【ラナルータ】

Last-modified: 2021-12-11 (土) 07:30:31

概要

移動中に唱えることで昼夜を逆転する魔法。
【時間経過】システムが導入されたDQ3において、【やみのランプ】とともに初登場した。
アイテムの「やみのランプ」が類似効果を持っているが、あちらは夜→昼の逆転はできない。

時間を操作するという一見とんでもない大魔法だが、登場作品ではいずれも初級~中級程度のそこまで習得難易度の高くない魔法として扱われている。まぁ実際ゲーム的な立ち位置としてはこのぐらいの「あってもなくても別に…」な強さなのだが、現実にあったら是非とも欲しい魔法の一つだろう。
 
昼や夜限定のイベントを見る以外にも使い途があり、【歩数エンカウント】を採用している作品では、これを唱えると蓄積したポイントを0に戻せるため、タイミングを見計らって使えば敵にほとんど遭わずにフィールドを移動できるようになる。
また大抵の作品は昼夜で遭遇するモンスターの顔ぶれが変化するため、夜から昼に戻して強敵との遭遇を避ける、あるいは逆に夜まで進めて昼のままでは会いにくいモンスターを狙うといったことが可能。
 
町や城内部等にいると、ラナルータを唱えた直後に入り口に強制移動させられる。
ゲーム上の都合から考えれば、昼夜で住人の配置が違うことでキャラが重なる・お城などに代表される昼夜どちらかにしか入れない場所に入れてしまう、などの不都合を避けることが理由である可能性が高いだろう。
また、町の住民達が誰一人として一瞬で昼夜が変わったことに何の疑問も持たず、夜から昼に切り替えたときに日数経過の処理が行われない(『明日来てくれ』というキャラの台詞が変わらない)ことを踏まえると、時の流れを瞬時に進ませているわけではなく、詠唱者とその仲間に対してのみ作用して半日前や半日後に飛ぶ一種のタイムスリップをする魔法と推測することもできる。
ただし、後述のDQ11のミニイベントでは世界の時間を(存在しないものとして)すっ飛ばす、あるいは巻き戻しているような描写になっている。あまり深く考えてもしょうがないのかもしれない。
 
一応、城・町・村用の【リレミト】代用品として使えなくもない。
特に夜では闇のランプで代用できないので、覚えておくとちょっと便利ではある。
 
初登場以降DQ5までは連続出演していたが、DQ6では昼夜の概念そのものがなくなったため出演ならず。
昼と夜の概念が復活した8や9でも、動かずその場に立っているだけで時間が流れていき、また宿屋では「夜まで【休む】」ことが可能になったためか復活していない。10と11でも、プレイヤー側が自由に使える呪文としては登場していない。
 
テリワン3Dではこれと同系統の呪文として【ラナリオン】が登場し、天候を逆転させる効果がある。
これは、元々はゲームに先んじて漫画「ダイの大冒険」で登場したオリジナル呪文である(詳細は当該項目を参照)。

仕様があまりに特殊なためか、3や5(PS2版)などでは、バグ技に絡んでかなりヤバい事象を起こせたりする。ある意味では究極魔法。

DQ3

【魔法使い】【賢者】がレベル25で覚える。消費MP12。
 
この作品では昼か夜かにイベントが影響されるポイントとしては【サマンオサ】【テドン】の村でのイベントがある。
しかし根本的に「宿に泊まる事」と「闇のランプを使う事」で昼夜を好きに調整できてしまうので、昼夜に関わるイベントがちゃんとあるにも関わらず、この呪文を使う必要性が薄いのだ。
同じ事が【レムオル】にも言える。
サマンオサなら攻略順によっては「ラナルータを覚えているが闇のランプを持っていない」事はあり得るが、テドンの村はまさに村の中に闇のランプそのものが落ちているのでまずラナルータは使われない。
 
冒頭にあるエンカウント調整のような特殊な目的を除いても、夜になると危険なモンスターが出没するようになる地域を歩く際に昼を維持するためにラナルータを使う、などの用途はあるので全く使われない呪文ではないのだが、恐らく主目的として設定されているであろう夜イベントのためには使われにくいという微妙な立場。
 
