【わらいぶくろ】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 05:07:29

概要

DQ3以降に登場するモンスター。笑い袋。
同名のジョークグッズが元ネタと思われる。
文字通り巾着袋に顔がついたモンスターで、もちろん笑っている。
上位種に煌やかな宝石を散りばめた【おどるほうせき】【ふくぶくろ】【スウィートバッグ】がいる。
概ね戦闘能力は高くないが補助を得意としており、笑いぶくろの名に恥じず、数々の作品でヘラヘラ笑う無駄行動をとることが多い。
 
初登場時はおどるほうせきと同じく多額の【ゴールド】を持っていたが、以降の作品では「同地域に出現するモンスターの中では多いほうかな」という程度。
金持ちモンスターとしての個性は失われてしまった感がある。

DQ3

【ピラミッド】【バハラタ東の洞窟】に出現する。一度に2体以上出ることはない。
この時点では素早さが64と破格の高さを誇り、【ほしふるうでわ】をもってしても先攻は難しい。
攻撃力は極端に低いが、∞のMPでもって【ボミオス】【マホトーン】【マヌーサ】を唱える他、【ふしぎなおどり】を使って戦闘を攪乱する厄介者。
また、判断力が最高で、体力が減るとそのターン中に行動を切り替えて【ホイミ】での回復を優先する。
データ上は【スクルト】も持っているが、使用することはない。
回避率もやたらと高い上に、こちらからの攻撃呪文や補助呪文はほぼ効かないという有様。
 
ただ、実はマホトーンが100%効くという大穴があるので、呪文さえ封じれば嫌な呪文は全てシャットアウトできる。
上述の通り素早いので、大抵1回は喰らうことになるが、逆に先制マホトーンで封じられなければなんとかなる。
但し、不思議な踊りの発動が大幅に上がるので注意。
星降る腕輪を装備した武闘家なら高確率で先攻できるので、武闘家で殴れば、仮に一撃で倒せなくてもホイミしかしなくなる(回避されることもあるが)。
一応モンスターの中で珍しく【ニフラム】が必中だが、所持金を考えると使用は厳禁。
逆にこのおかげで【せいすい】も必中なので、持っていれば使ってみるのも手。うまくいけば一撃で葬れることもある。
経験値が極端に低い一方(スライムよりはちょっと上)350Gというこの時点では目玉が飛び出るほどの大金を持っているので、ピラミッドは序盤の資金稼ぎの拠点となる。
ただし、出現頻度はそこそこといったところで、周りのモンスターも強力なため、パーティのレベルが低いと逆に全滅して資金が減らされることもあるので注意。
コイツ一体で出た場合は、決定打がなく殺される可能性はほぼ皆無な上、逃げることもないので完全にボーナスゲーム。
 
落とすアイテムはしぶといイメージからか、【スタミナのたね】
 
【格闘場】でも場を荒らすが、自分で攻める力がほぼ皆無であるコイツ自体の勝ちはないので賭けないように。
大抵の場合、ダメージを受ける→ホイミを繰り返されて引き分けに終わってしまうことが多い。
逆にマホトーンされて完封、集中的に狙われたり痛恨の一撃をくらったりして撃沈などの負けパターンはある。
対戦相手に痛恨の一撃を出す魔物がいれば、そちらに賭けたほうがいいだろう。
特にマホトーンと痛恨の一撃を併せ持つ【キャットフライ】は天敵ともいえる。

