【個体値】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 03:48:54

概要

イルルカに新たに登場したモンスターのステータスに関わる要素。
名称は攻略本に書かれていたもの。ゲーム中ではその値を確認できない。
 
ポケモンにも個体値と呼ばれる隠しステータスが存在し、その性質もイルルカと同じだが、あくまで正式名称ではなく、プレイヤーからそう呼ばれているだけである(ゲーム中で「生まれつきの強さ」と言われている)。

イルルカ

本作でのモンスターの能力値の上限は、同じ種族かつ同じスキル構成にしても、基本的に1体ずつ異なっているのが普通である。
また【転生の杖】を持たせ、同じモンスターを生み出しているにも関わらず、配合する度に能力値の上限が変わってしまう事も多々ある。
これは、各モンスターの各能力値毎に、ステータス上限にバラつきを生じさせる数値が設定されている為であり、これを個体値と言う(人間で言うところの「個体差」や「才能」のようなものだと考えれば分かりやすい)。
その個体が初めて仲間になった時点で数値が決定され、基本的に1度決まってしまえば配合しない限り、どれだけレベルを上げてもスキルポイントを割り振っても決して変化する事はない。
しかし、特定のモンスターと繰り返し配合する事で間接的にではあるが、ある程度操作できる。
 
また、個体値の具体的な数値自体はゲーム内では確認する事ができないが、その能力の個体値がプラスであるかマイナスであるかは、配合時に表示される能力上限と攻略本などに載っている「そのモンスター本来の能力上限」を比較する事で調べる事ができる(新生状態や特性による上限の変化を考慮しない場合)。
 
なお、【モントナー】をカスタマイズする際に決める性格によって上がりやすい能力や上がりにくい能力が出てくるが、これも個体値によって能力上限が変化している為である。

仕様

  • モンスター1体毎に6つの能力それぞれに別々の値を持つ。
  • 個体値の範囲は+100~-100で基本的にこの値の分、能力の上限が増減する。
    ただし、最大MP、守備力、かしこさは変化する量が2倍になる。
  • 能力値の上限は、個体値で変化した後にさらに新生種族であることや特性によっても変化する。
    その為、個体値が+100や-100であっても最終的な変化量が丁度100であることはほとんどない。
  • 6つの能力の個体値は合計すると必ず±0になる。
    従って、個体値によって上限が上がる能力があれば、下がる能力も必ず存在する。
    「全ての個体値が最大または最小」と言うことにはならないので注意(個体値は、数値はある程度操作できる上に、上がる能力があれば下がる能力もあるので、育成につきまとうランダム要素と考えれば分かりやすいだろう)。
  • 配合によって個体値を変更したくない場合は、配合元のモンスターと全く同じ個体値を持つ逆の性別のモンスターを用意しておく必要がある。
    個体値の値はゲーム内で確認できないのでかなり面倒な仕様である。

各モンスター毎の個体値の決まり方

  • 以下の方法で仲間にしたモンスターの個体値は、基本的に全てランダムで決まる。
  • 以下の方法で仲間にしたモンスターの個体値は種族に関係なく、全て±0になる。
  • 配合で生まれたモンスターの個体値は、一定の法則に基づいて親から引き継ぐ(下記参照)。
  • 普通のすれちがいデータからスカウトしたモンスターやローカル交換で貰ったモンスターは、相手が配信・送った時と同じ個体値になる。
  • 配合時に追加で生まれた【あくまの黙示録】【だいあくまの黙示録】【魔王の黙示録】の3体は少し特殊で、個体値が常に+100(最大)の能力が3つ、-100(最小)の能力も3つと言う極端な決まり方をする。
    ただし、どの能力が最大になり、どの能力が最小になるかは生まれた時にランダムで決まる。配合で本来生まれてくるモンスターと違って、黙示録作成時には能力上限が画面に表示されない為、ただ黙示録を生み出すだけでは、その能力上限を確認する事ができない。
    これを簡単に調べる方法としては、+値の高い黙示録2種類(同種では不可)による配合で作成可能な【木馬のきし】の能力上限を確認するといい。
    黙示録達はスキル振りでいくらでも補充が効くため、他のモンスターによりワンクッション置いて分かりやすい形で使いたい個体値持ちを手に入れるという訳である。確認し終えたら分かりやすい名前を付けておくのがオススメ。
    なお、黙示録もあくまの書と同様に、転生の杖を持たせて適当なモンスターと配合すると、やはり親の個体値を引き継ぐ為、これらの書や黙示録の扱いには注意が必要。