トドメに本作では【ルーラ】を使うと必ず昼になるという仕様があるのだが、消費MPはルーラの方が少ない(8)という有様。
ルーラで移動できず、宿屋もない場所(もしくは宿代をケチりたい場合)で夜→昼にしたいというならラナルータの出番だが、逆に言えばそんな限定された状況でもなければ使い道のない魔法。
一度も使わずにゲームを終えたプレイヤーも少なくないと思われる。
 
死人などがいて赤系の文字色を見ているのがイヤになった時は、これを使って昼夜転換すると昼は白、夜は青といった健全な色に戻る。
ただ敵とエンカウントしたり町などに入ったり宿屋に泊まったりすると、本来の色に戻るので本当に一時的なものにすぎないが・・・
 
なお【アレフガルド】は常に夜、【ゾーマ】の死後は常に昼になるため、この呪文を使っても何も起こらない。
 
GBC版では【ランシール】におけるバグ技の要素にもなっている(これもやみのランプでも同じ事ができるが)。
 
余談だが、GBC版では【キメラバグ】により創ることができる職業キャラクター名でもある。
グラフィックは【賢者】と同じで、通常の装備や呪文も賢者と同じ。先頭キャラクターが何も装備していない状態で、【ふしぎなきのみ】(女賢者)、【カメのこうら】(男賢者)のいずれかとふくろの4ページ目の6番目(24番目のアイテム。以後、装備した数だけ後ろにずれる)と交換すればいい。

DQ4

【ブライ】がレベル17で覚える。
消費MPはFC版が12、PS版は2、DS版は4と毎度変わっている。
 
細かなイベントやアイテム漁りを含めれば今作でも昼夜を調整しないといけない所は多数あるのだが、「宿とやみのランプで済む」と言う点はDQ3の頃から変わっていない。
 
第2章ではやみのランプが手に入らず、かつ夜でないと発生しない必須イベント(【おうごんのうでわ】イベント)があるが、その時点でブライがLv17に至っている事はまずない。
また、5章では第4章でやみのランプを手に入れているミネア・マーニャがブライより先に加入するため、「ラナルータはあるがやみのランプが無い」と言う状況がどこにも無いのだ。
やみのランプを第4章でスルーしていれば持っていないということはあるが、意図しなければまずあり得ない。
 
強いて言えば【ガーデンブルグ】に辿り着いた時にちょうど夜だと城内に入れず宿で休む事ができないので、やみのランプにはできない「夜→昼」の効果の出番。
ルーラで他所の町に行って宿を取って戻ってくる、と言う手で代替できなくもないが、手間がかなり違うので昼夜調整専門の呪文の面目躍如と言ったところか。
FC版ではラナルータの方が消費MPが高いので、ブライのMPが残っていなければ止むを得ないが、PS版以降ではラナルータの方が消費MPが低いので、ラナルータ1発で済ませる事の方が多いだろう。
なお、濡れ衣イベントから逃れるのを防止するためか、ガーデンブルグ城内ではラナルータが使用できないので外で唱える必要がある。
 
今作でも同じ地域でも昼夜で出現するモンスターが違うというシステムはあるが、DQ3ほど危険なモンスターが出没するケースが無く、どちらかと言うと【メタルスライム】のような好んで遭いたいモンスターのために自ら夜にするケースの方が多い。つまり、こちらもやみのランプで十分なのだ。
アイテム欄事情の厳しいFC版ならばやみのランプを持たせるスペースをも省きたい、というのはあるかも知れないが……。
 
なお、FC版でこの呪文を唱えると、画面全体がモザイク処理で不鮮明になっていった後に暗転するという演出がある。
これはFC版DQ4と同じ年に発売された新機種・スーパーファミコンの特殊機能のひとつであったため、【ドラゴンクエストマスターズクラブ】ではインタビュアーが驚いていたが、【中村光一】は「キャラクタを描き換えるのは難しくないが高速度で描き変える技術はウチ独自」といった旨を語っている。
 
ちなみに、第二章【武術大会】クリア後の敵が出現しない期間は、時間が昼に固定されているため、この呪文を使っても何も起こらない。

PS版

移民探しをしている際に使い道が無いわけでもない。
本作ではルーラを使っても時間は経過しないので、夜しか出現しない移民を避けたいが、わざわざ宿を利用したくない時や、夜間に入れない【ボンモール】【牢屋】に入る時という、限られたケースではあるが。