リメイク版

スクルト(強い方)もちゃんと唱える様になった。
FC版ではそうでもなかったが、リメイク版では異常と言えるほど出現率が上げられており、特にピラミッドの1Fと2Fでは5割前後の出現率を誇る。つまり、2回に1回は敵にコイツが混じっている。
味方側のステータスや装備もFC版に比べて強化されて狩りやすくなっているため、金欠に陥ったらまずコイツを狩りにいくといい。ついでにミイラおとこから【すごろくけん】も手に入る。
【おうごんのつめ】入手後なら、それを片手にピラミッドの1Fをうろついて、こいつを乱獲すれば、あっという間に万単位のお金がたまる。
はっきり言って、リメイク版のゲームバランスをぶっ壊した要因の1つになっている。
踊る宝石や【ゴールドマン(DQ3)】といった他の金持ちモンスターと違って絶対に逃げないのも利点。
AI戦闘があるガラケー版以降ではニフラムが必中なせいで僧侶をAIにしているとたまにニフラムを使ってしまう。稼ぐ場合、僧侶はめいれいさせろにしておくこと。
 
格闘場では【デスフラッター】【キャットフライ】【だいおうガマ】と戦う。
高い素早さを活かしてマヌーサやマホトーン、ふしぎなおどりで場を荒らし、スクルトやホイミで護身するという戦法を使うがこいつ自身も火力が皆無なので引き分け一直線のただの荒し屋。
スクルトを使う上に優先的に回復を行う思考をしているので生存率は高いが、こいつが攻撃してもキャットフライとだいおうガマには0~1、守備力の低いデスフラッターには2~3ダメージしか入らない。無力化が早すぎると確実に引き分けるので、こいつが勝つには無力化の前に敵が上手く壊滅している必要がある。
 
デスフラッターが他2匹どちらかの攻撃を受けた状態で一騎打ちになった場合はチャンスだが、そもそもデスフラッター自体が真っ先に死にがちなので滅多にみられない。
だいおうガマは特に危険なことはしてこないが、かなりギリギリまで削れてないと倒しきれない。
キャットフライはだいおうガマ同様タフな上、痛恨の一撃を持っているので一騎討ちに持ち込んでも強引に撃ち抜いてくることがある。
仮に好条件を引いても補助呪文ばかり唱え続けて引き分けになる事も多い。なおマホトーンの早打ちに負ければただのサンドバッグと化す。
そんなわずかな可能性に賭けるより、倍率がコイツの次に高く、マホトーンも痛恨もあるキャットフライに賭けた方がいい。
結局は相変わらずやられ役で、18倍のオッズ(笑い袋:30倍)の天敵キャットフライの引き立て役でしかなく、格闘場においても財布に優しいオチまである。
 
なお、笑い声のアクションが妙にリアルになったので、美味しい敵なのにムカつくことこの上ない。

DQ5

幼年時代は【古代の遺跡】、青年時代は【オラクルベリー】周辺、【神の塔】などに出現する。
基本的に単体グループでしか出現しないが、ダンジョンでは「わらいぶくろ×2、【ホイミスライム】×3、【がいこつへい】×1」の固定パーティーで登場することがある。
また、【まものつかい】やボスの【ニセたいこう】が呼ぶことがあり、1匹目が生きているうちに2匹目が呼ばれたら2匹以上のグループになる。
笑い上戸つながりで【わらいぐさ】に呼ばれるときもある。こう見えて仲間意識の強いモンスターなのか。
しかし、笑い草がこいつを呼ぶのは最短でも3ターン目であり、そこまで笑い草が生きていることはあまりない。
 
ホイミはできなくなったが、高い回避率はそのままで相変わらずの嫌な呪文で攻めてくる。
DQ3とは逆で上位種にマホトーンが効くようになった代わりにこちらは完全耐性になった。MPは無限なので無尽蔵に呪文を唱えられる。
相変わらず火力は低いが、強い敵と組まれると危険な敵と化す。
ランダムに見せかけて3段階ローテーション行動をしてくる。
行動パターンは【マホトーン】or笑っている→【ラリホー】orホイミスライムを呼ぶ→通常攻撃or【メダパニ】
また、通常攻撃以外はすべて制限行動になっているため、上述の固定パーティの2匹グループで出ると必ず1匹がマホトーンならもう一方は笑っているというわかりやすい行動パターンになる。
特にニセたいこう戦では、わらいぶくろのマホトーンやメダパニが致命傷になりかねない。
また、【ガスミンク】と組んで出たときに油断していると1ターン目にマホトーン&【すなけむり】の凶悪コンビネーションを喰らうことがあり、さらにそこにホイミスライムまで呼ばれると戦闘が長引いて大きな損耗を強いられることになる。
 
