【地図】

Last-modified: 2024-02-10 (土) 03:27:23

概要

【フィールド】【ダンジョン】【町】などの地形図を閲覧できるシステム。
作品を重ねるにつれて利便性が上がるような工夫がされてきている。
地図とはいえ現在地も表示される仕様であり、GPSのような性能を持っている。
 
また、作品によっては壁にオブジェクトとしての地図が存在する場合もある。
これらは、調べると地図を確認できる場合と、そうでないただの飾りの場合がある。

本編

ここでは、対応ハードウェアの変化に伴う地図システムの変遷について時系列に解説していく。

FC時代

地図そのものではないが、DQ1やDQ3には【おうじょのあい】【ふなのりのほね】という【アイテム】が登場する。これらは特定の場所への方向と距離を示す機能があり、レーダーのような機能を備えている。
 
地図そのものの初登場はDQ4の【たからのちず】
本来この地図は【てんくうのつるぎ】の在処を示すものだが、フィールドの全体図が映し出され、現在位置の確認機能も兼ね備えている。
ただしFC版では地図閲覧専用のボタンは無く、【どうぐ】コマンドで【つかう】しか閲覧方法は無い。

SFC時代

続くSFC版DQ5でも基本的につかうことで地図を見る方式だが、空飛ぶ乗り物を使っているときに限り、【便利ボタン】で地図を見られるようになった。
初のリメイク作品となったSFC版「DQ1・2」でもDQ2において登場。
 
SFC版DQ6とSFC版DQ3ではRボタン、GBC版DQ3ではセレクトボタンが地図閲覧ボタンとして割り当てられ、地図を入手していればわざわざ道具で使わなくても、常時、ボタン一発で地図を見られるようになった。
また、最初は海の上に陸地のシルエットのみが表示され、行った場所のみ地形が表示されるようになるオートマッピング方式がDQ6から初登場した。
これらの作品では、従来よりも早い時期から地図を入手できるようになった。
 
BSDQ1では流用元のSFC版DQ1にない地図機能が追加された。NPCから地図を譲り受ける時刻連動イベントの後で使用可能となる。道具としては所持せず、スタートボタンに地図の閲覧機能が割り当てられる。

PS・PS2時代

PS版DQ7・DQ4では地図ボタンが□ボタンに変更された。
しかし町やダンジョンでは□ボタンが別の機能に割り当てられたため、地図を見られるのはフィールド上のみになった。
PS2版DQ5ではフィールド地図の拡大図と全体図の切り替えが可能になった。
 
DQ8では町・城やダンジョンの地図が初登場。
町の地図は入手しなくても最初から閲覧可能であり、施設のある場所がアイコンで示される。
一方でダンジョンの地図は【宝箱】から入手する必要がある。

DS・3DS作品

DQ9などDS以降の作品では、地図をアイテムとして入手しなくても最初から地図を見られるようになった。
DSや3DSの各作品では2画面を活かし、移動中はどちらかの画面に常に地図が表示され、地図を見ながら探索を進められる。
なおDQ9の【宝の地図】の洞窟では行った場所のみが表示されるオートマッピング方式である。
リメイク版DQ7では【ふしぎな石版】を見つけやすくする機能が搭載された。
 
スマホのリメイク版でも同様に最初から地図閲覧が可能となり(DQ3を除く)、DQ1でも初めて世界地図が登場した。
移植版DQ8ではダンジョンの地図も最初から閲覧可能になり、またフィールドから入る小屋など小型のエリアや【翼を持つ者の場所】などは「NO MAP」として地図が表示されない。

DQ10オフライン・DQ10オンライン

移動中は画面左下に常時、小地図が円の中に表示され、ボタン押下で拡大図を見ることもできる。
小地図には直近の移動の軌跡も表示される。
地図メニューで【NPC】の居場所を検索する機能もある。ただし「キャラの場所」で表示されるNPC名一覧は、両版で並び順が異なっている。
 
オンライン・オフラインともに拡大図表示中も移動が可能。
その分、地図に見入ってモンスターに接触する事故も多発する。地図を注視しながらの【ドルボード】運転は危険です。

