DQ7
DQ7のみに存在する【カジノ】のゲーム。
唯一、勝っても【コイン】がもらえない。
簡単に言えば神経衰弱であり、揃えたカードに書かれていたアイテムが入手できる。
つまり、コイン交換の景品以外のアイテムを狙える。
賞品は【こんぼう】・【やくそう】・【うまのふん】といった嬉しくないものも多いが、時期的にだいぶ後に手に入るハズの武器防具や、貴重な【モンスターの心】なども出現する。
使いこなせばグッと冒険が楽になるどころか、ゲームバランス崩壊になる。
とはいえ目当てのものが出現するかは完全に運次第。
バランスブレイカー要素になる物の出現率はそれほど低確率ではないので、時間さえかければほぼ誰でも入手できてしまうが、わざわざ時間を費やしてまで入手するかどうかはプレイヤー次第である。
神経衰弱ではあるものの、対人戦ではないのでメモをとったり写真を撮ったりしても何も問題はない。
むしろ目当てのアイテムを確実に手に入れたいのなら、積極的に記録を取りながらやるべきである。
ルール
4行×5列の20枚のパネルが裏向きになっている。
最初に任意の6枚のパネルをめくる。6枚の中に同じ柄のパネルがあれば表にし、残りは再び伏せる。
次に任意の2枚のパネルをめくっていく。2枚が同じ柄ならば表にし、違う柄ならば「お手つき」となり再び伏せる。
お手つきは2回まで可能であり、3回目のお手つきをした時点でゲームオーバー。
後述する「チャンスパネル」「シャッフルパネル」以外の18枚のパネルを表にすることができれば、揃った3枚のパネルに書いてある景品をめでたくゲットできる。
アイテムが出現する確率は○/32768でコインレートやレア度が高いほど確率は低い。
また、チャンスパネルをめくるとお手つき可能な回数が1回増える(3回まで可能、4回目でゲームオーバー)。
パネルの種類
パネル名 | 枚数 | 解説 |
---|---|---|
景品パネル | 3組6枚 | 剣・盾・薬草・モンスターの心など、景品の絵が描かれたパネル。 その絵が何の景品なのかは揃えた時に分かるが、貰えるのは全てのパネルを揃えた時だけ。 |
ノーマルパネル | 6組12枚 | 星座記号が描かれた色付きのパネル。 景品の種類に影響はしないが、全て揃えないとクリアにならない。 |
チャンスパネル | 1枚 | 人差し指を上げた手が描かれたパネル。クリアに必須ではない。 めくるとお手つき可能な回数が1回増える、嬉しいパネル。 |
シャッフルパネル | 1枚 | 「パー」の手が描かれたパネル。クリアに必須ではない。 めくると忌々しいBGMと共に全てのカードの位置がシャッフルされてしまう。めくってしまうとクリアは困難。特にレアアイテムが出たときにヒットしたときの絶望感は半端ない。 |
なお、チャンスパネルとシャッフルパネルは「最初の6枚」でめくっても効果を発揮せず、伏せられる。
それ以降、2枚ずつめくる際にめくると表で固定され、効果を発揮する。
また、チャンスパネルとシャッフルパネルが効果を発揮した場合、めくった枚数にはカウントされない。
例えば、景品パネル→チャンスパネルとめくった場合も景品パネルは伏せに戻らず、そのままもう1枚パネルをめくることができる。
場所と景品
景品は台ごとに異なるものが出る。
基本的に、強力・高額なアイテムほど出にくい。
また、景品は賭け金が増加するごとに「追加」されていく。
例えばコイン50枚の台では、コイン5枚、コイン20枚の台で出現する景品も全て出現する可能性がある。
以下の表にはその台で追加される景品のみを記している。
過去旅の宿:1回コイン5枚
難関として知られるダーマ編の直前からプレイできる。
景品も時期を考えれば中々豪華だが、最大の魅力はプレイ料金の安さ。ゴールド換算で1回たったの100Gだ。
コンスタントに当たりを引き、入手した景品を適宜売却していけば、収支はかなりの黒字になるはずだ。
損得を考えずにプレイできるので、ダーマ編の前に存分に装備を整えよう。