配合時の個体値引き継ぎの法則

配合で生まれる子供の個体値は、基本的に父親から3つ、母親から3つ引き継ぐ。
最大HP、攻撃力、すばやさは父親から引き継ぎ、最大MP、守備力、かしこさは母親から引き継ぐ。
しかし、これらの合計は下記の要領で±0になるように変化するので、引き継ぐ前は高かった個体値が低くなったり、その逆になる事もあり得る。
 
6つの個体値を合計しプラスだった場合は、プラス幅が最も大きい個体値から「6つの個体値の合計」が引かれる事によって合計値が±0になり、それがそのモンスターの正しい個体値となる。
同様に合計がマイナスだった場合は、マイナス幅が最も大きい個体値に「6つの個体値の合計」の絶対値が足される事によって合計値が±0になり、それがそのモンスターの正しい個体値となる。
 
例1:配合で両親から引き継いだ子供の個体値の合計がプラスになった場合

最大HP最大MP攻撃力守備力すばやさかしこさ合計
+15+87-24+47+52-19+158

この場合、6つの個体値の合計は+158となる。この中で数値が最も大きいのは最大MPの+87である為、最大MPの個体値から、6つの個体値の合計である158が引かれ、以下の結果が子供の正しい個体値となる(ただし、新しい個体値は-100が下限)。

最大HP最大MP攻撃力守備力すばやさかしこさ合計
+15-71-24+47+52-19±0

 
例2:配合で両親から引き継いだ子供の個体値の合計がマイナスになった場合

最大HP最大MP攻撃力守備力すばやさかしこさ合計
+2-56-11-30+89-66-72

この場合、6つの個体値の合計は-72となる。この中で数値が最も小さいのはかしこさのー66である為、かしこさの個体値に、6つの個体値の合計の絶対値である72が足され、以下の結果が子供の正しい個体値となる(ただし、新しい個体値は+100が上限)。

最大HP最大MP攻撃力守備力すばやさかしこさ合計
+2-56-11-30+89+6±0

 
※該当する個体値が複数ある場合は、最大HP>最大MP>攻撃力>守備力>すばやさ>かしこさの順に優先される。

悪魔の書

配合時に追加で生まれる【あくまの書】【だいあくまの書】【魔王の書】の3体は、前述の通り全ての個体値が±0の状態で生まれてくる。故にこれらの書を配合相手にして2回配合を行えば、該当するモンスターの個体値を全て±0(ライブラリで確認できるそのモンスター本来の能力上限)にする事ができる。ただし、全てを±0にするには、個体値引き継ぎの性質上、【♂の杖】または【♀の杖】を使って以下のように性別を調整する必要がある。
 
例1:個体値を±0にしたい種族が♂の場合、まず、♀のあくまの書に♀の杖を持たせ、その種族に【転生の杖】を持たせて配合。この配合で追加で生まれたあくまの書は♀で固定されるので、その種族と再度配合する事はできない為、別途♂のあくまの書を用意しておく(個体値ALL0のあくまの書に限る)。次に、その種族に再び転生の杖を持たせて♂のあくまの書と配合すれば、全個体値±0のモンスターの完成。
 
例2:同様に、個体値を±0にしたい種族が♀の場合、♂のあくまの書に♂の杖を持たせ、その種族に転生の杖を持たせて配合。次に、その種族に再び転生の杖を持たせて♀のあくまの書と配合すれば、全個体値±0のモンスターの完成。

※この時、持たせる性別の杖を間違えると2回の配合で全個体値が±0にならないので注意。
 
このように、あくまの書には黙示録とは違った使い道があるので、配合の際に敢えてスキルポイントを必要以上に割り振らず、敢えてあくまの書系統のモンスターを何体か残しておくのも手。
もちろん、あくまの書以外でも全個体値が±0であることが分かっているモンスター(【引越しアプリ】で持ってきたものなど)を使ってもOK。
 
