【オルテガ】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:10:59

概要

【ドラゴンクエストIII そして伝説へ…】に登場する重要キャラクター。
CDシアターでの声優は戸谷公次。ライバルズエースの声優は東地宏樹(ダイ大の【ロン・ベルク】役も担当)。ライブスペクタクルツアーでの演者は柳瀬大輔。
英語版での名前は全機種共通でOrtega。なお後述するムオルの村での愛称「ポカパマズ」はNES版ではPapagatero、GBC版ではPokapa、スマホ版ではPeredvizhnik。
ちなみにオルテガ(Ortega)はスペイン語圏の一般的な "姓" である。
もしかすると、主人公の一族の姓はオルテガだったりするのだろうか?
 
アニメ【ドラゴンクエスト~勇者アベル伝説~】にも同名のキャラが登場する。
なお、少年ヤンガスにはFC版DQ3のオルテガと同デザインの【オルテカ】というモンスターが登場するが、彼との関連は不明。

DQ3

【主人公】父親にあたる人物で自らも【勇者】の一人。
主人公が赤ん坊のころ、主人公と同じように魔王討伐の旅に出ている。
主人公が旅をするときには必要だった【まほうのかぎ】【さいごのかぎ】といったアイテムを持たずに世界中を旅し、さらには【にじのしずく】も取らずに【魔の島】を渡り【ゾーマの城】にたどり着いていたことから【4コママンガ劇場】には「泳いで渡った」というネタも掲載されていた(4コマクラブ傑作集1巻P23)が、実はその通りであった(後述)。

来歴

アリアハン一の勇者であり、勇者ロトの父。
魔王【バラモス】を討伐せんと【アリアハン】から【ネクロゴンド】付近の火山まで到達するも、魔物と対戦中に火口に落下。それをもってアリアハンには【死亡】と伝えられた。
勇者達は旅の途中で従者だったという【ホビット】と出会えるほか、【ムオル】では「ポカパマズ」という名前で呼ばれており、息子(娘)である勇者がポカパマズと間違えられるというシーンがあるなど、父親の足跡を辿りながら旅を続けていくことになる。
なお【サマンオサ】には同じく勇者と呼ばれる【サイモン】という人物がいる。ゲーム中ではオルテガとの関係は語られないが、下記の関連書籍ではいずれも友人だったことになっている。
 
しかし、オルテガは実のところ、下の世界【アレフガルド】に落ちており、大火傷をして記憶も失っていたが生き延びていた。
そして、傷を癒した後に【ゾーマ】という新たな魔王の存在を知り、その居城に侵入。
なんと、虹の橋をかけるという謎解きをしないまま泳いで魔の島に渡ったのだという。コイツ、脳筋じゃあるまいか。もしゾーマに会うことができたら「アレフガルドの御危機を聞き、リムルダールより泳いで参った!」といいそうである。
だがそこで手下の【キングヒドラ】と一騎打ちになり、敗北する。
その戦いの様子は追いついてきた勇者一行に目撃されていたが、戦いに必死なオルテガはそれに気付かず、また敗北した際に目をやられてしまい、我が子に看取られていることを知らぬまま、故郷の家族への言伝をして息絶えた。
 
そんな父の勇姿はなんと【カンダタ】スタイル(裸マント)。加えて得物は斧である。
「覆面マント」+「ビキニパンツ」という出で立ちであるため「覆面パンツ」や「パンツマスク」とも呼ばれる。
泳いでゾーマの城へ向かったという逸話に妙な説得力を持たせているが、これでは蛮族の類にしか見えない。
後述の【ファミコン神拳 奥義大全書】などの書籍に掲載された漫画や挿絵では服を着ており、海外版(NES版)やリメイク版では描き直されているのだが、未だにこう呼ばれていることから、当時のインパクトがいかに凄まじかったかわかる。
ちなみに、フィールド上のグラフィックは【あらくれ】である。容量が少なかったFC時代の犠牲者であるとも言えるだろう。
使い回すにしても【カンダタこぶん】のように【兵士】のグラフィックで【さまようよろい】の色違いにしてくれたら格好良かったのに……。
まあさまようよろいが泳げるとも考えにくいが。
 
