【魔窟】

Last-modified: 2022-05-28 (土) 12:53:12

トルネコ3

全般的に難しいと言われているトルネコ3の中でも、屈指の難易度を誇る持ち込み不可ダンジョン【異世界の迷宮】の81F以降の俗称。
これまで以上の強豪モンスターが待ち構えており、まさしく「魔窟」と呼ばれるに相応しい難易度を誇る、異世界最後の19階層。
魔窟という名前の由来や、誰がいつからそう呼び始めたのかは定かではないが、トルネコ3界隈ではよく使われる俗称である。
90F以降は「ダースゾーン」と呼ばれることもある。
 
出現モンスターは以下の通り。

名前HP攻撃防御EXP出現階層
【スターキメラ】Lv589403964581F~89F
【キラースター】Lv588402616581F~99F
【ようじゅつし】Lv56020339081F~99F
【じごくのよろい】1054547110081F~99F
【ランガー】1405145150081F~99F
【キラープラスター】1355552195081F~99F
【デスマシーン】1286553210081F~99F
【ダースドラゴン】1505055240090F~99F
【コロマージ】3510162297F~99F
【ミミック】Lv56224191870F~99F

偶然なのか意図的に集めたのかは不明だが、「スター」を名に冠するモンスターが3種類も出現する。
上位種の【リビングハンマー】ではなく下位のキラースターが出現するのは、これが理由なのかもしれない。
ミミックは相変わらず出現するが、最序盤から猛威を振るってきた【ひとくいばこ】は81Fから出現しなくなる。もちろん、80Fまでに入手したアイテムがひとくいばこの可能性はあるので油断せずに。
 
隙の無い絶妙なモンスター構成で、これまでに異世界の迷宮内で培った総合力が試されるファイナルゾーン。
最初の81Fが必ず大部屋モンスターハウスになる手荒い歓迎であり、その後も手強いモンスターばかり出現するフロアが99Fまで続く。言うまでもなく【即降り】は必須だが、降りた部屋に必ず【階段】が存在するなんて都合の良い話はなく、嫌でも必然的に探索を迫られる。
90F以降からはスターキメラが出現しなくなるが、ランガー・キラープラスター・デスマシーンの出現率が激増し、ダースドラゴンも低確率で発生するようになる。
 
90Fと98Fには【宝物部屋】が存在し、90Fに【封の剣】、98Fに【黄金のつるはし】が眠っている。
ダースドラゴンは恐ろしいが、ここまでの苦労が報われる様なお宝なので、【カギ】を持っているのであれば是非入手したい。ちなみに、黄金のつるはしはカギを開くだけでOKだが、封の剣はカギの他に「壁を壊すアイテム」か【通過の指輪】が必要となる。

魔窟三強の対処法

特に【ランガー】【キラープラスター】【デスマシーン】の3体は、魔窟三強と称される。
Lv1でありながら他モンスターより一回り上と言えるパラメータと、強力な特技により、魔窟において特に脅威となる存在。90F以降で出現率が大幅に上昇する点、【防御・晩成】タイプな点、DQ7初出のモンスターな点、図体がやたらとデカく存在感がある点も共通している。
「異世界3強」と称されることもあるが、キラープラスターとデスマシーンは異世界の迷宮以外のダンジョンにも出現する。
 
ランガーは、倍速1回行動に加え【魔法無効】体質を持ち、杖や巻物の効果が全く効かない。
状態異常にするには【まどわし草】【かなしばりのたね】などの草を投げる必要があり、倍速で逃げることも難しいので、草がないならガチンコで倒すしかない。
しかし、下位種の【フライングデビル】と同様に【悪魔系】【浮遊系】を併せ持ち、武器に「悪印」「浮印」が入っていれば互角に戦えるようになる。
【はぐれメタルの剣】(悪悪浮浮)のように、悪印と浮印を重ねがけした武器を作れば一撃で倒すことも可能で、こうなると不意打ちに気を付ければ良いだけの、三強ぶっちぎりの雑魚に成り下がる。
一撃とはいかなくても、二撃で倒せれば魔窟でのHP消耗を大きく抑えられるので、ここまでに【デーモンバスター】【ウィンドスピアー】【合成の壺】を上手く集められたかが重要になる。
(悪悪悪悪)や(浮浮浮浮)のように極端な剣を作るよりも、(悪悪浮浮)のように浮と悪をバランス良く入れた方がランガーに対するダメージが増え、一撃必殺を狙えるようになる。
 