逆に【あくまの黙示録】【だいあくまの黙示録】【魔王の黙示録】は、常に個体値が最大の能力が3つ、最小の能力が3つの状態で生まれてくる。その為、これらの書は3つの能力値を極限まで高めるのに使える(その際、上げたい能力に応じて♂の杖、♀の杖を駆使し、あくまの書を使って全個体値を±0にした後に、大量の黙示録を使って同じモンスターを何度も配合していかなければならないのでかなり面倒ではあるが…)。

3つの能力の個体値をどのように配合して最大にするのかは、説明が非常に面倒なのでここでは言及しない。
対戦に関する青い攻略本(究極対戦ガイドブック)に詳しく書かれているので興味がある人は読んでみるといい。

対戦で使うモンスターの能力値は基本的には高いに越した事はなく育成時も上限まで上げておくのが基本なのだが、戦法によっては必要のない能力値もあるので(【みがわり】しかしない【メタル系】の攻撃力など)、上手く能力を調整できればより理想的な能力を持つモンスターを生み出す事ができるだろう。

ジョーカー3・3プロ

スカウトや配合によるランダムな個体値の設定はなくなったが、代わりに種・きのみといったドーピングアイテムによってこの個体値を上げ下げする仕様になっている。
本作で種・きのみを使用すると、前作までのように能力値が上昇するが、それと同時に能力上限も上昇しているのである。
 
HPと攻撃力は100、それ以外の能力は200まで種・きのみによるドーピングが行え、全能力値を合計して最大600まで能力上限を引き上げる事ができる。ただし、HPと攻撃力の上昇量は実際に上がった数値の2倍として考える。

例1:全個体値0のモンスターに対して【ふしぎなきのみ】【かしこさのたね】【すばやさのたね】をそれぞれ使えるだけ使い、MP・かしこさ・すばやさのステータスを200ずつ上昇させた場合、上昇した能力上限の合計は600なので、もうこれ以上能力上限を上げる事はできない。
例2:【いのちのきのみ】【ちからのたね】でHPと攻撃力を100ずつ上昇させた場合、これらの上昇量は実際に上がった分の2倍として考える為、実際には合計200しか上がっていないが、この時点で合計400上がった事になる。この状態で【まもりのたね】を使って守備力を200上昇させれば、もうこれ以上能力上限を上げる事ができなくなる。

また、配合によってこの上限値は引き継がれていく仕様となっている。配合でのこの上限値の具体的な上がり方についてはこちらを参照。
 
種・きのみによる上限値のドーピングは最大値まで引き上げることを前提に考えた場合、上記の通り1体のモンスターにつき3つの能力に対して行える。3つの能力を最大まで強化した状態で基本値0の部分にドーピングをすると、上がった分だけ他のステータスが下がってしまう。
例3:MP・かしこさ・すばやさがそれぞれ200、合計600上がった状態で【まもりのたね】を使うと、守備力が1~2上がる代わりに、この3つの内のどれかが1~2下がる事になる。
逆に全ての種・きのみを1体のモンスターに対して均等に与えていくと、能力上限は均等に少しずつ上がっていく事になるが、それでも合計600という限界はある為、無限にモンスターを強化する事はできない。
 
と言っても個体値がマイナスになる事は無い為、前作の個体値と違い、本来の能力上限より能力が下がるという事は無い。その為、本来の能力上限で戦うのはそれだけ損をしていると言える。
3つの能力を最大まで上げたいのなら、1個で最大値まで上げられる【超命のきのみ】などの「超」と付いた種・きのみを使えばいいが、これらの入手には貴重なプラチナコインを使う為、複数個入手するのが非常に困難なのが難点。
逆に均等に上げるなら「超○○」を使わずにHP・攻撃力を50、残りを100(最大値の半分)ずつ上げるようにすればいい。
 
また、この仕様変更により、レベルアップで能力上限まで達しなかったモンスターの不足分の能力を種・きのみで補う事ができず、Lv1で種・きのみによる強化のみを行う「Lv1リバース」や「Lv1亡者リザオ」型のモンスターは作成自体が不可能になってしまった。
 
今作では雑魚敵にもドーピングがされている模様(【公式ガイドブック】によると、全能力値が本来の値の約1.1倍になっている)。痛恨の一撃を連発するプロ版の【スノーモン】などが分かりやすい。