スタッフの間でもネタとして認知されているようで、近年ではこのカンダタスタイルの姿を踏襲した子孫も登場している。
【MP】が少ないのに【バギクロス】【ライデイン】を使って【ベホマ】を使えずに息切れしたりと、いろいろな意味で伝説である。
 
ちなみに、GBC版での内部データにあるオルテガのグラフィックはなんと【スライム】である。
オルテガに限らず【ダミーデータ】には全てスライムのグラフィックが当てられているためだが、彼だけは特別にFC版の名残で裸マントのグラフィックを当てておいても良かったような……。
 
GBC版の【キメラバグ】を用いるとオルテガ(のグラフィックのキャラ)を仲間にすることができる。
職業は何と「勇者ロト」。
また本来は作れない「オルテガ」という名前のキャラもキメラバグを利用すれば命名できる。
詳しくはそちらの項目を参照。

FC版・キングヒドラ戦の考察

FC版ではイベント時に【格闘場】と同様の戦闘シーンに切り替わり、実際に対戦が行われる。
結論から言うとこの戦闘でオルテガが勝利することはあり得ない(後述)のだが、内部データにはご丁寧にオルテガが勝ったときのための

「かつには かったが どうやら さいごのちからを つかいはたしたらしい……。」

という専用台詞が用意されている。
 
理論上でオルテガがキングヒドラに勝つためには、次の条件をすべて満たす必要がある。

  1. オルテガがベホマ以外の呪文を一切使わない
  2. オルテガの打撃攻撃のダメージ乱数が都合のいい数値に高止まりしつづける
  3. キングヒドラの攻撃が「ほのお」のみ
  4. キングヒドラの自動回復(100前後)が、常に最低値付近で回復する

オルテガの与ダメージは最大121で、キングヒドラの自動回復は最低90なので、1ターンで蓄積されるダメージは最大でも31。
オルテガは【痛恨の一撃】が出せないため、仮にキングヒドラの初期HPが最低値の413だったとしても、キングヒドラを倒すには単純に10回くらい(31蓄積×10+最後に大ダメージ)高い乱数の攻撃が連続する必要がある。
二回行動のキングヒドラに【ラリホー】しても、自動回復を打ち破るターン数は稼げないので、ひたすら通常攻撃を繰り返すしかない。
だが、ベホマやラリホーを使うたびにキングヒドラに100程度のHPを回復される(1回につき3~4ターン伸びる)。
キングヒドラの二回攻撃も受け止め続けるのでどこかで回復は必須だが、オルテガのMPは27(ベホマ3回分)しかない。
さらに、自動戦闘という点を考慮すると、普通に戦ってオルテガが勝つ可能性はまずないだろう。

理論上のスペックだけで考えた場合であれば、キングヒドラが通常攻撃をいっさい行わず、炎を連発したのなら、オルテガにも勝機が見えてくる。
モンスターが受ける炎の最低ダメージは10(この戦闘ではオルテガもモンスター扱い)なので、これが2回で20。
戦闘開始から終了まで全ての数値がオルテガに最大限都合のいい乱数であれば、最大HP400のオルテガがベホマを使わずにキングヒドラを倒すことも、理論上可能ではある。
しかし、実機でオルテガとキングヒドラが上記の通りに動いてくれることはありえないので、実現するには【チート】でキングヒドラを弱くするしかない。
通常戦闘であれば、メッセージ速度を最遅にすることで戦闘中に乱数を変えることが可能なのだが、オルテガVSキングヒドラは全てが自動戦闘なので、戦闘に入った瞬間の乱数により戦闘結果が決まってしまう。
FC版の乱数パターンは16777216通り(2^24通り)あり、さらに戦闘用乱数(0~15)も影響するので、268435456通り(2^28通り)もの戦闘パターンが存在するが、残念ながらオルテガが勝つパターンは1通りも存在しない。
実機では何度やり直してもオルテガに勝たせることができないのである。
 
