【量産型】

Last-modified: 2024-01-01 (月) 00:46:26

概要

先に登場した【ボス級モンスター】の色違いのグラフィックを持つ、後出の通常モンスターの俗称。
グラフィックの初見がボス戦であるがゆえに、のちに色違いのザコに会うと「あの時のあいつのザコ版」などといった印象を受けることがあるため、このように呼ばれる。
と言っても、そういった関係にある全てのモンスターがそう呼ばれるわけではなく、ボスの方が特に印象的な場合で、かつ同じ姿の雑魚モンスターが1種類しかいない(もしくはカラーリングまで瓜二つの雑魚が1種いる)場合にこの呼称が使われることが多い。
 
基本的にはプレイヤーによる非公式な呼び方だが、中には公式設定で「後に量産された」等の事実が明言されているモンスターも存在する。
例えば【キラーマシンライト】【たけやりへい】は、【キラーマシン】の量産型という設定。
キラーマシンライトはともかく、たけやりへいはどうやったらあんな原型をとどめてないビジュアルになるんだろうか……
 
「量産型○○」という言い方はガンダムシリーズから来たものだろう。エースパイロット用に開発された元の機体よりもカラーリング等のカッコ良さや性能がやや劣るというニュアンスになる。
なお現実の量産型(量産品)は、試作品を元にキチンと完成させたものを指すため、性能が下がったりはしない。
実のところガンダムシリーズでも、エースパイロット用は量産型をチューンアップした特別機で量産型の方が先にできた、という設定も珍しくない。

DQ3

【やまたのおろち】の量産型モンスターとして、【ヒドラ】が登場。
攻撃パターンもFC版では2回攻撃に【かえんのいき】とまったく同じで、異なるのは各種ステータスのみである。
全体的にヒドラの方が能力は高いが、やまたのおろちは倍のHP量を誇るうえに自動回復持ちなのでタフさでは優る。
 
ストーリー上では、やまたのおろちと戦ったあとにヒドラに会うまでには相当に長い期間を挟む。
加えてネーミング的に直系の上位種という印象を与える【キングヒドラ】の存在を知った後だと、(本項の定義とは異なるが)キングヒドラの量産型というイメージのほうが強く残るプレイヤーもいるだろう。
 
また上記の定義にこそ当てはまらないが、【さつじんき】【カンダタ】の量産型と見なすことができる。
流石に単なる一盗賊に過ぎないカンダタが文字通り量産されたという可能性は皆無だろうが、両者とも同じダンジョンに登場することからカンダタとは何らかの接点があるかもしれない。
 
リメイク版では【バラモス】の量産型モンスターとして、【バラモスエビル】も登場。
こちらも使用する攻撃呪文も同じ(【イオナズン】【メラゾーマ】)、複数回行動をする点も同じと、吐いてくるブレスが違う以外はバラモスの量産型らしい強敵。
出会えるのがクリア後ということで、バラモスの上司の【ゾーマ】とはまるで関係のない場所にしか出現しない点を突っ込まれたりすることも。
しかしよくよく考えるとゾーマは天界をも支配しようとしてバラモスエビルを派遣したととることも出来る。……一匹捕まってる奴いるけど。
 
なお、【トロル】は名前的にも一見量産型の条件(ボスの色違いで後発登場のザコ敵)を満たしていそうだが、FC時代は【ボストロール】自身が【アレフガルド】で雑魚敵としてそこら中に出没する上、さらなる上位種の【トロルキング】まで出てくるため、定義には当てはまらない。

DQ4

【バルザック(五章)】の量産型モンスターとして【おにこんぼう】が登場。
こちらは公式で「進化の秘法を用いた魔物のプロトタイプであるバルザックの実験成功によって、同族種の量産が可能になった」とされている。
この系統のモンスターで大量に出現するのはおにこんぼうだけなので、彼らがバルザックの量産型なのは間違いないと思われる。
バルザックの量産型にしては彼の特徴はほとんどオミットされてしまっているのだが…屈強な肉体こそが真価だとでもいうのか。
また、そうなると【ギガデーモン】は研究をさらに進めて強化された、バルザックの【上位種】と言えるのかもしれない。
第一章~第四章のボスである【ピサロのてさき】【カメレオンマン】【バルザック(四章)】【キングレオ】も後に色違いの雑魚が出るが、複数種いるためやはり定義にはあてはまらない。

DQ5(SFC版)

【ネクロマンサー】が、「量産型ゲマ」と称される場合がある。
というのも、SFC版のネクロマンサーは幼年時代の最終盤に極めて強烈な印象をプレイヤーに刻み込んだ憎き仇敵【ゲマ】と、色まで含めて瓜二つのグラフィックなのだ。
そのため強そうに見えるが、青年時代後半の敵としては戦闘能力はやや微妙な域。
見た目はゲマそのものなので、完全に劣化版が量産されている感じである。

