【棺桶バグ】

Last-modified: 2024-04-21 (日) 09:33:56

DQ3(FC版)

FC版DQ3で可能な技。【自走式棺桶】状態になることで様々な変化が発生する。
 
この状態になる方法は3つある。
1つ目は【ランシールバグ】を利用する方法。
ルーラが使用できなくなった状態では戦闘終了後に自動的に1人パーティーになることを利用して、先頭のキャラが死亡した状態で戦闘を終了させる。
2つ目は【ゆめみるルビー】【ぱふぱふ】のところで使用する方法。
一般的に知られているのは、3人が死亡した状態で残り1人が【ぱふぱふ】する直前にゆめみるルビーをのぞき込む。
こうすると2階に上がった時に棺桶状態になる。
3つ目は【電源ON/OFFバグ】を利用する方法。ただしこれはファミコン本体のロットによってはできないケースがある。
冒険終了時にリセットボタンを押しながら電源を切り、即電源を入れ、もう一度セーブして電源を切ることでキャラがランダムに変わるが、そのときに全キャラが「しに」状態だとゲーム再開時に棺桶状態になる。
 
夢見るルビーでも可能なことが周知されるまではランシールバグが唯一の方法であったことから、単にランシールバグの一部と見なされることも多い。
しかしランシールバグでなくとも同様の状態になることができるため、本稿では別記事として解説する。
 
この状態になると、特定の場所では1歩歩くごとに毒の沼地やバリアでのダメージエフェクトが出て、「○○は しんでしまった」という表示が出る。
場所によっては1歩歩く度に何回も表示されたり、○○の部分がモンスター名や激しくバグった文字列になることもある(例:フィールド)。後述のように名前の参照先がたまたま空欄だった場合にバグ文字になるようである。逆に、出ない場所もある(例:城内含む【アリアハン】1階)。
このときにHP以外のメモリを参照してHPと誤認してそこの数値を減少させている模様。
したがって数値の減少量は基本的にダメージ床のダメージであるマイナス2かマイナス15となるのが普通である。
ダメージ床と同様にゼロで打ち止めになる場合もあるが、場合によっては桁下がりを起こし、となりあったデータをマイナス1させる場合もある。
そのため、取得経験値が大幅に上昇してすぐにLv99になれたり、アイテムを変換したり、名前を変えたりといったことが可能。
ちなみに【バラモス】撃破後の凱旋時はダメージ床が無効になるので、このエフェクトは無く、このときばかりは棺桶バグ自体ができなくなる。

これらの現象が発生する原理としては、
・歩いた時、N人目が居るマス(主人公がN-1歩前にいたマス)のチップ番号がダメージ床かどうかをパーティ人数分チェックする
→本来は歩いたチップ番号の履歴は4人分までしか保存されないが、パーティが棺桶だけである事によりパーティ人数として管理されている変数が0(=256)になっているため、256人分先のアドレスまでチェックする事になる
→関係のないデータが今いるマップで割り当てられているダメージ床のチップ番号と同じ場合、5人目以降のHPとして想定外の数値を減らす事がある
といった内容であることが【内藤寛】調査動画で解説された。

場所による違い

なお、アイテム変換をする際は場所によってメンバーのうち誰のアイテム欄のどのアイテムが変わりやすいか傾向が異なる。
これは場所によってダメージ床に割り当てられたチップ番号及び、それと同じ数値が出現する可能性があるアドレスが異なっているためである。
【ルザミ】で行うと棺桶になった本人の道具欄の一番最初のアイテムが変わりやすく、またアイテムIDの減少量も最低の2であるので、調整しやすい。
また、【アリアハン】の地下1Fも使われやすい。上記のように城内・城下町とも地上1Fでは棺桶バグが起こらず自由に移動できるため、ルイーダの店から直行できる利点がある。この場合は棺桶本人のアイテム欄の7番目が変わりやすいようである。詳細は不明だが、階段を下りた直後に速攻で左に1歩動き、すぐに階段に戻ると比較的安定してアイテムが変化しやすいという報告もある。階段を降りた瞬間は牢屋にいるNPCの初期位置が固定なので、NPCの座標が関連している可能性がある(たまたま階段を降りた直後のタイミングでそのNPCが上下に動いてしまったときは失敗しやすい様子)。
一方で夢見るルビーで棺桶バグを行う場合は【アッサラーム】2Fしか場所を選べない(1Fではアリアハン同様に棺桶バグが起こらない)が、同所では一部のメンバーの経験値を増やしやすいという特徴もある。同所で行った場合の傾向については夢見るルビーの項目を参照。
いずれの場所にせよ、大まかな傾向としては、奇数番目のアイテムや名前が変わりやすく、偶数番目のデータはごく稀にゼロ(アイテムの場合は【ひのきのぼう】、名前の場合は空白)に化けることがある。意図しない変換が起きるときは起きるので、油断できない。