ちなみに、この「モンスターとしてのオルテガ」の能力は次のとおり。

最大HP400
最大MP27
攻撃力230
守備力220
素早さ100

二戦目のカンダタ(HP400)並みにタフで、バラモス(攻撃力220)以上の攻撃力を誇り、【ガメゴンロード】(守備力200)以上に堅く、【ミミック】(素早さ100)並みに俊敏というかなりの強さである。
このパラメータはキングヒドラに対し「良い勝負をしつつも負ける」ように作られたと思われ、炎耐性が無い。
また、実は冷気に完全耐性を持っている。
これがどういうことかというと、ゾーマは冷気攻撃を多用するのでゾーマの攻撃の大半を無力化してしまえるのだ。
(ただし、ヒャド系呪文と違って吹雪は無耐性の場合でも半分にしか軽減できない。)
とはいえ、オルテガの攻撃力では【ひかりのたま】使用後でもゾーマの自動回復を上回るダメージを与えられないので、結局のところ単騎での勝ち目はない。
 
最大MPの低さはキングヒドラにたどり着くまでに単身で戦い抜いたことによる消耗でMPが底をついたという表現なのかもしれない。
惜しむべくは彼が単身でゾーマの城へ乗り込んでしまったことだろう。バックサポートのできる仲間がいれば違う結末になっていたことは想像に難くない。
まあ、彼の無茶な行軍に付いて行ける体力の持ち主が他にいるとも思えないが。主人公ですら、魔の島へは泳いで渡れず律儀に橋をかけて渡っているし。裸マントおそるべし。

NES版

海外のNES版"DRAGON WARRIOR III"では容量が増加したため空きができた結果、オルテガの専用グラフィックが入っている。
こちらは裸マントとは違い、鎧を着込んだ【パパス】のような姿(色は青系)。武器は剣。
 
OPには空を飛ぶ緑のドラゴンと火口で戦うデモシーンが作られた。
後述のリメイク版とは異なり終盤まで劣勢で、主に盾でドラゴンの放射熱線を防いで闘っており、最後に一瞬の隙をつきドラゴンの翼を斬り裂くと同時に腹に刺突を決め勝利するも、最期の力を振り絞ったドラゴンに道連れにされ、火口へと落下してしまった。
この際には加工音声での悲鳴が轟き、リメイク版のそれと違いより死亡したように見える描写となっている。因みにこの音声はNES版DW3のタイトル画面やDQ5のモブなどを担当していたデザインスタッフによる発声をデータ化したものらしい。
また、キングヒドラ戦の後には専用のBGM(【戦闘のテーマ】のアレンジ)が流れるようになった。

リメイク版

裸マントともNES版の戦士とも違う、髭の似合うダンディな勇者になった。
ただし、武器はFC版の姿を引き継いだのか斧となっており、防具は盾と服を装備。短パンを穿いているのかズボンを穿いていないのかは不明だが生足を露出しており、スカートを穿いているように見える。滞在した各地に残された物から考えるに、【かわのこしまき】を巻いているのだろうか。
FC版DQ3発売当時の【ファミコン神拳 奥義大全書】に載っていたストーリー解説の漫画や【知られざる伝説】の挿絵ではこの格好だったので、初期設定が長い年月を経て日の目を見ることができたようである。
一人称は「オレ」。
 
