【魔法剣】

Last-modified: 2022-12-24 (土) 16:38:39

概要

通常の武器に【魔法】の効果を上乗せした攻撃手段。
ファンタジー作品ではそれなりにポピュラーな技だが、ゲーム本編に導入されたのはDQ6が最初。
【かえんぎり】【マヒャドぎり】などが該当する。
また、DQ9では派生技の【フォース】が登場した。
 
一方、ゲームに先んじてダイの大冒険では主人公【ダイ】の必殺技として登場している。
ゲームに登場した魔法剣は名前こそ違えど本作からの逆輸入と言える。

DQ6

ダイの大冒険からいくつか逆輸入された本作において、魔法剣が初登場している。
【ダーマ神殿】のシスターの職業解説で【魔法戦士】について

*「かえんぎり マヒャドぎり
 いなずまぎり そんな まほう剣の
 使い手です。

というセリフがある。
公式ガイドブックの解説においても「武器での攻撃に魔法の力をこめて威力をアップさせる魔法剣の特技を次々と覚える」と書かれており、上記3種の剣技が魔法剣であることが公式に示されている。
なお、属性付き剣技の一つである【しんくうぎり】は呪文とは無縁の【バトルマスター】が覚える剣技であり、魔法の力が込められているわけではない。
なお、本作よりも先に特技としての「魔法剣」が登場したFFシリーズではダイの大冒険と同じく剣に実際の魔法を宿らせるスタイルだが、ドラクエシリーズでは特技として斬撃に属性を乗せる別物の演出となっている。特に本作ではMPも消費しない。
 
なお、リメイク版においては上記シスターのセリフは削除され、職業の説明が書かれたメモを見る形に変更されてしまった。
その結果、魔法戦士の属性付き剣技自体はそのまま続投しているもののゲーム内及びリメイク版の公式ガイドブックに「魔法剣(まほう剣)」というワードは存在しなくなった。
作品を追うごとにこれらの剣技の「魔法剣」設定が失われ、味方側の特技としても登場しなくなった影響を受けたのかもしれない。

ダイの大冒険

初登場は単行本第5巻における魔王軍不死騎団長【ヒュンケル】との戦闘である。
ヒュンケルの身につける【鎧の魔剣】は、魔法攻撃の類を受け付けず、通常の武器による攻撃でもまともに傷をつけられないという代物であり、唯一鎧を貫通する【ライデイン】すら耐えるヒュンケル自身の実力もあいまってダイと【ポップ】は絶体絶命の状況まで追い詰められる。
しかし、意識を失ったはずのダイが繰り出した斬撃が鎧に傷をつけ、ヒュンケルを驚かせる。
見るとダイの持つ鋼の剣【メラ】による炎を纏っていたのだった。
普通の人間は武器による攻撃と魔法を同時に繰り出すことは不可能であり、ダイが人間を越える存在である伏線となったシーンである。
事実、本作における魔法剣は【竜の騎士】の専用技であり、後に敵として対峙した【バラン】も使用している。
初披露時のヒュンケル戦では、ダイは額の紋章の力を使うことなく、通常状態で魔法剣の力により勝利しており、続くパプニカ神殿での火薬玉探しや、バルジ島でのvsフレイザード初戦でも、紋章の力は無しで魔法剣を使っている…
…つまり紋章と魔法剣は、同じ竜の騎士の特有の力でも、互いに直接の関連はない独立した能力のようである。
尤も、それ以降は威力を最大限に高めるために、同時に使用するのがほぼ当たり前のようになってはいるが。

本作で名前のついた魔法剣としては【火炎大地斬】【ライデインストラッシュ】【ギガブレイク】【ギガストラッシュ】がある。
その他、新アニメでは実践こそされていないが、ヒャドを纏わせた氷結大地斬がセリフで言及されている。
 
いちばん最初に使ったメラの魔法剣の場合、剣に魔法を持続的に宿らせた状態で、通常の斬撃を何度も繰り出す、という形でどちらかと言うとDQ9のフォースに近かったが、そういう使われ方をしたのはこの時くらいであり、ほとんどの場合は名前の付いた必殺技を繰り出す際に魔法のエネルギーを丸ごと放出してしまう一撃毎の使い切りタイプで、DQ6の魔法剣に近い形と言える。

ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~

【竜王】達との修行中、剣技に比べて攻撃呪文が不得意だった【アロス】が新たに編み出した攻撃手段。デイン系の呪文と合わせて、アロスの主な攻撃手段として多用されている。他には【アニス】などのごく一部の人物も使っている様子が描かれている。
作中での名称は一貫して「(攻撃呪文)+ソード」。