キラープラスターはランガーと同じく魔法無効体質で、同じ部屋にいると【ルカナン】で防御力を下げてくる。しかも【無属性】なので特効武器が存在せず、誇張抜きで5~7発攻撃しないと倒せないほど耐久力が高い。
【剣系】なので【水がめ】で通常攻撃の火力は下げられるものの、固定25ダメージの【しんくうぎり】には意味がないし、水をかけている間にルカナンを連発される恐れがあるので有効策とは言えない。
有効策は【爆発の指輪】でさっさと消し飛ばすか、【ブーメラン】で混乱させて地道に殴り倒すくらいしかない。爆発の指輪もブーメランもない状態では、できるだけルカナンを使われないように祈るしかないだろう。
ルカナンは食らう度に効果が重ねがけされ、8回以上くらうと「守備力0の状態でさらに2倍のダメージを受ける」状態になり、即死が見えてくる。
【万能の杖】【水晶】で反射させるか、階段を下りてフロア移動することで、ルカナンを受けた回数はリセットされるので、ルカナンをくらいすぎる前に次のフロアに行くようにしよう。
 
デスマシーンは異世界に出てくるモンスターの中で最強の攻撃力(【ガーゴイル】除く)を持ち、【痛恨の一撃】【強化攻撃】でダメージをさらに増幅してくる。
防御力0のポポロがデスマシーンの痛恨の一撃で受ける最大ダメージは「143」。盾を装備したトルネコでもかなりのダメージをくらう。普通にプレイしていて、魔窟到達時点のトルネコやポポロの最大HPは200あれば多い方であり、こいつの攻撃は非常に痛い。
さらに自身の防御力を上げる【スカラ】も唱え、【メイジももんじゃ】と同様に封印攻撃まで繰り出す芸達者。
その代わり、他の2体と違って魔法無効体質ではないので、杖や巻物を最大限に活かしての対処が可能。
しかし、封印攻撃をくらうと巻物は使えなくなってしまうので、ピンチの時は早め早めに対処していきたい。
悪魔系でデーモンバスターが有効であり、武器に悪印が2つ以上あれば高確率で2発の攻撃で倒せるため、なんとか渡り合える相手になる。
 
ポポロの仲間としては、余計な特技を持たないランガーが一番使いやすいと言われることが多い。
ただ、他の2体にもランガーにはない長所があるため、この3体の内どれが最強と断言はできない。詳細は各モンスターのリンクから確認してもらいたい。

モンスターごとの対処法

じごくのよろいは、約33%の確率で直接攻撃を反射してくる危険な能力を持つ。
地獄の鎧は一切ダメージを受けずに、地獄の鎧が受けるはずだったダメージをプレイヤーに反射してくるというもので、非常にタチが悪い。
この跳ね返しは【魔法無効】【2ダメージ化能力】でも無効にできないので、仲間に対処させたら連続跳ね返しで大ピンチになんて泣くに泣けない事態になることもしばしば。
しかも単純な戦闘力も魔窟三強やダースドラゴンに次ぐと来てるので、油断してはいけない。
下位種と同じく1マス距離を空ける習性があるので、【矢】【火柱の杖】などの遠距離攻撃で倒すのが安全。
逃げるという手もあるが、後で通路で挟み撃ちにされる危険性が残るので、余裕があれば積極的に倒しておく。
 