幼年時代では対抗手段が少なく出てくると苦戦するが、青年時代では攻撃が当たればほぼ一撃で、パーティメンバーも充実してくるので簡単に倒せるようになる。
その隙の多さから報酬は減り、55Gになってしまっている。
ただし、古代の遺跡で遭遇するモンスターの中では断トツで高額。神の塔でも、【メタルスライム】に次ぐ額なので、けっして貧乏というわけではない。
落とすアイテムは【キメラのつばさ】
 
なお馬車入手直後のオラクルベリー周辺では、呼び出されるホイミスライムを仲間にすることも可能だが、そもそもこいつの出現率が低いので無理に狙う必要はないだろう。
ただし、上述の通り2ターン目には1/2の高確率でホイミスライムを呼ぶので、とりあえず出たら1ターンだけ待ってみるのも手。
ちなみに2匹グループで出現したなら、制限行動の都合上で2ターン目に必ず呼ぶことになるが、上記の通り最初からホイミスライムも伴って出現するパターンしかないため、待つまでも無い。
Lv16以上なら他の雑魚からは全逃げできるようになるので、ホイミスライム勧誘の効率は劇的に改善する。
1ターン休みが確実に効くので、ホイミスライムを呼ぶターン以外はおたけび等で黙らせれば(仲間呼びと同ターンにくる)ラリホー以外の補助系呪文をかけられるリスクは回避できる。

リメイク版

行動パターンが
マホトーン→笑っているorラリホーorホイミスライムを呼ぶor通常攻撃orメダパニ
という2段階ローテーションに変わった。
結果的にマホトーンを唱える頻度が飛躍的に上がり、2ターン目にホイミスライムを呼ぶ確率がかなり下がっている。

DQ7

【魔王像】【聖風の谷地方】に出現する。
後者の地方では場違いなほどの雑魚だが、PS版ではモンスターパーク送還のためにはここで捕獲する必要がある。リメイク版は魔王像でも捕獲可能。
補助呪文が使えなくなり、呪文はなんと【メラ】。ショボ…。
他に、ふしぎなおどりを踊ったり、【ふゆうじゅ】を呼ぶことがある。
ただしヘラヘラ笑っているだけのこともある。
 
わらいぶくろ自身は作中唯一にして最強の回避率1/4を誇るが、攻撃系の呪文、特技にメチャクチャ弱くなっているので、呪文を活用すれば簡単に倒せる。ふしぎなおどりを使われるくらいなら先に呪文を使おう。ふゆうじゅはコイツのかわりに全体に効果のあるメダパニを掛けてくるのでそれだけ注意。先に倒そう。
報酬は経験値とゴールドが50ずつ。普通の敵よりちょっと高い程度。
落とすアイテムは【布の服】

DQ8

【旧修道院跡地】【アスカンタ国領】の平地に出現する。
アスカンタ国領では西部では昼間のみ、南部では夜間のみ出現と両極端。
終盤では南部のみだが出現率がかなり高くなる。
【パペットこぞう】の両サイドに出たりもする。サクラですか?
 
能力的にはDQ5とDQ7のを足して2で割ったような感じ。
回避率はまぁそこそこ程度。
メラ、マホトーン、ふしぎなおどり、ホイミスライム呼び、ヘラヘラ笑うという特技構成。
まぁ色々な行動をしてくるが、1つ1つの行動はどれもショボい。マホトーンも、同時出現する敵があんまり強くないので脅威にはなり得ない。【マクロベータ】みたいなヤツである。
ステータス的にも何一つ見るべきものはない。
ハッキリ言ってしまうと、危険性も脅威も何もない完全な雑魚。
にもかかわらず25Gと他の敵より少し多めの金を持っている。
積極的に倒したいところだが、生憎【がいこつ】【はえおとこ】【ドラキーマ】などと違って大量出現してくれないので追いかけるだけ無駄である。
 