特にリメイク版では熟練度上昇の限界レベルが引き下げられ、転職を見据えてここまで低レベルでプレイする場合も多い。その場合、ここでの装備品調達が重要となる。
現代旅の宿:1回20コイン
賭け金が4倍になった分、景品も過去の同じ場所の物よりもかなり豪華になっている。
耐性持ちの防具が多く追加され、うまく引き当てることができれば後半まで十分使っていけるだろう。
武器も中盤~後半クラスのものが追加され、特にほのおのツメは道具として使用するとメラミの効果がある優れ物。
引き当てることができればものすごく役に立つ。盗賊軍団撃破にも貢献するだろう。
またゾンビキラーを引き当てれば、ユバールの剣・きせきのつるぎ・水竜の剣が手に入るまで、末永く活躍させられる。
そしてラッキーパネル最大の目玉とも言えるモンスターの心がついに出現。
やたらとスライムの心ばかりが出現するのは辟易させられるが、エビルタートル辺りを入手できればラッキー。
さらにバーサーカーとばくだん岩の心を入手できれば、早くも【ゴーレム】への道が開けてしまう。
【プラチナキング】を目指したい人にとっては、ドラゴスライムの心も要注目である。
場所が同じなので、過去でプレイ済みだと料金と景品がグレードアップしていることに気づきにくく、初見プレイだと割と普通にスルーしがち。
現代コスタール1階:1回50コイン
びっくりするほど現代旅の宿から変化がない。
1回50コインは、ゴールド換算で1回1000G。だが、金額に見合う収穫はまず望めない。
モンスターの心も旅の宿と同じ物しか出ないため、ここで遊ぶくらいなら3階の100コイン台へ行くべきだろう。
現代コスタール3階:1回100コイン
武器は2万G超で売り飛ばせる破壊の剣が登場。防具はみかがみの盾が手に入れば直後のオルゴ・デミーラ戦や炎の精霊戦でだけでなくクリア後まで使えるが当然こういったアイテムは低確率でしか出ない。過度の期待は禁物だろうが、注目はモンスターの心。
ばくだんいわ、ミミック、バーサーカーの3種だけでも有力な心であり、エビルタートルも単体で強力なモンスター職なので初級モンスター職の心を人数分ここでそろえておくと良い。
モンスター職要員が仲間に居る場合はここで中級職の心を入手し、終盤には上級職に就けるようにしておきたい。
特に、アンドレアルの心は、心ドロップ率の低い【ダンビラムーチョ】をすっ飛ばして上級職に就ける大変ありがたい心。
ちなみに、プラチナキングを目指す人ならばゲリュオンの心もハズレではない。
どの道サンダーラットの心が必要なため、アンドレアルを使わずともアンドレアルに転職できる。
また、ヘルバトラーの心は移民の町で手に入るのろいのランプの心と組み合わせることで、一気に上級モンスター職である【まじんブドゥ】を目指すことができる。
どちらも是非とも頂戴したいところ。
1回のプレイに必要なコインがだいぶ増えた(G換算で2000G)ため、それなりの元手ががないと良いアイテムを狙うのが難しいのが難点。
おまけにコインの数に対してアイテムの売却価格は安く、換金による元手回収はまず赤字になると見て良い。
実はこの時点でラッキーパネルで出現するアイテム120種類は全て出現してしまう。
グランドスラム:1回500コイン
実は出る景品はコスタールの100コイン台と全く同じ。
ただし、序盤から存在する弱小アイテムの出現率が減っており、その分レアアイテムが出やすくなっている。
ヘルバトラーの心くらいならホイホイ出現する希少アイテムのバーゲンセール。
派生転職が難しいモンスターの心が出てくるとありがたいが、初級モンスター職やいどまじんが出てくると微妙になる。
制作が面倒なグランドスラムだが、作るだけの価値はあるだろう。
1回500コインは、ゴールドに換算するとなんと1回10000G。過去の旅の宿の時の100倍だ。
賭け金の高さと中毒性の高さはまさに「沼」である。
売れないアイテムがあまりに多すぎるのと、1回の料金が高すぎるため、換金率は最悪。
ラッキーパネル攻略のコツ
ラッキーパネルはギャンブルではあるものの、あくまで操作するのは自分であり、ある程度のテクニックを習得すれば成功率を大幅に上げることができる。
