【いざないの洞窟】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 01:22:01

概要

DQ3に登場するダンジョン。
後にトルネコ3にも同名のダンジョンが登場した。
たまたま同名というだけで、世界観的には全く繋がりは無い。
一応「序盤のダンジョン」「他の地域に抜けるための通過点」という共通点はある。

DQ3

【アリアハン】大陸東部の泉のほとりにある洞窟。
同大陸を脱出する際に通る洞窟で、奥には【ロマリア】近くの【いざないのほこら】へいざなう旅の扉がある。
泉に近寄ると画面が切り替わり、奥にある丸い穴に入るとダンジョンとなる。なお、この穴のグラフィックはここ以外にはないオリジナルの形状である。
 
リメイク版の【アリアハン東のほこら】の老人によると、「『いざないの洞窟』とはその名の通り旅人たちをかの地にいざなうためのもの」ということだが、かつての戦争によって多くの人が死んだため、封印されたと言われている(アリアハン城下町の住人の証言)。
ここの封印を解くには【まほうのたま】が必要であり、中に入るとすぐのところにある壁に魔法の玉を設置して破壊する必要がある。
かつて【オルテガ】もここを抜けた可能性がある(特にリメイク版)が、主人公たちが来るころにはやはり封印されたままになっているため、別の方法でアリアハン大陸を脱出したのかもしれない。
ちなみにDQ3の世界には【ルーラ】【キメラのつばさ】が存在するので、ここを封印したところで、両方の地に行ったことがある人が全員死に絶えない限りは、普通に往来できてしまう。
実際、後述の通り主人公たちも一度通り抜けたあとは二度と使うことはないだろう。
 
内部は地面に裂け目がいくつも広がっており、回り道をしないといけない。
洞窟内には、この段階ではありがたい【せいなるナイフ】の入った宝箱もある。
装備もしくは次に訪れるロマリアで売却して他の装備の購入資金とすれば、パーティを強化できる。
 
全3層構造のダンジョンだが、地下1階は壁で塞がれているだけの通路で、敵は出現しない。1人の老人がおり、魔法の玉で壁を破壊するとセリフが変化する。
地下2階はかなり広く、分かれ道が多い上にマップ切り替えが頻繁に発生するので非常に迷いやすい。
落とし穴も多く存在する。と言っても最初から落ちるマスが黒くて判別可能であり、配置はそれほどいやらしくはないが、このダンジョンは初見では長丁場になりやすいためプレイヤーの集中力が途切れてうっかり落ちる……なんて事態もままあるので注意。
地下3階は大きく二つに分かれ、そのうち片方は落とし穴から落ちた先にある狭い行き止まり。
いかにも【ピラミッド】の地下のように何か秘密がありそうな雰囲気もあるが、調べても何もない。
もう片方は地下2階の一番奥の階段から入れる。そこには三叉路があり、そのうち一つがゴールである【旅の扉】に繋がっている。
 
アリアハン脱出という冒険の節目のダンジョンであり、モンスターも一癖も二癖もある連中ばかり。
まず、集団で登場し仲間1人に集中攻撃を仕掛けてくる初登場の【おばけありくい】に注意。ターゲットにされた仲間はすぐに防御させよう。ギラを覚えていればこれで一掃できる。
そして、【アルミラージ】【まほうつかい】も引き続き出現する。
アルミラージと他のモンスターの組み合わせが最も脅威で、アルミラージに眠らされたあと、手も足も出せないまままほうつかいのメラやおばけありくいの集中攻撃で全滅パターンがよくある。特にまほうつかいはMPも10と高めで、より危険度が高い。
アルミラージは必ず最初に仕留めるようにしよう。
なお、【キャタピラー】はこの洞窟では単独出現しかしない。もともとタフなだけで弱いモンスターなので、この洞窟では最も安心して戦える。
はっきり言ってキャタピラー1匹に苦戦するような戦力でロマリア地方に行ってもまともに戦えないので大人しくレベルを上げよう。
 
【公式ガイドブック】での到達レベルは勇者Lv9となっているが、4人パーティだとアリアハン大陸内のザコ敵の経験値でそこまで上げるのは、いくらなんでもしんどい。
安全のためにレベル上げをするにしても、せいぜい魔法使いがLv7でギラを覚えたぐらいのタイミングで突入するのが妥当だろう。
実際に勇者のレベルが9以上で突入すると、【判断力】が1以上のモンスターはスタコラスタコラ逃げていく。
もっとも魔法使いのギラの習得レベルには上限がないため、規定レベルになっても覚えない場合もあるが、覚えてなくてもパーティーのレベルがLv6かLv7もあれば攻略できる。
ただし、まほうつかい×4匹組に何度も遭遇してしまうとギラの有無でそれなりの難易度差は生じるので、多少の運が絡む。
どうしても規定レベルで覚えさせたければレベルアップ直前にセーブしておくとよい。
勇者【一人旅】で突入する場合、Lv9だとまだ危険度が高い。
 