落とすアイテムは通常枠が布の服(1/16)、レア枠が【ヘアバンド】(1/32)。
 
【マオール】という【スカウトモンスター】もいる。

DQ9

【キサゴナ遺跡】にのみ出現する。
序盤に登場するようになったためか呪文を使わなくなったが、ふしぎなおどりを使うほか【みならいあくま】を呼ぶ。
レベルの低い時期にMPを下げられ続けると苦しいし(ついでにみならいあくま自身も杖で殴ってMPを吸いとってくる)、運が悪いと複数のみならいあくまにリンチされかねない。
またMPを攻撃以外で吸い取る敵はMP吸収率が高いが、序盤ではその手段も無い。よってさっさと倒すのが得策だ。
所持ゴールドは26G。一応キサゴナ遺跡に出現するモンスターの中では多い方ではあるが、飛びぬけて多いというわけではない。
落とすアイテムは通常枠が【うしのふん】、レア枠が【上やくそう】
 
モンスターリストでは、ふくろの中に20000個のギャグが詰まっているが、ウケたのは10個に満たないという悲しい事実が明かされる。
20000個のギャグというのはイルルカにもあった設定だが、その名前に反して【ボケ】のような行動をしてこないのはセンスがないからだったのか…。

DQ10オフライン

【スイの塔】に出現。補助呪文専門になる。
通常ドロップは【まほうの小ビン】、レアドロップは【ウルベア銀貨】

DQ10オンライン

魔法の迷宮の隠し階に出現するものは【ちいさなメダル】を落とす。
「おめかしカラー券」で仲間のおどるほうせきの見た目をこいつに変更可能。
詳しくはこちらを参照。

DQ11(3DS版)

【冒険の書の世界】【カラーストーン採掘場】にのみ登場する。
前作同様、【スウィートバッグ】が転生モンスターとして出現することがある。
  
通常攻撃の他【ボミオス】やマヌーサを唱えたり【ホイミスライム】を呼んだりする。
ヘラヘラ笑っているだけのこともあるので全然脅威にはならない。
ドロップアイテムも【布の服】にレア枠で【ヘアバンド】とイマイチ。
 
ただコイツは通常出現する中では所持ゴールドが獲得経験値を上回るほぼ唯一のモンスターである。
同じような強さの連中が所持ゴールド30Gあったり無かったりする中でコイツは破格の109G。
しかも採掘場内で出現するのはコイツのシンボルがメインで一度の戦闘で3、4体まとめて出現する。
【ヨッチ族】に付き合って早々にコイツを解禁できれば金策になるだろう。
とは言え【時渡りの迷宮】の第三階層のボスを倒さないとカラーストーン採掘場の合言葉は取れない。
事前により効率のいい攻略情報を仕入れていればこのモンスターを標的にするうま味は薄いかもしれない。
DQ3同様、この系統のモンスターにはほとんどの補助呪文が効かない。

DQ11S

冒険の書の仕様変更に伴い、カラーストーン採掘場に行くための合言葉取得が【ユグノア地方】に来てからになった。それによりこいつにも割と早めに出会えるようになった為、3DS版よりは金策の標的にするうま味が多少は増した。

ジョーカー1

DQMシリーズでもおどるほうせきに出場機会を奪われて不遇な存在だったが、DQMJで初登場。
物質系のFランクで、物質系の中では最も位階が低い。
【サンドロ島】ダンジョンではいきなり頭上から落ちてくるので、知らないとビックリすることになる。
ちなみに持ち金は55G。他のザコモンスターと比較してやや多い程度。
能力はMP、素早さ、賢さはそれなりに伸びるが全体的には地味。
2匹配合しておどるほうせきにしてもいいだろう。
もっともおどるほうせき自体、次の【デオドラン島】で登場するのだが…。
所持スキルはシリーズ一貫して【ホラー】

