【負けバトル】

Last-modified: 2026-07-28 (火) 07:55:24

概要

ストーリー上の都合で、プレイヤー側が必ず敗北するように設計されたイベント【戦闘】のこと。
DQに限らず、他のRPGでもしばしば見られる。
 
これに類似するものとして【準負けバトル】がある。

解説

負けバトルには、プレイヤー側がどう足掻いても絶対に勝てない戦闘と、通常プレイの範疇を逸脱したやり込み等により強引に勝つことができる戦闘の2種類がある。
ただし、後者の場合で勝利を収めても、ストーリーの都合上、主人公たちが敗北したものとして物語が進行する。
また、通常の戦闘の【全滅】と同じ扱いになり所持金半減などのペナルティが発生するものと、そのような処理を免れるものとがある。
 
DQにおける初登場は、DQ4の四章【キングレオ】戦。
次作のDQ5の幼年時代における【ゲマ】戦ともども有名な例だろう。
これらを含めた負けバトルは、基本的にその時点での適正レベルでは絶対に勝ち目が無いように設計されている。
具体的には、キングレオやゲマ、DQ7の【スイフー】などは異常な【HP】に加えて強烈な攻撃、そして【自動回復】などを持つ。
FC版のキングレオは自動回復999という破格の性能を持ち、マーニャとミネアをLv99まで育てようとも勝利からは程遠い。
DQ6の【ドグマ】はHPが非常に高い上に、規定ターンに達すると回避不能の麻痺攻撃【ムラサキのひとみ】を使用し強制全滅となる。
DQ11の【ホメロス】のように戦闘開始から3ターンという短い時間で即死級の攻撃を放つことで、ストレスなく戦闘を終えられる親切設計なものもある。
 
こうした戦闘では敗北しても通常の全滅扱いにはならず、所持金半減のペナルティが無かったり、【戦歴】のある作品では全滅にカウントされないのが基本だが、
FC版のDQ4(キングレオ戦)やSFC版のDQ5(ゲマ戦)のような初期のものではそうでなく、普通の戦闘と同じくキッチリ所持金が減らされる。
これは全滅した時点で戦闘画面の段階ですでに半減されているのが原因と思われ、DQ6にて修正が入ったようである。
 
なお、DQ7の【山賊四人衆】は物語進行上絶対倒さなければならない普通の中ボスなのに、負けても所持金が減らない負けバトルと同じ処理が施されている。
その強さもあって、負けバトルと誤解したプレイヤーもいるのではないだろうか。
 
負けバトルは通常のプレイでは絶対勝てないように設計されているが、DQ7までは必ずしも理論上勝ち目が無いというわけではなかった。
そういうわけで、逆境に燃えるのか、凄まじいレベル上げと研究によって強引に勝利するやり込みプレイヤーも存在する。
いくつかYouTube等で撃破動画が公開されているので、興味のある人は探してみよう。
しかし、たとえ勝利したとしてもその後の展開はなぜか負けたことにされてしまう場合が多く、それによって得られるのは達成感だけである。
ちなみにFC版DQ4の四章のキングレオは【チート】などを用いて倒したとしても、なぜか直後に再び戦闘が始まるという理不尽な現象が起こる(リメイクでは勝っても負けた時と同じく物語が進む)。負けないと物語上矛盾が生じてしまうための措置だろうか。
実のところ理論上倒せる相手は多いのだが、DQ6のドグマやPS版DQ7の【ゼッペル】のようにシナリオが進んだ状態で戦える相手には取れる戦法も多いのに対し、DQ5のゲマやFC版以外のキングレオは人数が少なくて大幅なレベル上げが必要だったり、PS版DQ7の【イノップ】【ゴンズ】はさらにラッキーパネルで強力な装備をフライング入手する必要があるなど、撃破難易度は相手によってまちまち。
 
