【ユリナ】

Last-modified: 2020-04-06 (月) 08:08:45

DQ6

いわゆる昔話などでもよく出てくる「雪女」で、【マウントスノー】北東にある【氷のほこら】に住んでいる。
この地の自然を守る存在を自称して玉座みたいなところに座っている。
DQ5の【ゆきのじょおう】との関連は不明だが、英語版での名前はGerdaであり、アンデルセン童話の「雪の女王」を意識していると思われる(因みにDQ8の【ゲルダ】はRedという名前になっている)。
 
50年前に【ゴラン】が雪山で倒れているところを助けたが、約束を破ってそのことを漏らしたゴランに怒り、ゴラン以外の村人を凍らせてしまうというある意味究極のツンデレ女。
もしくは時代を二重に先取りしたヤンデレ女だったのかもしれない。
なんとなく【ノアニール】エルフの女王とやることが似ている。
 
訪れた主人公のことを当初はゴランから聞いて来たものだと思っていたが、話すうちにあれ以来ゴランが雪女のことを全く口外しなかった(ゴランは洞窟に行くなと言っただけ)ことを知り、反省してるようだからいいかとあっさり呪いを解く。
この手の話にありがちな無理難題は吹っかけられない。
しかも人間が年をとることすら忘れていたらしい。もしかしたら彼女自身は約束を破ってしまったゴランをちょっと懲らしめてやろう程度の感覚だったかもしれないが、ゴランの人生は50年という時の流れのために、もはや取り返しがつかない状態に陥っている。なんて適当な奴だ。
 
だが、彼女のおかげで主人公はザム神官と話せた。
つまり彼女が気まぐれでザム神官を凍らせなかったら、主人公は【ラミアスのつるぎ】を手に入れられず、【ゼニスの城】も復活できなかったので、そういう意味では世界を救う旅の一助を担ったと言えるかもしれない。
 
ちなみに初対面では「南西の村のゴランという若者に私のことを聞いてごらん」と言うが、リメイク版ではゴランの名前ネタでさんざん空気の読めない発言をする【アモス】のせいで、この言葉さえもダジャレに見えてきてしまうから困る。
しかもわざわざ「ゴランに聞いてごらん」と言い直している。絶対狙ってるだろ。
その後の「クックック……。」という含み笑いも本来は別の意味があるのだろうが……。
ダジャレだと思ったプレイヤーはSFC版当時からいたようであり、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】の15巻ではユリナがダジャレとして笑っているネタが掲載されている。

漫画版

原作通りマウントスノーの村を凍りつかせているが、尺の都合か色々と設定が変わっている。
まず彼女は北東のほこらに住んでいるのではなくラミアスの剣そのものの守護者となっており、
彼女との約束を破り村が氷漬けになる発端となったのもゴランではなく鍛冶屋の【コブレ】となっている。
 
コブレは原作と違ってラミアスの剣の目の前まで辿り着くものの、
「引き換えにお前にとって一番大切な命を差し出せ」とするユリナの条件に対し、
大人しく差し出すでもなく偽って別のものを差し出すでもなく、
なんと村人と結託してユリナを殺して剣を奪おうという暴挙に出た。
結果村人は全て凍らされ、コブレ自身は凍らされなかったものの「村から出たら村人を全て殺す」と脅され、
主人公らがマウントスノーに来るまでどうする事もできずにいた。
 
その後主人公らがラミアスの剣を求めて同じ様にユリナの元を訪れ、
同じ様に「お前にとって一番大切な命を差し出せ」と迫るが、
「この世に引き換えにしていい命なんて一つも無い!」とする主人公の覚悟を認め、ラミアスの剣を授ける。
同時に、己の力を過信した鍛冶屋としての欲望からではなく、
純粋に世界平和のためにラミアスの剣を鍛えなおす事を申し出たコブレの改心を認め、
コブレを許し、マウントスノーの村にかけた氷漬けの呪いを解いた。