【まどろみのけん】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 04:56:50

概要

「まどろみ」とはうとうと眠ること。
その名の通り攻撃した相手を眠らせる効果を持つ剣。
刀身そのものが螺旋状に巻かれているという、独特にも程がある外見が大きな特徴。
一言で例えれば「でっかいバネ」。形状があまりに特異なため、普通の鞘に収めるのはどう考えても不可能。
公式ガイドブックで初めてそのイラストを見たプレイヤーは相当な衝撃を覚えたことだろう。
【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】では【新山たかし】がそのことを取り上げてネタにしていた。
というか普通に考えてまともに切りつけられるとは思えない…。
切っ先部分だけは申し訳程度に直線状になっているため、カメレオン棒のように伸縮させることで刺突するか、カミソリのように相手を巻き込んで削ぎ落とす使い方なのだろうか。
けったいな見てくれに反して性能はそこそこ優秀で、中盤で買える剣として定番になっている。
 
しかし流石にこれでは武器として使いにくすぎると思われたのか、DQ7からデザインが変更されている(後述)。
 
DQ4で初登場し、その後形状を変えながらもDQ8まで常連であったが、DQ9では剣スキルが引き続き登場したにも関わらず、新参者の【まどろみのこん】に出番を奪われリストラされてしまった。その後の再出演は叶わず、路頭に迷う形になっている。

DQ4

攻撃力60で、売値は8000G。【スタンシアラ】【ロザリーヒル】【リバーサイド】にて売られている。
【勇者】【ライアン】が装備可能。また、NPCの【パノン】が装備している。
攻撃時に眠りの【追加効果】がある他、道具使用で【ラリホーマ】を発することもできるとされる。
ただしバグか仕様かは定かではないが、FC版ではラリホーマの耐性貫通力が適用されないので、実質的には1匹にしか効かない【ラリホー】だった。
これは同作の【ほのおのツメ】の道具使用効果が1匹有効の【ベギラマ】である点と同様である。
MPを消費せずマホ○○の呪文の制約を受けないことからある意味でバランス調整ともいえるが、いかんせんFC版では主人公以外は任意に使えない。(後述の通り、逆に使ってほしくないときに乱用したりする。)
DS版では修正されており、名実ともにラリホーマの効果になった。
 
上記のように道具使用でもラリホー(マ)の効果があるが、この武器の真価はそこではない。
実はこの武器の追加効果による催眠はラリホー属性を持っていない。
これにより、本来眠るはずのない相手、すなわちラスボスを含めてラリホー無効のモンスター関係無く、あらゆる敵を眠らせることができるのだ。
さらに追加効果の発動率はおよそ1/3と極めて高く、完全にぶっ壊れた性能を誇る。
 
よって、どんなに強くて倒せそうもないボスも、コレを持った勇者とライアンとパノンで攻撃すれば高確率で完封することが可能。難関として知られるサントハイムの【バルザック+】も、この武器があれば簡単に撃破できてしまう。
もっとも、FC版のライアンはコレを持たせるとひたすら道具効果でラリホーマ(実体は上述通り劣化版ラリホー)を使い続けるようになってしまう問題を抱えており、打撃(眠り)要員としてはかえって仕事をしなくなる。
【AI】が学習するまでは勇者自身とパノンに期待するほか無いだろう。まあその2人だけでも充分過ぎるほどに強力なのだが。
ただ、眠らせてしまえばさすがにライアンも道具使用はせず、攻撃に参加してくれるので、このとき一気にHPを削ってしまうといい。AIはすぐには倒せないと判断した場合にラリホーなどの小細工を優先する傾向であるため、相手のHPがある程度削れてくれば学習完了を待たずとも打撃を優先してくれるようになる。
 
ただし、この武器を使って低レベルで最後まで進めようとする場合、眠っている方が強い【エスターク】戦があまりに辛くなるので要注意。
 
PS版では流石にこの耐性無視能力は無くなったが、パノンに限っては無属性の【ねむりこうげき】を使うようになっており、あらゆる相手を眠らせる能力は引き続き持っている。
DS版ではようやく修正され、パノン無双はできなくなった。
なおDS版でもパノンの攻撃でエスタークは稀に眠るが、これはただ単にエスタークが眠りに完全耐性を持っていないだけである。
 
このように打撃特性のみが評価されがちであるが、道具としてなら誰でも使用可能である点はやはり便利。
FC版以外では【めいれいさせろ】の導入で個別に指示が出せるようになったため、とりあえず持たせておけば誰でもラリホーマが使用できるのは嬉しい。特に、素早い【アリーナ】あたりに持たせておけば先制して眠らせることができるので、【プラチナキング】狩りのときなど重宝する場面は結構多い。
 
ちなみに、【しにがみ】はこの武器を道具として使ってくるが、グラフィック上はどうみても直剣を持っている。
彼の打撃攻撃には眠り効果がないことから、装備せずにただ持っているだけのようだ。
 
リメイク版では、トルネコに鑑定させると眠ってしまう(一応すぐに目を覚まして「いい剣である」というフォローを入れるが)。
また、なぜかFC版の【公式ガイドブック】では「使うとたまにラリホーマの効果」と不正確な紹介をされていた。
しかも上記の通り、FC版ではラリホーマですらなかった。耐性のことか、ラリホーマよりも効きが悪いことに対するフォローだろうか?