DQ11

PS4版はDQ10オンラインの仕様を引き継いでおり、地図メニューにはNPC検索に代わってクエスト依頼者やキラキラの検索機能がある。
3DS版については上記の3DS作品と同じ仕様。それに加えてヒント提供者やクエスト依頼者のガイドも表示される。

DQ11S(2Dモード)

PS4版準拠の3Dモード同様、画面左下に小地図を表示できるようになった。
二画面の3DS版を再構成して一画面の2Dモードにした為の措置であろう。
 
しかし非表示が基準となっているため、【かくれスポット】等の一部エリアに出入りすると消えてしまう。ボタン一押しで再表示できるとはいえ、手間を感じるプレイヤーも多いと思われる。

各作品のフィールド地図アイテム

アイテムとして手に入る地図の一覧を示す。

作品地図アイテム名備考
DQ2(SFC・GB・ガラケー版)【せかいちず】 
DQ3(リメイク版)【ふしぎなちず】【上の世界】オートマッピング方式
【ようせいのちず】【アレフガルド】
DQ4【たからのちず】【てんくうのつるぎ】の在処に×印
DQ5(SFC版)【たびびとのちず】 
DQ5(PS2版)ふしぎなちずオートマッピング方式、拡大縮小機能あり、異世界の地図も表示
DQ6(SFC版)せかいちず(上の世界) 
ふしぎなちず(下の世界)オートマッピング方式
DQ7(PS版)ふしぎなちず大陸出現が地図に反映
DQ8世界地図拡大縮小機能あり
DQ11【ロトゼタシアの地図】拡大縮小機能あり、地形の変化も反映

オブジェクトとしての地図

DQ3(リメイク版)

【海賊の家】の壁に貼られているが、調べても反応なし。

DQ4(リメイク版)

【コナンベリー】で建造中の船の内部に貼られている。
調べると反応はあるが、地図画面は開かれず、当然実用はできない。

DQ5

【オラクルベリー】のオラクル屋、【グランバニア】の3F【学者】の執務室(1F北東の階段から上がる)にあるものは世界全図と現在位置がわかる(SFC版ではアイテム使用時と同じ)。
【ラインハット】の城内玄関と、【ベネット】の家の壁は拡大した周辺地図が表示され、前者は【古代の遺跡】、後者は【ルラムーンそう】の在り処が確認できる。
【妖精の城】2Fにもあるが、地図としての役割ではなく、【過去のサンタローズ】の出入口として機能している。

DQ6

【アモール】【宿屋】などにあり、旅人が現在地を確かめている場面などが見られる。
しかし序盤から持ち歩ける地図を手に入れている主人公にとっては用のある代物ではなく、これを見て地形などを確かめることもできない。

DQ7

漁船「アミット号」にアミット漁用の地図がある。
【グランエスタード城】には封印されていた島や大陸が全て載った地図がある。当初は空想上の地図だと考えられていたが後に真実が判明する、演出の一つといった役どころ。
いずれも主人公は地図をながめたとメッセージが出るがプレイヤーは見られない。

DQ10オンライン

Ver.5ストーリーでは配置が間違っている【アストルティア】の地図をパズルのように正しい配置に直すと隠し扉が出現するイベントがある。

不思議のダンジョンシリーズ

ダンジョン攻略中にそのフロアの地図を閲覧できる。
半透明の地図が常に表示されるモードと、必要時にだけ確認するモードを切り替えることもできる。
 
基本的に1度通った部屋しか表示されない。
また、自分の位置は黄色、同じ部屋にいるモンスターの位置が赤で表示される他、1度通った部屋に落ちているお金・アイテムの位置は青色で表示される。
ただし、【レミーラの巻物】を使うとフロアの全体マップが、【千里眼の巻物】を使うと全てのお金・アイテムの位置が、【地獄耳の巻物】を使うと、全てのモンスターの位置が確認できるようになる。
【モンスターハウス】に進入すると、地獄耳の巻物と同じ効果がある。
ちなみに、目潰し状態だと、地図上のモンスター・アイテムの位置の表示が消える上、新しい部屋に入っても部屋全体は反映されず、自分が歩いたパネルだけが地図に書き加えられていく。
 
