官のクリフトであろうが、その代わりなのか姉妹分として新たに【メガザル】が導入されている。使い手も【ミネア】と、一応僧侶系の流れを引き継ぐ形か。
リメイク版ではメガンテの腕輪の装備者が死亡すると、味方サイドが同様の効果を発生させることができる。
 
FC版では呪文の使用時に緑色のフラッシュで表示され、砕け散るとザキとは違った不気味な効果音(DQ3の【きえさりそう】に似た音)が鳴る。
DQ3と違い、ダメージ効果になった場合は必ず瀕死にとどまるようになった。もっともいずれにせよ、敵に使われたら全壊か半壊は間違いないだろう。
また、FC版ではマホカンタで跳ね返せるほか、【マホステ】でも防げる。
 
実は味方側にも没呪文として設定があり、正常に機能して敵を倒すことができる。
ただし、敵を全滅させた場合は術者が死亡しない。
仮にこのまま実装されたらバランスブレーカーになったことだろう……と思うだろうが、それまでの流れを汲めば習得するのは僧侶系キャラで、しかもそのレベルは終盤の時期。
上述のメガザルは本当に全滅寸前のどん底な壊滅的状況に陥らない限り使わず(詳細はメガザルの項目を参照)、そんな状況は意図的に作り出さない限り発生しないと言い切っていい。
それだけに同じく「自己犠牲」という概念を持つこの呪文も、使用する条件は相当厳しいことになるだろうと思われるので、【AI】がそう安っぽく使いまくるとも考えにくい。
【勇者】【モシャス】で化けさせて使う(全滅できなければ後で【ザオリク】等で蘇生させる)と言う手法もあるだろうが1ターンは何もできないので時間効率が良くない。
仮に習得者が勇者だとしても、そもそも本作は習得が早まり燃費もバツグンになりながら最強性能が維持された【ギガデイン】や、【メタル狩り】にしても【せいすい】などノーリスクで超性能なモノが目白押しで、多少なりともリスクがある自爆を多用する必要性はないだろう。
何より勇者のみ経験値が入らない状況が多くなることには変わりなく、そうなれば勇者だけレベルがズルズル遅れていくことが多々発生する。それをヨシとするプレイヤーは少ないだろう。
よって実装されていたとしてもメガザル同様「死に呪文」になっていた可能性が高い。

DQ5

【サンチョ】がLv30で習得、仲間モンスターの【ばくだんベビー】【ばくだんいわ】が最初から習得済。
ザキ系とは異なる属性に分類されているため、ほとんどのザコ敵に有効だが、加入直後のばくだんいわを馬車外に出した場合は命令無視でぶっ放すことがある。
これで倒した相手は仲間にならないので、仲間モンスターの勧誘に邪魔となる仲間候補を消し去る手段にはなるが、戦闘のたびに蘇生する必要があるため、MPの効率は悪い。
終盤なら【ふっかつのつえ】で移動中にも無限蘇生ができるが、このあたりになると蘇生後にHP回復を行わなければ危なくなる。
悠長に他の敵を倒している間に逃げてしまう【はぐれメタル】勧誘になら使えるかもしれないが、本作では【ニフラム】という強力なライバルがいるのも向かい風。あちらは効く敵が他の作品よりかなり多いため、大概はそれで間に合ってしまう。
終盤に使用を検討するなら、必要な代替手段がないときにしたほうがいいだろう。
また、マホカンタで普通に反射される点には注意。
特に【メカバーン】など初めからマホカンタ状態になっている可能性のある相手には使ってはいけない。
 
SFC版では味方が使えば無耐性かつマホカンタ状態でない相手には必ず即死効果が発動する。強敵相手の切り札にはなるだろう。
敵のメガンテは味方のものとは別物で、今作でも即死かダメージかの判定があるが、この判定が生じる対象は人間キャラのみで、仲間モンスターは当たれば即死となる。
また、仲間モンスターは種族ごとの耐性以外に【うんのよさ】も命中判定に影響し、無耐性でも効かないことがある。
一方で参照する耐性に不備がある(なぜか強耐性が無耐性と同じ、完全耐性が弱耐性と同じ扱い)ため、自爆完全耐性を持つはぐれメタルですら、たまに効くことがあるので注意(【耐性貫通力】を参照)。
敵で使用してくるのは、ばくだんベビーとばくだんいわだが、ばくだんベビーはMP0で失敗するので、実質的にはばくだんいわのみ。
出現場所の関係で、通常のルートで攻略していれば敵のメガンテを受ける可能性がある人間キャラは主人公のみとなる。
本作でも、やはりマホカンタで跳ね返せるが、通常出現のコイツと遭遇する頃の使い手は【パペットマン】のみ。
彼はまだ賢さが20に達していないことが多いので、対策として駆り出されるケースは稀。
嫁や【てんくうのたて】が手に入る頃には、あえて爆弾岩に会いに行かないかぎりメガンテを食らうことはほぼない。
 