キラースターは【爆ゾーン】にいた【リビングハンマー】と同じ能力で、実はHPや攻撃力、防御力はキラースターの方が若干低い。
しかし自爆は相変わらず厄介で、【爆発よけの盾】がない場合は爆発でHPを1にされるので依然として危険な存在。耐久力が低めなので遠距離攻撃でHPを削って一撃で倒すか、【水がめ】で封印してしまうのが良い。
 
ようじゅつしは【バシルーラ】【ボミオス】【おびえ】の三択の効果がある【ようじゅつしの杖】をプレイヤーに振ってくる。
階段を下りる直前というところで、どこからともなくバシルーラ効果の杖が飛んできてワープさせられたり、おびえとボミオスを同時に掛けられ、アイテムを使えないままなぶり殺しにされたりと、嫌がらせ攻撃のオンパレード。倒そうとプレイヤーが近づくと、すたこらさっさと通路に逃げていく。
おまけに経験値は90と、下位種であるはずの【きとうし】Lv4(経験値100)よりも少ない。
【ブーメラン】【封印の杖】を駆使し、可能な限り杖を振られる前に倒すこと。
さらに、同じ部屋にいる敵モンスターには【ピオリムの杖】【イカリの杖】を振ってサポートしてくるが、この2種の援護杖は「プレイヤーも近くにいる状況」でないと使わないので、そこまで脅威ではない、というのがPS2版だったが……。
 
スターキメラは【かっとび能力】でプレイヤーにまとわりついてくるが、攻撃力・耐久力は魔窟三強に比べれば遥かに低め。
浮印が1個あれば2回の攻撃で倒せるし、浮印が2個あれば一撃も狙えるので、魔窟の中ではヌルい相手。ただし81Fの大部屋モンスターハウスでは、1ターン目でプレイヤーを囲んでくるので、何らかの対策が必要となる。
 
90F以降になると、最強モンスターと名高い【ダースドラゴン】が満を持して発生するようになる。
フロアのどこに逃げようと固定40ダメージの炎を吐いてくるので、見る見るうちにプレイヤーのHPを削られていく。キラースターや爆発の指輪でHPが40以下になった瞬間に急に炎が飛んでくる可能性もあるので、90F以降は安心して爆発もできない。
出現したら最後、できる限り早くダースドラゴンを見つけて仕留めるか、階段で次のフロアに逃げ込むしかない。ダースに早めに近づくためには【すばやさのたね】【レミーラの杖】【トンネルの杖】【とびつきの杖】などが有効。
【ルーラ草】に賭けるのも悪くない。ダースドラゴンがいる部屋か、階段がある部屋にワープできればこちらの勝ちだ。もちろん、炎のダメージを20に軽減できる【ドラゴンの指輪】も大きな助けになる。
90F以降は、【ニフラムの巻物】をダースドラゴンに使えるか否かで大きく難易度が変わることになる。
ダースドラゴンは出現率が低く、出現したとしても寝ている確率が高いので、幸運の持ち主ならニフラムしなくても1匹も遭わずに99Fまで切り抜けられる可能性もある。しかし、【回復の壺】が尽きた状態でダースが発生してしまったらゲームオーバー同然なので、出来る限りの準備をしておきたい。
ちなみに、【10ダメージの石像】は90F以降、【落とし穴】のワナは91F以降一切出現しなくなる(【ワナ増殖の石像】も作らない)。ダースの炎攻撃の対応手段が減るということである。
 
97F以降になると【コロマージ】も出現。ステータス的には一撃で倒せるザコだが、隣接時に強烈な呪文を唱えてくる。呪文は【イオナズン】【ピオリム】【バイキルト】【スクルト】と4種類もある。
特に後者3つの補助呪文は、今のフロアにいるモンスター全員に効果があるため非常に危険。
ただでさえ強いデスマシーンをバイキルトで強化されたり、ダースドラゴンをピオリムで倍速にされるとかなり苦しい展開になるので、舐めてはいけない。
【木の矢】などが残っているならば、隣接される前に倒すのが最も望ましい。GBA版では隣接しなくても、プレイヤーと同じ部屋にいるだけで呪文を唱えるようになり、危険性がさらに増した。