DQ5

消費MP4。
人間の仲間では【フローラ】がレベル17、【女の子】がレベル18で覚え、仲間モンスターでは【ドラキー】がレベル15、【ミニデーモン】がレベル20で習得する。
ただしフローラはSFC版では青年期前半はレベル10までしか上がらず、青年期後半にならないと習得できない。
 
「ラナルータが必要とされるイベントの有無」ではDQ4と大して変わらないが、全くないわけではない分だけ若干マシになった。
【ルラムーンそう】を採取する時は夜でないとならず、しかも場所は街から離れた屋外。
……なのだが、一泊して朝にしてから【ルラフェン】を出発すると余程変な寄り道をしない限り現地でちょうど夜になる絶妙な距離。
そして何よりこの時点でラナルータを使えるのはドラキーしかおらずわざわざ育てないといけない上、こだわりがなければ普通はすでにクリアしているはずの【サンタローズの洞窟】【やみのランプ】が手に入る。
他にある昼夜が限定されるポイントは、ドラキーさえ間に合わない早期のイベントか、「宿に泊まれば済む街中での昼イベント」ばかり。
初訪問時に強制的に夜になり、昼間にしないとイベントが進行しない【カボチ】で1人3G(フルメンバーの8人で24G)の宿代をケチりたいときに使うぐらいだろうか。
総じて、ラナルータを使う機会はほとんどやってこない。
 
一応、ラインハットの【ニセたいこう】攻略前にドラキーがLv15になっていれば、出番がないとも言い切れない。
なぜなら、この時点でラインハット城の奥へ入るためには、【ラインハット地下洞窟】から潜入するか、あるいは【ラインハットのカギ】入手後であれば【森深きほこら】から入るルートの2つしかない。
【神の塔】を攻略後にラインハットに戻る際は森深きほこらを通るのがセオリーなのだが、近くに宿屋がないのに昼しか通行できない。周囲の敵は強めなので、フィールドを歩いて昼にしたり【修道院】まで泊まりに行く余力(もしくは【キメラのつばさ】)がない場合は、ラナルータがあれば便利なのである。
なお、ラインハットで宿屋に泊まって【デール】から鍵をもらい、その足で旅の扉を抜けて森深きほこら→修道院でマリアを回収→神の塔と進めていると帰り道は夜になっている可能性が高い。と言ってもマリアを回収するときに修道院で1泊しておけばギリギリ昼のうちにラインハットに戻れるのだが。
 
また、イベントとは全く関係の無い使い道だが、青年時代後半に【タダ宿】にこだわって修道院を拠点にしている場合はお世話になる。
ここは青年時代後半は夜になると中に入れてもらえないので、夜→昼にできるラナルータの出番である。この時期なら上記のドラキーと違ってすでに確実に仲間になっているはずの【女の子】が習得してくれる。
まあ、こんな時期にたかが数十ゴールドの宿代をケチって、こんな手間のかかるタダ宿にこだわっても実利はほぼない。
 
SFC版では【きせきのつるぎが敵として出現するバグ】で現れた「きせきのつるぎ」が戦闘中に使ってくる。
ただし【リレミト】同様に戦闘中の効果が設定されていないため何も起こらず、事実上【無駄行動】である。
 
小説版ではドラきちがラナルータで夜にすることで、敵の視界を封じるという使い方をしていた。
また、彼の最期の戦いにおいて、【まぶしいひかり】で眼をやられてしまった主人公を何とか助けようと、この呪文で暗闇を呼び寄せ、視界を取り戻させようと奮闘していた。
これにより多少は楽になったものの、しかしまだ戦いに戻るには程遠いと察したドラきちは……
と、この様にゲームとは打って変わって戦闘において効果が活かされていた。

リメイク版

【おばけキャンドル】がレベル15で覚えるのだが、仲間にすることができるのは青年時代後半にならないと行くことができない【ジージョの家】周辺。
そしてあろうことか【プオーン】がレベル30で覚える始末。ワザとやっているのか?
フローラのレベル制限が無くなったので、その点はマシになっているが。
 