希少アイテムをめくったのにうっかりミスで全て揃えることができずガックリする確率を減らすためにも、以下のことをしっかり頭に入れてプレイしよう。
- とにかくメモる
- パネルの位置を忘れないようにするのは、最も単純にして重要な要素。
記憶に頼らず、必ずメモを取りながらプレイしよう。記憶は人の能力なので時にミスをするが(同じ作業を連続してやる時は特に)記録は裏切らないからだ。現在ならスマホを使って逐一画像を記録するのも手である。
(余談だが、携帯電話にカメラが実装され、それが一般に広まったのはDQ7発売の約1年後であった。)
ネット上にはラッキーパネルのメモ専用ツールなんてものも存在するのでぜひ活用したい。
ただしPS版に対応したツールはあまり役に立たないものが多いので注意(後述)。
- シャッフルパネルを回避せよ
- ラッキーパネル最大の敵はシャッフルパネルである。
いくら正確に記録していてもシャッフルパネルでパネルの位置をシャッフルされてしまうとその後のクリアは非常に困難になる。
シャッフルパネルは最初の6枚でめくれば効果を発揮せず位置だけが分かるので、できるだけここで存在を把握したい。
アイテムが当たりの時に限ってばらつきが激しいことがあるので注意。
無論、やみくもに6枚めくってシャッフルパネルを探すのは効率的ではない。
実は、パネルの配置は高確率で法則に則って配置される。以下、そのパターン。
- 隣同士に並ぶパターン(一番右下と一番左上も隣同士とみなされる)
- 同じ絵柄が左右に隣り合って配置される。シャッフルとチャンスも同様に隣り合っている場合が多い。
- 横方向に隣り合う場合が多い一方で、同じ絵柄が縦方向に並ぶ確率は有意に高いとは言えない。
- ひとつ飛ばしパターン
- ひとつ飛ばしで同じ絵柄が配置される。シャッフルとチャンスもひとつ飛ばしで置かれている可能性が高い。
- 斜めに隣り合うパターン
- あまり確率は高くないが、斜め同士で同じ絵柄が配置されることもある。
- 他のパターンと複合しやすい。一部だけ斜め配置になるのはよく見られる。
とにかくチャンス・シャッフルのどちらかを見つけたいので、最初の6枚は「左右にパネルが存在する場所」、つまり右から2~4列目のパネルをめくるのがよい。
ここでシャッフルが見つかれば幸い。
逆にチャンスが見つかった場合は、その左右やひとつ飛ばし、斜めをめくりシャッフルの有無を確認する。
最初の6枚めくりでシャッフルの位置を見つけ出すことができれば、クリア率は大きく高まるだろう。
なお、最初の6枚めくりの時点で多くの絵柄を揃えてしまうと手がかりが少なくなり、その後絵柄を揃えるのが難しくなってしまうので、これも一応注意。
もし最初の6枚でチャンスパネルしか見つからなかった場合、チャンスパネルの近くから攻めるのはやめた方が良い。
チャンスパネルから遠い位置のカードからめくるのが良いだろう。
最初の6枚でどちらも見つからなかった場合、シャッフルを引かないよう運を天に任せるしかない。
先にチャンスを見つけたら、やはりその近くをめくるのはやめた方が良い。シャッフルが先だった時は・・・不運だったと諦めるしかない。
また、シャッフルパネルを引いてしまってもタイミングによっては被害が軽微で済むことがある。
シャッフルパネルの被害とは裏返しになっているパネルが分からなくなってしまうことなので、既にペアを当てたパネルには当然ながら被害はない。裏返しのパネルの情報がほとんどない場合も被害は微小となる。
さらに、二枚目でシャッフルに当たってしまった場合も一枚目分の情報アドバンテージは取り戻せる。
よって、ペアの完成率に対して裏側確定パネルが少なく、なおかつ二枚目であればあえてシャッフルの可能性の高いパネルを取る戦略も選択肢に入る。
また、シャッフル後の番面も完全にランダムというわけではなく、基本的には上記の傾向に準じる。
そのため、パネルの解放状況によってはシャッフル後に用意された盤面の傾向を読むこともできる。
