【湖の塔】

Last-modified: 2024-01-06 (土) 21:06:51

DQ4

【イムル】の西にある【塔】
本作初の塔であり、第一章のラストダンジョン。
内部は地上4階+地下1階の5階層になっているが湖に囲まれており、徒歩では入ることができない。
その立地から前作の【ナジミの塔】を連想したプレイヤーは多いだろうが、あちらと異なり地下ではなく空から潜入する。序盤から前作プレイヤーの意表を突く粋な仕掛けである。
 
入るためには【古井戸の底】にある【そらとぶくつ】が必須となる。
と言うより、空飛ぶ靴は子供をこの塔に迷い込ませるであり、それが事件の真相となっている。
 
罠だけに空飛ぶ靴は複数用意されているようで、後述するように他の王宮戦士たちもちらほら入り込んでいる。
なお空飛ぶ靴を使ってこの塔へ侵入した場合、最上階から侵入することになるため、下へ下へと向かって攻略していくことになる。
このタイプの塔は珍しく、他には同作【架け橋の塔】や、DQ5の【ボブルの塔】くらいしかない。
 
飛び降りれば一気に下に……とは一部の人が思うところだが、どういう仕掛けか、【かぜのマント】を装備しているかのごとく湖の外まで飛び出してしまう。
ちなみにこれ、第一章では自力で塔のある島を脱出する唯一の手段。
1階には出入口こそあるが、ここから外に出てももちろん湖に阻まれて帰れない。
そこから【キメラのつばさ】を使って帰るという手はあるが、第一章では店売りされておらず、この塔の宝箱にある一品のみしか入手できない。
しかもこの脱出ルート、作中で明示されるのはよりによってボスを倒した後なのだ。
攻略中は実質ノーヒントで、1階まで降りてから一旦出て態勢を整えようと思ったところで、退路が見当たらないと勘違いして、泣く泣く【デスルーラ】した人もいたかもしれない。
飛び降りられる場所は2階と4階(最上階)にもあるため、試しに飛び降りた人は自力で気づくことができる。
なお、上記のキメラのつばさを使ってしまうと、第一章のエンディングでイムルからバトランドまで徒歩で帰ることになり、非常に面倒くさい。
 
外に比べて出現する敵がかなり強く、【ダックスビル】のルカニ、【リリパット】のスカラ、
【おおにわとり】の眠り攻撃など絡め手を使う敵が多く、中でもおおにわとり、リリパット、ホイミスライムの組み合わせが一番厄介。
これらの敵を一撃で倒せる攻撃力が無いとお供の【ホイミスライム】たちが回復させてしまい、長期戦でじりじり削られてしまう。
鈍足のライアンでは補助呪文を先手で使われてしまうことも多く、運が悪いとなぶり殺しになる。
【はじゃのつるぎ】があっても一撃で倒せないような低レベルの場合、ギラ効果でホイミスライム2匹グループを真っ先に仕留めておきたい。
というか、第1章でギラ効果が役立つ数少ない場面だろう。
 
1階までたどり着いて破邪の剣を取ってしまえば一気に楽になるが、特にFC版ではエンカウント率の高さや持ち込める【やくそう】が少ないこともあり、とかく【ホイミン】のMPが尽きやすい。
生命線のホイミンに気を払って適宜イムルと塔を往復し、宝箱を回収しつつ徐々に進んでいくといい。
幸いにも同じフロアに【回復の泉】のある小部屋へ降りる階段もあるので、ボスに備えて回復しておこう。
ホイミンのMPも回復するが死亡は治してくれないのでやられる前にさっさと回復すべし。
レベルに不安があるならここを拠点にしてちょっと鍛えるのもいいかもしれない。
宝箱からは【うろこのたて】も手に入る。【てつのたて】をイムルで購入している人には不要だが。
 
なお塔の3階にはライアンの同僚の王宮戦士が潜入しており、古井戸を偶然見つけてここに来たと言っていることから、空飛ぶ靴で来たことがわかる。
また、前ダンジョンの古井戸の底にいるホイミンに関するヒントをくれる。
普通はすでに仲間にしているだろうが、事前の攻略情報を持たずにうっかり見つけられずに来た場合は、さらに難関になるのですぐに回収しに戻ろう。
しかしこの戦士、同僚同士で協力して攻略するという発想にはならないのだろうか。仲がいいのか悪いのか…。
そして1階には同じく潜入してきた王宮戦士が瀕死で倒れている。なお、彼はボスを倒すとただのしかばねとなっている。無茶しやがって。
 
塔の地下層にボスがおり、その奥に誘拐された子供達が監禁されている。
ボスのいるスペースに足を踏み入れると、子供が助けを求めてライアンの元へやってくる。
注意点として、子供に助けを求められたら最後、引き返そうと思っても子供に呼び止められ、引き返せなくなる。
充分な薬草も用意せず、はじゃのつるぎも拾っていないような状態で、うっかり様子を見に来たら最後、デスルーラしかないだろう。
 
