【浮遊ゾーン】

Last-modified: 2021-10-08 (金) 05:01:52

トルネコ3

フロアに壁が無く、壁の代わりに穴で構成されているフロアのこと。【谷】を参照。
【山脈の尾根】のフロアは全てこれ、【新界の試練】の65F~69Fも該当するが、この俗称は【異世界の迷宮】(及び【異世界の試練】)41F~45Fだけを指す場合が多い。
 
異世界の迷宮41~45Fの出現モンスターは以下の通り。

名前HP攻撃防御EXP出現階層
【ラストテンツク】95282615241F~45F
【メイジキメラ】Lv264322215041F~45F
【ヘルゴースト】Lv250242311241F~45F
【おおめだま】Lv370263317641F~45F
【シャドー】Lv351378841F~45F
【ドラキーマ】Lv35734187241F~45F
【ゆうれい】Lv3292293041F~45F

ラストテンツクとおおめだまをのぞけば、【浮遊系】モンスター中心の布陣となっている。
 
このゾーンの特徴として、他のフロアと違い通路に入っても視界が暗くならないので、おおめだま・ヘルゴースト・シャドー以外の敵には先制攻撃を行うことが容易。
穴をまたいで他の通路の敵を矢で攻撃できるし、【モンスターハウス】も外から丸見えだったりする。
だが最大の特徴は、浮遊系のモンスターが主人公の位置を完璧に把握しており、一直線にこちらに向かってくる点である。
気まぐれに動くドラキーマ・ゆうれい・シャドーは、ふらふらしながらも徐々に近づいてくる。
階段を下りた直後に大勢のモンスターが襲ってくることもザラであり、敵の数次第では厳しい立ち回りを迫られるので、フロアを移動する前にできるだけHPを回復しておきたい。
倍速移動でかっとび持ちのヘルゴースト・通常移動でかっとび持ちのメイジキメラ・不規則移動のドラキーマとゆうれい・不規則移動で姿が見えないシャドーと、浮遊系モンスターはいずれも行動パターンがバラバラなので、こいつらが突撃してくるタイミングに時間差があるというのも嫌らしい点。
ラストテンツクとおおめだまは浮遊系ではないが、こいつらはこいつらで危険な特殊能力を持つ。
 
壺を割る手段が、水晶かモンスターにぶつける以外ほとんど無い事も難儀する。
穴の存在もくせ者であり、【転び石】【転びの石像】で穴に落としたアイテムは消滅してしまう。
穴に落ちたアイテムは最後、二度と返って来ない。特に壺が穴に落ちると、重要なアイテムを丸ごと失いかねないので要注意である。穴付近の素振り歩きは必須だろう。
【転ばぬ先の杖】さえあれば安心……かと思いきや、このフロアはメイジキメラがいるので油断はできない。【マホトーン】中は転ばぬ先の杖の転倒防止効果が無効化されるという隠れた危険性があるからだ。
 
だがトルネコにとっては、【ウィンドスピアー】の印があれば比較的楽に攻略できるゾーン。
シャドーとゆうれいは紙耐久なので適当な武器でも一撃で倒せるし、ある程度強い武器に「浮」印が1つあればドラキーマとヘルゴーストも一撃で倒せる。「浮」印が2つ以上入っていればメイジキメラも一撃が狙える。
【混乱よけの指輪】があればおおめだまも安全に対処でき、【やいばの盾】もあればシャドーが勝手に自滅してくれるので完璧。
むしろ、ウィンドスピアーが効かないラストテンツクとおおめだまの方が厄介かもしれない。
公式パーフェクトガイド上巻の異世界の迷宮攻略ページでも、「41~45Fでは浮遊系以外の敵に注意」という見出しが書かれている始末。
しかしヘルゴーストやシャドーには奇襲されやすいので、こいつらに一撃で倒されないHPはキープしつつ、足踏み回復は慎重に行うように。
 
このゾーンのモンスターハウスは、突入すると浮遊系の敵が一気に押し寄せてくるため非常に危険。
部屋の外から飛び道具で1体ずつ敵をおびき寄せやすいが、飛び道具が外れて【モンスター化のワナ】などが作動する恐れもあるので注意。
せっかく制圧しかけたのにモンハウ復活……4コマ漫画なら笑えるが実際に起きたら笑えないだろう。