なお、モンスターの強さはロマリア周辺にやや劣るものの、上記のとおり敵のラリホーや集中攻撃で事故死が起きやすいので、レベル上げ目的だとさほど危険度が変わらない。
逆に言えばここでサクサク戦えるレベルならロマリア周辺でもほとんど苦戦しない。
一度突破したらあまり戻ってくる機会はないだろう。

リメイク版

入り口のグラフィックは穴ではなく下りの【階段】になった。
町などで見られる角張った石造りのデザインではなく、穴を掘った中の土の階段という独自のグラフィックが与えられている(上り階段はいつもの石階段だが)。
 
魔法の玉で崩壊させた壁のすぐ先に宝箱が追加されており、【ふしぎなちず】がある。
冒険者はこの地図を手にすることで、これまで冒険してきた地域が世界の片隅の小さな領域にすぎなかったことを知るという、ニクい演出である。
出現モンスターはFC版と変わりはないが、こちらが強くなった分、攻略の難度は下がっている。
SFC版公式ガイドブックでの到達レベルは、8に下方修正された。
FC版に比べてパーティーの移動スピードが大幅に速くなったが、その分地下2階の落とし穴に落ちやすくなっているので注意。
 
敵まほうつかいを【ギラ】【とげのむち】で一掃できるようになったので、稼ぎの効率はさらに増している。
 
【バラモス】を倒して【アリアハン王】に会う前にここに来ると、地下1階にいた老人が旅の扉の手前を塞いでおり、大陸から外へ出られない。老人は「旅の扉を見たかった」らしい。

GBC版

ラリホーの命中率が再調整された影響で、FC版並の難度に戻った。
ゲームボーイカラーの暗い画面と解像度では落とし穴が床の色に紛れて非常に見づらく、巷では誤って落ちたりする悲劇が多発している。また、一画面分の大きさがSFC版より小さく、最後の三叉路でハズレの道を選んでも残りの二つの先が見えなくなっており、地味に運試し感が増している。運が悪いと立て続けに二度間違えることも。
なお、おばけありくいはここにしか出現しないので、【モンスターメダル】を集める時はよく覚えておこう。

小説版

魔法の玉で壁を破ると、すぐそこに闇が渦巻いており、そこに身を投じることでロマリアへワープする。
つまり迷宮ではなく、モンスターも登場しない。

トルネコ3

【神々のほこら】の左の階段を下ると入れるダンジョン。
作中表記は「いざないの洞くつ」。
 
二番目に探検することになるダンジョンだが、敵の攻撃力はこの時点で結構高いので、アイテムは惜しみなく使いたいところ。
ところが、武器・盾・指輪・矢・石・巻物は一切落ちておらず、入手できるのは少額のゴールドばかり。
特に盾は次のダンジョンにも落ちていないので、所持していないなら【謎のほら穴】で入手してこよう。
 
ゴールド以外で拾えるアイテムは、パン系は【パン】、杖系は【ホイミの杖】で確定し、壺系は【保存の壺】【回復の壺】の二択。
草系は全部で6種類が出現し、ラインナップには【世界樹の葉】が含まれているが、抽選される確率はあまり高くない。
道中にゴールドばかり落ちている反面、【ドラキー】【おおきづち】はアイテムを落としやすいので、積極的に狩る対象にしたい。
 
なお、6Fにはおおきづちしか出現しない。
盾なしの場合、攻撃で受けるダメージは最大15だが、力ため後に放つ攻撃は22程度のダメージを受けるので注意。
【イネス】を連れている場合、危ないと感じたら彼女に話しかけて【ホイミ】【イオ】を使わせよう。
ただし一回の冒険につき、ホイミは7回、イオは3回までという使用制限が設けられているため、使いどころは見極めること。
全6Fと短いので強引に突破することもできるが、次のダンジョンでは盾なしで最大26という高火力のダメージを与えてくる敵が登場するため、レベルは上げておくべきである。
 
ここを抜けると【いざないのほこら】でセーブができ、そして【南海の地下道】へと続いていく。