【ガナン帝国】

Last-modified: 2023-12-11 (月) 07:27:55

DQ9

【暗黒皇帝ガナサダイ】が率いる国家。典型的な「悪の帝国」として描写される。
【エルギオス】の天使の力を利用し、【闇竜バルボロス】を配下に加え、武力による世界征服を目指していた。
別名、魔帝国ガナン。
英語版での国名はGittish Empireであり、「ろくでなし」といった意味の"git"を"British Empire"(大英帝国)とかけている。また、三将軍が纏めて"Triumgorate"と、古代ローマの三頭政治"Triumvirate"に「流血の戦い」を意味した"gore"を混ぜた名で呼ばれている。
 
ガナンの由来はパレスチナ地方の古称「カナン」だろうか。
旧約聖書で、神がイスラエルに与えたという約束の地であり「乳と蜜の流れる地」とされ、【ナザム村】=ナザレだとすれば関連性が示唆される形になっている。
 
前身は【ベクセリア】周辺に栄えたガナン王国で、賢明な王とされる【ガンベクセン】の統治が行き届いた、平和な王国だった。
ガンベクセンの死後は王城【ガナン帝国城】を遥か東、現在の【ガナン帝国領】に移し、王国から帝国に名を改め、世界征服への道を歩み始めたという。
こうした歴史は、ベクセリアの考古学者【ルーフィン】の手によって明らかになる。
世界征服のためにあらゆる非道を行っていたようだが、そうした帝国の状況を憂う者は内部にも存在したようである。
エルギオスを助けに来た【ラテーナ】を招き入れた人物の亡霊が居り、「あれが人としてできた最後のこと」と言っている。
帝国の非人道的な行いや、エルギオスの手によって魔物の帝国として蘇ったことも踏まえて、非常に重い台詞である。
だが、この亡霊がラテーナ達を招き入れたことにより、捕らえていたエルギオスの力が解放された。
この事件により、ガナン帝国は炎に焼かれて滅び、領土は一夜にして無人の荒野と化してしまったのである。
 
それから300年後、エルギオスの手によって現代に復活。再び各地に侵攻を始めた。
完全に魔物の帝国になっており、雑魚モンスターの中には、ガナン帝国によって雇われた者、元帝国の兵士、果てはガナン帝国の秘密兵器だったと明言されているものも居る。
例えばDQ8出身の【クローハンズ】は雇われ者の暗殺者を勤め、DQ6出身の【てっこうまじん】は鎧に宿ったガナン帝国の兵士の魂、【ボーンスパイダ】は帝国の秘密兵器であり、【病魔パンデルム】はガンベクセンを封印する為に生み出された魔物である。
他には【ナイトリッチ】【ゾンビナイト】【ドミールの里】を襲う尖兵として登場したり、牢獄で【キラーアーマー】が番兵をしていたりしたこともある。
また、魔物化しているためか兵士達には天使の姿が見えるため、天使を捕縛し、繭のようなもので動けなくして天使の力を奪って利用するなどの行為も行っている。
このように完全に悪の帝国なのだが、【ギュメイ将軍】や閉ざされた牢獄にいる元兵士の亡霊など、少数ながら良識的な人物もいる。