【上側を向く/下側を向く】

Last-modified: 2024-02-18 (日) 09:49:15

ビルダーズシリーズ

ビルダーズシリーズに搭載された、【ブロック】を攻撃・設置する照準の「垂直位置」を決める操作。ここでは「ビルダーズシリーズの建築を中心とした操作体系」も織り交ぜて解説する。
3Dサンドボックスゲームの操作体系は「【一人称視点】?の画面で【視点回転機能】を使い照準を決める」のが主流だが、基本「見下ろし型三人称視点」のビルダーズシリーズに直接適用するのは難しい。これらの操作体系は「DQシリーズの伝統保守」と「操作性の追求」を兼ね合わせた末生まれた、本シリーズ独特のものだと思われる。
 
「上側を向く」「下側を向く」には「コントローラーの人差し指で押すボタン」が最低一つずつ割り振られていて、設定にて位置を交換できる。対応するボタンの位置や名称はハードや設定などによって異なるため、以降これらを上向きボタン・下向きボタンと呼ぶ。
ゲーム中の設定内や電子説明書では「上下アクション」・「上(下)側を向く」・「上(下)向きシフト」などと、公式呼称がいまいち統一されていない。ここでは最も簡潔かつ直観的だと思われる「上側を向く/下側を向く」を項目名として採用する。
 
主人公の目の前1マスの位置には、「ブロックの攻撃・設置や【しらべる】などの中心となる立方体の照準」が常時存在する。これは武器攻撃後などの「照準が見えない状態」でも同じ。
主人公が【土】ブロックのような地表に立っている場合、照準は水平方向に1マス(斜め含む)、垂直方向には地表から上に2段・下に1段の範囲に届く。以後の解説を簡便にする為、照準が届く垂直位置3段のうち
一つ上の段(主人公の首から上の高さ)を『上段』、
真ん中の段(主人公の身体全体の高さ)を『中段』、
一つ下の段(立っているブロックの高さ)を『下段』と呼ぶことにする。
 
上向きボタン・下向きボタンを押していない状態では、目の前のブロックの状態によって照準の垂直位置が自動的に切り変わる。
例えば2段積み重なったブロックをビルド武器(ハンマー)連打で破壊するときは、ビルダーズ1では中段・上段の順に壊し、ビルダーズ2では上段・中段の順に壊していく。
逆にブロックを置くときは、ビルダーズ1・ビルダーズ2共通で中段・上段の順でブロックを積み重ねる。通常は下段に置くことは無いが、ビルダーズ2では中段とその周囲5面にブロックが無く中段に設置できない場合に限り、先に下段に設置しようとする。
前者は高さ2段のトンネルを掘るとき、後者は高さ2段の壁を建てるときに便利な操作であるが、「2段積まれたブロックの上段だけ壊し、中段は残したい」「中段だけにブロックを置いて、階段状にブロックを積み上げたい」場合は邪魔になってしまう。
上向きボタン(下向きボタン)を押している間は、照準の自動切り換えよりも優先して上段(下段)に照準を合わせられる。思い通りに建築をこなす為には必要不可欠な操作だ。

アップデートが適用されたビルダーズ1以降は、「下向きボタン+ジャンプ中にブロックを使う」ことで真下にブロックを置けるようになった。繰り返せば世界のてっぺんまでブロックを積み上げられるが、そこから安全に降りられるかはまた別の話。
 
ボタンの名前だけを見ていると気づきにくいが、上向きボタン・下向きボタンを同時に押すと、一つ上の一つ下の段……すなわち中段に照準が合う。ビルド武器(ハンマー)で壁の中段だけ壊したい場合、ブロック設置で1段の段差を作りたい場合はこの操作が便利。
 
上向きボタン・下向きボタンを押している間は、主人公の向きを固定して、東西南北にゆっくり平行移動(カニ歩き)ができる。
ビルダーズ2以降は平行移動中に段差から足を踏み外さなくなったため、転落事故防止にも役立つ。意図的に降りたい場合はジャンプで踏み切ればOK。
 
これらの操作体系は、冒険中のクライミングや拠点の【部屋】づくりといった「ストーリー進行に必要な動作」をする分には親切に機能してくれ、「ドラクエらしいブロックメイクRPG」のテーマに概ね合致している。
しかし先述した一人称視点型の他のゲームと操作性を比べると「照準の射程」がかなり短く、自由に大規模建築をする際は足を引っ張ってしまう場面も多い。
これらの弱点を解消するためか、ビルダーズ2では従来の見下ろし型三人称視点の操作と、【一人称視点】?を使った操作を切り替えられるようになった。2つの操作体系はどちらにも長所・短所があるので、状況に応じて使い分けたい。