ジョーカー2

平原に出現し、【ねむりブレイク】の特性を持つ。
前作と同じく、こいつを2匹配合すれば上位種のおどるほうせきを作れる。
最初にもらえるモンスターの一匹で、「ゲラゲラ」という名前がついている。こいつの笑い声だろうか。

ジョーカー2プロ

初期モンスター候補の座は【おばけキャンドル】に奪われたが、マインドブレイクの特性を新たに習得。
強化で【いきなりインテ】、最強化で【メタルキラー】を習得する。
【平原】【雪山】で巨大モンスターが現れると周囲のモンスターは逃げ出すが、その際アイテムの入った袋を落とすことがある。
この袋にこいつが成りすましている場合があるのだ。
わらいぶくろ同士の配合でおどるほうせきができるのは変わらず。
新たに【ばくだんいわ】との配合で【ひとくいばこ】が作れるようになった。

テリワン3D

【まもりの扉】【おもいでの扉】といった序盤の扉に出現する。
意外と大きな袋の様で、【スタンダードボディ】
残りの特性は【メラ系のコツ】、ねむりブレイク、+25でいきなりインテ、+50でメタルキラー。
MPは低いという訳ではないが、素早さと賢さが高く、【究極化】すると1000を超える。
例によって同種配合でおどるほうせきになるので、序盤からゴールデンゴーレムを生み出すのに使える。4匹ほど捕まえておこう。

イルルカ

引き続き物質系のFランク。
野生では出現しないが、錬金カギの世界に現れることはある。
【おばけキャンドル】×【いたずらもぐら】などの位階配合でもOK。
 
【新生配合】【一発逆転】【メガボディ】化で【ときどきバイキルト】【ギガボディ】化で【AI1~3回行動】、SP版では【超ギガボディ】化で【まれにまもりの霧】を得る。
おどる宝石、ひとくい箱に使えるのは変わらないが、後者は【ガップリン】との組み合わせに変更された。
 
「笑うことが生きがいで、ふくろの中には20000個のギャグが入っている」らしい。
自分でギャグを言って自分で笑っているのだとしたら、なんとも虚しいヤツである。

DQM3

物質系ランクG。
野生では出現せず、スライム系と物質系の系統配合で生まれる。
 
特性は【ねむりブレイク大】【いきなりインテ】(Lv20)、【幻惑ブレイク大】(Lv40)、【2回行動】(Lサイズ)、【火のコツ】(Lサイズ)、【封じブレイク大】(LサイズLv60)。
所持スキルは【ダウナー】
 
【シールドこぞう】との配合で【くみひもこぞう】【はなまきドラゴ】との配合で【スマイルリザード】【からくりエッグ】との配合で【ひとくいばこ】【タップペンギー】との配合で【おどるほうせき】が生まれる。

トルネコ1

HP20、攻撃力0、防御力16、経験値10。
トルネコシリーズでは一貫して攻撃力0である。
 
不思議のダンジョン7~15階に出現する。
トルネコのゴールドを盗み、ワープして逃げる能力を持つ。
【ようすをみる】こともあり、ダメージを与える通常攻撃は一切してこない。
攻撃力は0であるため、今作の仕様により封印しても「様子を見る」しかできない。
 
盗んだ後は逃げ回るようになり、その状態で攻撃を加えるとワープすることがある。
倒すと盗まれたゴールドを取り返せるが、追跡は大変。【地獄耳の巻物】があれば楽になる。
 
盗まれる前に倒すと必ずゴールドを落とし、その額は同じフロアに落ちているゴールドの約2倍にもなる。
なお、落とす金額は階層に比例するので、【へんげのつえ】で深層に呼び出すと5桁近い額をドロップする。
盗まれるゴールドも5桁近くなるので、ゴールド稼ぎの最中は注意が必要。
 
