【真空波Lv?】

Last-modified: 2023-03-20 (月) 22:42:36

DQ8

【イーブルアイズ】だけが取る行動で、「目」の数に応じたダメージを与える特殊な【しんくうは】を放つ技。
「Lv1」と「Lv6」があり、前者は10ポイントの、後者は60ポイントの固定ダメージを敵全体に与える。
本編シリーズでダメージが完全に固定の攻撃は割と珍しい。
 
【無属性規定ダメージ攻撃】の一種であり、さらに【防御無視攻撃】でもある。
なので、防御をしてもダメージを軽減することはできない。
例外は【スーパーハイテンション】時のダメージカットだけ。
「Lv1」はともかくとして、「Lv6」の威力は非常に痛い。
普通の真空波と同様に身をかわせることもあるが極稀なので回避手段としては期待できない。
【マヌーサ】の影響も受けないので、先手を打って倒すことで「使わせない」ことくらいしか対策の取れない厄介な技。

内部的なお話

実のところ「真空波Lv?」という技は存在しない。
当辞典では便宜上まとめているものの、実際は「真空波Lv1」と「真空波Lv6」はそれぞれ独立した別個の技である(【討伐モンスターリスト】では「目を回す」「真空波Lv1」「真空波Lv6」がそれぞれ別個のモーションとなっているが)。
 
どういうことかというと、目をグルグル回したうえで「何が出るかな?」をしているわけではなく、技が出た時点で出る目は決まっている。
【一閃突き】【まじんぎり】のように一つの技の中でいくつかの候補からランダムで結果が選ばれるものとは根本的に違う物である。
それが証拠にLv1とLv6とではモーションが異なり、Lv1では腕を下から上へ扇ぐように風を起こし、Lv6ではいったん振り上げた腕を波動拳よろしく前に突き出す。
 
プレイヤー側から見れば何がくるのか実際に目が出るまでわからないわけだから、さして意味のないことのように思えるが、このふたつの技が双方とも【制限行動】に指定されていることで少しだけ事情が違ってくる。
例えばイーブルアイズが二匹で現れ、さらに二匹とも真空波Lv?を使用した場合、

  • 最初の一匹がLv1なら、次の一匹は必ずLv6をだす。
  • 逆に最初の一匹がLv6なら、次の一匹は必ずLv1になる。

といった具合に、最初に出した目がなんであったかによって次に出る目が確実にわかるのである。
 
もちろん最初の一匹が何を出すのかがわからないことは変わらないし、そもそもイーブルアイズが二匹以上で現れてかつ双方が同時に目を回すというのは極めて稀なことであるため、「それがどうした」と言われればそれまでのことかもしれないが、最初の一匹が6を出したのなら、次の一匹が目を回しても「必ず1が来る」という絶対的な安心が得られるし、逆に先に1が出たのなら「次は必ず6が来る」という覚悟ができるのだから幸福である。
 
また、ここからさらに推察を重ねると「なぜLv2~Lv5はないのか?」という疑問にもある程度の仮説が立つ。
 
まず最初に、この別個技方式でLv2~Lv5までの技を残らず作った場合、Lv2~Lv5に該当するモーションを作る労力を差っ引いたとしても、イーブルアイズの行動枠がそれだけで完全に埋まってしまい、イーブルアイズが目を回す以外の行動を何もしない目回し専門モンスターになってしまう。
モンスターのキャラ付けという点ではそれはそれでけして悪くない話だが、その全てを制限行動に指定したとしても、同一ターン内にLv5やLv6が飛んでくる可能性があるというのはゲームバランス的に非常に恐ろしい。
逆に「真空波Lv?」という技を作り、その中にLv1~Lv6までの結果を持たせるランダム方式にした場合、同一の技の中で特定の結果だけを制限に置くという処理は難しく、やはりこれも高Lvの出目が連続して選択される危険が生まれる。
 
結局ゲームバランス的な落としどころとしてLv1と6のみという結果に落ち着いたのだろう。
 
もっとも別個式にしろランダム式にしろ「イーブルアイズの最大出現数を1にしておけばよくないか?」という話ではあるので、最終的な意味での答えは開発者自身が自ら真相を語ってくれない限り、未来永劫闇の中ではあるのだが。
 
なおこれら一連の話は【かまいたちLv?】でもすべて同じことがいえる。