【地獄の爪】

Last-modified: 2022-07-28 (木) 23:37:18

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する【ハドラー】の得意技。『ヘルズ・クロー』とルビが振られる。
自分の拳の骨を魔力で硬質化して、爪のように突出させる技。
【デルムリン島】での【ダイ】戦では湾曲した形の爪だったが、【バルジ島】での【ヒュンケル】戦から直線になった。
 
その攻撃力は非常に高く、引っ掻きで【鎧の魔剣】の鎧に傷をつけ、不意を打って突き込めば胸に巨大な穴を開けてみせた。
呪文との併用も可能で、胸を貫いたまま【メラゾーマ】を流し込んでダメージを与えていた所から、恐らく魔炎気を纏わせての使用も可能であったと思われ、パーフェクトブックでも示唆されている。
ハドラーは魔王時代から闘気技を使っている描写があるので、超魔生物となる前の状態でも「闘気を纏わせたヘルズ・クロー」は使えたはずだが、作中でこの合わせ技を使ったことはない。
 
この爪はハドラーの肉体の一部なので斬られれば当然ダメージを受けるが、魔族も超魔生物も高い自己治癒力を持つため、特に運用上の支障はない。
魔族の痛覚がどうなっているのかは不明だが、他の生物同様に骨そのものに神経が通っていなければ、仮に破損しても直接の痛みは無いだろう。
 
さすがに【オリハルコン】程は硬くはなく、超魔生物化して【覇者の剣】をメイン武器とするようになってからは、もっぱら左腕で使用する補助武器として扱われるようになった。
【ダイの剣】でまとめて切断されたり、竜魔人化した【バラン】には全く通用しなかったりとかませ犬的な扱いも多かったが、バランを護ろうとしたダイに重傷を負わせたり、復活した【アバン】【キルバーン】の魔の手から救うべく最後の力を振り絞って使われたりと、要所要所でその存在感をアピールしている。
 
なお、魔王時代のハドラーが地獄の爪を使う描写はなく、一貫して格闘と呪文、闘気技だけで戦っており、【無刀陣】で無防備になっているアバンを攻撃する際にも単なる闘気拳で攻撃している。
当時は地獄の爪を会得していなかったのか、既にアバンに斬られて再生待ちなどの事情だったのかは不明。
旧アニメの回想シーンではきちんと地獄の爪を出してアバンと戦っているのだが。
とはいえ、後に【ヒュンケル】【鎧の魔槍】を身にまといつつも【ギガブレイク】の使い手が振るうオリハルコンの剣に対して無刀陣を試みているあたり、爪の有無とカウンター効果に決定的な差は無かったか。
 
デルムリン島の戦いでも、アバン戦では素手の格闘を通し、直後のダイとの戦いで地獄の爪を使用しているため、なぜか宿敵アバンにだけ使われなかった技になっている。
この時も、疲弊していたアバンに対し慢心していたとか、逆に技の相性が悪くて使うのを避けたとか、いろいろ裏読みはできるだろうが、どの道、互いに魔法力が尽きた後のアバンは相討ちを覚悟していたので、たとえ地獄の爪で刺されても、貫かれたままの態勢から強引に【メガンテ】を仕掛けていただろう。

余談

DQ11では、この技とほぼ同名のモンスターである【ヘルズクロウ】が登場している。
なお、こちらはかぎづめを意味するクロー(claw)ではなくカラスを意味する方のクロウ(crow)である。(一応このモンスターにも爪はあるが)
 
【六軍王】等のダイの大冒険を意識したネタがいくつか登場しているDQ11ではあるが、このモンスターの名前に特別捻るような要素はないため、地獄の爪を意識して命名されたものであるかどうかは微妙なところ。

魂の絆

「ヘルズクロー」表記。
【ハドラー】が修得するスキルとして採用。
味方としてのハドラー(バルジ島衣装)は、キャラ性能的に【魔法使い】に分類されており、プレイヤー側が使用するこの技も「遠距離狭範囲に闇属性の貫通魔法ダメージを与える」効果となっている。このため、武器に両手杖を装備している場合のみセット可能となる。
エフェクトとしては爪型のエネルギーを飛ばすようなものとなっている。
 
貫通効果があるので、同一レーン上に複数のモンスターが並んでいるような状況で使いやすい。