DQ5

攻撃力55。攻撃時相手を1/4の確率で眠らせる。
追加効果の発動率は眠り耐性に左右され、完全耐性があると効かない。 
【チゾット】【グランバニア】【エルヘブン】で6300Gで売っている。
扱えるのは【主人公】【男の子】【ピピン】【装備グループ】E・J・M・N・O・Pの仲間モンスター。
設定上はPS2版までは【ヘンリー】も装備可能で、【オープントレイ技】で連れ回すと実際に使わせることができる。
ちなみにヘンリーにとっては最強の「剣」でもある。
DS版以降は【デボラ】も装備可能。
 
主人公は【パパスのつるぎ】などから買い換えるのにはいい時期なのだが、ちいさなメダルを集めていれば攻撃力100の【きせきのつるぎ】が同じ時期に入手できてしまう。
ただし奇跡の剣はこの時点では入手できても1本だけなので、剣士タイプの仲間モンスターがいるなら買っておくといい。
メダル景品や【カジノ】といった寄り道要素を除けば【デモンズタワー】まではこれ以上の剣はないので、最速入手となるチゾットで買えればそこそこ長く活躍できる。
ただし同時期に高い火力を誇る【ほのおのツメ】も売られているため、パーティー編成と資金繰り次第では後回しにせざるを得ないことも。
 
青年時代後半に入ると強力な【ドラゴンキラー】が買えるようになるのでお役御免となる。

小説版

チゾットにて、宿屋の主人・ラハンガが持っていた。その形状ゆえに鞘が作れず、鞘が作れないので刃もついていないらしい。
これで斬りつけるには人並み外れた力が必要であり、剣としての扱いが難しいのだが、ちょうど剣を欲しがっていた【スミス】の目に止まり、試し切りとしてトウモロコシを切ってみたところそれを乗せた椅子ごと見事に切ったというより粉砕し、ラハンガに気に入られ彼へと託される。
スミスがデモンズタワーで戦死した際、彼と運命を共にしたことが推測される(仲間モンスターが使っていた形跡もないことから)

DQ6

攻撃力65、かっこよさ28。攻撃時眠りの追加効果。6300G。
【主人公】【アモス】装備グループC・Dのモンスターが装備可能。
【クリアベール】から【カルベローナ】まで長く売っている。
主人公がこの時点で持っているであろう【バトルアックス】【プラチナソード】よりも攻撃力が高く、それでいて安価なので攻撃力だけを目的にして買っても損はないだろう。
特殊効果が強力なこともあり、【きせきのつるぎ】【ラミアスのつるぎ】を渡すまではこれ一本でやっていけるだろう。
 
【はやぶさぎり】【ばくれつけん】なら眠りの追加効果を複数回使用できるチャンスがあるが、一度眠らせた敵を続けて攻撃して起こしてしまうこともあるのでイマイチ活かしきれるとは言い難い。
【しっぷうづき】と併用すればターンの最初に眠らせる芸当も可能。素早さが高く厄介な行動をする敵には是非狙ってみよう。この戦術を一番使いたい絶望状態で戦う【キラージャック】は攻撃力が不足するため力のルビーを装備する必要がある。
追加効果は剣技にしか適用されないため、【まわしげり】【せいけんづき】との相性が悪いのは残念。
また、これを装備して【さみだれけん】を使用すると一番右の敵にのみ効果を発揮するが、その一番右の敵を倒した場合、何もいない所に眠りのエフェクトが発生するという謎の現象がある。(スマホ版で確認)
リメイク版では少々仕様が異なるようで【はやぶさぎり】【ばくれつけん】で追加効果は発生しない模様。
しかし発動率自体は大幅に高まっており眠り耐性のない相手に対しては異様なまでの催眠率を誇る。

DQ7

攻撃力65、かっこよさ28。攻撃時1/4の確率で眠りの追加効果。7300G。
【主人公】【メルビン】【アイラ】が装備できる。
 
過去【ルーメン】編の【闇のドラゴンの塔】の宝箱に入っているものが最初の入手になるだろう。
その後【マーディラス】【コスタール】でも店売りされている。
 
【プラチナソード】を凌ぐ攻撃力で眠りの追加効果まで備えており、ルーメン編で最初に拾える時点ではかなり強力な武器。
 
他の武器と比較して、攻撃力65の追加効果持ちでこの値段は正直破格の安さと言える。
とはいえ、店売りされるより早く1つは確実に拾えることや、アイラ加入で【ユバールの剣】、ちいさなメダルのご褒美で【きせきのつるぎ】が入手できる頃でもあるので、店で追加購入までする必要はほぼない。
 