DQ9以降の作品(リメイク含む)では、負けバトルでは絶対に勝てないよう調整されるようになった。また、DQ9とDQ11では敗北時の処理が強制的に戦闘を終わらせるというものになっており、全滅にはならない。
DQ9のイザヤール、エルギオス(初回)では「上位の【天使】には逆らえない」という掟の影響で、プレイヤー側は動きが封じられ絶対に勝つことができない。負けバトルの敵は「戦えるが相手が無敵のため絶対に倒せない」ことがほとんどであり、戦うことさえできないというのは極めて珍しい。
その場合、こちらのステータスがカンストしていようと攻撃を一度受けただけで(例え1ダメージでも)戦闘が終わり、その後のイベントシーンで死にかけた扱いになる。主人公の負けた振りなのか、それとも省略されているだけで実際には何百ターンも殴られているのか……
DQ7リイマジンドに至っては、負けバトルでは必ず【不意打ち】が発生し、敵が何度も行動してケタ違いのダメージを与えてくるため、たとえ全員レベル99であっても勝てないだけでなく耐えることすらできず問答無用で全滅に追い込まれる仕様となっている。
 
なお、(通常プレイの範疇で)「勝つことができるが、全滅しても話が進む」戦闘を負けバトルと呼ぶことはない。
データ処理上は負けバトルと同じこともあるが、敵の強さが主な線引きになる。
DQ5の青年期前半冒頭の【ムチおとこ】、DQ6の牢獄の町の【ろうごくへい】、DQ8の【薬草園の洞窟】を出たときの【ダースウルフェン】、DQ11のダーハルーネでのカミュが捕まる前の【デルカダール兵】、ジョーカー1の【カルマッソ】との対戦などがそれに当たる。
難易度的には若干厳しい程度で、特にやり込まなくても多少慎重にプレイすれば勝てることが多い。
また、これらの敵は勝てば報酬が貰え、全滅すればペナルティが付くことが多い。
やや特殊なケースとして、バトルロードビクトリーの大会モード冒頭で戦う【リュータ】が挙げられる。最初に貰ったカードだけではほぼ勝ち目がないよう設計されているが、自前のカードを使えば勝つことが可能で、勝利時専用のメッセージもきちんと用意されている。
 
なお、いずれの場合でも使用した消耗品などはしっかり無くなっている。
これが惜しくて負けバトルと判断したら下手に抵抗せず、予め装備品を外すなり逃げ続けるなりしておとなしく全滅するRPG慣れした人も多いはず。
しかし、単純に敵の攻勢が激しかっただけのものを負けバトルと早とちりしてしまい、全滅した後に敢えなく【教会】送りにされて唖然としたプレイヤーもまた数知れない。DQ6の【ムドー】やDQ8の【レティス】などはその好例である(後述するようにDQ8は負けバトルが存在しないため、ここで初めて負けバトルだと勘違いする者も多かった)。
周回プレイなりネタバレ上等で攻略情報を仕入れたりしていればきちんと事前に通常戦闘と分かるし対策も取れるわけだが、この理不尽さは情報縛りの初回プレイにしか味わえない醍醐味なのもまた事実……
 
負けバトルはシリーズ恒例のようでいて、DQ8などのように登場しない作品もある。
DQ8では他の作品には無い「戦えないメンバー」である【ミーティア】【トロデ】が常にいるので、主人公達が敗北した場合の彼らの処置が難しいからと思われる。
ただし、護るべき対象が為す術もなく殺されるという戦闘外における敗北イベントは嫌というほどあり、これが実質的に負けバトルのポジションにあるとも言える。
また、DQ7リイマジンドでも負けバトルは削除されず健在だったが、【スイフー】戦が回避可能になったうえに戦闘になる条件が厳しくなって「今作では負けバトル自体が完全に廃止されたのかな?」と勘違いしたプレイヤーもいたとか。
DQ10オンラインをはじめとしたMMORPGやソーシャルゲームでは、ジャンル全体の基本として負けバトルは設けられずイベント・シナリオ内に留める風潮が非常に強い。(代わりにというべきか、仕様・バランスの範疇として「一戦では到底勝ちきれないが、何度でも負けながら戦果を積み重ねていく」タイプの戦闘イベントが一般化している。)
例外的にDQMSLでは一部のクエストで絶対に勝てない敵が出てくるが、こちらも基本的には「数ターン後に敵が退却する等のイベントが発生して戦闘終了になる」というものであり全滅にはならない。中には高火力を出せる特定のモンスターを複数体所持していれば勝てるものもあるが、倒しても「(敵)は にげだした!」と表示される。また、これらの戦闘では、こちら側のモンスターが致死ダメージを受けても必ずHP1で耐える仕様になっている場合がある。
 