メニュー画面にある「マップ」というコマンドを選ぶと、半透明の地図を常に表示させるかオンオフすることができる。
しかし、これは操作キャラによっては「呪文」「わざ」(トルネコ2)、「仲間」(トルネコ3)というコマンドで上書きされていることもある。

DQM1

道具欄に関係なく地図を持っている。
一度通ったマップしか表示されないが、【レミラーマ】【レミラーマそう】を使うことでマップを埋めることができる。
【ももんじゃのしっぽ】があれば、次の階へ進むための穴がどこにあるかが表示される。

DQM2

DQM1同様、道具欄に関係なく地図を持っており、レミラーマを使うことで通ったことがないマップを埋めることができる。

DQMCH

【地図士】を連れていくと地図を見ることができる。
「他の職業も連れていく」や「地図士のレベルが高い」という条件を満たすことで地図はさらにパワーアップする。

バトルスキャナー

特定の【クエスト】でモンスターを封印した際、チケットに付加されることがある。
「鍵や地図のクエストを冒険する」で地図付きのチケットをスキャンすると、地図限定のクエストに挑戦できる。
一覧についてはこちらを参照。

ビルダーズ2

かざり家具の一種。
【草糸】x4で作成でき、【作戦会議室】の作成に必要となる。
他の大半のかざり家具と異なり、剣で攻撃しても壊せる。

特筆すべき点は、3x3という大きさに反して判定が中心の一マスしかないこと。地図の上にコマを乗せるためだろう。もちろん中心に乗せることは不可。

DQMSL

本作のガチャシステムであるふくびきから入手できるモンスターは全てまほうの地図という状態で、地図にいるモンスターを倒して仲間にする。
後に【わたぼう】が複数のモンスターをまとめて仲間にしてくれるようになった。

地図の色はF~Dが銅、C~Bが銀、A~SSが金、【超魔王系】が紫。

ダイの大冒険

世界地図を広げる場面が登場する。
 
それによると同作品の世界は、日本列島の形を模した大陸で構成されている。
それぞれマルノーラ大陸が北海道、ギルドメイン大陸が本州、ホルキア大陸が四国、ラインリバー大陸が九州、【デルムリン島】は沖縄、【死の大地】は北方領土をモデルにしている。
ギルドメイン大陸の東部は関東地方を抜いて東北地方を傾けたような形をし、ホルキア大陸はギルドメイン大陸の右側下に、ラインリバー大陸はギルドメイン大陸の左側下に、マルノーラ大陸はギルドメイン大陸の中央上に位置しているなど全体的に丸く圧縮されている。
マルノーラ大陸には【オーザム】王国が、ギルドメイン大陸には【カール】【ベンガーナ】【リンガイア】【テラン】の4つの王国が、ホルキア大陸には【パプニカ】王国が、ラインリバー大陸には【ロモス】王国がある。
 
余談だが、死の大地の形状については人間の地図(細長い大陸)と魔王軍の地図(丸い大陸)でかなり大きな差異がある。おそらく本拠点を構えている魔王軍の地図の方が正解で、人間の地図の不正確さは航空技術が通用せず誰も人間で乗り込めたものがいないことが原因と思われる。

勇者アバンと獄炎の魔王

コミックス4巻に【海底宮殿】までのロードマップが掲載されている。
それによると【アルキード】【魔の森】の東からギルドメイン大陸の間に存在していたようだ。

アベル伝説

物語前半では「竜伝説の地図」が登場。
【竜伝説】にまつわる場所を記した地図で、【アベル】【レーベ】で謎解きをすることで手に入った。地図は【ムーア】に奪われ【バラモス】の手に渡ってしまうが、【ヤナック】が地図の内容を頭に記憶してあったため事なきを得た。
後に【海峡の門】にて2枚目が手に入った。
 
物語後半では「勇者の地図」「聖女の地図」を【アリアハン王】から授かる。
開くと半透明の球体状の地図が現れ、青き珠の勇者アベルと赤き珠の聖女【ティアラ】の自分とお互いの居場所を、レーダーの如く光の点滅で把握できる。
後に、アベルたちはこの地図によってティアラ一行がバラモス軍に捕まったことを知ることもできた。