【ゲレゲレ】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:25:39

概要

DQ5の幼年時代のイベントで【ベビーパンサー】が仲間になるときに、【ビアンカ】が名前の候補として4番目(リメイク番では6つ目)にあげる名前として初登場。
後発作品でも【キラーパンサー】の名前として登場することが多い。
 
本来、仲間モンスターの項目名としては1匹目の名前を採用ということになっているが、後発作品で仲間になるキラーパンサーと名前を統一させわかりやすくするため、当wikiではDQ5で仲間になるベビーパンサーおよびキラーパンサーの解説を本頁で扱う。
一応、SFC版のデータ上では【ボロンゴ】が1匹目の名前で、ゲレゲレは4匹目の名前となっている。後述する名称に関する問題も参照。
DQ8で登場したキラーパンサーの【スカウトモンスター】の名前もゲレゲレである。

DQ5

パーティメンバー:DQ5
【主人公】【ビアンカ】―【ゲレゲレ】―【フローラ】【男の子】【女の子】【ヘンリー】【サンチョ】【ピピン】(―【デボラ】

幼年期はベビーパンサー、青年期はキラーパンサーとして仲間になる。
戦闘で倒して仲間にする他のモンスターと異なり、SFC版ではイベントで仲間になる唯一の仲間モンスター。
逆に普通のベビーパンサーとキラーパンサーは絶対に仲間にはならないので注意。

仲間になったときの名前

ビアンカが挙げる候補の中から名前を選択する。
このとき一度に選択肢として出すのではなく、1つ1つ順番にきいてくるため、どれも気に入らずに「いいえ」を選び続けていると「もう!ちゃんとえらんでよ!」と言われる。
これはドラクエシリーズの主人公が(店での売買などのやり取り以外では)頑なに【はい/いいえ】しか喋らないため。
会話の中でこれ以外の選択肢が登場したのは次作DQ6が初である。
口頭で伝えているのであろうビアンカにとっては「思いつく限りの候補を出したのにどれも却下された」からそう言いたくなるのも無理はない。
なお、上述のDQ6における選択肢リストも、あくまでも「主人公が思いついた選択肢」という形であり、ビアンカが何も言わないまま機械的に名前候補の一覧が出るのはあまりに不自然だろう。
というわけでリメイク版でもこのシステムは変わらなかった。
それどころか、選択肢が4種から10種に激増したため、すべての選択肢を確認しようとするとお互いにかなり煩わしい。
「いっそ任意入力させてほしい……」なんて思ってしまうところだが、シナリオ上、ここは「ビアンカが候補を出して主人公が選ぶ」というプロセスが重要なのだ。 
なお最初に「ねえ…… ボロンゴって どうかしら?」と聞いてくるため、これにあっさり「はい」と答えて名前がボロンゴになったケースもあるだろう。
 
名付けたのがビアンカであるせいか、ふくろの名前を変更することさえ可能な【モンスターじいさん】に頼んでも名前変更は拒否される。
名前候補は以下の通り。「リンクス」は山猫を意味する英語だが、それ以外にはわりとありそうな名前から擬音みたいな名前、果ては2chのAAギコ猫がモデルではないかと思うようなものまで色々。
ベビーパンサー時に名付けた名前はキラーパンサーになっても引き継ぐので、ちょっとは考えた方がいいだろう。
英語版だと、DQ8が本作より先に発売されているため、そちらのファンが懐かしく思うであろうBaumrenが候補の一つとなっている。

1番目2番目3番目4番目5番目6番目7番目8番目9番目10番目
SFC版ボロンゴプックルチロルゲレゲレ-
リメイク版ボロンゴプックルアンドレチロルリンクスゲレゲレモモソロビビンバギコギコ

能力(幼年時代)

ステータス

 Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP経験値
初期22418979440250
最大207169331945120031280

SFC版では上限Lvは99。ただしパラメータ成長はLv20で停止し、Lv 99までの必要経験値も通常よりはるかに低い。

覚える呪文・特技

習得Lv覚える特技
-なし

※幼年期は特技を習得できない。

耐性

無効マホトーン、マホトラ
強耐性(なし)
弱耐性ラリホー、マヌーサ
無耐性メラ、ギラ・炎、イオ、ヒャド・吹雪、バギ、デイン、ザキ・麻痺、メダパニ、ルカニ、メガンテ・体当たり、毒、休み