アイテム変換表

アイテムIDが15ずつ減る場合は右隣のアイテムを、2ずつ減る場合は1つ下のアイテムを追う形になる。

126 4レーヘ111やまびこのふえ96すばやさのたね81ラーのかがみ→66へ
124グリーンオーブ109みずでっぽう94オリハルコン79くろこしょう→64へ
122パープルオーブ107あいのおもいで92めざめのこな77ちいさなメダル→62へ
120レッドオーブ105せかいじゅのは90さいごのかぎ75ほしふるうでわ→60へ
118にじのしずく103せいすい88とうぞくのかぎ73しあわせのくつ→58へ
116まだらくもいと101やくそう86きえさりそう71せいなるまもり→56へ
114ひかりのたま99かしこさのたね84へんげのつえ69かわのぼうし→54へ
127 (空欄)112ようせいのふえ97スタミナのたね82かわきのつぼ67ターバン→52へ
125 ̄→アリアハン110ふなのりのほね95ちからのたね80けんじゃのいし65ふしぎなぼうし→50へ
123ブルーオーブ108まんげつそう93おうのてがみ78いのりのゆびわ63きんのかんむり→48へ
121イエローオーブ106しのオルゴール91ゆめみるルビー76さとりのしょ61せいどうのたて→46へ
119シルバーオーブ104キメラのつばさ89まほうのかぎ74おうごんのつめ59ゆうしゃのたて→44へ
117たいようのいし102どくけしそう87まほうのたま72いのちのゆびわ57てつのたて→42へ
115どくがのこな100いのちのきのみ85いのちのいし70てっかめん55てんしのローブ→40へ
113ぎんのたてごと98ラックのたね83やみのランプ68はんにゃのめん53ドラゴンメイル→38へ
 (111へ続く) (96へ続く) (81へ続く) (66へ続く) (51へ続く)

 

(*) このとき変化したアイテムが装備状態になる。また道具欄の下隣にあるアイテムID番号がマイナス1される。もともと装備状態だった場合は装備マークが解除されるが、下隣のアイテムは桁下がりしない。

生き返らない死亡状態

しかし、キャラが二度と生き返らない死亡状態(ザオリクが効果なく、教会で蘇生させても「HPはあるが死に状態のフラグが立っており死んでいるものとして扱われる」という状態)になることがある。
厳密にはその2つの状態で挙動が少し異なり、「しに」と表示されているときには画面は赤くならず、教会で蘇生させると「しに」は消えるが画面が赤くなる。
つまり生死のフラグが正常に噛み合っていない様子で、どちらの状態も中途半端に死亡しているものとして扱われる場面が多い。
さらに、この状態のキャラを先頭に配置すると何故かカニ歩きになったりといった重大な損害が発生する可能性もある。
 
「しに」と表示されている状態では、画面が赤くならない点や、ザオリクが効かない点を除けば、通常の死亡状態に近い。
戦闘勝利後の経験値も分配されず、生きている者だけで折半される。
 
これに対し教会で蘇生した状態では、移動中は道具使用可能だが、移動中の呪文は使用できない。さらに戦闘中にはコマンドが出せず、敵の攻撃も受けない。
その代わり、敵の攻撃が空振りしたり、対象が敵に向かって同士討ちになったりすることがある。
なぜか隊列を認識しない【判断力】ゼロの敵は正常なメンバーばかり狙ってくるので、隊列認識のルーチンで不具合が起きていると思われる。
また敵の行動そのものがスキップして何も行わないこともあるが、毒などの追加効果を持つ敵の場合は、いきなり追加効果だけが発生するときがある。
勝利後の取得経験値はこのキャラを含めたパーティ人数で割り算して分配されるものの、実際にはこのゾンビ化キャラには経験値が入らない。つまり経験値の損である。
通常の状態のメンバーが全員死亡した場合は、もちろんこのゾンビ化キャラが残っていても全滅扱いになる。
しかしたちの悪いことに、通常の状態のメンバーがまひ状態で行動不能になった場合、このゾンビ化キャラがいると全滅扱いにならず、戦闘が終わらない。
まひしたメンバー全員が敵に撲殺されるか、さもなくば同士討ちで敵が全滅するかのどちらかになるのを待つことになるが、パーティのレベルが高くて敵が弱いような場合はなかなか戦闘が終わらない。
 
