【終末へ向かう】

Last-modified: 2023-08-14 (月) 21:29:44

DQ8

【暗黒魔城都市】で流れる音楽。 初回クリアまでながら【ラストダンジョン】専用曲である。
 
いわゆる「現代音楽」に属し、常識的な音楽理論をわざと崩して作曲されている。
現代音楽は、ほとんどが無調(長調、短調などの調性のない音楽)であり、この曲ももちろん無調である。
 
このような曲を作るには、「音楽理論(特に和声関係)を知った上で、それをわざと崩しながら作曲する」という、高度な作曲技術が必要である。
音楽理論を知らない人が「めちゃくちゃな曲を作るなら、理論を知らなくても適当に音を決めていけばいいじゃん」と言って作曲しようとしても、このような曲は生まれない。
 
不協和音(長2度和音や長7度和音が多い)が多い。
また、長三和音(メジャー・コード)も非常に多いが、配置や進行がめちゃくちゃだったり、高音分と中~低音部が異なるメジャーコードを鳴らしていたりするので、やっぱり不協和音であり気持ち悪い。
また、一つ一つの和音を「コード」として捉えて欲しくないという意図からか、それともコード表記可能な音が少ないからか、楽譜の表記は全曲通して「N.C.」(ノン・コード、つまりコード判別不能)となっている。
 
まさに、暗黒魔城都市に漂う不気味さと主人公たちの緊張感を見事に表していると言えよう。すぎやまこういちは、「N.C.の音の響きも楽しんで欲しい」と語っている。
しかしながら、暗黒魔城都市は一度クリアすると崩壊してしまう関係で、この曲を作中で聴けるのはごく短い間なのが残念である。
 
3DS版では追加ダンジョンの【奈落の祭壇】【追憶の回廊】が登場したが、BGMは両者ともに【闇の遺跡】が流れるため、聴ける期間が限られるのは相変わらず。

DQ10オフライン

Ver.2の【創生の邪洞】【魔幻宮殿】で使われる。

DQ10オンライン

その後も不穏な建築物系ダンジョンで使われる。
詳しくはこちらを参照。