SFC版とGBC版のみ、OPで彼の冒険の様子が描かれた後、NES版のように火口で戦うムービーが作られた。
このムービーがSFC版ながらかなり迫力があるので、一見の価値あり。限られたグラフィックのGBC版でもちゃんと再現されている。
NES版と違い相手はガーゴイル型の魔物。しかしNES版のドラゴンともども、このモンスターは本編中に登場しないオリジナルのモンスターとなっており、戦う機会は無い。
また、同じくSFC・GBC版のみ【回想】という、オルテガの悲劇をテーマとした専用BGMも追加された。
 
キングヒドラとの戦いではフィールド上の立ち絵を使ったものではあるが、やはりムービー仕立てになっている。
バギクロスやライデインに貴重なMPを割いてしまってベホマが使えなくなるのは相変わらずだが(ちなみにラリホーは使わなくなった)、オルテガはキングヒドラの火炎の息でやたらと大きいダメージを受ける。本作には弱点でダメージが増える仕様など無いのだが…。ダメージ値がちょっとテキトー過ぎではなかろうか。
ちなみに、FC版の戦いにしようと思ったのかモンスターとしてのデータも入っている。こちらは相変わらずの黒カンダタスタイル。
 
また、ムオルでは形見ともいえる【オルテガのかぶと】をもらえるイベントが作られている。
勇者の専用装備に頭部防具は無かったので、後の【ロトのかぶと】かもしれないと妄想するのも一興。現在では公式での見解もそのようである。
 
また、クリア後の【しんりゅう】を一定ターン以内に倒すと、オルテガを生き返らせることも可能になった。
生き返らせた後、オルテガに話しかけると一人称が「私」に変化している。旅の中で【性格】が変わったのだろうか。
叶えられる願いの中に【エッチなほん】入手があるのに目を瞑れば、勇者ロトの父親にふさわしい扱いといえるだろう。
ただし、他の願いとは違いゲーム的にはメリットはない。そのため、他の願いを優先させて死にっぱなしにするプレイヤーも多いことだろう。
ちなみに生き返らせても、アリアハン住民以外の人々のセリフは変化しない。【ポポタ】の母親も【ホビットのほこら】のホビットも彼が生き返ったことを知らないまま。
さらに【パーティ】【へんげのつえ】で魔物に変身した状態で話しかけてもセリフは変化しない。その上、主人公が死んでいる状態で話しかけても、主人公をパーティから外している場合と同じメッセージしか出ない。
 
なお「キングヒドラ戦を見た後そのままセーブせずゾーマを倒せばオルテガvsキングヒドラ戦発生前の状況を保ったまま隠しダンジョン出現条件を満たせ、そこで神竜に生き返らせてもらうと、アリアハンの自宅とゾーマの城の2か所に存在するようになるのでは?」と思ったプレイヤーもいると思うが、実際はオルテガを生き返らせた時点でキングヒドラ戦のイベントは発生しなくなる。
スタッフがその程度の矛盾の発生を見逃すわけもないが、デマとしてそういう話が流れ、攻略サイトに堂々と書かれていたこともあった。
 
パーティキャラに付けられない13の名前の1つでもある。
異名の「ポカパマズ」も5文字なので、付けることは出来ない。
「父親の名を受け継ぐ」ということは不可能なのである。
 
なお、彼を教会で蘇生できない理由付けとしてが「火山に落ちて灰になってしまったから」という趣旨の台詞を言うようになったが、上述のキングヒドラ戦後の「灰になっていない」状態でも結局蘇生できないし、【ブレナン】を蘇生できない矛盾が解消されていないので片手落ちになっている。
なんとか理由付けをするとすれば、オルテガはなぜか死体が残らずに消滅する為、その時点で実は幽霊だったとも解釈できる。
ブレナンはそれこそ火刑など原形を留めなくなる方法で殺されたのかもしれない。
仮に教会で死者を蘇生できることが周知されているのだとすれば処刑においてもその対策が取られていると考えるのが自然である。