教会で生き返した状態は、戦闘中は敵だけでなく味方の呪文やパーティアタックも空振りする。
したがって再び「しに」状態にさせたくても戦闘で殺すことはできないが、ダメージ床を利用することで再び「しに」状態に戻すことができる。
バラモス撃破直後からアリアハン王に会うまでの間は固定ボスと戦闘することはできるが、ダメージ床は無効となるため、「しに」状態に戻す手段が無くなる。
 
一方で、ダメージ床でダメージを受けることはあっても、移動中のHP回復手段を一切受け付けない。【いのちのゆびわ】の自動回復も効果が無い。
むろん戦闘中もターゲットにならないので、戦闘中のベホマラーなどの全体回復手段すら受け付けない。
トラマナを使えるメンバーがいない場合は、よほどHPが高くない限り、バリアの続くダンジョンを生きたまま抜けることは不可能となる。
 
またパーティ内で生きたメンバーが、この生き返したゾンビキャラと混乱者1人の計2名だけになった場合は、なかなかカオスな現象を見ることができる。
本来であれば戦闘中に混乱しても1人であれば問題なく戦闘で動けるはずであるが、この場合は正常に行動するときと混乱行動するときが混在する。
コマンドで呪文を選べば、しばしばランダムな呪文が選ばれ、ターゲットも本来とは逆になることが多いので、混乱時の行動のようになる。
道具使用を選べは、道具欄に存在しないアイテムを勝手に使用するときがある。
大抵のアイテムは使っても何も起こらないが、しばしば攻撃呪文効果のある道具を使用し、自分を攻撃してしまう。
そのキャラが道具使用できないはずのアイテムが勝手に道具使用され、実際に発動する場合すらある。
いちおう呪文は呪文、道具使用は道具使用と、コマンド入力と同じ種類の行動を取っているし、しばしば入力通りに行動してくれるときもあるので、どうも中途半端に混乱しているようである。
しばしばターゲットが狂うのも、上記の敵の行動と同じようである。
 
このゾンビ状態のキャラを復活させるには、わざと全滅して王様に復活させてもらうと良さげ。
対象キャラが勇者でない場合は、そのキャラが復活対象になるように勇者をパーティから外し、隊列の先頭に配置しておく必要がある。
そのため、まだロトの称号が無いうちは、ランシールバグで勇者をパーティから外す必要がある。
したがって、船入手前にゆめみるルビーで勇者以外がこの状態になってしまったり、後述のバグ勇者を含めて複数の勇者がパーティに生じた場合、リカバリは困難となる。
 
なお戦闘中は何もできないものの、教会で生き返した状態であれば、移動中に道具を使わせることはできる。
また実際の生死にかかわらず死んでいる扱いになるためか、新たな城や町村へ連れて行ってもルーラの飛び先の登録が一切行われない。
この仕様を利用すると、後述のアレフガルドの海の外へキメラの翼で行ける状態を維持することもできる。

その他のリスク

狙った数値を都合よく変換することは難しいため、冒険の書を1つ犠牲にしていろいろ試し、傾向を見付ける必要があるだろう。
ルーラの行き先を忘れる程度ならまだ再登録は簡単だが、意図せずキャラの名前が変わったり、覚えたはずの呪文を忘れてしまっては、リカバリは困難となる。
 
そうでなくとも重要アイテムが別のアイテムに変換されることで消滅してゲームの進行が不可能になったりするので、
試す場合は重要アイテムは預けておいた方が安全。
ただし預かり代をケチって酒場のメンバーに渡しても、後述のようにキャラごと消える可能性もある。
 