モンスターごとの対処法

ラストテンツクはこのゾーンの強敵の一人。HPが95と多く、今までの敵の1.5倍程もある。
【せいぎのそろばん】等の強い武器でも3発は殴らないと倒せず、その間に大抵踊り攻撃をくらってしまう。
踊り状態の間は通常攻撃ができなくなり、大半のアイテムも使用できなくなるので、敵に囲まれている時にくらうと致命傷になりかねない。
浮遊系ではないので弱点もなく、踊りまで誘発してくるため同ゾーンのモンスターに比べて耐久力が群を抜いている。できれば地形がループ状になっている通路で戦い、踊らされてしまったら通路を歩いて踊りが解除されるまで持ちこたえよう。
1対1で戦えばそれほど問題はないが、踊らされている最中に他の浮遊系モンスターが助太刀に来るとキツい。
草と巻物は壺から出すことで踊らされている最中も使えるので、【ルーラ草】【すてみの巻物】などは壺から出しておこう。
 
おおめだまは、やはり【にらみつけ】による【混乱】が危険。
視界が明るいマップなので、通路で2マス離れた位置にいても混乱させられることがある。HPも70と微妙に高く、ラストテンツクほどではないにせよ、他の浮遊系モンスターと比べてかなりタフなのも厄介。
【混乱よけの指輪】があれば楽だが、持っていない場合はできるだけ通路で相手にすること。混乱させられたら矢で倒そう。
ちなみに経験値は176と、異世界の迷宮50Fまでに出てくる敵の中で一番多い。だが、51Fから経験値が1050もある【エリミネーター】が出てくるので、ここで積極的に倒して稼ぐほどの相手でもない。
 
メイジキメラは【マホトーン】が厄介。マホトーン状態の間は杖や巻物を使えなくなる。
転ばぬ先の杖はもちろんだが、それ以外の杖や巻物も重要な局面で使えなくなると困る。
マホトーン状態は50ターン経過で解除されるので、下手に歩き回るよりは治るまでその場で待とう。
他の浮遊モンスターと比べてタフなので、ウィンドスピアーがあっても一撃で仕留めきれないこともある。万全を期すなら「浮」印は2つ欲しいところ。
 
ヘルゴーストはHP・攻撃力は控えめだが、倍速1回行動+かっとびにより先制攻撃を受けやすいのでウザイ。
おおめだまやラストテンツクに状態異常にされている最中に奇襲してくると鬱陶しい。
 
シャドーは透明状態+不規則移動。13~15Fに出てきた【あやしいかげ】の下位種で、あやしいかげより攻撃力が低いし回避率も高くないが、浮遊ゾーンは壁がないので位置を特定しづらいことが厄介。
【やいばの盾】の印があると勝手に自滅してくれるので楽。やいばの盾がない時は、移動して誘き寄せつつ位置を推理して倒す。攻撃力は低いので、最悪無視して逃げ切ることも不可能ではない。
 
ドラキーマはこのゾーンで最も攻撃力が高いが、防御力がやや低めで不規則移動なので対処しやすい。
気まぐれに移動するので、開幕直後には攻撃を受けにくい反面、穴でふらふらしていて中々襲ってこないこともあり面倒。ぐずぐずしていると、他の部屋で発生したメイジキメラやヘルゴーストの追撃をくらうので、早めに処理したい。
 
ゆうれいも浮遊系だが、パラメータが低すぎてHPが29しかないため、あまりにも打たれ弱い。
壁抜けの性質も全く活かされておらず、何故わざわざこのゾーンに登場させたのか甚だ疑問である。

ポポロ編では

トルネコと比較して一転、初心者殺しとも言える鬼門のゾーン。【おおめだま】を相手にする危険が大きい反面、おおめだまを仲間にする見返りも大きい、異世界の迷宮中盤の山場。
このゾーンで致命的な被害を出さずに切り抜けられるか、おおめだまを1~2匹仲間にできるかが重要になる。
 