アイテム活用法

【ニフラムの巻物】が使える場合は、PS2版では【ダースドラゴン】をニフラムするのが一般的。
GBA版では【ようじゅつし】が凶悪化したので、ようじゅつしのニフラムを強く推奨。
トルネコは比較的拾いやすい【白紙の巻物】に書き込めばいいが、ポポロは極めて貴重な天然の【ニフラムの巻物】を使うしかなく、ポポロではニフラムはほぼ不可能と考えた方が良い。
当然、ニフラムの巻物を一度も読んだことがないデータだと白紙には書き込めないので、その場合はトルネコでも使用不可能である。
 
【エミリゾーン】【爆ゾーン】で大活躍した【水がめ】は、魔窟においても強い。
爆弾系であるキラースターの自爆を封じ、キラープラスター・デスマシーン・じごくのよろいは剣系なので攻撃力を大幅に下げることができる。
……しかし、魔窟に入ると水路が存在するフロアが途端に少なくなるので、水の補給が難しくなる。
通路に水路が存在するフロアは全く登場しなくなる。部屋に水路が登場する可能性はあるが、出現するかはランダムで確実に水を汲める保証がない。
今まで縁の下の力持ちとして活躍してきた【つうかの指輪】も、魔窟に入ると途端に活用機会が少なくなる。
水がめが1個しかない場合は水切れを起こす可能性が非常に高いので、貴重な水は計画的に使っていくこと。
90階の【宝物部屋】には必ず水路が存在するので、【カギ】があれば必ず水を補給できる。
 
【ルーラの指輪】で部屋をピョンピョン逃げ回るという手もある。
これなら難敵【じごくのよろい】は無視できるし、視界が暗い通路を歩き回らずに済むので安全。
視界1マスの通路で【爆発の指輪】を使い、倍速の【ランガー】の不意打ちに怯えるよりは、視界が広い部屋の中で爆発した方が不意打ちのリスクが低いからだ。
しかし万が一【モンスターハウス】にダイブしてしまうと、その時点で終了する可能性大なので、どうしようもない時の最終手段にすること。

ポポロ編では

【ようじゅつし】【キラースター】の存在により、ポポロが孤立したり仲間が爆死する危険性が極めて高く、序盤から積み重ねた【ペンコン】【スモコン】【マドコン】による仲間のレベル上げの苦労を、徐々に粉砕しに掛かる。
81Fの大部屋モンスターハウスを突破するだけでも満身創痍だと言うのに、82F以降で追加の【モンスターハウス】が出た日には、心が折れかねない。
 
【魔法無効】かつ戦闘力が高い、【ランガー】【キラープラスター】を仲間に加えることが目標となる。
この2匹のどちらか片方だけでも仲間にできれば、【ようじゅつし】【ルカナン】の脅威が大きく減るので、巡回がかなり楽になる。
しかし両者共に爆風耐性はなく、ちょっと目を離した隙に【キラースター】で爆死することがしばしばあるので、油断は全くできない。
 
上記の2匹を仲間にするまでは、ポポロは【フライングデビル】【ドラゴメタル】を2匹連れて【いっしょにいてね】で巡回すると良い。
フライングデビルはキラースターで爆死するが、HPが高めでルカナンや固定ダメージにある程度耐えられ、レベルを上げていれば上位種のランガーとも互角に戦える。
ドラゴメタルは【ムーンサルト】【しんくうぎり】の固定25ダメージが苦手だが、爆発で即死しないのでキラースターの相手を任せられ、じごくのよろいを遠距離から炎で焼くこともできる。
【ようがんまじん】は杖の魔法弾・ルカナン・自爆の3つを無効化できるが、防御力が低いのでランガーやデスマシーンとの殴り合いに弱く、巡回役には向かない。
ヨガジンは【ここでまってて】で待機中の仲間モンスターを守る壁役として使うと良い。
 
