【獣王の笛】

Last-modified: 2024-02-14 (水) 14:47:31

ダイの大冒険

漫画【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するオリジナルアイテムの一つ。
ワニの形をした笛で、かつて獣王【クロコダイン】が配下とするモンスター達を従えるのに使っていた。
魔王軍の百獣魔団長就任後は使わなくなっていたが、【チウ】の根性と親分気質を認め、自分の修行を手伝ってくれた褒美として授けた。
 
吹き鳴らすとモンスターが呼び寄せられ、そのまま倒すことが出来れば仲間になるという効果を持っており、これを用いてチウは【獣王遊撃隊】メンバーを増やしていった。
笛を吹く時、どこに向けるかによって出現するモンスターの種類も変化するらしい。作中の例では空を飛べるモンスターを欲してチウが空に向けて吹いた結果【バピラス】が現れた。
呼び寄せられるモンスターは必ずしも1匹ではなく、バピラスは3匹で現れた。この時チウは辛うじて1匹だけ倒してその個体が仲間になっているので、群れを全滅できなくてもいいようだ。
 
因みにチウはこれを貰う少し前に【しびれくらげ】を手懐けている。この時は食べ物を褒美にした単純な交渉、契約でダイの捜索を手伝わせた形だった。
冠だけしか見つけられなかったものの【ポップ】の声を聞いた【ダイ】の機転により結果としてダイ発見に繋がったのだが、報酬を用意出来ていなかった事でしびれくらげは怒ってしまい、チウに痺れ攻撃を食らわせ帰っていった。
しかしこの事にクロコダインは感心しており、これが獣王の笛を譲る一因になったのかもしれない。
 
DQ5から始まる【仲間モンスター】システムを作品に織り込んだものと言えるが、ゲームシリーズではこちらが苦戦するほど強いモンスターは仲間にできない事もあるのに対し、獣王の笛は使用者と現れたモンスターの力量は無関係で、どんなにボロボロにされようが最終的に倒せば必ず仲間にできる。
【はぐれメタル】【キラーマシン】と言った仲間になりにくいモンスター、【グレイトドラゴン】【ヘルバトラー】等の戦力的に最強クラスのモンスターを仲間にするのに苦労した人にとっては、喉から手が出るほどのアイテムであろう。
 
しかしこのアイテム、ゲーム本編のシステムと照らしてもそうだが、ダイ大の世界観で見てもかなりとんでもない効果を発揮している。
元々温厚で大人しい【デルムリン島】のモンスターすらも【ハドラー】復活による邪悪な意思により暴れだし、上級破邪呪文の【マホカトール】で邪気を遮断してやっと正気になった程なのだが、獣王の笛で仲間になったモンスターは主人といえるチウ以外、周囲に人間がいても普通に接している。
島のモンスター達は同士討ちするほどの恐慌状態だったので、島外の一般モンスターより特別に繊細だったとも言えそうだが、チウ本人も【ブロキーナ】にとっ捕まり、徹底的に鍛えられたことで善良な性質になった事を考えれば、「倒した」だけで狂暴性や敵対心が消えチウだけでなくその仲間の人間とまで共闘できるようにする笛の効果とは、いったいどんな原理なのだろうか…?
クロコダインから笛を贈られたチウは「やっつければ子分になる」笛だと言っているため、笛の音そのものに「子分になるかを賭けて勝負しに来い」という意味があり、最初からそのつもりのモンスターしかやって来ないのかもしれない。

DQMSL

ダイの大冒険コラボで実装されたアクセサリー。
ウェイト0で、「【魔獣系】の最大HPを5%アップ」の効果を持つ。