【ロマリア】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 01:51:12

DQ3

アリアハン地方を出ておそらく最初に訪れることになる国。世界地図の北西部にある。
この国の名前の由来は、地図上の位置からして+イタリアだろう。
SFC版【公式ガイドブック】での英語表記はRomaria。英語版での地名はNES・GBC版ではRomaly、スマホ版ではRomaria。
遊び好きの【ロマリア王】が治めている。

FC版ではアリアハンと違い、1つのマップに城と町が収まっている。
施設は宿屋・教会・武器と防具の店・道具屋に加えて、城下町の地下には新登場の【格闘場】があり、【王宮のロンド】が流れる唯一の格闘場である。またロマリア王が旅の記録を行う。アリアハンと同様に王には昼にしか会えない。
城には玉座の間のほか4階建ての塔が2つあり、片方の最上階にはロマリア王の父の部屋、もう片方には牢屋がある。
 
すぐ南にはアリアハン大陸と繋がる旅の扉のある【いざないのほこら】、北は【カザーブ】、東は【アッサラーム】、そして西は【関所】を経由すると【ポルトガ】方面にもつながっている陸路の要所。
いかにも交易で栄えそうな国である。
ただしポルトガ地方へ渡るためには【まほうのかぎ】が必要となり、またアッサラーム方面へ進もうとするとモンスターが極端に強くなる。
後述のイベントで促されるということもあり、まずはカザーブを目指すというのが順当な進行になるだろう。
 
ここにいる兵士の中には「東には恐ろしい怪物が……」と教えてくれる人物もいるのだが、この話を聞かず東の橋を渡り【あばれザル】【キャットフライ】辺りに撲殺されるプレイヤーは後を絶たない。
さらにカザーブから東に行った川沿いのごく一部になると、その面々は【グリズリー】【デスストーカー】となる。この時期としては完全に規格外の強さで瞬殺されること間違いなし。
しかし、とりわけ多いのはやはり上記のアッサラーム方面への無謀な突撃だろう。
『ファミリーコンピュータmagazine』1988年7号(ソフト発売から約1ヶ月後の3月18日発売)の特集記事(主にロマリア~ノアニールを取り扱った記事)で「レベルが上がるまで近づくな!突然強敵が現れる4つのゾーン!」と、これらで出てくるモンスターを取り上げた記事があった。
当然、これは上記のカザーブ東と【ノアニール西の洞窟】南と、シャンパーニの塔南という3大【エンカウントエリア漏れ】のことだが、それとは別に正規のエンカウントエリアなのにアッサラーム周辺の暴れ猿とキャットフライが含まれていた。
いかに、そんな冒険者が多かったかが手に取るようにわかる記事である。
いずれにしても東方向は危険ということを認識しておくと良い。RPGの基本、人の話はきちんと聞こう。
 
ロマリアに到達したばかりの戦力だと、城の周辺の敵ですらかなりの強敵である。
いざないの洞窟にも登場した【キャタピラー】【まほうつかい】【アルミラージ】に加え、後列も無差別に攻撃する【ポイズントード】やマホトーンで後列を無力化する【こうもりおとこ】など、油断はできない面々がいる。
特に【さまようよろい】は単独でしか出ないとはいえ、アッサラーム周辺の敵に匹敵するパラメータを誇る。
せめてこれらの敵を難なく倒せるレベルに達するまでは大人しくロマリア周辺か、北の山地あたりで力をつけるのが吉。
北に行くと現れる【キラービー】の群れも強敵だが、こいつらはヒャドが確実に効くのでまだ良心的である。
 
アリアハン大陸から【旅の扉】を経て訪れる別の大陸の最初の国であり、新たな冒険が始まるという高揚感が得られるタイミングでもある。
FC版ではこの城下町には、アリアハン大陸とは攻撃力・値段ともに一線を画する【はがねのつるぎ】が売られており、高揚感を演出するのに一役買っている。
この点で、前作の【ムーンペタ】との共通点が見られる。
また、僧侶にとっては船入手前での最高守備力の鎧と盾がここで揃う。武器もぼったくり価格【りりょくのつえ】陸路では危険な道程を要する【さばきのつえ】を除けばここで買える【てつのやり】が最高の品。
 