と言うか、場合によっては【ルイーダの酒場】の名簿にすら悪影響を及ぼしかねない危険なバグ技なので、できれば冒険の書もコピーしておいたほうがよい。
特に棺桶になった本人が名簿から消えていた場合、そのときは気付かないが、後にルイーダの店で別れたら二度と戻ってこない。
……などという、エンディングのメッセージを再現したかのような洒落にならないシチュエーションも有り得るのである。
棺桶バグを繰り返せば復活することもあるが、当然ながら他の仲間も消える可能性があるため賭けになる。
ルイーダの店の2Fで新たな仲間を作ると、元のキャラクターのデータは上書きされて完全に消えてしまい、復活の可能性は無くなる。
実際に登録しなくても、「このひとでいいですか?」と聞かれた時点で既に上書きされているのでアウトである。棺桶バグを行うと特に主人公(勇者)が名簿から消えやすい様子であるが、主人公の名前は冒険の書の名前としても参照されているため、仲間を新たに登録しようとすると、たとえキャンセルしても冒険の書の名前がその名前に変わってしまうので、主人公のデータが既に上書きされてしまったことが覗える。この状態を利用すれば、お手軽に冒険の書の名前を変えることもできる(新たな仲間を登録した時点で、それもできなくなるが)。
事前にランシールバグの裏技で必要なキャラクターをコピーしておく手もあるが、危険なことに変わりはない。
 
また、所持金が99,999ゴールドにカンストして、いくら使っても減らない状態になることもあるが、所持金が上限に達する場合は道具屋で買い取りを拒否される仕様があるため【オリハルコン】【ジパングの刀鍛冶】に引き渡すことができなくなり、【おうじゃのけん】が(正規の手段では)入手できなくなってしまう。金持ちになるとかえって買えなくなるものがあるというのは皮肉だが、ある意味で哲学的でもある。

全ステータスがゼロで、名前のバグる勇者

逆に、まだ登録されていないデータの無いメンバーが復活処理されて名簿に出現することもある。
名前が空欄で、ステータスがすべてゼロというバグ勇者(♂)である。
ステータス画面では空欄だが、メッセージ中に名前が出ると長大なバグった文字が延々と出てくる。
何らかのメッセージ中で空欄の名前が参照される度に、メッセージテキスト(戦闘中は画面全体)がバグってしまう。
フリーズはしないので実害はほぼ無さそうだが、名前はメッセージのいたるところで参照されるため、うざい事この上ない。
できれば棺桶バグで名前を変えたいところだが、HPは本来ゼロ以下にならない関係か、元から名前データがゼロ(空欄)の場合はうまく変えられない様子。
下手に固執して棺桶バグを続けても他の不具合が蓄積しかねないので、名前は変えられないと割り切るべきかもしれない。
 
むろん勇者なのでロトの称号が無いうちに仲間に加えたら最後、クリアまで別れることもできないという厄介者。
ちなみに名前の異なる複数の勇者がいる場合でも、冒険の書の名前は名簿の一番最初に位置するキャラ名が使われる。
パーティ外かつ道具を持っていなければ登録所で消すことはできるが、出現時に【ひのきのぼう】を8本所持しているのですぐには消せない。
しかもレベルがゼロのせいか、王様に会えば次のレベル(Lv1)になるまで数百万もの経験値が必要と言われる。
しかし律儀に数百万の経験値を稼いでもレベルアップせず、再び数百万の経験値を要求される(【ムーンブルクの王女】と同様の経験値バグと思われる)。
結局のところ、経験値が最大の9999999になってもLv0のままレベルアップしないので、通常の方法ではレベルアップ不可能と考えられる。
 
あえて育てるつもりなら、【しあわせのくつ】【バシルーラ】裏技でLv1以上にするなどの下準備をしておくべきだろう。
この場合、レベル0が超高いレベルと判断されてステータス下限値に抵触するのか、レベル1になった時点で極端にステータスが上がる。
リアル運がよければ【ちから】【うんのよさ】はレベル1で200以上になることもあり、一気に主戦力クラスに成長する。
しかしなぜか【たいりょく】【さいだいHP】はレベル相応にしか上がらない偏ったステータスになる。
【すばやさ】【かしこさ】も結構上昇するが、【さいだいMP】の上昇判定は128を超えると無効になって上がらないことが多い。
しかもレベル1で最大MPが上がらなかった場合、しばらくの間、最大MPが全く上昇しなくなってしまうという不具合がある。
最大MPがゼロというのが超高い値と判断されてステータス上限に抵触するのか、全ての呪文を覚える頃でも最大MPがゼロのままだったりする。
レベル50近くになってようやく最大MPが上がりはじめるが、かしこさの成長期は終わりつつある時期なので、普通に育てればレベル99での最大MPは2桁止まりになってしまうだろう。
逆に、レベル1でのかしこさが64程度の上昇で済めば、レベル1から128もの最大MPを持つことができる場合もある。
この場合もかしこさと最大MPがしばらく上がりにくくはなるが、それでもレベルアップで最大MPが1だけ上昇することがある。
かしこさと最大MPの成長期が多少無駄になってしまうが、LV1でのアドバンテージが大きいので、普通に育てるよりは高くなる。
最初のレベルアップでは最大MPの吟味に重点を置くべきだろう。
 