また、【ジェリーマン】がこれを習得したキャラにモシャスすると、平気でぶっ放してくる。
発動条件に残りHPが関わっているのは敵仕様だけである一方、モシャス経由のメガンテは味方仕様、つまり発動条件が定められていない。
そのため、仲間モンスターの耐性が有効な反面、【たいようのかんむり】では防げないので要注意。
まあ、ばくだんベビーは限界レベルが低く、ばくだんいわはそもそも正攻法では役に立たない。
ジェリーマンが出てくる地域はいずれも難所揃いということもあって、結果的にこんな組み合わせでメガンテを受ける危険などまず無いのが救いである。

リメイク版

PS2版以降ではニフラム等と違ってこれで倒した敵は消滅扱いにならず、経験値・ゴールド・ドロップアイテムをもらえるので稼ぎの手段としてかなり有用。裏ダンジョンの最強クラスの雑魚にも平気で効く。
また、メガンテの即死でも撃破扱いになるため、仲間判定も発生するようになった。
なお、PS2版以外のリメイク版はマホカンタも貫通する仕様になっている。
メガンテ+ふっかつのつえのコンボや、カジノ技+メガンテのうでわ+たいあたり+せかいじゅのはのコンボが知られている。
しかし、メガンテもたいあたりも使い手がそろって鈍足で、敵に一通り先攻されるので思ったほど早く倒せないのはご愛敬。
蘇生後にHPの回復をしないと、メガンテを使う前に普通に殺されることがある。
 
その代わり、無耐性の相手に使っても「即死」と「瀕死ダメージ」が半々の確率で発動するという仕様なので、SFC版と違って全滅寸前まで追い詰められてからの逆転の手段としてはいまいち頼れないことから、1ターン目に敵の頭数を減らすための鉄砲玉としての方が活かせるだろう。

小説版

仲間のばくだんいわのロッキーが戦闘ではなく、大神殿の崩壊から仲間を守る為にこれを使う。

DQ6

【賢者】の熟練度を★7にすることで習得できる。SFC版では仲間モンスターのばくだんいわが最初から習得済。
DQ6以降はこちらが使う場合も効果が「即死または瀕死」へ変更され、また即死系攻撃としてザキ系と統一された。
その代わり貫通力が高く設定され、ザキ系に対して弱耐性以下であれば100%効くし、強耐性を持っていても75%もの確率で効く。
だが、中盤以降はザキ系無効だらけなので半分以上の敵には効かないし、終盤はほぼ全員効かない。
むざむざ無駄死にに急ぐことは無いだろう。
 
また、これ以降の本編作品においては、マホカンタなどでは跳ね返されない仕様となった。

本ゲームはわざと自決する手段に乏しいので、味方を棺に入れたいときに使えるが、ゲーム内でそれが有効活用できる場面は特にない。
わざと自決してゲントの村で復活すればMPを回復できたりするが、マーズの館で無料宿泊したほうが良いだろう。
そもそも自決用ならメガザルやメガザルダンスがあるのでさらに存在価値がない。
 
ちなみにSFC版の公式ガイドブックの挿絵では【テリー】がメガンテを使っているイラストが描かれているが、本ガイドブック名物の【ドラゴンボール】を元にしたイラスト(ベジータが自爆するシーン)である。
SFC版6の公式ガイドブックは版によって【ドラゴンクエストオフィシャルファンクラブ】の宣伝が入っている物となくなっている物の2種があるのだが、後者は宣伝の入っていた部分がこの挿絵(+モンスターのイラスト)で穴埋めされている。
どうも公式でも彼の扱いがひどい気がしてならない。
 
リメイク版のばくだんいわは、早い段階からのメガンテぶっぱもあるルーチンとなったので要注意。

漫画版

自崩壊爆裂呪文(エンド・オブ・マジック)という表記で登場。
こちらでは味方ではなく、ハッサンのせいけんづきで致命傷を負った【ムドー】が使用する。
自分が爆発するのではなく、闇の壁を出現させて自分ごと閉じ込めた後に、闇の壁の圧力で全員破裂させる呪文のようである。
満身創痍だったボッツ(主人公)たちを巻き込んで自爆しようとするが、突如現れた【黄金の竜】に解除され不発に終わっている。

DQ7

【ゴッドハンド】★5と【ばくだん岩】職★6で覚える。ゴッドハンドは★7で【ザオリク】を覚えるため素直に育成していれば蘇生手段に困ることはないだろう。
DQ7ではメガンテ→残った敵を【ニフラム】【バシルーラ】【突きとばし】等で消すことで経験値を獲得せずに熟練度を稼げる。そのため、極限低レベル攻略や負けバトル(【ゼッペル】戦)攻略等では利用される。
また戦闘直前に全回復する【オルゴ・デミーラ】【神さま】に1人だけで挑む【縛りプレイ】では、戦わないキャラを自滅させる目的で使用される。
 