フライダかドラタルを主力に、魔法無効かつ戦闘力の高い【ランガス】【ラプラス】を勧誘していくのがセオリーだ。
特にランガーは異世界限定種の1体であり、攻略するにもコレクターとしてもなんとしても起こしたい。
キラープラスターは味方になってもルカナンを使うが、魔法無効の敵には効かないのでミラーマッチや対ランガーに弱く、【とくぎつかうな】で制御する必要がある。
 
【デスマシーン】も仲間にすれば強いが魔法が効いてしまう上に、痛恨の一撃や封印攻撃があるので勧誘時のリスクも非常に高く、上記の2種が仲間になっていれば無理に狙う必要はない。
【スターキメラ】は初期能力は低いが【攻撃・早熟】タイプで、キメラ同様にHP回復速度が早いのでそれなりに戦える。仲間になる確率も高い。
【じごくのよろい】も攻撃反射能力によって耐久力が結構高く、なかなか頼れる戦力になるので、ランガスとラプラスの勧誘の合間に狙っていこう。
 
ポポロの場合は、ダースドラゴンがトルネコの時以上に最後の試練として立ちはだかる。「仲間モンスターが10匹もいれば炎のダメージが分散されて楽になるんじゃないの?」という甘い話がある訳もない。
コイツが炎を吐く確率は仲間の数に比例して高くなるため、仲間が10匹いるような状態だと、100%に近い確率で毎ターン炎を連射してくるのだ!さすがに毎ターン40ダメージの炎が飛んできたら、ポポロと仲間達はあっという間に黒焦げにされて死んでしまう。
仲間を倒したダースドラゴンは当然パワーアップして強くなるので、ようやくご対面できた時には【バーサーカー】の如く真っ赤に点滅していることも。
仲間の全滅を防ぐには、【レミーラの杖】【とびつきの杖】【ルーラ草】などを駆使して、とにかくダースドラゴンか階段を探すしかない。身代わりがいる間は、炎の対象が身代わりに絞られる上に炎を吐く確率も低下するので、【身代わりの杖】で時間を稼ぐのも手。
 
そして、その【ダースドラゴン】も仲間にすることが可能だが、その難易度は本作の全モンスター中トップクラスに高い。コイツが出現したら仲間の壊滅の危機なのでとても勧誘どころではなく、まずダースドラゴンに会いに行くのが大変。出現率も低いので、勧誘したい時に限ってなかなか出てこない、1匹は狩れても2匹目3匹目が出てこないということもある。
アイテムドロップ率が非常に高く、倒した時にアイテムを落とした場合は絶対に仲間にならないので、これを防ぐ準備が必要。一般的には「【転ばぬ先の杖】を投げ当てる」「ダースドラゴンの足元を含む周辺25マスにアイテムを敷き詰めてドロップ判定を無くす」のどちらかが使われる。
これらでアイテムドロップ判定をなくしたとしても仲間になる確率は低く、【分裂の杖】や相応の試行回数、運が必要になる。しかしその分、仲間にできた瞬間は感動するだろう。本作をやりこむと豪語するプレイヤーは、是非ともダース勧誘に挑戦していただきたい。

81階

通算4度目となる大部屋モンスターハウス。
まずは開始早々、1ターン目でスターキメラがかっとびで一斉飛来してくる。
キラープラスターがルカナンを連発し、ようじゅつしがイカリとピオリムで敵をブーストし続ける。
そうこうしている間に倍速のランガーが突撃、トドメに時間差でキラースターが突っ込んできて連続自爆テロ…。あらゆる方向から全力で殺しに来る凶悪なメンツとなっている。
 