また、落ちているゴールドに集まる習性がある。
攻撃したり物を投げつけたりしない限り何もしてこないので、【分裂の杖】で安全に増やせる。
15階までは普通に出現するので、お金を稼ぎたければ15階で分裂させるのが効率的。
最後は遠くから残った分裂の杖を投げつけ、【イオの巻物】や矢で一掃したい。
 
接近戦で一撃で倒し切れないと、ほぼお金を盗まれるだろう。
似たタイプの【ベビーサタン】もそうだが、飛び道具で弱らせてからとどめを刺すといい。
所持金が0Gの場合はお金を盗まれないし、ワープで逃げもしない。
ゴールドがスコアにしかならない【もっと不思議のダンジョン】では、わらいぶくろを確実に倒して経験値を稼げるよう、ゴールドを一切拾わないのが定石である。
 
なお、トルネコ1において、ダンジョン内で力尽きたトルネコのゴールドが半分になっているのは、わらいぶくろが奪っているからという話を街の人から聞ける。
またアイテムが全部無くなっているのは同じ盗みモンスターのベビーサタンの仕業であり、そこにベビーサタンの悪魔らしさとわらいぶくろの優しさが感じられる……らしい。

トルネコ2

HP15、攻撃力0、防御力6、経験値6。
 
特徴はおおむね前作と同じで、通常攻撃はしてこないが、トルネコのゴールドを盗んでくる。
盗んだ後はワープ後倍速で逃げるようになったが、その状態で叩いてもワープしなくなった。
ゴールドを持っていないか、【盗みよけの盾】【わざふうじの盾】があれば盗まれない。
 
【お城のダンジョン】【火吹き山】【迷いの森】【不思議のダンジョン】などに出現する。
前作と比べて若干早くから出現するようになり、耐久力は落ちている。
【ガーゴイルの店】が出やすい迷いの森では、いかにこいつからゴールドを稼ぐかが攻略の鍵となる。
 
ゴールドを盗むとワープするが、このときトルネコはわらいぶくろのワープ先の方向に振り向くという習性がある。これを知っていれば、どこにワープしたかある程度見当をつけられる。
似たような例としては、【スペクテット】がアストロンを使うと、離れた位置にいてもトルネコはスペクテットの方を振り向く、という現象がある。

トルネコ3

HP35、攻撃力0、防御力5、経験値20。
 
ゴールドを盗む、通常攻撃をしてこないという特徴は前作までと同じ。
【ミニデーモンの指輪】でゴールド盗みを防げる。
ベビーサタンや【くさったしたい】が攻撃力を得てダメージ攻撃をしてくるようになったのに対し、こいつは相変わらず通常攻撃をしないまま。
「様子を見ている…」となるのは攻撃力0が原因であり、【ちゅうまじゅう】がもつ特性とは異なる。
よって、攻撃力を1以上に上げれば、様子を見ることはなくなる。
攻撃力が0でも、なぜか石像には攻撃できる。
 
【海底山地 ふもと】【魔物の巣】【まぼろしの洞くつ】に出現する。
封印の洞くつ、異世界の迷宮、不思議の宝物庫という3つの99Fダンジョンに出てこないため、影が薄い。
まぼろしの洞くつでは【オニオーン】と並ぶ、数少ない無害なモンスター。
まぼろしの洞くつにはガーゴイルの店が出てこないので、ゴールドを盗まれても特に問題はない。
 
余談だが、トルネコ操作時の【モンスター闘技場】においてこいつが出場している場合がある。
しかし前述通り、一切攻撃しないため一方的に殴られるだけである。なぜ出場したのだろうか…。
ベビーサタン・【ミニデーモン】・おどるほうせきと戦う固定編成があるが、こいつに勝てる見込みはない。
闘技場では最弱のモンスターと言っても差し支えない。正直、スライムや【コロヒーロー】の方がまだ勝率は高いかもしれない。
こんな彼でも、【メガンテの石像】【重力の石像】があれば勝つチャンスはある。
攻撃しないので逆に安全だったり、敵がワナにかかり自爆したりと漁夫の利を狙える。
だが、これが起こりうるのは極めて低確率であり、普通に勝てそうなモンスターに賭けた方がよい。
 