とにかくこのゾーンはおおめだまの存在により、階段を下りた直後の【開幕】が最も危険。
「開幕部屋が狭い、敵モンスターもいない、石像もない」といった安全な開幕ならさほど問題はない。
「開幕部屋が広い、画面で見渡せない場所に敵モンスターがいる、または正体不明の石像がある」といった開幕だとヤバい。
もしその敵がおおめだまだったら最後、同士討ちにより成す術なくポポロも仲間も倒されてしまう。
おおめだまによる混乱は、ポポロ自身だけなら混乱よけの指輪で予防できるが、仲間モンスターはそうはいかない。
特に順当に育ってきた【メイジももんじゃ】【ハエまどう】は攻撃力が高いので、こいつらに同士討ちされると、ポポロは100以上のダメージを受け即死する可能性すらある。【世界樹の葉】がないと非常に危険。
よりによって、愛着を持って育ててきた仲間に裏切られたせいで、一瞬で冒険が終わる……人によってはしばらく立ち直れないだろう。
おおめだまの同士討ちを確実に回避するためには、【草の神の壺】と一部の草を組み合わせるか、【身代わりの杖】を使うくらいしかない。
仲間モンスターと別れる際には行動ターンを消費しない為、開幕未確認の敵が部屋にいる場合、熟練のプレーヤーは隣接する仲間全員と泣く泣くお別れするなんて事も。そこまで警戒しないといけないほど危険という事が分かるだろう。
 
仲間の数が多いほど危険性は高まり、かといって少なければ、全方位から押し寄せる浮遊系モンスターに押し切られやすくなる。
開幕を無事乗り切っても、仲間を連れて歩けば混乱や踊りによる裏切りの危険が付きまとい、待機させておけばやはり混乱や踊りで翻弄されるほか、シャドーに一方的に殴られ続けて倒されるなど、ジレンマに悩まされる。
後の事を考えておおめだまやラストテンツクを仲間にしても、上記の理由で生存させるのは中々に骨が折れる。
 
その一方で、【おおめだま】(オーメン)を仲間にした時の見返りは大きい。
【にらみつけ】による混乱攻撃を無制限に使えるので、オーメンがいれば今後の【モンスターハウス】を安定して突破できるようになる。
特に【草の神の壺】がない場合は、おおめだまを仲間にしないと81Fの大部屋モンスターハウスの突破がかなり難しくなる。草の神の壺が99Fまで1個も手に入らないということも珍しくないので、【封印の杖】【クオーターの杖】などを駆使して全力で勧誘したい。
モンスターハウス以外にも、【爆ゾーン】で他の仲間を壁にして待機させておけば生存率が上がるなどメリットがかなり大きいので、1匹は仲間にしたいところ。
 
【ひょうがまじん】が異世界の迷宮で重要モンスターとなるのは、第一におおめだまの混乱への対策、そしておおめだま勧誘時のHP削り役として活躍するからに他ならない(ラストテンツクも勧誘しやすくなる)。
ただし、火力が高い浮遊系の敵が押し寄せてくる中で耐久力が低く、加えて【回復定数】が高めで、穴の上では無駄となる氷の息を使ってしまうひょうがまじんは、このゾーンとの総合的な相性はあまり良くない。
せっかくここまで連れてきたのに無駄死にしないよう、より注意を払って連れ歩くようにしたい。
 
おおめだま以外にも、このゾーンのモンスターは特技や成長タイプが優秀なモンスターが多く、この先も長く使える。【ハラモチの指輪】があれば、是非とも風まで粘って勧誘を行いたい。
ラストテンツクも仲間にすればかなり優秀。【防御・晩成】タイプだが初期ステータスが高く即戦力になる上、踊りの特技によって次の仲間モンスターを勧誘しやすくなる。攻撃力はあまり伸びないが、【裏切り】による同士討ちの危険性が低いとも言える。
メイジキメラは【防御・早熟】タイプで、かっとび能力に加えマホトーンで敵を封印状態にすることが可能。同じ封印能力を持つ【メイジももんじゃ】より若干ステータスが低いが、封印の特技使用率はメイジキメラの方が高い。爆ゾーンでは危険な【ばくだんいわ】【リビングハンマー】の自爆を封じるなど、意外な活躍を見せてくれる。ただしGBA版では、仕様変更によってマホトーンで封印できるのは【魔法系】モンスターのみになってしまい弱体化した。
ヘルゴーストは【防御・早熟】タイプ、ドラキーマは【普通・早熟】タイプで、成長率が高いのでしっかりレベル上げすれば十分な戦力になってくれる。【メルモン】【ハエール】を解雇して勧誘するほどではないが、彼らがここまでに倒されてしまった場合は新しい仲間として積極的に狙おう。
 
次は石像多発地帯、【水ゾーン】である。