一般的に今作のメガンテで特に印象に残るのは、【シーブル】に懐いたばくだん岩が自爆したシーンである。

リメイク版

ゴッドハンドでの習得が★6と1段階遅くなったが、新たに【海賊】★6、【勇者】★4でも覚えるようになった。
ただし、人間上級職である上記3職から転職すると忘れてしまう仕様上、常時使えるようにするにはモンスター職であるばくだん岩職★6で覚えておく必要がある。
ザオリクとの両立がモンスター職抜きだとゴッドハンドと勇者でしかできないのも玉に瑕。

メガンテで倒した敵は普通に倒した時と同様に討伐数にカウントされるほか、初めて倒したレベルもしっかりと記録されるため、経験値獲得を避けつつ低レベルで倒した記録を【モンスターずかん】に載せられるというやり込みプレイヤーにとっては嬉しい仕様となっている。
ただし、メガンテ耐性持ちの敵には1体だけ【アルテマソード】などで倒してわざと全滅する、といった工夫が必要となる。
メガンテが効かない敵が単騎で現れた場合は諦めるしかない。

漫画版

キーファの二番目の転生先である【ゴドム】編に置いて【大死霊】が使用する。
大死霊の目的はロトの末裔を始末することであり、ロトの末裔であるキーファを道連れにした。
だが、キーファと結婚した【ミランダ】はキーファの子供を身籠っており、大死霊のロトの末裔を始末するという目的は半分失敗している。

DQ8

【主人公】【ゆうき】スキル70ポイントで習得する。
だが、こちらのステータスや装備、攻撃手段も従来以上に豊富な本作において、この呪文に頼る場面など殆ど無いだろう。
まして主人公含むキャラの死亡回数がトロデ王のコメントや【称号】に関わってくる為尚更である。

DQ9

【パラディン】がLv33で習得。
蘇生が手軽に行えなくなった上、強力な特技の揃っている本作では攻撃目的に使うことはあまり無いだろう。
経験値分配制を利用してパーティ内のレベルを調節したり、主人公死亡時にセリフの変わるNPCに話しかけて会話内容の変化を楽しんだりと、積極的に死者を出したい時に使うことの方が多いかも知れない。
 
敵側では久々にばくだんいわ以外の使用者である【クラウンヘッド】が登場。
同作のメガンテはマホトーン状態でも使用可能である為、MPを0にしないと発動されてしまう。

DQ10オフライン

ばくだん岩、【デビルロード】が使うが、即死耐性を100%にしておけば効果が及ばない。

DQ10オンライン

射程範囲は広いが、防具への錬金付与で即死耐性を100%にしやすいため、メガンテを喰らって死亡するケースが激減。使用するモンスターが増えたのに怖い呪文とみなされなくなった。
詳しくはこちらを参照。

DQ11・DQ11S

【ロウ】がLv53で習得。
この呪文で吹き飛ばした敵から経験値とゴールドは得られないうえ、ザキ系に分類されており使える状況が限られている。
蘇生手段が豊富なので使用者の復活は容易だが、【大天使の守り】による自動蘇生状態を無視して使用者はそのまま死んでしまう。
 
この呪文最大の見せ場は【連武討魔行】である。完全耐性を持っていない限り、上手くいけばメガンテだけで敵を全滅できてしまう。
負けてもペナルティがなく、ノーリスクで復活するルールを逆手に取り、初手で全滅させられなかったら逃げてやり直すといった荒業まで可能。
ちなみにこの戦法、【公式ガイドブック】にも載っている。
 
敵としては相変わらずばくだん岩が使う他、新たな使い手として【グレイトボンバー】が追加された。
特に主人公と【グレイグ】の実質2人旅では、【ドゥーランダ山】の脅威となりうるので、戦闘になったら速攻撃破推奨である。ましてやしばりプレイ【はずかしい呪い】を設定している時は、呪い発動後にターンが回ってメガンテを使われ全滅という最悪のケースもある。
他にも、【冒険の書の世界】【カラーストーン採掘場】のばくだんいわは、ろくに蘇生手段もない時期にこれをぶっぱなしてくる。
グレイトボンバーに関しては【モンスター乗り物】対応のため、どうあがいても最低1回は戦わなくてはいけないのが厄介。しかもメガンテを使われると乗り物はなくなってしまうので、自爆させずに倒す必要がある。