ゲームブック版

主人公に似た戦士の姿であり、下巻では剣でキングヒドラと戦うイラストが載っている。
原作と同じくゾーマの城で出会い、キングヒドラを倒した後、勇者たちの目の前で倒れる。
多くの場合、彼は「頼むぞ」とだけ声を発して息絶え、原作同様に息子には気づかずに終わる。
しかしここでゾーマの城の地図とガイアの剣・ガイアの盾・ガイアの兜を全て持っているとオルテガは息子に気づき、会話の後、最後のガイア装備である【ガイアの鎧】を託して息絶える。
ガイア装備は【エンディング】【上の世界】に帰るためのキーアイテムの一つとなっている。

小説版

フルネームは「モルドム・ディアルティス・オルテガ」。息子アレルの旅立ちの10年前の時点で32歳。
アリアハンの軍船を率いる将の1人であり、蛮族の反乱を何度も鎮圧した伝説的人物とされている。
 
カンダタと戦ったことがあり、彼が勇者に父親の面影を見たことが心を入れ替えるきっかけとなった。
アレフガルドでは【ゾーマ八魔将】の半数を一人で倒すも、ゾーマの配下【チコ】(主人公パーティの魔法使い・リザの姉)との戦闘で致命傷を負い死亡する。死に際にアレルと再会を果たし、妻への遺言を託すが、自分が地上世界に帰れないことは知らなかった。
ちなみにチコと戦っていたのはゾーマ城ではなく魔の島の対岸。
このとき【おうじゃのけん】【ゆうしゃのたて】、にじのしずくを所有。これらは全てアレルに託された。
遺体はリムルダール西の岬、ゾーマの島が見える高台に埋葬された。
余談だが挿絵には髭は見られない。旅の中でもきちんと剃っていたのだろう。
 
ハードカバー版のあとがきで、作者は「彼はゲームではちょっとだけ登場し、あっさり死ぬ。だが、彼をキチンと引き立たせなければ小説3の成功はないと思った」と語っている。
……が、小説でもやっぱり「終盤にちょっとだけ登場し、あっさり死ぬ」という扱いは変わらない。
それどころか、寧ろ彼がオリジナルキャラクターであるチコの引き立て役にされている始末である。もしやそういう意味で引き立てたのだろうか。

CDシアター

SFC版のオープニングデモを先取りしたかのような形で登場する。
ネクロゴンドの火山にてバラモス率いるドラゴン達を1人で倒すものの、【ガイアのつるぎ】を託されたサイモンと合流出来なかったばかりにバラモスの姿を見ることも叶わず、バラモスの魔力で火口に落とされてしまう。
このCDシアター版ではサイモンと親友であり、合流して共にバラモスを討つつもりでいた。
 
その後はアレフガルドにて【マイラ】周辺の魔物を退治し、【ジパング】の鍛冶屋サスケに2つの金と青の鉱石を手渡し、剣と鎧の作成を依頼。
金の鉱石は剣となり『王者の剣』と名付けて鎧が出来るのを待たず再び旅立つ(なお、もう一方の青の鉱石は鎧となって『光の鎧』と名づけられ、アレルの手に渡ることとなる)。
なお、この鉱石の名前が明かされることは無かった。
 
そして魔の島を隔てる荒波を泳いで渡り、原作どおりキングヒドラと戦うが相討ちという形に。
賢者ライドのベホマすら受け付けない程の瀕死の重傷の中、駆けつけた息子アレルの腕の中「王者の剣をアリアハンのアレルに渡して欲しい」「平和な世に出来なかった父を許してくれ」という遺言を遺し、息を引き取る。
目と耳が潰されていたため、アレルがどんなに自分がその息子だと訴えても彼に届くことは無かった。
 
王者の剣は遺言どおりアレルに受け継がれ、父の死を嘆き悲しむその姿を嘲笑するバラモスゾンビを一撃で斬り捨て、ゾーマとの最終決戦への大きな足がかりとなる。

DQ7(漫画版)