ただプオーンに関しては、として出現した時に昼間であっても夜のように空が暗くなる演出が入るので、もしかしたら「実はあの時ラナルータを使ってたんだよ!」というネタなのかも知れない。
 
リメイク版ではサンタローズの洞窟は後回しにできなくなったが、やみのランプを取らないという選択肢もある。あえて取らない理由もないが。
 
一応、【名産博物館】で展示品を変え客の様子を見てまた展示品を変え……という使い道が増えている。
その一方で青年時代後半なら【グランバニア】の宿屋にタダで泊れるようになったのであえて修道院に行って泊まる必要性が薄くなった。
 
PS2版限定の【オープントレイ技】では一転して最重要魔法となる。
ただしそちらでは昼夜逆転ではなく「町の入口に戻る」効果の方が重要なのだが。
OT技では上記のおばドルが早期に仲間に出来るため役に立つ……と思いきや、ドラきちの方が加入も習得も早いのでそちらを使うことになるだろう。

DQ10

妖精図書館シリーズのクエストでイベント的に登場。
詳しくはこちらを参照。

DQ11(3DS版) 、DQ11S

まさかの敵専用呪文に。
【冒険の書の世界】で受注するクエストボスの【ひるのていおう】が、冒険の書を汚した黒幕から賜った呪文。
DQ8の世界に派遣された彼は、【イシュマウリ】が住む【月の世界】を封じ込めるため、日が暮れかけるたびにラナルータを唱えて昼に戻し永遠に夜を訪れなくするという、何とも地道な作戦を行っていた。
 
イベント内で名前が登場するだけでなく、何と戦闘中にも使用してくる。
しかし戦闘中にこの呪文を使用しても無意味。無駄行動である。
本作では昼夜で出現する魔物が変わったり夜でないと採取出来ない素材アイテムが存在するため、「昼夜を任意で切り替えたい場面」がこれまでの作品とは比較にならないほど増えたことで、「味方側でも使わせて欲しかった……」と嘆くプレイヤーもいるようだ。
一応、ラナルータが無くとも【宿屋】【キャンプ】までの距離と【ルーラ】のロード時間(PS4版)さえ我慢できれば、昼夜の時間調節自体は容易ではある。
3DS版で夜を昼にするだけだったら【ヨッチ村】にルーラして戻って来ればいいし。

テリワン3D

DQ5以来の登場となる。テリーの特技として習得可能。異世界の昼夜を切り替えることができる。
これの復活により、前作までの面倒くさい手順(飛行船に戻って休むなど。表シナリオクリア後はスライムに話しかけるなど)を踏む必要がなくなった。
朝昼しか出ないブオーン、ミルドラースを作るのに必要ながいこつけんしを作るためのしりょうのきし(朝昼限定)を出すのに使える。

イルルカ

効果はテリワンと同じ。しかし習得のタイミングが裏シナリオで訪れる【砂漠の世界】【ピラミッド】の内部とかなり遅くなってしまった。

DQMJ3・DQMJ3P

【ガルマザード】撃破後に行けるようになる【ポイントゼロ】で習得できる。やっぱり今回も習得時期は遅かった。
ラナリオンとイメージチェンジもこの呪文同様にポイントゼロで習得できる。

DQH2

クリア後のおまけ要素として登場。
【闇の浮遊城】が現れて以降、世界が夜になった状態になるのだがそれをかつて【ナジム王】に仕えていた賢者の末裔に頼むとこの呪文を使って昼にしてくれる。
使った時に後ろで少年が驚いているモーションを取る辺り芸が細かい。

カードゲーム

「キングレオ」では、手番を反対回りにする。
UNOでいうReverseの効果。
同じく「バルザック」でも登場。こちらは数字カードの強弱を逆転させる。
トランプの大富豪でいう革命と同じ効果。

ダイの大冒険

天候を操る「ラナ系」の最高位呪文という設定だが、名前が出たのみで使われる事はなかった。
ゲームシリーズ同様に昼夜を逆転させる呪文で、膨大な魔法力を消費し初心者魔法使いが扱うのは難しいと紹介されている。
 
劇中では系統下位の初歩呪文として、漫画オリジナルの【ラナリオン】が登場している。
こちらは雨雲を呼び寄せる呪文である。