【レベル】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:35:31

概要

level。
RPGなどではキャラクターの強さの水準を表す数値。現実世界で例えれば、将棋や囲碁などの「段」に相当するもので、数値が高いほど強いことを示す(数値が低いほど上位である「級」とは異なる)。
「LV」「Lv」などの略称で表記されることもある。
 
なお英語でlevelと言った場合、ゲーム関連ではこの意味のレベルの他にアクションゲームなどの「ステージ」「面」の意味もある。

レベルの上下と範囲

【プレイヤーキャラクター】ごとにレベルが用意されている。
レベルは【経験値】が一定の値を超えることによって上がっていく。経験値は【戦闘】に勝利することによって得られ、この経験値を稼いでレベルを上げるために戦闘を繰り返し行うことを【レベル上げ】という。
基本的にDQシリーズはシナリオを進めるほど敵が強くなっていくので、【低レベルクリア】を目指すなどしているのでなければ、それに合わせて随時レベル上げを行っていく必要がある。
 
作品によっては【転職】【転生】によってレベルが1に戻ることはあるが、敵の特殊攻撃などでレベルが下がるというケースは、本編では起こらない。
不思議のダンジョンシリーズでは、ダンジョンから出るごとにレベルが1に戻ったり、【ふしぎなおどり】【ふこうのたね】によりレベルが下がるケースがある。DQMSLではモンスターのレベルが下がるケースがあったが、アップデートにより廃止されている(詳細はこちら)。
 
主人公やスタート時から仲間にいるキャラはいずれも1から始まるが、DQ5以降でストーリー途中で仲間になるPCは初期レベルが2以上に設定されている場合もある。
【最大レベル】もキャラごとに決まっており、それ以上に上げることはできない。DQ2のようにキャラそれぞれに異なっているシリーズもあれば、DQ3やDQ4のように全員一律にレベル99まで上がるシリーズもある。
 
DQ9・DQ10(主人公)・ヒーローズ2では1人のキャラクターが【職業】ごとにレベルを持っている。各職業とも初期レベルから始まり、転職するとレベルと各パラメータ・呪文はその職業のものが適用されるが、前の職業のレベルと経験値はそのまま保持される。特にDQ10オンラインでは後述するキャラクター以外のレベルと区別するためにステータス画面などで「職業レベル」と表記されている。
 
NPCとして仲間になるキャラクターの場合は、レベルが設定されておらず「?」表示になるか、固定であることが多い。

レベルアップで変化するもの

レベルが上がった際には【レベル・アップ(曲名)】のMEとともに「レベルが あがった!」などというメッセージが表示される(演出の詳細は曲名の頁を参照)。
そして【さいだいHP】【さいだいMP】【ちから】【すばやさ】といったパラメータが上がり、キャラが成長する。さらにキャラによっては新しい【呪文】【特技】を覚えることもでき、DQ8以降ではスキルポイントも得られる。
 
ステータスの上がり具合はシリーズによって固定になっている場合や基準値によってランダムに上がる場合(DQ3、DQ4、リメイク版のDQ5~DQ7)がある。
特にDQ3においては、レベル帯において成長率が異なり、ステータス限界値を超えると0か1しか上がらなくなるのだが、FC版ではステータス限界値がオーバーフローを起こしてしまう現象がある。
SFC版ではオーバーフローはしないが、レベル50以降の成長率が低い場合が多いので最大値まで上がらない場合が多い。
 
DQでは基本的にレベルアップ時に【HP】【MP】が最大値まで、あるいは上昇値分だけ回復するということは長らく無かったが、3DS版DQ8以降に発売された作品の多くではレベルアップ時に完全回復するようになっている。
またDQ7の【主人公】【マリベル】は成長初期の呪文修得時だけMPが最大値まで回復する、などの例外もある。

レベルが影響する要素

単にキャラクターの強さを表す以外にもレベルによって制限を受けたりレベルによって変動したりする要素も多い。

一定のレベルに達すると転職や【配合】などができるようになるシリーズもある。
 
また幸いにして、レベルに依存して有効・無効が分かれる呪文や特技(FFで言うレベル5デスのようなもの)、特定の敵がこちらのレベルで強さが変わるなどのシステムは存在しない。

レベルの表示

レベルはHPやMPとともにステータスウィンドウに表示されているが、【ドラゴンクエストへの道】によると、これを常時表示に決めたのは、当時プロデューサーを務めていた【千田幸信】であったらしい。
しかも、それはプレイヤーではなく、プレイヤーと一緒にゲームを見ている人へ向けてのものだった。
【つよさ】コマンドで見られる」
「(ウィンドウ表示欄を増やすと)そのぶん背景が見えなくなるから表示を減らしたい」
「自分が今レベルいくつかは大体わかる」
などの反対意見もあったが、千田はファミコンを子供たちの集まるコミュニケーションメディアと位置づけ、「このレベルだとここは辛いよ」「よそでレベル上げたら」などと、プレイヤーとギャラリーとのコミュニケーションを意識したという。
現代のスマートフォンゲームや一昔前流行したニンテンドーDSなどのように各人が自分のモニター画面をのぞき込むのではなく、みんなで一つの画面を見て一緒にゲームを楽しめるファミコンの全盛期であった当時ならではのエピソードである。
 
また、DQ3およびFC版DQ4では、現在の職業名の頭文字が並べて表示されるようになっている。
DQ9/DQ10では職業名の頭2文字が表示されるが、【魔法使い】は「まほ」/「魔使」、【魔法戦士】は「ませ」/「魔戦」という表記になる。
 
