【鎧の魔剣】

Last-modified: 2021-02-06 (土) 23:17:11

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する、初期に【ヒュンケル】が使用していた白銀色の武具。
魔界の名工【ロン・ベルク】の代表作の一つであり、ヒュンケルが不死騎団の軍団長となった時に【バーン】から授けられた。
無数の刃や棘が連なったような禍々しい形状の巨大な鞘に納められた姿は、悪の幹部として登場した初期のヒュンケルの象徴とも言える装備。
 
「鎧化(アムド)」の声に反応し鞘が鎧に変形するのが最大の特徴で、装着動作が描写されたのは初登場時のダイ戦、バルジ島に駆け付ける前、ボラホーンの凍てつく息を受けた時の三回。鞘がほどけるように大きく展開して装備者の身を覆う、かなり生物的な動きで変形するのだが、原作ではこれがしっかり描かれたのは最初の1回きりで、後の回では省略されている。なお新アニメ版ではバルジ島に駆け付ける前でも装着シーンが描写された。
鎧化すると鎧・兜・具足・小手等で全身を覆うフルプレートアーマーになる。同時に鎧の下には黒く継ぎ目の無いタイツ状の衣服が現れ、腹部や内股など装甲の無い可動部分はこの素材が覆っている。一見すると厳つい全身鎧だが、剣術の動きを妨げないためか、外見上は割と黒いスーツ部分が多い。
補助武器や隠し武器の類は描写されなかったが、【バルジ島】で二匹の【アークデーモン】に鎖で縛られた際には腹部の牙状の装飾が動いて鎖を噛み千切った事があり、ある程度なら鎧自体を動かして武器にすることもできるようだ。
解除シーンは一度も明確に描かれていないので、どういう風に脱ぐのかは不明。同種の装備である鎧の魔槍は解除すれば元の形状に戻るので、こちらも解除すれば鎧のパーツが身体からほどけ、鞘の形に戻ると考えられる。
 
魔剣本体も鎧になる鞘も「【オリハルコン】の次に堅く、【デイン系】以外の攻撃呪文が効かない金属」で造られていて、ヒュンケルは「オレは戦士ゆえ呪文は使えない だから大魔王バーン様はオレに究極の鎧をくださった」「あらゆる攻撃呪文をはじき返す最強の鎧」と述べている。
この「オリハルコンの次に堅い金属」というのが具体的に何なのかはダイの大冒険の中では解説されていない。
ドラゴンクエストシリーズでは、「オリハルコンの次に堅い金属」は共通して「ブルーメタル」か「ミスリル銀」。「王者の剣」がオリハルコン。「光の鎧」がブルーメタル。「勇者の盾」がミスリル銀。それぞれドラゴンクエストシリーズでの貴重で堅い金属として登場している。
 
ロン・ベルク作の武具に共通する特性として、武器の方が原型を留めてさえいれば鎧部分の破損もゆっくりとだが自然に修復されていく。
また、意志を持ち合わせているらしく、必要とされる時が来れば持ち主の下へと現れる。
数々の激闘で穴が開いたり抉られたりとかなりの破損を繰り返しているが、先述の自己再生能力があるため、次に登場する時には毎回修復されていた。(フレイザード撃破直後の神殿での宴では、流石に破損してから間もなかった為か修復が間に合わなかったらしく、刀身のみに鎖を巻き付けた状態で、肩掛けにして所持している)
しかし【ラーハルト】との戦いで鎧を全損し、剣も竜魔人【バラン】戦で武器を失ったダイに貸し与えた際、【竜闘気】全開のライデインストラッシュを放った事で、全力の竜闘気に耐えきれずに刀身は柄ごと燃え尽きてしまう。
【真魔剛竜剣】をへし折りバランを撃退するという殊勲を挙げたものの、本体である刀身が完全に消滅したことで「鎧の魔剣は死んだ」とヒュンケルは称し、実際に以降の物語には登場しなくなった。
 
鎧の魔剣の破損の仕方はおおよそ「鎧部分のみが粉々になる(生存)」か「剣の部分が刀身も柄も完全に消滅(死亡)」かの2パターンしかなく、真魔剛竜剣のような「刀身が真っ二つに折れた」くらいの破損・修復例がないので、そのレベルまでなら自己修復が可能なのかどうか、がちょっと謎ではある。【ダイの剣】は「真っ二つに折れた」が死んではいなかったので、原型も残らない程に破壊しないと復元できる可能性もある。
 
旧アニメ版はバランとの初戦で終了したのでダイに貸すシーンは無いものの、劇場版第3作目でダイが【ガルヴァス】を倒す際に使用している。

武器としての性能

大きな十字鍔を持った、細身の長剣。
鎧化時は鞭のような形状でヘルメット前部に装着されており、そのまま振り回して攻撃もできる。
また、刀身が分裂して蛇腹剣になるため、遠距離の敵に対して鞭のように使って攻撃もできる。
 