DQM1・2、キャラバンハート

ばくだんいわはもちろん、【シルバーデビル】【フーセンドラゴン】などが習得する。消費MPは1。
基本的にLVや熟練度を終盤並みにまで成長させなければ習得できない高等な呪文だったナンバリングタイトルと異なり、DQM1・2では何とLV2で習得できる初級も初級の呪文となっている。
キャラバンハートではLv28で習得するようになっている。
本作のメッセージは「くだけちった」ではなく「しんでしまった」である。
 
本編とは異なり基本的に敵側の発動条件は無く、いきなり唱えてくるケースも多い。
【他国マスター】戦の場合、本来習得しないモンスターに不意に撃たれることもある。
育成しやすい【鳥系】【獣系】【植物系】【虫系】のモンスターたちはその多くがメガンテへの耐性が低いので要注意。反面、【ゾンビ系】は耐性を持つことが多い。
事故を防止したいなら、メガンテに完全な耐性を持つモンスターを1匹は連れることで最悪の事態は防げる。そのモンスターに【ザオリク】【ベホマ】を覚えさせておけばなお良い。
また、DQM1・2ではメガンテを唱えても使用者が瀕死で生き残ることがある(メガザルも同じ仕様)。
消費MPも1のため、放っておくとまたメガンテをぶっぱなされる恐れもある。

なお、DQM2のふしぎなかぎの異世界では【はぐれメタル】も使ってくるので、レベル上げのつもりが全滅したなんてこともあり得るので要注意。
本編と違い、はぐれメタルが出てきたからといって興奮している余裕など全くない。逃げない代わりに危険度が更に高いと言える。
また、DQM2で追加された【水系】は全32種類のなかにメガンテに完全耐性を持つモンスターが1体もいない(強耐性ならいる)ので、水系最強の【ポセイドン】ですらあっけなく砕け散ることも。
 
DQM2では、相性の良い仲間が【とっこう】を同時に繰り出すと【連携特技】【ギガンテ】になる。
また、メガンテとザオリクを習得していると【メガザル】を、メガンテと【ハッスルダンス】を習得していると【メガザルダンス】【思いつく】
 
対戦では耐性にある程度の穴があるパーティを敢えて使うプレイヤーがいる可能性を考えても、1体を犠牲にするリスクに見合う効果を得られるとは言い難い。まだ【ザキ系】特技を使った方が費用対効果に優れるだろう。

ジョーカーシリーズ、テリワン3D、イルルカ

【アンデッド】【キング】【ダイナマイト】【ドルマゲス】などのスキルで習得できる。
すれちがい通信目的でWi-Fi対戦を行うプレイヤーが即座に対戦を終わらせるべく開幕早々これを使う傾向にあるが、互いにそれを狙うと【相殺】されて1ターン無駄に費やしてしまうので、相殺の起きない【メガザル】【メガザルダンス】を使う方が無難。
 
発動に最低150MPが必要になり、発動後にはHPだけでなくMPも0になるようになった。
これだけでも厄介なのに、イルルカ以降では使用したらその戦闘中は復活できなくなってしまった。文字通りの使い捨てである。
なお、物語中のボスなどには流石に耐性が付いており効かない。
ジョーカー3プロでは死亡時にメガンテを発動する【爆発体質】という特性が登場した。
 
ジョーカー3、ジョーカー3プロの野生のばくだん岩は、「残りHPに関係なく」「唱えられる状況なら必ず」メガンテを使用するという鬼畜仕様になっている。
 
対戦の場合、メガンテで決着が付いた場合はメガンテを使った側の勝利となる。
実は無属性であり、基本的に効かない相手は存在しない。
ただし命中率は術者の現MP量と対象のサイズによって変動し、もっとも命中を高くしても50%が限度である。しかも【メガボディ】【ギガボディ】などの大きなモンスター相手だと命中率が下がる。
ラッキー状態でも成功率が上がらないため、これを主軸に戦うのはかなり危険。

DQMSL

ばくだんいわの他、【新生転生】した【スカラベキング】が習得する。
自爆して敵全体を即死させるが、成功率は敵のザキ耐性に依存する。
この呪文をマータ系にしたようなネーミングの呪文として【メガントマータ】が登場。こちらは【イオ系】に属し、使用者が自爆することはない。

トルネコ2

魔法使いに転職したトルネコが【メラ】と共に覚えている初期呪文。
その効果は、それぞれ1/2の確率でフロア内の敵が全滅するトルネコが死亡するという実に大味なもの。
しかも、呪文に失敗して死んだ場合は【世界樹の葉】・メガザルによる復活が出来ない。
 
トルネコ2の魔法使いの呪文の中で唯一、詠唱にHPを消費しない。
成功すればノーリスクで敵を全滅させられるが、失敗すればその冒険は問答無用で失敗になる、正に『切り札』といえる呪文。
トルネコ2公式パーフェクトガイドのスペシャルインタビューにおける【中村光一】曰く、「男は黙ってメガンテ」。
 