流石に差別化されていないのが問題視されたのか、リメイク版ではネクロマンサーに新規のカラーリングが充てられた。
 
SFC版の【ラムポーン】【ジャミ】と全く同じカラーリングなので一応は量産型の定義を満たすが、先に【ケンタラウス】の方が出てきてしまうためか上記のネクロマンサーほどのインパクトはない。
【ラマダ】の色違いの【ギガンテス】は本作内に限れば一応は条件を満たすが、シリーズを通してだとギガンテスの方が大先輩なので量産型扱いされることはない。
また、正規の進行ルートならば【エリミネーター】【カンダタ】の後に出る唯一の色違い雑魚と言えるが、先に会えてしまうことや、【カンダタこぶん】の方が複数回登場してインパクトもあるのでやはり量産型とはみなされない。

DQ6

【ムドー】の量産型モンスターとして、【ブースカ】が登場。
こちらもDQ4同様に、ブースカが公式で「魔王ムドーを元に創造されたという魔物」という設定になっている。
ちなみにムドーは序盤~中盤にかけてのボスで、一方のブースカは終盤(ラストダンジョンである【ムーアの城】に登場)の雑魚敵。
そのため数値上の火力はブースカの方が圧倒的に上。
DQ6の中でも特に印象的なボスとされるムドーの色違いということもあり、中々にインパクトがある。
 
なお、ムーアの城では【デュラン】の色違いである【サタンジェネラル】や、【アクバー】の色違いである【キラーデーモン】も登場するため、「魔王と同じ姿の強大な雑魚モンスターが群れをなして現れる最終盤の魔境」すなわちラストダンジョンであることを実感させられる。
また、同じ四魔王でも演説にてかなりの印象を残す【ジャミラス】の色違い雑魚は【サイレス】【エビルホーク】という2種類が出現することもあって、量産型と呼ばれる機会は少ない。
【グラコス】の色違いは【キングマーマン】が1種のみだが、グラコスと戦う以前に出会えるため、量産型には該当していない。

DQ7

【グラコス】【グラコス5世】の量産型モンスターとして、【グレイトマーマン】が登場。
使用する技もグラコス達と非常に似通っており、かなり純粋な量産型らしい仕様。
また、【バリクナジャ】の量産型モンスターにあたる【ネクロバルサ】も存在する。
 
変わり種として【エビルエスターク】もそう呼べなくはない。
グラフィックはまるで異なる上にエスターク自身は登場しないため、厳密にはこのページで定義している「量産型」とは言えないモンスターなのだが、使用技の傾向、モンスターパークでのセリフなどは、明らかにエスタークを意識してのものだろう。
このページでの定義に沿うならエビルエスタークは【デスマシーン】の量産型という方が正しいのかもしれないが、上記の件があるためかあまりそう呼ばれることはない。

DQ8

【妖魔ゲモン】の量産型モンスターとして、【ダークジャミラ】が登場。
ダークジャミラは設定上は「炎のなかから生まれた、闇の火の鳥」という魔物で、DQ8に多数登場する真っ黒な外見のモンスターの内の一体だが、見た目は一回り小さく角の無いゲモンそのもので、鷲掴みと激しい炎で攻撃するなどといった点もよく似ている。
名前的にはDQ6に登場したジャミラスの量産型と言った方がしっくりくるような気がするが、今のところジャミラスとの共演はしていない。
また、【暗黒神ラプソーン】が巨大な姿に変身するムービーではゲモンらしき魔物を大量に召喚する場面がある。
これがゲモンと同一種族であるとの明言は無いが、角がある事からダークジャミラではない事は明らかになっているので、もしかしたらゲモンの同族も実は量産できるのかもしれない。
なお、ゲモンの方はMJ2(P)にてジャミラスの父親として共演、父子揃って悪事を働いている。
またゲモンは特殊配合によってジャミラスから生み出せる。
他には【トラップボックス】の量産型として【キングミミック】が、【アルゴングレート】の量産型として【リザードファッツ】が存在する。
ほとんどが【暗黒魔城都市】に出現するため、かつてのボスたちの色違いが群れをなして襲い来ることが暗黒神の底知れなさを演出しているとも取れる。

DQ9

【アノン】の量産型モンスターとして、【ギガントヒルズ】が登場。
さらに後になって色違いの【ギガントドラゴン】も出るが、ギガントヒルズの見た目はアノンから首に巻いたリボンを取り除いただけという風貌で、体色まで同じとアノンそっくり。
設定上はアノンが一時的にギガントヒルズになったようなもので、おそらく魔物としての誕生はアノンの方が後。
だがシナリオチャート上での登場はギガントヒルズの方が後なので、感覚的にはどう見てもアノンの量産型に見える。
一応ギガントヒルズはジョーカー1が初出なので、アノンより先輩だったりするが。
 
