【レイドック王】

Last-modified: 2023-11-12 (日) 00:39:06

DQ6

【レイドック】【国王】
英語版での名前はSomnus。

夢の世界

「眠らぬ王」の異名を持つ若き国王。容姿端麗で女性からの人気が高い。
魔王【ムドー】の野望を打ち砕くべく魔王討伐に参加する兵士を募集している。
【ラーのかがみ】を探そうとしているがその正体は…
 
なお、【ライフコッド】の村人によると毎年【シエーナ】【マルシェ】)のバザーに顔を出していたようだが、物語開始時のバザーには珍しく顔を出さず、何かあったのではと心配されている。

現実世界

CV: 菅生隆之(CDシアター)
 
【現実の世界】のレイドックを統治する王様であり、【主人公】父親
妻は【シェーラ】。かつては主人公の妹に当たる【レイドック王女】もいたが、病気で喪っている。
 
自ら軍を率いて、幾度となく魔王ムドーと戦いを繰り広げてきた。
ある時、船で【ムドーの島】へ向かっていた際に、ムドーによって呪いを掛けられ覚めることのない眠りへと落ちる。
そして気付けば、彼は【夢の世界】で自らがムドーになっていたという。
 
ところで、王様自ら兵を指揮し、敵地に乗り込み魔王と戦おうということは【パパス】らにも劣らない相当な傑物であることがうかがえるが、グラフィックが長い髭を生やした王様タイプな事・一人称が「わし」であること・実際に戦うシーンが無いことから、年老いた印象を与えておりその強さがどれぐらいなのかプレイヤーに伝わらない。
ちなみにVジャンプブックスにキャラ絵が存在しており、ゲームグラフィックをそのまま絵に起こしたような外見だが、手には青いグローブをはめていて剣を携えた少し勇ましい姿をしている。
若い状態での姿は、SFC版だと独自のもので、Vジャンプでは公式イラストもあったが、リメイク版では【フォーン王】と統一され、DQ4の【リック】等と同じグラフィックになっている。
夢の世界での若い外見を考えると、父親としてはまだ若いパパスと違いそろそろ前線から退く年齢なのは否めないだろうが、ちょっと不遇である。実際、街の住人も年齢について心配していたし。
ちなみに夢の世界のムドー(彼自身)は現実世界のムドーが使用しない【メラミ】【スカラ】といった呪文を駆使してくるが、自身も戦いに参加せんとする様を見るにこれらは元々レイドック王の呪文だったのかも知れない。夢ムドー独自の芸当としては【主人公の声真似】もあるが、これは父親だからこそ出来たことだと考えると辻褄が合う上手い演出である。
また、彼は昏睡中に城の調理師から「とんがらしのスープ」を飲まされていた事実が確認できる。これが夢の中で燃えさかる火炎を吐いていた理由という見方もできる。
下の世界のムドーを倒した後には【いかずちのつえ】を、主人公が本体と融合した後には【セバスのかぶと】を授けてくれる。
 
そんな老いてなお勇ましい王様であったが呪いが解けた後は夢の世界で若いレイドック王を演じ、息抜きと称してセクシーな【バニーガール】を侍らせて尻を触り、カジノの踊り子をスカウトして【メイド】として雇うなど大いにハメを外している。ちなみに夢の世界にはカジノは存在しないので、どういう経路でスカウトできたのかは不明。現実に王宮勤めを夢見る踊り子がいるのか、はたまた王様の妄想の産物か。
傑物だが女好きのお調子者という欠点は【デルコンダル王】を彷彿とさせる。
その様子を妻が見ている事は知らないようだが、時が経つに連れて見られてる気がしてきたらしい。妻曰く「夢の中のことだし、しばらくは大目に見よう」とのことだが、明らかにフラストレーションが溜まっている様子が伺える。王様が女好きというのはよくある話だが…彼が折檻されるのは時間の問題だろう。
 
また、夢の世界の【ゲバン】を極悪人として投獄している。しかし現実世界のゲバンはともかく、夢の世界のゲバンは傲慢で不愉快な人物ではあるが別に悪事は働いていない。当然「現実世界で悪さをしたから」などと説明できるわけもないため、ゲバン、監守ともに理由がわからず困惑している。
 
明らかに夢と現実の関係を強引に歪曲した上で悪用しており、夢の世界とはいえやっている事は欲望と私怨を晴らすためのれっきとした職権乱用。
女好きはまだしも、現実世界の存在の所業を口実に仮にも無実な夢の世界のゲバンを牢に入れるのは流石に理不尽…というより純粋に筋違いであり、その罪状が夢の世界からすれば「幻」の存在である現実世界で終始している事情に拠るもので、処断自体も国王個人の私情に拠るものだというのだから、気に入らない人を理由もなく投獄する暴君と思われても文句の言えない行為である。
処断するにしても現実世界で失踪したゲバンを指名手配するなり方々に手を尽くして行方を追うべきであろう。
 
なお、どういう意図か不明だが物語後半になると

幸せは 歩いてこない
だから 歩いてゆくんだよ。

という、水前寺清子の三百六十五歩のマーチの歌詞のようなお触書きを出している(語尾が微妙に違う)。
 
エンディングでは、城に【バーバラ】を連れて帰ってきた息子を前にして、やはり自分の息子だと上機嫌になっている。
 
ちなみに、妻のシェーラは彼のことを「レイドック」と呼ぶ。
夢の世界でも、ライフコッドで彼のことを「レイドック様」と呼ぶ人がいる。
どうやら「レイドック」は、居城・町の名前であると同時に、彼自身の名前でもあるらしい。
国王の名前が地名になったのか、土地の名前を王の名として襲名したのか、それともたまたま同じ名前だったのか、その辺りは謎である。

漫画版

ゲームでの羽目のはずしっぷりはどこへやら、頼れる王、そして父親として描かれている。
やや年老いてこそいるが息子のボッツより背が高く非常に力強い体つきをしており、ボッツと剣でタイマンを張りまだまだ剣術の腕も衰えていないところを見せ付けた。
これでメラミとスカラまで覚えているならムドーに挑むのも納得である。
しかし「ムドーを倒した威光を持って、国々をレイドックが統一する」という思いを抱いたことでムドーに利用されてしまい、夢の世界を支配する夢のムドーになってしまった。
ボッツがレイドック王の資格の条件である「聖を生かし邪を断つ太刀筋」を会得したことを悟ると、息子の成長を認め【はじゃのつるぎ】をプレゼントしている。
終盤にボッツらがずっこけた際に一緒になってずっこけるお茶目なシーンもある。
【デスタムーア】との最終決戦では、シェーラやトム兵士長と共にボッツ達へ【ミナデイン】の為の魔法力を送った。