【ローレシア王】

Last-modified: 2021-10-12 (火) 14:59:24

DQ2

【ローレシア】を統治する現在の【国王】。主人公【ローレシアの王子】は息子にあたる。
 
ある日【ムーンブルクの城】が攻め滅ぼされたという報告を聞くや否や「ロトの血を引く者の力を試される時が来た」として、すべての元凶である邪教の大神官【ハーゴン】を討伐してくるよう息子に命じる。
 
しかし、その際に旅立つ息子に与えたのは宝箱1個、中身は【どうのつるぎ】1本と50Gだけ。
余談だが1つの宝箱にアイテムとゴールドの両方を詰め込むのは、今作においてモンスターのドロップ以外では例が無い。さすがに王様も只者ではないということか。
ちなみに、同じく王子を旅に出した【サマルトリア王】も息子には【こんぼう】1本しか持たせていない。
挙げ句、護衛に城の【兵士】を付けるといったこともしていない(一応、ローレシア城の兵士は王の警護という任務があることを理由に挙げてはいるが)。
 
そもそも主人公は一人しかいない世継ぎの王子である。
なぜ一国の王ともあろう者が、王家断絶必至ともいえるこんな低級な装備やはした金しかくれないのだろうか?
また、ゲーム開始時のDQ1の主人公はロトの子孫であるが証拠は何もない無一文の旅人、DQ3の主人公に至っては勇者【オルテガ】の子であるというだけの一市民であり、総合的に見て大金や高級な装備品を無条件に支援する方がおかしいという状況であるが、ローレシアの場合は実子+後継者+ロトの血筋が確定しているのにこの扱いというのが一線を画している。
「可愛い子には旅をさせよ」という諺があるが、あえてドケチを通すことで、レベルアップや買い物といった「旅の楽しみ」を味わってほしいと思ったのかもしれない。この思想は【ラルス16世】【アリアハン王】も同意するところだろう。
安全な後方から命がけの旅を強いている立場の分際で恥知らずにも程があると言えばそこまでであるが。
この謎は当時からプレイヤーたちの間につきまとっていたようだが、これに【堀井雄二】が自ら回答している。詳細は【初期装備】の当該箇所を参照。
 
また、歴代の王との決定的な差として、自分も「ロトの血を引きし者」でありながら全てを息子に丸投げした点が挙げられる。
その丸投げっぷりは衝撃的であり、4コマの20巻に「ローレシアの王子が『父は婿養子で、ロトの血を引いていないのではないのか?』と疑う」というネタが存在するほど。
彼が出陣しない理由としてはSFC版公式ガイドブックによると「高齢であり、国を治める役職もあることから、戦いには赴けない」とのこと。実際にFC版の【取扱説明書】に載るボツ画には、かなり高齢に描かれている。壮年で息子を持ったと考えられる。
もっとも、これは「戦わない理由」であって「支援がケチな理由」にはなっていないが…
 
【エンディング】では、一同の前で王子に王位を譲ると宣言する。
いかに世界を救う大儀を果たしたとはいえ、戦闘はともかく政治についてはまだ素人であろう王子にいきなり王位を譲るとは何とも思い切ったものである。
こちらは原作者からのフォローは特にないが、これを潮に隠居する等々と言っているわけでもないので、きっと後見人として何かしらの助言くらいはしてくれる……はず。これは「いいえ、私の治める国があるならそれは私自身で探したいのです」と言った前作勇者と対照的。
 
【ロンダルキア】【幻のローレシア城】にも、通常の王座の間ではなく1階の階段の近くに偽物のローレシア王がいるが、FC版では「ゆけ (ローレシアの王子の名前)よ。わがむすこよ!」と鼓舞するのみ。
 
余談だが【主人公の父親】としては大変珍しく、後の作品で自国が名も残らない程に滅ぼされた事を除けば一度もピンチになった描写がない。
ナンバリングシリーズの歴代親父は未登場のDQ1・DQ9(およびDQ4の第1章・第3章)を除いて、

  • 「すでに死亡(DQ4・DQ8・DQ10・DQ11)」 - DQ4第4章も該当
  • 「劇中で死ぬ(DQ3・DQ5)」 - DQ4の育ての父も該当
  • 「死なないが大ピンチになる(DQ6・DQ7)」 - DQ4第2章も該当

とロクな目に遭っていないが、ローレシア王だけは最初から最後まで無事である(エニックス版ゲームブックでは序盤で襲撃されて負傷、下巻で容体が悪化し先が長くないことも王位を譲る理由となっている)。
息子の方も仲間2人と違いストーリー面では苦労していないのである意味良くも悪くも親子と言えるが。
 
ちなみに、初代ローレシア王はDQ1の主人公である。
 
CDシアターでの声優は小川真司。

リメイク版

【勇者の泉の洞窟】【老人】の話を聞いた後、この王に話しかけないと【リリザ】【サマルトリアの王子】が出現しないようになった。
 
また、【ムーンブルクの王女】が仲間になった後に会話すると、王女の無事を喜び、家族と国を失った彼女に「自分の事を父親のように思ってくれていい」と慰めてくれる。
 
ほか、FC版では王子らを鼓舞していた幻のローレシア城の偽ローレシア王だったが、リメイク版以降では、2階の王座の間にて他の人々と同じくハーゴンに敬意を表し崇めており、【ミリエラ】なる怪しい女などを大臣に代わって侍らせている。
本物の王への侮辱と王子らへの挑発にはなろうが、侵入者を騙し惑わすという点では逆効果な気もする……

ゲームブック(双葉社)

名前は「ダーシオ3世」。大柄で怪力の持ち主。下巻では【かぜのマント】を人数分くれる。

小説版

名前は「アレフ7世」(前作主人公が1世)。息子の旅立ちの時点で60歳。妻の名は「ルシア」だが、死別している。
 
さすがに「世継ぎの王子に護衛も付けず貧相な餞別だけ持たせて一国を滅ぼした邪教勢力を倒せと命じる」のは、ゲーム的にはともかく小説としては一国の王として異様すぎると判断されたのか、ムーンブルクの襲撃陥落の報にいきりたって飛び出そうとする息子アレンに「行ってはいかぬ」と厳命していたが、それでもアレンが城を抜け出すことは予期していたらしい。
 
これも【勇者】の血がなすものと判断したのか、サマルトリア王に「息子が行ったらよろしく」と連絡していた。

もしかして

【福引大王】

DQB2

ロンダルキアのローレシア城の荒れ果てた王座の間にて、偽物のローレシア王がリメイク版のそれと同じくハーゴンを称えながらバニー達を横に侍らせている。
【ゆうきのオーブ】探索イベント時に話しかけると、その時進みつつある幻の世界の崩壊による消滅が王らローレシアの住人にも訪れる。
「もう戦おうなどとばかげたことを…。ばかげたことを… ばかげ…。バガガガガガガガガガガ…。」と狂った言葉を残しながら光の粒となって消滅し、続いて他のローレシア城の住人も笑い声を残しながら消えていく。
プレイヤーに対し「消えていきつつある世界」への恐ろしさと絶望感を思い知らせた。
 
ちなみに、デザインは【ムーンブルク王】とほぼ同じものの、実は髪や髭の色合いがムーンブルク王のそれに比べてわずかに赤みを帯びている。
もっとも、よく見比べなければ分からない程度の差な上に、普通にプレイしている分には両者をまじまじと見比べる機会もまず無いと思われるが……