【不死身の敵に挑む】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:13:29

概要

DQ5に使われる楽曲の1つ。ドラクエにおいて初登場した、中ボス戦闘曲。
ただし本作では大ボス戦闘曲が無いため、ストーリーの行く末を占う大ボスにもこの曲が使われる。
 
構成=A:10小節、B:8小節、C:16小節、D:5小節
調=ト短調(Gm)
BPM=157(NHK交響楽団)
拍子=4/4
 

聴く者の緊張感を煽るとともに、強敵との闘いに向けて勇気を奮い起こさんと煽ってくれる熱い曲である。【すぎやまこういち】の卓越した音楽技術が遺憾無く発揮されている作品の一つである。
Bの部分では、トレモロで忙しく伴奏する弦楽器に乗せて、管楽器による濁った和音が長い音符かつ大音量でブチ撒けられ、そこにおどろおどろしくホルンが対旋律で色を付ける。
Cの部分では、4拍子なのに音符3つごとにアクセントが付いており、一種のシンコペーションを成してより忙しなく曲が展開していく。ラスト4小節ではアクセントの頻度が変わる上に休符も入り乱れ、もはや拍子を正確に取ることは困難。
Dの部分は短いが、ここで一旦音量を下げた後、後半の低音部に【高貴なるレクイエム】の旋律が入ってAに戻る。
 
DQのボス戦闘曲の中では、【強き者ども】と並んで最もテンポが速い(厳密に言うとこちらの曲の方がほんのちょっとだけ速い)。
急速な曲調によるテンションの高さはシリーズ屈指といってもよく、通常戦闘曲とボス戦闘曲、どちらもここまでアツい曲になっている作品は他にない。
それ故に、戦闘曲として非常に人気のある1曲。
【NHK交響楽団】の疾走感ある演奏は必聴と言って良く、その演奏が取り入れられたPS2版DQ5のボス戦では、戦闘を大いに盛り上げてくれる。
【ブオーン】【ゲマ】といった強敵との闘いを想起させるプレイヤーも少なくないだろう。
 
だが、【東京都交響楽団】版では、曲中にズルズルとテンポが落ちていってしまう。テンションの高い曲でこれはあまりにも残念。
 
余談だが、この曲はすぎやまこういちが昔書いた「オーディオ交響曲一番」の第四楽章を原型としていると思われる。
両曲間でいくつかの共通する印象的なフレーズがあるものの、かなり違った仕上がりになっているので、この楽曲が好きな人には是非とも聴いて欲しい。

DQ5

ボス戦のBGM。この曲がDQシリーズ初の本格的中ボス戦BGMとなる。
また、幼年時代では【ラインハット】【ヘンリー】が拉致される場面や、【古代の遺跡】で追っ手から逃げてゲマと出会うまでのシーンでも使われる。
最初に使われるのは【おやぶんゴースト】戦。
 
以下の場所で流れるこの曲は、音が響く。
※いずれもSFC版のボス戦。
氷の洞窟、古代の遺跡、死の火山、エビルマウンテン
SFC版ではバグにより曲名通り本当に不死身になることがある。
 
音質が軽く、迫力の足りなかったSFC版に比べて、PS2版のものはボス戦らしく緊迫感と焦燥感を駆り立ててくれる。まさに名曲。
DS版では、SFC版に比べて打楽器(クラシックスネア、ティンパニ)を使用している上に、旋律の音程がところどころ崩れた感じになっているので、よりおどろおどろしくなっている。

ユア・ストーリー

青年時代前半では【ブオーン】戦で相手の弱点を発見した後と、【ジャミ】【ゴンズ】【サンタローズ】に来襲したシーンで使用。
青年時代後半では【大神殿】での戦闘で使われた。

DQ10オフライン

Ver.2の【魔勇者アンルシア】【四魔将】とのバトルで使われる。

DQ10オンライン

Ver.2.0よりシナリオの一部ボス戦や、高難易度エンドコンテンツで流れる。
詳しくはこちらを参照。

DQMSL

「みんなで冒険」のボス戦で流れる他、一部ダンジョンのボス戦で流れることもある。

バトルロードシリーズ

交響組曲版にあったイントロが追加されている。
鍔迫り合い・味方側の【とどめの一撃】のBGMとして使用されている。
そのため、このBGMを聞くとDQ5を連想する人と、とどめの一撃を連想する人にキレイに分かれる。
ただし、ビクトリーの【レジェンドクエストV】の7章のゲマ戦ではこの音楽を聴きながら戦うことができる。

ヒーローズ1

【光の塔】を破壊する【ブオーン】のシーンや【次元島】における【ヘルムード】戦、ブオーン戦で流れる。

ヒーローズ2

【ギガントドラゴン】【双子の王】【魔王ザラーム】戦で流れる。

ビルダーズ2

各島の総督戦、【かんごく島】の副獄長戦で流れる今作のボス戦曲。どのボスもDQ5とは全く関係が無いし敵は不死身でも無いが、テンションはアガる。

シアトリズム

難易度ふつう難しい激ムズ
総トリガー89163271

解放チャレンジV-3をクリアするとミュージックプレイでプレイできるようになる、BMSの一つ。
背景は解放チャレンジ・ミュージックプレイでは古代の遺跡、その他のモードでは洞窟などの汎用ステージとなる。

ライバルズ

「ゲマ」「ブオーン」などの5出身の大ボスのほか、DQMBの繋がりで【セティア】登場時に流れる。
原作でこれが流れたジャミやゴンズなどは、レジェンドではないので流れない。

ウォーク

DQ5コラボイベントのクエストのボスや強敵モンスター、及びメガモンスターのゲマ戦で流れる。

ドラけし!

DQ5関連のイベントのボス戦のほか、バトケシ!でのレアボス戦で流れる。