注目の特技はやはり【つるぎのまい】。また、【マッスルダンス】でも追加効果を狙える。
 
本作から【公式ガイドブック】でのデザインが変更されており、刀身の先端からおよそ半分が【レイピア】の様な細身の直剣、残り半分が円錐型に形成されたバネ状の形になった。
やはり今までのデザインでは武器として機能しないと考え直されたのだろうか。
まあ相変わらず鞘に入らないのは変わりないが、とりあえず「剣」と強弁すればできる形状にはなっている。

DQ8

攻撃力43。攻撃時眠りの追加効果。道具使用で【ラリホー】の効果。4700G。
装備可能者は【主人公】【ゼシカ】【短剣スキル】30~)、【ククール】
 
ライバル的存在の【ゆうわくのけん】がリストラされてしまったが、こいつは無事生き残った。
久々に道具使用効果が付いたが、ラリホーマではなくラリホーである。
本作では攻撃シーンが描写されることを考慮してか、DQ7に引き続き柄のみ螺旋状であるが、刀身から鍔にかけてDQ7のそれよりもシャープなレイピアとしてさらなるリファインがなされている。
 
【聖地ゴルド】【砂漠の教会】【商人のテント】で販売されているほか、【デスターキー】がレア枠(1/128)で落とす。
ただ、同時期に攻撃力54の【ゾンビキラー】【聖銀のレイピア】も販売されており、攻撃力だけで見ると立場は微妙なところか。
しかし、ストーリー進行の都合上ゼシカが離脱している間にもラリホーが使えるのはありがたい。
それ以後でも攻撃とサポートを両立できる、主人公とククールとで使いまわせる、後述の【目覚ましリング】【呪われしゼシカ】戦で重宝する、といった点から、持っておいて損はないだろう。
【剣スキル】【はやぶさぎり】を覚えているなら攻撃時の眠り効果を活用しやすい。
加えて、眠り状態の敵にアイテムを落とさせるまで【おどかす】を繰り返す【ラリホーおどし】にも欠かせない。
人数分揃えるのはやや値は張るが、ラリホー要員はゼシカだけではとても間に合わないので、ぜひとも用意しておこう。
ただし、【ドクロ刈り】を施行中であれば、主人公とククールの分だけでも可。
装備品の付け替えでワンタッチで選択できる箇所に移動させておくとベター。
 
また、これと【金の指輪】を錬金することで目覚ましリングを作ることができる。

3DS版

短剣スキルを59ポイント以上上げた【ゲルダ】も装備可能。
ただし、ゲルダ自身もラリホーを使える。
また、3DS版で追加された【追憶の回廊】の最後のボスである【エスターク】に対しても、これを装備して【はやぶさぎり】で攻撃するのがそれなりに有効。

少年ヤンガス

【しゃくねつのほら穴】以降のダンジョンで拾える。
攻撃したときに3%の確率で敵を睡眠状態にすることがある。
確率が低すぎる上に、眠った敵を1回でも攻撃すれば起きてしまうため、あまり使えない。
強さ3、上限+値20、空スロット数2と性能も低いので、モンスターにくれるか、売ってしまおう。

バトルロード2

第二章に登場する戦士専用の剣。
上昇するステータスは、ちから+20 かしこさ+10 すばやさ+8。
使える技は「じゅくすい」と「まどろみ斬り」。
前者は渦状であるこの剣で相手に催眠術をかけて深い眠りに陥れ、攻撃されても起きないこともある強力な技である。マイクマンの「おやすみなさ~い」の実況が印象的。
後者は飛び上がってから敵単体を斬りつけるで、たまに相手を眠らせる。

威力は低いが、戦士専用の状態異常武器の基礎としては役に立つだろう。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.113
レアリティトレジャー
カテゴリーヒストリー
コレクション武器
標準価格1,100,000G

ドラけし!

DQ4イベント「目覚めし地獄の帝王」の中盤で実装された限定ドラポンから排出される。対戦相手が眠りに弱いエスタークゆえの抜擢だろうか。DQ4では眠らせる方が危険ではあるのだが…
星4の赤属性で、スキルは単体にダメージを与えつつ攻撃を遅延させる「まどろみのけん」。
 
【ラリホー】等の補助スキルは範囲に入らないと当てられない上に3回しか使えないが、こちらは確実に当てられる上にダメージも与え、さらに5回使えるのが強み。
これの登場以後、強敵チャレンジの火力と回復量が爆上がりしている為、どこにいても確実に攻撃しつつ遅延効果を与えられるこのスキルが星5以上とも言えるほど非常に重要になっている。