また、量産型の条件に当てはまらないが【ぬしさま】の色違いの雑魚モンスターに【だいおうクジラ】【オーシャンボーン】が登場。
大王クジラはぬしさまと同じく元は魔物ではない生き物で、ぬしさまの同族種が故あって魔物となったという設定。
オーシャンボーンはDQ9の世界を創った【創造神グランゼニス】が生み出したという史上最古の水棲生物。
時系列的にはおそらくぬしさまや大王クジラ達の方が後に生まれているため、厳密には彼らの方がオーシャンボーンの量産型と言えるのかもしれない。

DQ10オンライン

本作はオンライン作品の仕様上、後から色違いが段階的に増える場合があるので少し定義が難しい。
このページでの定義通りのものとしては、【水竜ギルギッシュ】(Ver.1.0)に対する 【りゅうぐう王】(Ver.3.4)が最初の該当例。その後【スパーキー】(Ver.4.0)に対する 【カナリアーノ】(Ver.4.5)がいる。
【ダークレアリズム】?(Ver.2.3)に対する 【スーパーダーキズム】(Ver.5.1)、【ワイルドフォビズム】?(Ver.2.3)に対する 【デスロマニズム】(Ver.5.1)、【エビルキュビズム】?(Ver.2.3)に対する 【マジックデモニスム】(Ver.5.1)は絵画ボス3種の「習作」という設定で、額縁も簡素になっているため量産型っぽさが増している。
ストーリーではないボスを含めるなら、【魔天獅ヒッポルコ】(Ver.3.1)に対する【アバランチャー】(Ver.3.2)が新規では数少ない該当。
 
旧作から特別出演するコインボスに関しては、グラコスに対するグレイトマーマン(Ver.3.0)、【キラーマジンガ】に対する【キラークリムゾン】(Ver.3.1)、【キラーマシン2】(Ver.3.5)も該当する。まめちしきで模造品と説明されているキラーマシン2はともかく、キラークリムゾンは通常モンスター扱いの超強豪ボスというべき強さだが…。
一方でヒドラやサタンジェネラル等は未登場。
 
定義から少し離れたものとして、先に登場した一般モンスターの色違いのボス(取り巻きも含む)に対して、そのボスと色まで含めて全く同じ姿の一般モンスターが後出で登場することがある。
【エレメングリーン】に対する【スピリットフレイム】【ギャスモン】に対する【インフェルノ】といったフレイム属の量産型や、他にも【武闘魔ガウラド】に対する【ファラリスブル】【凶鳥フレス】に対する【ダークオルニス】など同色の量産型がいくつか登場している。
 
これらとは別にVer.1のメインストーリーのボスだった【ウルベア魔神兵】は本来の意味で量産されており、強ボスでは3体同時に、Ver.4.3のボス戦では15体の魔神兵と連戦することになる。

DQ11

主に【六軍王】の量産型が登場。
【サタンフーラー】や(厳密にはボスと同時期の出現だが)【サバクくじら】は有名どころ。
【アメジストワーム】はボスの色違いではあるが、特定の場所の固定シンボルでの単体出現なので量産はされてないかもしれない。
一見すると【ゾンビ師団長】と見た目が同一の【ファントムシャドウ】も量産型に見えるが系統の中では真ん中なので定義に当てはまらない。

DQMJ3P

色違いモンスター大量登場の今作において、プロフェッショナル版で追加された魔王勢に伴って量産型も大量に使用できるようになった。
今作から登場した量産型はバラモスエビル、ブースカ、デーモンキング、サタンジェネラル、ネクロマンサー等々怱々たる面々。ちなみに似た様なポジションのグラコスエビルも既に登場している。
彼らは元となった魔王勢を生み出す為の素材だという共通点があり、その魔王勢もラスボスの大魔王系の配合素材として必須のパターンが多い為、必然的に彼らを作る事も多くなるだろう。
 
その他の点として彼らはランクが大体A以下であり位階配合や位階最上位、または素材が用意しやすいと比較的作りやすく、その上ステータスや特性も中々強力な物が多いのでクリア後どころかクリア前のストーリー攻略でも彼らは頼れる存在となる。気軽に挑戦してみよう。何より量産型とはいえ魔王の姿をしたモンスターをそこそこの段階で連れて歩けるのは魅力的である。
 
また【大魔王マデュラージャ】【キルバーン】【ミストバーン】【バーン】は彼らの分身を仲間にさせてくれるため彼らの量産型を仲間にしているとも言える。
 
モンスターの育成がテーマなのだから魔王本人を増やしまくるという暴挙に出ることも可能である。
もちろん今までの作品(キャラバンハート除く)でも可能だが【通信コイン】があればいくらでも購入できる本作が一番やり易いだろう。

テリワンSP

「黄金郷のぬし達は皆自らの分身を生み出すことができる」と【わたぼう】が説明してくれる。
J3P同様、彼らの量産型を仲間にしていると言えるかもしれない。