【MP0でも回復呪文を使う裏技】

Last-modified: 2017-01-16 (月) 08:07:22

DQ5(SFC版)

概要

特定の条件を満たすと【まんたん】コマンドのアルゴリズムが混乱するバグがあり、これを利用することでMP0のキャラに回復呪文を唱えさせることができる。
この裏技を行うには、回復呪文が使える同種の仲間モンスターが2匹以上パーティにいる必要がある。
最も条件を満たしやすいのは【スライムナイト】なので、スライムナイト限定の裏技と誤認されているケースもあるが、実際には回復呪文を使えるモンスターであれば誰でもよい。
また、条件さえ満たせば、馬車の中にいようが外にいようが、間に他のモンスターを挟んでいようが関係なく成立する。
 
本作の「まんたん」コマンドのアルゴリズムについては、こちらを参照。
このアルゴリズムの中で、同種の仲間モンスターが2匹以上おり、その中でパーティに加わった順番が2番目以降のキャラが回復呪文を唱える担当者になる条件の時、なぜか最初にパーティに加わったキャラが代わりに唱える。
同種のモンスターが2匹のときも3匹のときも、現在の並び順も関係なく、唱えるのは最初にパーティに加わったキャラである。後からパーティに加わったキャラは絶対に呪文を唱えない。
この場合のパーティに加わった順番とは、新たに仲間になった場合だけでなく、預かり所から引っ張り出した場合も数える。
例えば、パーティにアーサーがいて、ちゅんが加入した後、ピエールを預かり所から引っ張り出すと、順番は1番アーサー、2番ちゅん、3番ピエールとなる。
 
ここで重要なのが、該当呪文を唱えた時に、MPを消費するのは術者なのに、残りMPを参照するのは本来の担当者となっている点。

実践解説

パーティに2匹のスライムナイトがいた場合の例で説明しよう。

パーティに加わった順
ピエール、アーサー
現在の並び順
ピエール、アーサー

 
上記の条件だと、「まんたん」コマンドを使うと、アーサーが唱えるべき回復呪文を、ピエールが代わりに唱える。
ピエールとアーサーの間に他の仲間がいても問題はない。
ここで、ピエールのMPが0だった場合でも、アーサーにMPが残っていればピエールは無限に回復呪文を唱えられる。
もちろん、アーサーもMPは消費しないので、誰もMPを消費することなく回復が行われる。
それどころか、ピエールが行動不能(マヒか死亡)であってもピエールが回復呪文を唱える。
さらに、もう一つ面白いのが、アーサーがホイミ、ベホイミ、ベホマをすべて習得していて、ピエールがホイミしか習得していない場合でも、ピエールはベホイミやベホマを唱えることができる。
 
ここで、注意事項として、ピエールをスタメンに使っていて、アーサーが加入し、アーサーを馬車内の控えに入れた状態で、馬車とのやりとりができる場所で「まんたん」を使うと、控えのアーサーの代わりにスタメンのピエールがMPを消費するということが起こるという点。
これを回避する方法は、ピエールを一度モンスター爺さんにあずけて引き取り、加入した順番を入れ替えればよい。
また、アーサーがMP切れ、マヒ、死亡のいずれかの場合、別の担当者が選ばれてしまうため、この裏技は成立しない。
 
次に、パーティに加入した順番を入れ替えた場合。

パーティに加わった順
アーサー、ピエール
現在の並び順
ピエール、アーサー

 
この場合、「まんたん」コマンドを使うと普通にアーサーが回復呪文を唱える。
そして、アーサーがMP切れ、マヒ、死亡のいずれかだった場合でも、ピエールが行動可能でMPが残っていれば、結局アーサーが呪文を唱える。
また、この並び順でアーサーを馬車内に残し、ピエールをスタメンにして馬車とのやりとりができないダンジョンに連れて行った場合、「まんたん」コマンドを使うと、ピエールの代わりに馬車内にいるはずのアーサーが回復呪文を唱える。
馬車内のアーサーがMP切れ、マヒ、死亡のいずれかであっても、やはりアーサーが回復呪文を唱える。
当然、ダンジョン探索中のピエールがMP切れ、マヒ、死亡のいずれかだった場合は裏技は成立しない。
 
上記の通り、条件はやや複雑でわかりにくいが、回復呪文を使える仲間モンスターを同種で2匹以上連れていると、特に意図せずとも頻繁にこのバグが発生する。
 
ちなみに、同種3匹がパーティにいる場合は、パーティに加入した順番が2番目と3番目のキャラのいずれかが行動可能でMPが残っていれば、1番目に加入したキャラが例え行動不能だったとしても回復呪文を唱える。