【キーファ】の三番目の転生先であるアリアハン編で名前のみ登場。
この世界のキーファの子供が生まれる日、キーファはオルテガという名前の馬に蹴られ大怪我を負ってしまう。
キーファは馬のオルテガのように力強くなれるという思いから、自分の子供にオルテガと名付け、直後意識を失いそのまま亡くなってしまう。
このキーファの息子のオルテガが、ロトの称号を最初に得た青年の父親となるとされている。
 
その後、転生中のキーファが【カダル】と出会った時に、オルテガは全ての父だと聞かされている。
だが、キーファはオルテガのことを馬の名前でしか知らないため、偉大な人物だと言われてもピンときていなかった。
 
なお、本物のオルテガの父親はオルテガが生まれた日に死ぬどころか、孫が立派に成長し魔王討伐を果たす姿を生きて見届けている。
あくまで実際の歴史ではないということか。

DQ10オンライン

イベント【大魔王ゾーマへの挑戦】において、ゾーマの城の途中で倒れているが、パンツマスク姿での登場。
詳しくはこちらを参照。

DQ11(3DS版)・DQ11S

【冒険の書の世界】のクエスト【結婚の行方】で名前だけ登場する。

DQMJ3・DQMJ3P

さすがに彼本人は出ていないが【カンダタセブン】の乗組員の中に彼そっくりのパンツマスクが紛れ込んでいる。
プロフェッショナル版ではカンダタも復活しており、【ペイント配合】でマスク部分を黒くすることで彼っぽくすることもできる。

バトルロードビクトリー

とどめの一撃【宿王誕生】でもオルテガが出てくるが、その時の姿はFC版DQ3の覆面パンツ姿である。
なお、この登場シーンは原作のキングヒドラに敗北した直後と思われるのだが「オルテガの亡骸を前に泣き崩れる主人公に対し、ナインが空気を読まず宿屋の呼び込みに現れ、それに主人公が振り返ったところでなぜかオルテガが目を覚ましたように息を吹き返す
という、いろんな意味で感動シーンぶち壊しな代物であった。
この後、彼は息子と共に仲良く【リッカの宿屋】に駆け込んでいった。

ライバルズエース

第2弾カードパックのレジェンドレアカードとして登場。CVは東地宏樹。
覆面ではなく、3のリメイク版を踏襲した姿。髪型は息子と同じになっている。

3/3/3 冒険者 貫通
死亡時:自分のデッキから冒険者カードを1枚引き、そのカードのコスト-1

戦士にはファーリス王子などの汎用性が高い冒険者がそれなりに多く、無難に強力な効果。
自身も冒険者であるため、息子との相性は抜群である。
 
ただ、死亡時には「平和な世に できなかった この父を ゆるしてくれ・・・」というメッセージウィンドウが毎回出るので胸が痛い

星ドラ

常設イベントの一つ「ルビスの光に導かれ」の内、DQ3のキングヒドラ戦で登場。このダンジョンに限り助っ人の代わりに連れて行ける事ができる。
容姿はリメイク版準拠の黒服だが、黒のズボンとサンダルを履き剣を装備している。ライデインとバギクロスを使うためか【魔法戦士】のステータスが流用されている。
体中に傷痕が所々残っているが、記憶喪失については言及されていない。戦闘前の会話文から、主人公達が我が子とは別人だと知っているかのような描写がある。
戦闘終了後、血を吐いて倒れてしまう。実はキングヒドラに何度も挑んだが敗北し続けていたため、既に体力の限界だったらしい。目も耳も潰れる中、我が子への「平和にできなかった父を許してくれ」という遺言を託して息絶えた。

アベル伝説

【アベル】の父親として登場。演じるのは掛川裕彦(29話)→内海賢二(31,37話)。ただし、29話はかけ声のみでセリフは全くない。
アベルには狩りに出かけたまま行方不明になったと伝えられていたが、実はアベルの幼少時に【青き珠の神殿】を探すために旅立ち【エスターク】に乗り込んでいたことが、後に【パブロ】?神父によって明らかにされた。
 