上記の通りオリハルコンに次ぐ強度の金属であり、基本的にオリハルコンは神の世界にしか無いため、事実上は地上最高の素材で造られた名剣である。
先述のバラン戦では、ダイの竜闘気のパワーと合わさって、材質で勝る真魔剛竜剣を折っており、竜魔人バランを打破する決め手にもなった。
後にロン・ベルクに出会った際にこのことを報告すると、その戦果は彼を歓喜させ【ダイの剣】製作を快諾させる事に繋がった。
 
【ハドラー】戦では十字鍔を【グランドクルス】の触媒として使ったり、最後の闘志によって剣を展開し背後からの奇襲に反撃するなどの活躍から、物語前半におけるヒュンケルのパートナー的存在も兼ねて活躍した。
兄弟武器の【鎧の魔槍】が終盤の激闘にも耐えられる代物であったことから、こちらもまた終盤戦でも十分通じる強さがあったことは疑いようもないだろう。
魔槍(強化前)の攻撃力が90であったことから、魔剣もそれに並ぶ性能であると予想される。

防具としての性能

物理的な防御力はもちろん、特筆すべきは強力な呪文無効化能力。ヒュンケルは「【ベギラゴン】であろうが【イオナズン】であろうが傷一つつかない」と豪語しており、実際ハドラーの【イオナズン】を完全に無効化した。
熱線を打ち出す【ギラ】も鎧の表面で逸れてしまい、受けたものをそのまま跳ね返すことすらできる。
【ボラホーン】【凍てつく息】を吹きつけられても氷漬けや低体温状態になったりせず、平然と行動できていた。
呪文の効果というよりは熱や冷気の影響そのものを遮断しており、物理的な装甲と大幅な【耐性】を併せ持った防具となっている。ゲームシリーズなら終盤でやっと手に入るような品であろう。
 
ただし、すべての呪文を無効化できるというわけではない。劇中では「金属だから電気は通るだろう」というポップの勘が当たり、【デイン系】呪文は防げなかった。
これがポップの読み通り金属製であるがゆえの弱点なのか、なにかの都合でデイン系への耐性を実現できなかったのか、竜の騎士専用呪文のパワーが強引に呪文耐性を貫通した結果なのかは定かではない。
 
当然のことながら鎧が破損するとその部分は呪文を防げない。ハドラー戦では【地獄の爪】によって胸部を貫かれた所に【メラゾーマ】を流し込まれ、そこから【ベギラゴン】の追撃で大ダメージを受けていた。
【マァム】【魔弾銃】で放った【マヌーサ】は、相手の周囲に幻覚を漂わせる効果だったためか効いている。
また、剣を展開すると兜の前面に隙間ができてしまい顔がわずかながら露出するのも弱点になる。
ダイの放った顔面狙いの【メラ】に対してとっさに回避を行ったことから、隙間が弱点になることは当人も自覚していたようだ。
オリハルコンボディすら消し去る【メドローア】のような規格外の効果を持つ呪文にも耐えられない可能性がある。
 
装甲の少ない鎧の魔槍が守備力80であることを考えると、フルプレートアーマーの鎧の魔剣はより防御力がありそうなものだが、作劇の都合か壊れるときは盛大に壊れる。
特に兜はヒュンケルの顔を出すためもあってか真っ先に破壊されたり弾き飛ばされて脱げたままになりがちだった。
同じ素材で同じ鍛冶屋が作った鎧の魔槍は、細かな損傷はあったもののバランのギガブレイクの直撃を受けても鎧が大破することはなかったので、動きやすさによる受け身や受け流しの差も影響するのかもしれない。

DQMB

【とどめの一撃】の一つ、【つるぎのあめ】の無数の武器の中にさりげなく登場している。

星ドラ

ダイの大冒険コラボガチャにて登場。
メインスキル「鎧化」で2ターンの間攻撃力と防御力を強化してデイン系以外の呪文ダメージを無効にする。また鎧化中のみブラッディースクライドが使用可能。

DQウォーク

ヒュンケルが登場するダイ大コラボイベント5章開始の2020年12月21日より登場した「鎧の魔剣装備ガチャ」で登場。
武器である剣とかぶと、鎧の上、下の4か所に分かれており、それぞれ武器が「鎧の魔剣」、防具が「鎧の魔剣(部位名)」の名称で登場する。いずれも星5装備。
 
剣は強化によって通常は攻撃力が最大153、4回の限界突破で最大200まで到達する。
レベル15で【海波斬】、20で【闘魔傀儡掌】、30で【ブラッディースクライド】を修得する。
闘魔傀儡掌、ブラッディースクライド共にドルマ系の攻撃なので、ドルマ系に対して有効な相手に対して効果が高い。
なお、強敵として登場するヒュンケルは剣を鞭のように扱う「ソードウィップ」も使うが、これは修得できない。
原作で仲間になってからのヒュンケルが鎧の魔剣を敵時のように蛇腹剣として使うことがなかったことの再現か。
 
防具は各部位とも多少の違いはあるが、ドルマ系の特技のダメージを増加させ、呪文全般への耐性を強化する点で共通する。