成功するかは完全に運次第なので、ダンジョン終盤で使うのは勇気がいる。
この呪文に頼らず、確実に突破できる手段を探した方がいいだろう。
死亡してアイテムを失いたくない場合は、この呪文に賭けるくらいならリレミトを使った方が無難。
反面、ダンジョンの1Fで何もアイテムを持っていない状態ならば、失敗して死んでもすぐやり直せるので害は少ない。
【魔のダンジョン】の1Fや、持ち込みなしで挑む【試練の館】1Fでの開幕メガンテはお約束。
ただしGBA版ではメガンテで倒した敵からは経験値を得られなくなったため、必ずしも使った方が良いわけではなくなった。
 
普通にプレイしている人は、これを使う暇があったらリレミトを使うだろうが。
「魔法屋のバシルーラで今までに行った最も上の階へ行く」→「メガンテ」→「次の階へ行きメガンテ」を繰り返すことで、どんなダンジョンも金さえあればクリアできる。
さらにこの際に得た大量の経験値によりレベルアップ、リレミトを習得してレアアイテムを持ち帰るのが定石である。
流石にゲームバランス的に問題があったのか、GBA版ではメガンテで倒した敵からは経験値を得られなくなったが、使い所を誤らなければ実用的な呪文である。

バトルロード2

バトルマスターまたは勇者と組むと使える爆弾岩が「わらう」を使用後、3回攻撃を受けると使用可能。
敵に900程の大ダメージを与えるが、自分も600程ダメージを受ける。
狙う際は全体攻撃や2回攻撃を多様するチーム戦でやらないと、チームの攻撃回数が減って不利になる。
なお、この呪文の反動でHPが0になることはない。

バトルスキャナー

9章で【スペシャルチケット】として登場。
【主人公(バトルスキャナー)】が相手に向かってばくだんいわを転がし爆発で全体攻撃するというもの。
自身より一回りほど大きなばくだんいわを転がせるあたりこの主人公は見た目のわりに力持ちのようである。

ヒーローズ1

やはりばくだん岩の得意呪文として登場。【防衛対象】に大ダメージを与えてくるのでばくだん岩の放置は禁物。
 
味方側ではばくだん岩のアシスト行動か、【海魔の眼甲】を装備した仲間が死んだ時に発動。
自身を中心とした広範囲に、約1000ポイントのダメージをあたえる。
雑魚はほぼ一掃できるが、後者は蘇生回数が限られている本作ではおいそれと頼れない。
ばくだん岩のアシスト行動での発動が基本だろう。

ヒーローズ2

当然ばくだん岩の得意呪文として登場。さらに本作にはあの【デビルロード】もこの呪文の使い手として登場する。
本作では最初から眠っているばくだん岩を1回でも攻撃を当てるとどんな状況だろうが確定でメガンテをぶっ放す。このメガンテは通常のと比べ爆発までの時間が短い。遠距離から攻撃を当てれば安全なので眠っている個体を見かけたら遠くから攻撃しよう。
なお今回は【グレートロック】もこれを使用。グレートロックのメガンテはばくだん岩の倍の範囲があるため光ったら早急に範囲外に逃げよう。
 
味方側ではばくだん岩のアシスト行動か、【メガンテのうでわ】を装備した仲間が死んだ時に発動。またデビルロードに変身した時も使うことが可能。
デビルロードのものは使うとその時点で変身効果が切れてしまうので時間ギリギリで使うといい。
 
Switch版の【シドー】極戦では【バズズ】と共に大量に呼び出されるデビルロードがどんどん使ってメガンテの嵐になるため素早く増援を止めないと危険。

ビルダーズ1

ばくだんいわに一定以上のダメージを与えると、「メ」「ガ」「ン」「テ」と一文字ずつカウントダウンのようにフキダシを表示したあと周囲を巻き込む大爆発を起こす。
範囲外に逃げるか、爆発する前にHPを削りきって倒さないといけない。
 
ばくだんいわを中心に広範囲の地形を大きくえぐりとるので、意外と素材集めに使えるかもしれない。
ただしこの爆発で【オリハルコン】を採取することはできない。オリハルコンが欲しいなら大人しく【ばくだんいし】から【まほうの玉】を作ろう。

ライバルズエース

そのものずばり「メガンテ」という特技カードは存在しないが、真1弾「英雄たちの凱旋」のヒーローカードとして実装された英雄カード「サマルトリアの王子」のLv3ヒーロースキルの1つとして「ぼくの生命をかける!」が存在し、使用するとサマルが音声で「ぼくのすべてをかける!メガンテ!」と叫ぶ。