この地下牢に【とびら】コマンドを使うと一部のダンジョンにある石壁と同じく開きそうもないという旨のメッセージが出るので、一応は【扉】扱いである様子。
しかし前作の【バハラタ東の洞窟】の地下牢と同様に、【さいごのかぎ】でも開けることはできないので、ボス討伐のイベントをこなすしかない。
ボスは【ピサロのてさき】【おおめだま】
本作で「ピサロ」の名前が初めて登場するのはこの戦闘であり、やや唐突ではあるが、初プレイの人はここで「ピサロ」が敵の親玉であることが予想できるだろう。
ただし直前に出会った瀕死の戦士から地獄の帝王なる存在も聞くことができるので、ーロに親玉といってもそれが地獄の帝王本人なのか、前作のバラモスのような幹部クラスなのかは、この時点ではまだわからない。
下手にダメージを与えるとやっかいな大目玉は放置して先にピサロの手先を片付けてしまおう。
ホイミンがやられたときのため持てるだけ薬草はあった方がいい。
 
ボスを倒し、子供たちを救出したら先の方法で塔を出よう。
脱出するときは、1階の出入り口から一旦外へ出て、空飛ぶ靴を使うと一気に屋上まで行けるので楽である。
ちなみに3階をウロついていた戦士の台詞が変わっているため(大した内容ではないが)気になる人は会いに行くとよい。
その場合でも、徒歩で3階まで登るよりも屋上(4階)に飛んでから1フロア下る方が早い。
 
別に用はないが、地形の都合上五章になってから来るには【気球】が必要となる。
宝箱を取り逃した、あるいはライアンの道具枠を確保するためにあえて残していた場合はこれで回収しよう。

PS版

敵の出現率は下がったが、一度に出現する敵の数が増えているため、全滅のリスクはむしろ上がっている。
また最上階が特殊移民の出現ポイントとなっているが、五章ではそらとぶくつは手元にないので気球で島に乗り付けて1階から上るというかなり面倒な手順を踏まされる。
しかしここにしか出ない移民もいるので、レアな移民を揃えたい人は登ってみよう。
 
子供が幽閉されていた牢の扉は、FC版同様【さいごのかぎ】でも開けることはできない。
牢内には【壷】が置かれているが何も入っていないので、第一章で調べ忘れたとしても気にする必要はない。
 
ちなみにリメイク版では地下1階の壁に【デスタムーア】(第二形態)の顔を模したような彫刻がある。この塔は彼と関わりのある場所なのだろうか?
 
【ドラゴンクエスト4のあるきかた】では、ここに出現するモンスターの大半が飛ぶ・泳ぐ・地中を掘り進むといった能力で外から侵入できそうな中、【リリパット】だけはそういった能力を持っていなさそうなため、この塔のある小島の先住種族ではないかと推測している。

DS版以降

エンカウント率はPS版のまま一回の出現数がFC版と同じに戻され、工夫すれば低レベルでも攻略しやすくなった。
また、最下層のデスタムーアのような彫刻は若干デザインが変更され、笑った【エスターク】のような顔になっている。
 
1章の時点から【ふくろ】が使用可能になったため、ここのアイテムを取らずに残しておく必要は無くなった。
また移民に関するシステムが変更され、移民集めにここへ来ることもない。
よって5章になってから再訪する必要性はなく、精々仲間たちの台詞を聞くのと、図鑑埋めのためのモンスター狩りくらいである。

小説版

ホイミンによれば、ボウシャルマンというひょんなことから王になった人物が、旧主の姫のための離宮として建造させた塔のようである。古井戸の底でも、このボウシャルマンと姫に関する別の歌が書かれており、同じ文化の人々が建造した塔であることがわかる。

DQM2、イルルカ

【雪と氷の世界】の中心にある塔でDQ4のものとは関係ない。
氷の世界クリア後に行けるようになる。
3DS版(イルルカ)での名称は「湖上の魔塔」。
前にボスとして戦った【フィアーパペット】【シルバーデビル】が早くも再登場するほか、
ルカ編では配合素材として優秀な【メタルドラゴン】も出てくる。なお、シルバーデビルは【メガンテ】を覚えているため、耐性が低いモンスターは注意。
PS版では不法な魔物の配合を行っている学者を倒すために登り、頂上で【ひょうがまじん】と戦うことになる。
倒すと必ず仲間になるので早い段階で行きたいところだが、こごえるふぶきを会得しているため雪と氷の世界クリア直後では厳しい。 
 
イルルカではシルバーデビルや不法な学者はいないがフィアーパペットやメタルドラゴンはいる。
しかし1Fでは至るところにダメージ床があるのでとにかくうっとうしい。よりによって「鉄条の」でカギを作るとここが選ばれることも多いので余計ウザい。