仲間になったときのデフォルトネームは「ゲラゲラ」で、成長タイプは【守備・特殊】
話すと、いついかなる状況になってもとにかく爆笑してる。ピンチな状況下で笑われると意外と腹が立つ。
攻撃力が0なので、やはり仲間になっても通常攻撃はできない。
しかも成長タイプの関係上、なんとLv99まで育ててもHPと攻撃力が一切上がらない。
【ドーピング】しない限り終始攻撃力0、という面白いモンスター。
一応攻撃力をあげてやれば普通に戦ってくれるし、専用SE付きの攻撃モーションも拝める。

少年ヤンガス

ようやく攻撃能力を獲得。
しかし、なぜか本編では【しゃくねつのほら穴】に出現するのみ。
他はもっぱら【盗賊王の迷宮】【盗賊王の大宮殿】などの【秘密の通路】要員。
扱いが相変わらず微妙である。
ちなみに普段は眠っていて、ヤンガスが周囲2マスに入ると高確率で目を覚ます。
捕獲するにはわざとゴールドを盗まれる必要がある。
 
成長限界はレベル10。
デフォルトネームは♂が「ゲラゲラ」、♀が「クスクス」。
レベル8で【バシルーラ】、15で【さそうおどり】を覚える。
配合パターンは【どろにんぎょう】系統×鳥系。
【パンドラボックス】を血統に配合するとおどる宝石が生まれる。

不思議のダンジョンMOBILEシリーズ

バシルーラや満腹度を減少させるハラヘリ攻撃を使うほか、キメラ系と同じワープ能力を身につけた。
さほど脅威ではないが、満腹度の減少が早い黄金の館ではどちらの攻撃も満腹度の浪費につながるため、地味に嫌らしい。また回避率が高いので、攻撃必中の【はおうのオノ】を持ち込むか先手を打って杖で無力化するのがいいだろう。

ヒーローズ1

序盤から登場する。
不思議な踊りを使い、こちらのMPを奪いまくってくるため鬱陶しい。
ちなみに今作で唯一MPを奪ってくる敵である。
【ようせいの首かざり】があれば防げるがこいつのためだけに作る必要があるかと言うと…。
逆に仲間にすると、【マホアゲル】でパーティ全員のMPを回復してくれるアシストタイプに。
MPの回復量は完全に【ドラキー】の上位互換。

ヒーローズ2

【クレティア】編で登場。
やはり前作同様【ふしぎなおどり】でMPを奪うだけでなく今回はルカナンを唱えて守備力を下げるといったサポート系特化モンスターとなった。
兎に角うざいことに変わりないのでさっさと倒してしまおう。特にルカナン食らってから【ブラウニー】に痛恨の一撃をされた日には目も当てられない。
仲間にするとラッキーダンスを踊り敵からゴールドを入手しやすくなるタイプに変わった。
3時代の金持だった頃の名残りだろうか。

ビルダーズ2

【ゴロゴロ島】の最下層エリアにのみ出現。
【じんめんじゅ】と同様に不思議な踊りで満腹度を低下させてくるが、ただそれだけといった感じ。効果範囲も広くない。
好戦的でもないので面倒なら無視してもよし。
 
落とすアイテムは【わた】

モンパレ

チュートリアルで必ず仲間になるモンスターで、物質系のFランク。初期とくぎは不思議な踊り。
DQ7の性能が反映されたのか、みかわし率は作中でも上位を誇る6.00、加えて素早さもかなり高い。
それ以外の能力はかしこさ以外イマイチだがマインド無効の耐性持ちで何よりも軽量なので、後方支援などに徹させてやれば意外と高性能なモンスターだった。
初めに仲間にするモンスターだからといって、侮ってはいけないのだ。
上位種のおどる宝石よりよっぽど有能なのは間違いないだろう。

