概要
以降のドラクエシリーズで半定番となった、「王宮の◯◯」シリーズの記念すべき第1作。
構成=A:8小節、B:10小節、C:10小節
調=A:ハ長調(C)、B~C:ハ短調(Cm)
BPM=97(NHK交響楽団)
拍子=4/4
BPMは97と、【城】の曲の中では普通だが、音符が細かいのでゆったり感は感じず、流麗かつ軽やかな一曲。
生き生きとしたメロディは、平和と豊かさの象徴。
華やかながらも気品があり、王様が鎮座する高貴な場所であるという雰囲気を強く漂わせる。
王宮の「ロンド」と名が付いているが、「ロンド」とは、楽曲の形式を指す。
メインテーマ(Aの部分)が繰り返し現れ、異なる旋律(この曲ではBやCの部分)がAに挟まれながら展開する形式を、「ロンド」と呼ぶのだ。
この曲の演奏順序は、「A→B→A→C→A→B→A」となっているが、この場合は「大ロンド形式」と呼ばれる。
ちなみに、他の城の曲も大ロンド形式か小ロンド形式を取っているものが多い。
Cの部分が聴けるのは、オーケストラのみ。ゲーム中では、Cの部分は聴くことができない為、実はゲーム中においては王宮のロンドはロンド形式では無い。
ロンド形式で有名な曲は、チャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」の「行進曲」や、メンデルスゾーンの劇伴音楽「夏の夜の夢」の「結婚行進曲」あたりだろう。
DQ3
【アリアハン】【ロマリア】【イシス】【ポルトガ】【エジンベア】【サマンオサ】【ラダトーム】の各城と【ダーマの神殿】で使用される。
【アリアハン王】に初めて謁見するときや、ダーマの神殿を思い出す人も多いのではないだろうか。
なおCの部分は、ゲーム中ではカットされている。
リメイク版
FC版・GBC版のピコピコメロディーもいいが、SFC版は更に優雅さに磨きがかかった仕上がりになっている。
リメイク版では【ゼニスの城】や【性格診断】の城パターンでも使われるようになった一方、ラダトームの城はDQ1と同じ【ラダトーム城】に変更された。
夜のバージョンも登場し、ハープシコードによるアレンジはこの後DQ8まで城の夜アレンジの定番となった。
また、GBC版にて、冒険の書のメニュー欄からメダルの書を開くと、夜バージョンが聞ける。
シアトリズム
難易度 | ふつう | 難しい | 激ムズ |
総トリガー | 93 | 163 | 315 |
FMSの一つとして登場。発売当日より無料配信されている。
背景は汎用城内エリア。
ダーマ神殿でも流れる。
アベル伝説
アリアハンの城、ドラン城などで流れる。
蒼天のソウラ
9巻で登場。マルチナが氷結呪文で戦う戦闘スタイル、「乙女の一人舞台(パティノワール デ ヴィエルジェ)」の特徴として、頭の中で再生した楽曲に合わせてフィギュアスケートを舞いながら呪文を唱える事で集中力を増し、回避性能と攻撃性能を高めるという性質を持つ。
回避時のステップシークエンスのリズムから対戦相手のライセンに
「ひょっとして鳥紋勇者伝第三集の<王宮のロンド>ではないかね?」
と、演目を看破され、そこから戦闘スタイルが攻略されてしまう。
音楽ジャンルとしてはクラシック音楽に分類される。