ここから先の、【シャンパーニの塔】【エルフの隠れ里】【ピラミッド】などのイベントは、クリアする順番がプレイヤーにゆだねられており、非常に自由度が高い。
 
なお、主人公たちが訪れた際には、なぜか「いつかアリアハンから勇者が来て世界を救う」と噂になっており、予言か何かがあったことがうかがえる。
住人たちや兵士の何人かが主人公を見るなり「アリアハンからきた」と即座に判断しており、「すぐに王様にお会いください」と、かなり待ちわびた様子である。
 
ロマリア王に謁見すると、王家の宝物である【きんのかんむり】を盗賊の【カンダタ】に奪われたので、取り返してくれるよう頼んでくる。
「取り返してくれたら、真の勇者として認めよう」と、つまり頼みを聞いてやらないと、例えバラモスを倒そうとも勇者としては認めてくれない(イベントの内容はきんのかんむりの項に詳しい)。
 
ストーリー上はカンダタのイベントを無視して先にアッサラーム、ピラミッド方面へ進み魔法の鍵を取りにいくこともできるが上記の通りロマリア到着直後のレベルであばれザルなどを相手にするのは厳しい。
せめてロマリアで買える最強の装備を整えてからにした方が良いだろう。
 
ゲームの進行のためにはロマリアに来る必要は無い。それでもロマリアに入って【ルーラ】で移動できるようにしておけばロマリアの周りで行動しやすくなり、初めてポルトガに行くのも【幽霊船】に入るのも早い。
 
ちなみに、王宮の中の【まほうのかぎ】で開けられる扉の部屋(裏庭)には「西の国ポルトガでは船というものを作っているそうだ」という台詞を言う兵士がおり、次に行くべき場所のヒントになっている。
しかし、まるで船を見たことがないような発言であり、いかにも海洋貿易をしてそうな立地の国の住民の発言としては、さすがに違和感がある。

リメイク版

城と町が城門で区切られる形で別マップになり、BGMもそれぞれで分けられた。
武器屋ではがねの剣が売られなくなってしまったため、FC版のような新天地にたどり着いた高揚感は残念ながら薄れてしまった感がある。
SFC版とGBC版ではロマリア北のほこら(【すごろく場】)の景品として手に入るが…。

町の城門近くと城内1階の植え込み、裏庭の隅と牢屋の中にそれぞれ【ちいさなメダル】が落ちている。
上述の裏庭の兵士は剣士風の男になっており、台詞も増えて「船はいいぞ」というように変えられている。
 
また、城内の南西部にあった教会が城下町に移動され、代わりに地下室が設置された。
中には【さいごのかぎ】が必要な宝箱があり、【ふうじんのたて】を入手可能。
夜になれば取れる【すごろくけん】もある。だがすごろくのないガラケー版以降では【ひのきのぼう】に変わっている。

なお、城周辺の敵の面子は変わらないが、こちらのパーティがFC版よりも強いのでかなり安定して戦える。
特にまほうつかいやアルミラージは大幅に弱体化している。
一方で、東のアッサラーム地方のモンスターは相対的に強化されているため、軽い気持ちで東に行って殺されるプレイヤーも増えたかもしれない。

ゲームブック版

訪れると、金の冠を奪ったカンダタが馬に乗って外へ走り去っていく場面に出くわす。その後町中にカンダタの指名手配書が貼られる。
ゲームブックではカンダタから金の冠を取り返すのは必須だが、王様体験は任意である。
原作とは逆に、ロマリアを出たらまずアッサラームに向かい【スクルト】を習得しておくと、カンダタとの戦いが楽になる。

小説版

秀峰マダロスの麓に王都を置く国。周囲の海は「シシリア海」という名前。
王都の人口は3万8千。
【アリアハン】と並ぶ九ヶ国同盟の中心となる国で、幾度も縁組がなされているという関係である。
ヒロインである【魔法使い】のリザが住んでいた街でもある。

ロトの紋章

復活した【異魔神】によって焼き尽くされ、壊滅してしまった。
恐怖と苦痛のうちに死んだ魂は異魔神に抜き取られ、「幻の月」に変えられてしまった。

ロトの紋章 ~紋章を継ぐ者達

【鷹の師団】がアッサラームの骨董屋で売った盗品以外を売ろうとした。
兵隊を増やしていたため、剣と名が付いていればそれでも買う。