・コスト5 ぼくの生命をかける!
全ての敵に3ダメージ 棺桶を1つ出す
ヒーロースキルがランダムな別のサマルトリアの王子の技になる

5MPを消費して敵陣全体に3ダメージを出すという他英雄カードの必殺技レベルの効果を発揮するが、デメリット効果として建物扱いの【棺桶】を1つ自陣に出してそれが消えるまで一切のヒーロースキルが使用できないというメガンテをカードゲームに見事に落とし込んだ面白い効果を発揮する。
 
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ウォーク

当初は敵専用だったが、アバンのこころSで味方も使えるようになった。
味方が使った場合、消費MPは200で敵全体に無属性の極大呪文ダメージを与える。ダメージ計算は普通の攻撃呪文と同じだが威力は何倍もある。
 
敵が使った場合、こちらに即死か最大HPの半分のダメージを与える。
やはりばくだんいわなどが使う他、一定ターン経過かHPが一定の割合を切ると確実に唱えてくる敵もいる。
本作ではHPが満タンでも突然使ってくることがあるので油断ならない。

ドラけし!

ばくだんいわとアバンのスキル。大ダメージを与えるが、1バトルに1回しか使えない。

その他

小説・漫画・アニメでは味方が戦闘などで窮地に陥ったところで使われている。
詠唱者は当然死亡するが、その相手の敵は大体ボス級である為か倒すまでには至らないという展開が多い。
おそらく理由はザオリクなどと同じで、強敵のはずの相手が一撃で葬られたり簡単に瀕死状態に追い込まれたりしてはドラマにならないためだろう。
大切な仲間の自己犠牲というストーリー盛り上げの定番パターンにもなっており、仲間を失った悲しみに暮れる仲間が奮起して立ち上がり、ボスを打倒して仇を討つという展開に使われる。
 
ゲームでは蘇生が簡単であるためやろうと思えばポンポン撃てる一方、漫画などの他メディアでは「簡単に蘇生ができてしまうと物語の緊張感を削いでしまう」という理由で蘇生系の呪文自体が扱われないことも多いほか、自己犠牲呪文という性質上、メガンテ自体が重大な呪文として位置づけられることが多く、「メガンテを使った人間の肉体は基本的に蘇生が不可能」などの独自の制約が付加されることも多い。

ダイの大冒険

味方の術者

味方側では序盤に【アバン】が、中盤には【ポップ】がメガンテを使っている。

描写

作中のメガンテは「生命エネルギーの利用」という点が強調されており、人間が使用する場合は相手のこめかみに親指以外の4本の両手の指を突き刺し、そこから全生命力を送り込んで大爆発を起こすという効果になっている。
呪文を防ぐ竜闘気の防御を破ってダメージを与えられる数少ない呪文の1つでもある。
生命力を破壊力に変換するという効果は、作中の【闘気】の設定とも共通している。
 
生命エネルギーが主体なためか発動に必要な魔法力はほんのわずかで済み、全生命力を注ぎ込んでいるためか、その指は頑強な肉体を持つ敵にさえ容易に食い込む。
非力な魔法使いのポップが使った時でさえ、竜魔人化した【バラン】に組み付いてギリギリまで振り払われることはなかった。
新アニメでは爆発の際にメガンテの黄色い光に混じって緑の光(ポップのアバンのしるしの光)が見える。
 
どちらの場合も相手一人を狙って相討ちに持ち込む手段として使われているが、大きな爆発を伴うので結果的に周囲にも被害を及ぼす。
実際、アバンは【ダイ】達に【アストロン】をかけて足止めを兼ねて保護していた。
 
設定上では本来は僧侶専用の呪文だとされているが、魔法が使えるのならその気にさえなれば誰でも使うことができるという。
しかし神に祝福された肉体を持つ僧侶ならば蘇生の可能性があるが、それも万に一つという可能性でしかなく、それ以外の者なら基本的に蘇生は望めないどころか、最悪の場合、肉体がカケラも残らないほどバラバラになってしまうという。
 
ただし、上記の使用者2名は物語から退場とはならなかった。
アバンは当初跡形もなく吹き飛び死亡したと思われていたが、身代わりアイテムの【カールのまもり】を所持していたために大きなダメージを受けたが死なずに済んでいる。
ポップは一瞬の隙を突かれて呪文を回避され、完全に死亡はしたが幸いにも肉体はそのまま残り、死してなおダイのために呪文を放ったポップを讃えたバランに竜の血を与えられて蘇生している。
 
なお、生命力を爆発させると言う点からか【グランドクルス】の閃光はメガンテの爆発に似ているらしい。
初めてグランドクルスを遠目で見たダイとポップはメガンテだと勘違いしかけたが、【ヒュンケル】は戦士で魔法力がゼロなので、ポップはメガンテはあり得ないと否定している。