作中に登場時は【ジキド】の呪いの兜に操られており、ジキドは彼を利用してアベル一行を襲撃させる。ただしこの時点ではジキドは彼がアベルの父だとは知らなかった。
ゲームに準じたのか定かではないが、初登場では呪いの兜にビキニパンツ一丁で登場し、視聴者を驚かせた。これでもパンツマスクには違いないが。
ただしこの場面、魔王軍に捕らわれた人間の戦士同士を呪いの兜で操り戦わせるコロシアムであり、別に不自然な演出ではない。
 
【ドラゴンライダー】軍団のリーダーとして【ザナック】の手で蘇った直後のアベルを襲撃する。アベル襲撃時は胸当てやマントなど身に着け、戦士らしい姿になっている。
その際、次々とアベルの仲間達を手にかけ、眼光だけで【デイジィ】をすくみ上がらせるほどの殺気を放った。
アベルをも圧倒するものの、ザナックの【バシルーラ】によって遠くに送り返されてしまう。
この時バシルーラで飛ばさなければ「良くて相討ち、悪ければ討ち死に」と言われていた。
 
そして、【アリアハン】へ戻ったアベル達の元に今度はジキド本人に率いられて再び襲いかかることになる。
右肩には幼いころのアベルをから守った時の傷跡があり、パブロがそれを見たこときっかけに正体を見破られ、アベルが【青き珠】?のチカラで呪いの兜を割ったことで正気を取り戻す。
素顔は短髪で髭の似合うダンディな親父である。
 
だが、息子との再会もつかの間ジキドから攻撃を受け、オルテガはアベルを守るため一人ジキドと対決。敵の攻撃で身体を貫かれ剣を落とすも、隠し持っていた斧でジキドの右腕を切り落とし、退散させた。
が、負った傷は深く、アベルの腕の中で「青き珠の神殿は天空にあるので【ラーミア】に乗れ」との言葉を伝え、息を引き取った。
その後竜神湖のほとりに、アベルの手によって墓が建てられた。
 
この時の戦いで追い詰められたのがきっかけで、アベルは青き珠のチカラを(海の上を地上と同じように走り回れるほどに)自在に使いこなせるようになった。アベルは後に「父さんが力の使い方を教えてくれたんだ」と述懐している。
 
その後、青き珠の神殿の試練としてアベルの前に母(CV:寺瀬めぐみ)とともに姿を現すが、それはモンスターが化けた偽物であった。

ロトの紋章

DQ3から100年以上経っているのでさすがに登場はしないが、彼が使っていたという【オルテガの剣】が残されている。
息子ほどではないが、彼の名も後世に残っているようだ。
その剣は【イズナ】によって【鬼刃ムラサメ】へと打ち直されている。

ロトの紋章 ~紋章を継ぐ者達へ~

過去の回想シーンで、本作に関わる人物として登場。さすがにパンツマスクではない。
バラモスを倒す旅の途中で【クインゾルマ】に遭遇し、仲間の【賢者】(後の【カダル】の師匠)と共に戦い、なんとか【バハラタ】近郊に封印した。
本作では無精髭で描かれている。

蒼天のソウラ

4巻でガイアの剣を生成したソウラユルールがそれぞれが書籍として読んだDQ3の話を始める中で、名前と姿が言及された。
ソウラはFC版の「そのへんのゴロツキのカッコ」で、ユルールはSFC版の「精悍な髭の戦士」との事で、【アストルティア】に伝承されるDQ3の物語にはいくつかのバージョン違いがあるようだ。
第36回WEB版写真企画でユウヤを見つけた時にユルールはSFC版の話ができると興奮しており、ユルールは根っからのSFC版派の様子。
http://vjump.shueisha.co.jp/push/dqx_soutenn/keka_36.html