【廉価版】

概要

過去に発売した製品を、ある一定の期間を経て本来の価格よりも値下げして再び発売するもの。いわゆるロープライス。
ゲームソフトの場合、基本的にゲーム内容に変更はないが、【フリーズ】頻発等の影響が大きいバグは修正される場合もある。
登場した背景としてはゲームソフトの中古販売対策がある。1990年代末期から各ゲームメーカーが中古販売差し止め訴訟を起こしており、これに対抗する形でメーカー側が過去の製品を新価格で「新品」として販売したものである。
　
これまでDQシリーズの廉価版は「PS one Books」と「アルティメットヒッツ」の2つのレーベルにて発売され、2020年以降はこれらに相当する「新価格版」と称した商品が発売されている。
並行して現在では、ダウンロード版（スマホ版含む）の期間限定の値引きセールが不定期に行われている。
　
任天堂とローソンが実施した「ニンテンドウパワー」は、旧作SFCソフトを一律税抜1000円で専用カセットに書き換え販売するサービスであり、廉価版の一形態といえる。このサービスにエニックスは参加しておらず、DQシリーズとしてはチュンソフト発売のトルネコ1のみ供給された。

PS one Books

ソニー・コンピュータエンタテインメント（当時）が展開していたレーベル。名前の通り、初代PlayStationのヒット作品の廉価版である。
DQシリーズではDQ7とDQ4が発売された。
　
価格は税抜、単位は円

アルティメットヒッツ

【スクウェア・エニックス】が展開していたレーベル。
同社（合併前の【エニックス】、スクウェアも含む）のヒット作品の廉価版で、該当作品のパッケージにはシルバーの背景に黒字の「ULTIMATE HITS」ロゴが印刷された。
2005年から2017年にかけて展開されたが、DQシリーズ内では2016年のビルダーズ1、全体でも2017年の『スターオーシャン3』を最後に展開は打ち切られている。
　
DQシリーズのアルティメットヒッツ製品は下表のとおり。
価格は税抜、単位は円

新価格版

2020年にはアルティメットヒッツに代わって「新価格版」と称したバージョンが登場するようになった。
アルティメットヒッツ時代と比べると割引率は低めに抑えられている。
　
価格は税抜、単位は円

※他機種移植版DQ11S（価格も同額）と同日発売。

廉価版が存在しない作品

廉価版のDQ作品が生産された一方で、同じハードの作品であるにも関わらず廉価版が全く生産されなかったDQ作品も存在する。
以下、廉価版が発売されなかったPS、GBA、PS2、Wii、DS、3DS、PS4、VITA、3DS用のソフトを記す。
DQ10は除く。