敵の術者

敵方ではお馴染みの爆弾岩が登場。バルジ島の決戦時に魔王軍が文字通り爆弾として仕掛けており、ポップに襲いかかろうとしてうっかり飛び付いた【フレイム】に反応して爆発している。
爆弾岩のメガンテは命と引き換えに大爆発を起こすという原作に近い描写。指はおろか手さえ存在しないモンスターなのでアバンやポップのような本作特有のアクションは行わない。
爆発の被害は密着したフレイムAは死亡したが近くにいたポップは吹き飛ばされただけで、有効範囲はそこまで広くないようだ。
 
【キルバーン】のコレクションたる魔界の遺物【ジャッジ】は決闘完了後に自爆する設定らしかったがキルバーンの手で「都合が悪くなったらジャッジが相手を捕らえてメガンテする」ように改造されており、プレイヤーとジャッジがグルになっているという最後のイカサマが仕込まれていた。
ジャッジのメガンテは後ろから羽交い締めにして発動するもので、爆弾岩同様、生命力を送り込むタイプではない。
キルバーンとの決闘に縺れ込んだアバンはこのイカサマの餌食になりかけたが、直前の戦いで看取った【ハドラー】の遺灰がその身に残っていたことで、超魔生物細胞の熱を遮る性質に守られて命拾いしている。
ちなみにこの戦いでは、キルバーンと刺し違えてでも確実に仕留めようと、アバンも二度目のメガンテを使いかけているが、ジャッジに阻止されたため未遂に終わった。
本体が仕留められるわけでもない上に中のとんでもない爆弾の存在も考えると成功しなくて良かったと言える。
頭を狙うメガンテについてはキルバーン自身も「そいつは困る」としていることから実行すれば暴発の恐れはあったようだ。

まとめ

本作ではこの呪文が仕留めたのはフレイム1匹のみ。ハドラーは大ダメージを受けたが生還し、バランは回避に成功、アバンはハドラーの遺灰という幸運に救われた。
術者で力尽きたのはポップ、敵方では爆弾岩とジャッジだが、ポップは前述の通り蘇生している。
つまり、メガンテで本当に死亡したのはモンスターだけ。
これについては暗殺者のキルバーンが作中で一人も暗殺出来なかったのと同じで、滅多に味方が死なないダイ大の作風を象徴する呪文とも言える。
ただし当初はもっと短い連載の予定であったため、連載延長がなければアバンの生存、ポップの蘇生もなかったという。

アベル伝説

第二部7話で【ザナック】【バラモス】【ザラキ】から【アベル】たちを守るために使用。ザラキのとぶつかり合いの末競り勝ち、バラモスに大ダメージを負わせた。
ザナックはこの呪文を弟子【ヤナック】の前で実演することにより「これでもうお前に教えることはなくなった」と言い残し、得物の【けんじゃのつえ】をヤナックに授けてこの世を去った。

ロトの紋章

この作品においては「自己犠牲魔法」として語られており、いずれも「MPが尽きた時の最後の手段」という形で使用されている。
賢王ポロンの両親であるボルグ、レナスが使用。
まだポロンが幼かった頃、故郷【テドン】を襲った魔物たちを退けるために戦うも、【ビビンバー】の集団による【マホトラ】で魔力が尽きた二人が最後の手段として使用し、己の身を犠牲にして魔物を退けた。
 
獣王【グノン】の軍勢との決戦では、MPの尽きた老師【タルキン】が最後の手段として使用。
両親を失った経緯からメガンテの発動を察したポロンの制止も聞き入れず、たった一人で敵将グノンへと突撃した。
その身に浴びた【聖水】の効果で雑兵モンスターを焼き殺しつつ迫る姿は、獰猛でプライドの高いグノンさえ恐怖させ、敵軍のど真ん中で発動したメガンテは大軍の獣兵団をすべて葬っている。
しかしグノン本人にダメージを与えることは叶わず、「ボスにメガンテは効かない」というゲーム側の設定をなぞる結果となってしまい、決着は若者たちに託された。
 
蘇生の可能性については言及されていないが、閃光が収まった後の爆心地にタルキンの姿は無く、葬儀の際の献花シーンでも棺の中が空と、術者自身が媒体となって遺体も残らないほどの大爆発を起こす呪文であったことが表現されている。
生存を示唆する描写も特に無く、後に、既に死亡していた【ルナフレア】と共にアケロンの河のほとりに姿を現したことで、命を落としたことが明確になった。
本作では「命を賭した最終手段であり、使用者の死は不可避」という解釈になっているようだ。
 
ポロンが遊び人の道を選んだのは、正にこの自己犠牲呪文による両親の死を目の当たりにしたショックから「誰かのために命を捨ててまで戦わなければならないしがらみ」に忌避感を抱いたためであり、同時に死に対する恐怖心も強く刻まれてしまったようである。
そんなポロンも、最終決戦において、自らの命を賭した呪文を発動する。

ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~

【アリアハン】において、グノン率いる魔物の軍勢相手に、魔法使いシルシルと僧侶ミシルが使用している。
直前までの戦いでMPがほぼ尽きていたので最後の手段として発動させ、その場に残っていた魔物達を一瞬で消し飛ばすとともに、一部始終を見ていた者達にかつてのタルキンの悲劇を思い起こさせた。
命をエネルギーに変えて放つ呪文であり、回復呪文同様に【世界樹】由来とされている。そのため世界樹が枯れてしまった本作の世界では使用できないはずだったらしい。更に、二人は死亡したかのように思われていたが、実際は仮死状態になっていた。
 
このメガンテは潮の神器ソウカと契約・共鳴した事によって発動できたらしく、世界樹不在でも使えた上に術者が死ななかったのも、この特殊な由来によるものと後に判明している。
本来のメガンテと違って命が砕かれていない為、蘇生も可能となっていた。

モンスターズ+

DQの漫画作品にしては珍しく、メガンテを使用しても生き返ることができる設定を持つ。
DQ2の世界(仮)のロンダルキアで、【エビルシドー】の攻撃からマスターである【マルモ】を守るために、【メタルドラゴン】、ばくだんいわ、【のろいのランプ】が同時にこの呪文を唱え、その身を犠牲にする。
戦いが終わって異世界からタイジュに戻った後、マルモはクリオの「彼らが生き返っているかも」という言葉に従いモンじいのもとへ向かう。
しかし、マルモはモンスター達に名前を付けていなかったため、「名前が無い魔物は異世界で散った魂を呼び戻せない」ことを聞かされ、失意のまま頽れる。
しかし、星降りの祠には時を同じくして謎の卵が現れており……。

蒼天のソウラ

メガンテを直接使う術者は存在しないが、主人公の【ソウラ】が頻繁に生成する爆弾岩が使用するため、ソウラはドラクエシリーズ主人公の中で世にも珍しい主力攻撃にメガンテを採用している主人公だと言える。
詳しくはこちら

4コマ漫画

「大爆発して周囲に盛大なトバッチリを食らわす」という表現に使えるため、爆発オチ要員としてのばくだんいわを躍進させるという効果を発揮した。
ばくだんいわが「メ」で始まる言葉を口にするたび周囲に異様な緊張が走る、罰ゲームなどで文字通り爆弾がわりにされるといった役まわりは勿論、唐突な爆発オチまで幅広く使われている。
 
メガンテという呪文名をイジったものでは、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】における【栗本和博】のネタの中に、【ベネット】が新たに研究中だという呪文について書かれたメモをⅤ主人公が見るも、どうしようもない内容だったため主人公の目が点(呪文名も「メガテン」)になる、というものがある。

スマブラSP

勇者の下必殺ワザのひとつとして登場。英語表記は「Kamikazee」。
構えを取って身体から黄色い閃光を放った後、自爆して大きな爆発を起こす。
 
相手を吹っ飛ばしてステージ外へリングアウトさせた数で勝敗を決めるこのゲームでは「発動した時点で自分に1回分のミス判定がつく」という形でメガンテの自爆効果を表現している。
不利を対価に生み出される分その破壊力は絶大で、周囲を巻き込み約50%もの大ダメージを与えて吹っ飛ばす。
発動の瞬間、相手ファイターが驚いた顔になるのも見もの。
どういうわけか、CPUは(例えレベル9であっても)状況に関わらずこれを積極的に使う傾向がある。
 
あくまでも大ダメージを与える技で、道連れでの撃破が保証されている技ではない。
また、発動と同時にミス判定がつくということは必ず相手より先に自分がミス判定を受けるので、残ストック1の状態なら使用者の敗北が即決定する文字通りの自爆技。
そのためか、勝利条件が落下1回で固定されている一部のゲームモードでは敵味方共にコマンド選択に出てこないようになっている模様。
 
選択した瞬間に自爆が確定してしまうため基本的にははずれ選択肢に近いコマンド。遠中距離でも強力な下必殺ワザを適当に連打するプレイングに対して自爆という大きなリスクを付与している。コマンドを開いた際の残りMPで発動不可能なコマンドが下段に置かれる仕様があるので、使用MPが1であるがゆえに残りのMPが0に近いほど使用可能なコマンドが減って上段にメガンテが出現しやすくなる。
 
ルールが時間制乱闘なら、相手を1体倒せば蓄積%をリセットしてポイントはプラスマイナスゼロに、2体以上倒せばプラスになる中々有効な技。
ストック制なら、自分が追い詰められた時に発動して相討ちを狙う、あるいは大ダメージを与えて後の戦闘を有利にし、1ポイントを取り返す布石とする使い道もある。
逆にストックを複数残して相手を上回っている場合なら、単純な大ダメージ技として一気に勝負を決めるのにも使える。