アイテムを使わずに突破することはまず不可能だが、きちんと対策アイテムを用意しておけば高確率で切り抜けられる。
【白紙の巻物】がある場合は、【変身の巻物】を書いて【シャドー】に変身し、40ターン以内に階段まで逃げるのが確実。変身の巻物はこの先の魔窟でも切り札になるので、白紙に書き込む価値は大いにある。
 
80Fの宝物部屋で入手した【黄金の紙切れ】も有効。部屋全員の敵に150ダメージを与えられる。
魔窟にHP151以上の敵はいないので実質即死で、倒した敵の経験値も得られる。
ただし、【魔法無効】体質のランガーとキラープラスターには効かないので、【えんとうの指輪】【大砲の弾】など残った敵を一掃する手段が欲しい。
敵を全滅させればアイテム回収も可能だが、大抵はルカナンを大量にくらって紙耐久にされているので、階段を下りるまで直接戦闘は厳禁。
特にスターキメラが新規湧きすると、かっとびで急に隣に飛びついてくるので心臓に悪い。
 
ポポロの場合は、【草の神の壺】【かなしばりのたね】の組み合わせがベスト。その後は【目薬草】を飲んでアイテムを回収し、無力化した敵の中から【ランガー】を探し、勧誘に挑戦してみよう。
魔窟前半は【ようじゅつし】が多いため、ここで魔法無効のランガーを仲間にできれば今後が非常に楽になる。
次点の仲間候補は同じく魔法無効の【キラープラスター】だが、仲間になった瞬間にルカナンを唱えて金縛り状態の敵を起こしてしまうため、ここでこいつを勧誘するのは非常に危険。
ランガーだけ勧誘に挑戦して、アイテムを回収した後はすぐ降りてしまう方が無難だろう。
 
草の神の壺+【まどわし草】はモンスターを仲間にできなくなるが、これも発動した時点で勝利確定。草の神の壺+【めつぶし草】は50ターンの制限があるが、仲間の【裏切り】に注意しつつ階段まで逃げ切れば成功。
 
オーメンこと【おおめだま】が仲間にいる場合も、1ターン目を耐え凌いで混乱が発動してくれれば勝負は決まる。PS2版のオーメンは部屋内にいる敵が多ければ多いほど特技の使用率が上がるので、大量の敵がいるモンスターハウスではほぼ毎ターンにらみつけを使ってくれる。
ただし、混乱状態で敵が同士討ちして現在HPが分からなくなるので、ランガーの勧誘は難しくなる。
 
おおめだまも草の神の壺もない場合は非常に厳しいが、【身代わりの杖】があれば強引な逃亡も可能。
身代わりがいる間はスターキメラが飛びついてこないので、身代わりが生きているうちに階段に逃げ込もう。
【とびつきの杖】【場所替えの杖】【すばやさのたね】と組み合わせれば、勝機が見えてくる。

GBA版では

GBA版では仲間【ようがんまじん】がキラースターの自爆をかわせなくなり、【ここでまってて】で敵モンスターの背後に周り込む仕様と、大幅に弱体化してしまった為、一軍から一気にベンチ落ちしてしまう事となった。
他には、【変身の巻物】の仕様が変更されて【シャドー】に変身できる可能性が著しく下がったなど、PS2版と比べてプレイヤーが不利になった変更点が多い。
 
一方で敵の【ようじゅつし】は、プレイヤーが近くにいない状態でも敵に【イカリの杖】【ピオリムの杖】を振って強化する仕様になり、理不尽さに拍車が掛かった。
そのためGBA版では、【ニフラムの巻物】【ダースドラゴン】よりもようじゅつしに投げることが強く推奨されている。
さらにコロマージも、PS2版では「プレイヤーと隣接している時」にしか呪文を使わなかったのに対し、GBA版では「プレイヤーが視界に入っている状態」になっただけで呪文を使うように強化されている。
【ランガー】【キラープラスター】は敵から受けた魔法も無効化するため、この2種はようじゅつしによって強化されることが無いのがせめてもの救いか。
 