シャッフル前なら定型通りとも限らないので、読みにくく難しいパターンを引いてしまった場合は敢えて早々にシャッフルパネルを引いてしまうのも手である。
なお最初の6枚でシャッフルパネルを見つけて、メモをとりながら頑張っても、勝率100%にはならない。
これは実際に紙にでも書きながらシミュレーションすれば失敗するパターンを見つけることができるので、頭の体操のつもりで探してみよう。
「お手つきになったが、2枚目に開けたパネルは既知のパネルとペアを作れることがわかった」という状況が起きると、むしろ失敗に近づいてしまう。
ちなみにPS版では最近になってカジノの乱数が完全解析されたので、盤外戦術に抵抗が無い人なら好きな物を好きなだけ取れるようになってしまった。
パネルの絵柄と景品(PS版)
PS版DQ7では剣系武器なら剣のパネル、杖系武器なら杖のパネルといった具合に同系統のアイテムは同じ絵柄のパネルにまとめられており、実際にペアを揃えてみるまでどの景品が当たるのかわからないようになっている。
ただし低額パネルでは安物が、高額パネルでは高級品やレアアイテムが出やすいといった傾向はあるが。
また絵柄そのものがよく似ており間違えやすいパネル(例えば剣のパネルだけで3種類もある)が存在し、これらが同時に出てきた時はメモの取り方に要注意。
ネット上に公開されているラッキーパネルメモ用ツールのほとんどはこのよく似た絵柄に対応しておらず、ぶっちゃけ頼りにならない。
詳しくは【ラッキーパネルの絵柄と景品】を参照。
リメイク版
ゲームバランスに多大に影響を与えていたため削除、規制、様々な憶測が飛んだがまさかの緩和が行われ、ノーマルパネルが廃止、代わりに全てがアイテムパネルとなり、なんと獲得アイテムが3倍になって非常に稼ぎやすくなった。
また、パネルの絵も心などを除いてほぼ全てが固有の物になり、アイテムがなんであるか判りやすくなった。(心は固有のグラフィックは無いが、一度に2種類以上出ることはない)
更に、シャッフルパネルは下の列に出やすい傾向になったので、最初の6枚で下の列をめくれば高確率でシャッフルも見つかる。
現在はインターネットとネット上のツールの普及で一々紙に書く手間もいらない。こうなるともはやボーナスゲームである。
やるかやらないかは人それぞれではあるが、過去旅の宿で稼ぐことで辛かった過去ダーマ編を簡単にヌルくすることができる。
本作における金稼ぎの最終地点は【すれちがい石版】に金策モンスターを詰め込むことだが、それまでの金稼ぎにおいてはラッキーパネルをプレイし続けることが最も効率が良い。
- 手持ちの現金(1000G程度あれば充分)をコインに変換
- 過去旅の宿のラッキーパネルで遊ぶ(ここが最も費用対効果が高い
- 景品を売却
- 手に入れた現金をコインに変換
- (以下ループ)
【スロット】や【ポーカー】の存在意義が危うい。
(とはいえ、ことコイン稼ぎに関してはセーブ&ロードを併用したスロットには遠く及ばない。)
一方で、移民の町のカジノはダークパレス突入可能になると750枚のパネルができるようになるが、コスタールのカジノとほとんど差が無く、こんぼうやうろこのたてなど、この時点では全く価値の無い物が出ることもザラな単なるボッタクリになっている。
同じ場所のラッキーパネルでも、PS版とは出るアイテムが微妙に違うなど、若干違いがあるので注意。
移民の町限定で出るアイテムは【プラチナソード】、【まじんのかなづち】、【たいようのおうぎ】、【コスモファントム心】、【呪いのランプの心】、【ヘルバトラーの心】、【超しもふり肉】。
また、リメイク版限定アイテムの【ふくびきけん】。
スマホ版
現代旅の宿とコスタール1階のパネル景品が同じだったのはバグだったようで、3階のものと同じ(1回100コイン)に修正されている。また操作の仕様上、3階のディーラーに話しかけにくい。
高額景品が多く出るため、多少の元手があれば過去旅の宿よりも数倍の利益が得られるようになっている。
その他は3DS版と同じ。