どこパレ

物質系Dランク。本作ではDが最低ランクなので、ブラウザ版と実質同じようなものである。
立ち位置も変わらず、最初にニクをあげて仲間になるモンスターである。
こちらではブラウザ版では高かったすばやさがさらに極端な伸びを見せ、ランクアップさせて盗賊などの職業補正をかけてやれば2000超えを叩き出す。
この素早さと6.00のみかわし率で敵の攻撃を躱しまくる「みかわし壁」になれるばかりか、すばやさ依存の攻撃とくぎである【星降りのサンバ】【天地崩壊】でアタッカーもこなすようになりかなり強力なモンスターになった。
したっぱの洞窟(ゴールドを使用するガチャ)でその気になれば何体でもスカウト可能なのも長所。
低ランク限定マルチバトルやウェイト制限のあるバトルスタジアムでは、かなり注目度が高かったモンスター。

ライバルズ

ベーシックカードとして初期より実装。共通ユニットのレア。

2/1/2 物質系
召喚時:カードを1枚引く

ユニットとしての性能は低いが、ハンドアドバンテージを失わず壁となるユニットがついてくると考えればそう悪い性能でもない。
デッキ圧縮や魔剣士の生け贄によく使われていた。
 
ドラクエライバルズエース以後に実装されたソロバトルアドベンチャーでも、キーカードとなるテンションスキル変更系のカードをドローするためのデッキ圧縮カードとして投入された他、CPUでも問題なく運用できる効果であるためオートに任せて低コストユニットを詰め込んだデッキで稼ぎを行う際に重宝された。
低いスタッツをスキルパネルで底上げできる事もソロバトルアドベンチャーでは追い風となっていた。

ウォーク

メインストーリー1章10話のボスの取り巻きとして登場。後に2章4話~2章7話などでザコ敵としても出現する。
ボスのときはボミオスしか唱えないが、ザコはマホトーンとマヌーサも唱える。
こころの色は青でコストは21。グレードSでマヌーサを覚える。

タクト

物質系のDランク、ぼうがいタイプで登場。
使用とくぎは【マヌーサ】/【マホトム】

備考

恐らくかつて一世を風靡した同名のおもちゃが元ネタ。
因みに【チュンソフト】のSFCソフト『弟切草』にも、玩具の笑い袋が小道具として登場している。

余談

FC版DQ3までは色違いの下位種は武器や盾を持っていなかったり、左右が反転されているなど、「色違いになるとデザインが変化する」魔物は珍しくなかった。これらは、画面の描写力の制限のために行われていた意味合いが大きい。
わらいぶくろ/おどるほうせきもこの時期に登場し、宝石の有無という違いがある。
しかし、DQ4以降(リメイク版DQ1・2を除いて)からしばらくは「色違いは同じデザイン」に修正され、この傾向はしばらく踏襲されることとなる。
そのため、この時期に初登場したモンスターは後続の作品に再登場するときに上位種に合わせる形でデザインが変更されたものが多い。
そんな中で、このわらいぶくろは、【おどるほうせき】と同じグラフィックに修正されずに現在も宝石のないデザインを通している。
この傾向が顕著に表れたのが初登場作品のリメイク版DQ3であり、他の下位種(【シャーマン】【トロル】)のデザインがすべて変更されたのに対し、笑い袋だけがオリジナルのデザインを保つ唯一の存在となった。
まぁ、宝石のモンスターではない「わらいぶくろ」が、宝石を背負うのはおかしいということだと思われるが。
 
なお、「色違いは同じデザイン」という伝統は唯一の例外であるわらいぶくろを除いて10年以上も踏襲されることとなったが、DQ5がPS2でリメイクされるにあたってついに撤廃され、「色違いになるとグラフィックが変わる魔物」はわらいぶくろ系統が唯一無二ではなくなっている。
長い年月を経てDQ10で再登場した【よろいのきし】なども、デザイン変更の憂き目を避けることができ、初登場時のデザインを通している初期モンスターと言える。