特に倍速2回攻撃×イカリ状態の【デスマシーン】に出くわそうものなら、ただでさえ強烈な痛恨の一撃が2倍の威力・2回連続攻撃で繰り出されることになり、よほどの強力な盾を装備していない限り即死する。
しかし、デスマシーンはプレイヤーに遭遇さえしなければ無害だし、スカラや封印を唱える可能性もあるだけまだマシである。
ピオリムの効果は永続だが、イカリ状態は8~13ターンと継続時間が短いので、プレイヤーに遭遇する前に解除されているケースも多い。
倍速状態だと状態異常が切れるのも早くなるので、その場合のイカリ状態は4~7ターンとさらに短くなる。
さらに、【ようじゅつし】が視界外で杖を振った瞬間は分かりやすいラグが生じるので、イカリ状態の敵が発生したことを察知して【レミーラの杖】などで安全を確保することも可能である。
 
最も恐ろしいのが、イカリ状態になった【ダースドラゴン】
イカリ状態では炎の息も2倍の80ダメージになり、イカリ状態になるとその80ダメージのブレスを毎ターン確実に吐いてくる。
つまりフロアのどこに逃げようと、約10ターンの間、80ダメージのホーミング炎が100%飛んでくる。
倍速2回攻撃になった場合はイカリが解除されるのが早まるが、その場合は約5ターンの間、合計160ダメージのホーミング炎が100%飛んでくる。
3~4ターンもあれば確実に、プレイヤーは逃げる暇もなく焼き殺される計算となる。
【ドラゴンの指輪】でダメージを半減したとしても文字通り焼け石に水であり、【世界樹の葉】【回復の壺】がいくらあっても延命に過ぎない。
【階段】で次のフロアに下りない限り、この炎から逃れる手段はなく、言わば必中の即死砲台。
数少ない対策方法として、【水晶】【レムオルの杖】でプレイヤーを【透明】状態にする、【ザオラルの巻物】を2枚以上敷いてイカリ状態が切れるまで耐え凌ぐのに賭ける手段があるが、それができなければ助かる術は無いだろう。
 
幸いにも、ポポロ編での「イカリ状態ではないダースドラゴン」は弱体化している。
PS2版の「仲間の数に比例して炎を吐く確率が高くなる」という仕様が削除されたため、GBA版ではポポロ単騎の状態でも仲間が10匹いる状態でも、炎は吐く確率は変わらない。そのためPS2版とは逆に、仲間が多ければ多いほど炎のダメージが分散されて安全なのだ。
90F以降は魔窟三強の出現率が上がる分、ダースドラゴンもようじゅつしも出現率はそれほど高くないのが救い。ダースドラゴンをイカリ状態にされる前に、早めに次のフロアに逃げたい。

クリア後

99Fを乗り越えれば、晴れて異世界の迷宮のクリアとなる。
ここまで難しかったから何かクリア記念のご褒美があるのかと思いきや、特にこれといったアイテムが入手できることもなく、特別なBGMが流れてお祝いされることもなく、トルネコやポポロが【ワープゾーン】に乗って地上に帰る演出が見られるのみである。
深層に出現する【宝物部屋】のアイテムや、異世界でしか仲間にできない【ダースドラゴン】【ランガー】の持ち帰りが実質的な褒美と言える。
 
プレイヤーが得られるものは、シリーズでも随一の難易度のダンジョンを突破したという「達成感」だろう。
一度クリアしたら満足するか、操作キャラを変えて再挑戦するか、はたまた【タイムアタック】【縛りプレイ】に手を出していくかはプレイヤー次第。
トルネコで2時間切りという凄まじい速さでクリアする人もいれば、ポポロで【スモコン】に時間を費やして50時間以上かけてクリアする人もいる。