逆にレベルが0のままだと、教会などのレベルに応じた各種施設が無料または格安に利用できるという利点もある。
呪いは無料で解くことができ、毒の治療は4ゴールド、蘇生代は10ゴールドで済む。
格闘場の賭け札も0ゴールドになるので、無料で試合を観戦できる。
しかしこのときはLv0が超高いレベルとは見なされず、アリアハンのモンスターしか出場しないので、タダ見しても旨みは無い。
もちろんどんな大穴を当ててもリターンは0ゴールドであるので儲けにはならない。
試合が決着するたびに名前が参照されるのでタラタラとバグ文字列が延々垂れ流されるというデメリットもある。
それが嫌ならば、試合が終了する前にBボタンで観戦放棄するとよい。
 
「にげる」や聖水・トヘロスの判定も、Lv0は普通に低いレベルとして扱われる。
確実に逃げられる相手や、聖水・トヘロスでフィールドでの出現をシャットアウトできるような敵はいない。
 
このほか、あまり意識されないかもしれないが、生じた直後のLv0勇者はルーラの飛び先も全く登録されていない。
この状態でキメラの翼を使わせると、「どこへ」のウィンドウが中途半端に表示され、カーソルが変なところに表示される。
このときのカーソルは動かすことができないが、その場所でAボタンを押せば、なんとアレフガルドの海の外へ飛ぶ。
海の外の黒い領域は歩き回ってもエンカウントは発生しないが、何も無く、徒歩ではどこへも行けない。
船入手後であれば船が見付かることはあるが、なぜか乗り込むことはできない。
この状態でキメラの翼が尽き、ルーラを使えるメンバーもいないのであれば、当然ハマりである。
【ぎんのたてごと】も基本的には機能しないが、アレフガルドの海に接している状態であれば、なぜかエンカウントが発生することがある。
ただし、単に海のマスの隣に立つだけでなく、実際に海の方向へ十字キーを押した後でないと銀の竪琴でエンカウントが発生しない様子。
エンカウントに成功した場合は、海の敵ではなく、アレフガルドの陸上の敵が現れる。
ちなみにアレフガルドの海の外へ行く方法は他にもあり、ランシールバグ中にアレフガルドの屋外フィールド上で全滅すると、アレフガルドの海の外で復活することがあるようである。
なお戦闘中にはキメラの翼を使用しても普通にアリアハンへに飛ぶだけである。
ただし、新たに行き先を登録すればリスト先頭の行き先へ飛ぶようになる。
当然だが、このLv0の勇者1人の状態で、アレフガルドの行き先しか登録せずに、アレフガルドでセーブしてしまったら、地上に戻る術が無くなってハマリである(1人だと上記のLv1になる裏技ができないので、成長することもできない)。
 
なおランシールバグとバシルーラを組み合わせることでも、このバグ勇者を意図的に出現させることができる。
詳細は【ランシールバグ】を参照。

余談

このバグによりクリア前に主人公をパーティから外した状態で【アレフガルド】【オルテガ】と再会すると、「もしそなたがアリアハンに行くことがあったなら、その国に住む○○を訪ね、オルテガがこう言っていたと伝えてくれ」という台詞の○○の部分(本来は主人公の名前が入る)が先頭のキャラの名前になる。
もっとも勇者がパーティにいない場合に先頭キャラが勇者扱いされるのは、これに限ったことではないが。
女性キャラがレーベの子供と話せば男と偽るし、全滅して【アリアハン王】の前で復活すれば父がオルテガであるかのように言われ、先頭キャラが死んでいれば【主人公の母親(DQ3)】がたったひとりの子供だと言って悲しむ。