他方、負けバトルには該当しないが、プレイヤーにこれを彷彿させるような、その時点において遥か格上の相手との戦闘が発生する例もある。
エンカウントエリア漏れによりずっと先の地域に出現するはずの敵と遭遇してしまった場合(DQ3の【カザーブ】東など)や、DQ3の【ピラミッド】初訪問時での【ひとくいばこ】、DQ10の常軌を逸した前代未聞のステータスを持つ超強敵モンスター、【シンボルエンカウント】の作品(とくにジョーカー1以降のモンスターズシリーズ)に多く見られる場違いな強さのモンスターが代表例。
また、DQ11の最序盤においてデルカダール地下で遭遇する【ブラックドラゴン】は通常ではまず倒せないが、勝利時専用のイベントが用意されており、戦闘に入っても逃げることが可能で、そもそも戦闘自体を回避する前提のモンスターなのでこれも負けバトルには含めない。

負けバトル一覧

「勝利可能性」の項目は以下の通り。
…正規プレイの範疇で勝てる可能性がある
…正規プレイでは勝てないがバランス上などの問題であり、チートなどを用いればシステム上は勝てる
×…システム上どうやっても勝利が不可能

作品モンスター名戦闘場所勝利可能性備考
DQ4【キングレオ】第四章【キングレオ城】(リメイク版では○)第五章で再戦
DQ5【ゲマ】幼年時代【古代の遺跡】青年時代後半で再戦
DQ6【ドグマ】+【ゾゾゲル】【牢獄の町】ゾゾゲルのみ任意で再戦可能(【アクバー】を倒すまでの期間中のみ)
DQ7【スイフー】+【ぶとうか】+【あらくれ】【ふきだまりの町】(リメイク版以降では×)再戦の機会なし
ぶとうかとあらくれは撃破可能(PS・リメイク版のみ)だが撃破してもイベントには変化なし
リイマジンドでは戦闘自体を回避可能
【イノップ】+【ゴンズ】【西の洞くつ】(リメイク版以降では×)封魔の牢獄で再戦
【ゼッペル】(1回目)過去【マーディラス】(リメイク版以降では×)マーディラス城内で再戦
DQ9【イザヤール】【天の箱舟】再戦の機会なし
【堕天使エルギオス】【閉ざされた牢獄】【絶望と憎悪の魔宮】で再戦
DQ11【ホメロス】【命の大樹】×過ぎ去りし時を求めた後に再戦
DQMSL【キングレオ】DQ4コラボイベント「第4章 因縁の城へ」×「第5章 導かれし者たち」で再戦
【災厄の王】DQ10コラボイベント神話編×「闇に眠りし王」で再戦
【魔道士ウルノーガ】DQ11コラボイベント前編【命の大樹】×魔道士形態とは再戦の機会なし
DQ11コラボイベント後編「魔王の神殿」で魔王形態と再戦
怨恨の猫魔獣猫年?チャレンジ「破魔矢0本で挑戦」この形態のものを無理矢理倒してもクリア扱いにならない
別のクエストで手に入る「破魔矢」を消費することで通常プレイの範囲内でも勝てるようになる
レジェンドラキーレジェンド前夜祭合計5回戦闘
おまつりサタン東西祭りの前夜祭合計5回戦闘
【ゴア・サイコピサロ】ストーリークエスト「闇の大祭壇」×「決戦!暴風の魔王」で再戦
覚醒の魔戦士ルギウス覚醒の魔戦士「第3話 覚醒のチカラ」×「ほむらの組手」で再戦

NPCの負けバトル

作品NPC名モンスター名戦闘場所勝利可能性備考
DQ3(FC版)【オルテガ】【キングヒドラ】【ゾーマの城】勝った場合の台詞は用意されている
DQ5(PS2版以外)【パパス】【ジャミ】+【ゴンズ】幼年時代【古代の遺跡】2戦目