DQM1の牧場にいるモンスターによるとモンスターのレベルはそのモンスターの年齢とも表現できるらしい。

キャラクター以外のレベル

作品によってはキャラクター以外にも「レベル」が設定されている。詳細は各項目を参照のこと。

このほか、DQ5の【オークLv20】【キメーラLv35】、DQ7の【スライムLv8】などレベルのついたモンスターも登場しており、DQ8では【マージリンリン】【アイスチャイム】が特技でそれぞれLv5が付加されることがある。
ただし、これらはあくまでモンスター名の一部であり、単なる「無印モンスターよりも強い」という演出である。
 
「レベル」の付く関連用語には以下のようなものがある。

不思議のダンジョンシリーズ

キャラクターの素のステータスとして、HP最大値と不可視の値である基礎攻撃力が設定されており、レベルアップとともに上昇し、比例して矢の威力も上昇する。
最大値はトルネコ1が37まで、トルネコ2・トルネコ3が99まで
なお、力の強さはアイテムの使用でしか上昇せず、守備力は盾の強さ依存となっている。

ビルダーズ1

少々特殊で、主人公自身にはレベルが設定されておらず、敵をいくら倒しても素材アイテムを落とすだけで経験値は得られない。代わりに【拠点レベル】というものがあり、各章の拠点で建築・リフォームを繰り返すことにより上げることが出来る。詳しくは当該項目を参照。

ビルダーズ2

本作では【主人公】にレベルが設定されており、他の作品同様経験値を溜めればレベルが上がる。
 
本作では物語の進行状況に応じてレベルの上限が決められており、レベルが上限に達した場合はそれ以上経験値を入手することは出来なくなり、レベル上限が解放された後に余剰分の経験値が割り当てられることもない。
 
レベル上限は初期は10。【オッカムル島】に行くと20まで解放、【ムーンブルク島】に行くと30まで解放、【破壊天体シドー】に行くと35まで解放、ゲームクリア後は99まで解放され、最終的な上限は99。
 
レベルが上がるとHPが上がるほか、レベルによってはレシピを習得したり、【回転ぎり】などの技を覚えたりする。レシピなどを覚えるのはレベル40が最後であり、それ以降はHPが上がるのみである。
 
主人公以外はレベルはないが、主人公の強さに応じてHPや守備力は上がっている模様。攻撃力は装備している武器に依存するため、武器がない仲間モンスターは攻撃面ではほとんど期待出来ない。
 
また、前作の拠点レベルに相当するレベルとしてビルドレベルがある。

DQMSB

モンスター、そうびチケットにレベルが設定されており、チケットの強さを表す。
超1弾からはプレイヤーにもレベルが設定された。
スキャンしたチケットのレベルの合計値がチームのレベルとなり、敵モンスターのチームが変動する。
プレイヤーはゲームプレイの結果に応じて経験値を獲得してレベルアップできるが、プレイヤーレベルチケットを排出しないと保存できない。最新のプレイヤーレベルチケットが事実上の【冒険の書】だといえる。
また、一定のレベルに達するとレベルロックがかかり、レベルボスを倒さないと次のレベルに上がることができない。
このため、レベルロックがかかったプレイヤーレベルチケットを一度印刷し、次のゲームでレベルボスを倒して上限解放されたプレイヤーレベルチケットを印刷する必要がある。
なお、プレイヤーレベルチケットも他のチケット同様に排出に100円が必要。

ダイの大冒険

この作品では「戦力」「強さ」「力量」という単語に「レベル」というルビが振られることがある。
また、単行本10巻で【ダイ】【バラン】による竜の紋章の共鳴で記憶喪失になった回のタイトルが「ダイ・レベル1…!!?」となっている。
これはダイがレベル1に戻ったという表現を用いることで【ポップ】達が絶体絶命の危機であることをわかりやすく表現したものである。
 
扉絵では、本家のDQシリーズを意識したステータスが描かれていることがあり、当然レベルも設定されている。
ちなみに【マァム】【武闘家】に転職した際には、その当時唯一の転職システム採用作であるDQ3の仕様に倣い、文字通り一から修行をやり直している。
ポップは「覚醒」という形を取っているからか、【大魔道士】になってもレベル1にはなっていない。

魂の絆

【絆の勇者】の職業、仲間のスタイルごとのレベルのほか仲間のスタイルには絆Lv.がある。
絆レベルはパーティ内のキャラがバトルクエストをクリアすると獲得できる絆ポイントで上げることができ、キャラクタークエストの開放のほか全仲間の全スタイルのレベル合計に応じて全キャラクターが強化されていく。

ライバルズ

「職業レベル」と呼ばれるものがあり、レベルを上げることで報酬を獲得することができた。上限は第6弾以前は50、第7弾以降は80。

また、【ヒーローカード】にはヒーローレベルと呼ばれるシステムがあった。上限は基本的には3だが、【伝説の勇者】は例外であり、レベルが4以上になる。

ライバルズエース

ソロバトルアドベンチャーの勇者にもレベルがあり、上げることでスキルポイントを獲得することができた。上限はアップデートで解放されていき、最終章の時点でレベル99。

ロトの紋章

話数が「LEVEL」表記になっている。
 
LEVEL59(【オリビアの岬】を突破して【ローラン】城を目指す回)の扉絵では一行のレベルと装備が記載されており、それによると【アルス】55、【キラ】43、【ヤオ】42、【ポロン】【ティーエ】【タオ】は不明(?表記)となっている。

アベル伝説

第一部では話数を「Level」で表現している。