解説

種族はベビーパンサー。
ビアンカと二人で引き取ったはずがなぜか主人公がサンタローズに連れて帰ることになる。
この点についてはリメイク版で「ビアンカの母親が猫アレルギーのため」という理由付けがなされた。
リメイク版では当初同行型NPCとして加入し、町を出た最初の戦闘の1ターン目に正式な【仲間モンスター】に変化するようになっている。
これはオープニングでパパスが助けにきたときと同じ処理。
 
Lv20までしか成長せず、特技を覚えることもないため直接攻撃で戦うことになる。
また、Lv20まで上げても自力ではかしこさが20には届かず、完全に命令通りに行動させるには【かしこさのたね】が必要。
【氷の館】に1個落ちているが、これを使ったところでかなりレベルを上げない限り20には届かない。
残りは【グリーンワーム】からドロップするしかないのだが……ベビーパンサー加入以降のエリアではごく一部を除けばグリーンワームに会えなくなる上、こいつにいくら種を使用したとしても青年時代に後述のキラーパンサーには引き継がれないし、そもそも引き継がれたとしてもキラーパンサーは最初から言うことを聞くのでどのみち【死にステ】である。
なお、ビアンカとの別れ際に【ビアンカのリボン】を身につけてもらっているはずなのだが、装備欄には表示されず、効果も発揮されない。
青年時代になるといつの間にか主人公の荷物の中に入っていることから、プレイヤーのあずかり知らぬところで即座に外されたのかもしれない。
 
ただし、特技を覚えないことからどれだけ命令を無視しても単にターゲットが変わるだけで、使って欲しい特技を使ってくれなかったり、逆に使って欲しくない特技を連発したりはしない。
しかも、力・素早さ・身の守りいずれもが主人公を上回るため、安価な装備でも高い戦闘力を発揮し頼れる仲間である。
印象としてはDQ4におけるNPCとして戦闘に參加する【スコット】【オーリン】みたいなものである。
 
しかし、DS版では頻繁に防御するようになり、SFC・PS2版の頃ほどの戦力期待値はない。
かしこさが20未満だと命令を聞かないというのを印象づけるためだろうが、それにしても本能のままに敵と戦うことすらしないのではさすがに戦力ダウンが著しい。
リメイク版は【ベラ】が命令・作戦指示不能になったこともあわさり、特に妖精の世界ではストレスを感じやすいだろう。
攻撃してくれることを前提に戦術を組み立てると思わぬところで予定が狂うので、たまに攻撃する肉壁ぐらいの認識でとらえればストレスも小さいだろう。
ちなみに幼年時代の仲間はHPが0になっても【気絶】するだけで戦闘後にHP1で復帰するので、DS版以降では特に回復させてやる必要性は低い。
装備を整えるのも主人公を優先した方が良い。
 
ビアンカと同様にイベントクリア時に持っていたアイテムは消えて青年時代に持ち越せないので持たせるアイテムには注意が必要。
リメイク版では離脱時に全てのアイテムが【ふくろ】に送られるようになった。これは幼年ビアンカも同様。

オープントレイ技

【オープントレイ技】では要注意キャラクターの一人(一匹)。
というのも、上記の加入イベントが発生するはずのアルカパを出て最初の戦闘の際、他の仲間モンスターを連れていて馬車の外が4人になっている状態で1ターン目が開始されるとイベント自体が起こらずにベビーパンサーが仲間にならなくなってしまうから。
【妖精の世界】の一部イベントではベビーパンサーが馬車外にいないとフリーズしてしまうものがあるため、加入に失敗するともはや詰み確定なのだ。
戦闘が発生したら必ず最初に「そうがえ」を行って加入枠を空けておくこと。
このときベビーパンサーではなく馬車内にいる他の仲間モンスターが勝手に飛び出してくることがあるが、この場合は馬車内にベビーパンサーがちゃんと加入しているので問題はない。
なお戦力としては【おおねずみ】【スライムナイト】など他に優秀なのが多いので相対的に微妙。
【モンスターじいさん】の所に預けることもできるが、預けたまま青年時代に入っても強制的に離脱してしまうため、この姿のまま青年時代に連れていくことは残念ながら不可能。
幼年時代のうちに【魔物のすみか】に行けばベビーパンサーとキラーパンサーの両立も(一時的に)できるが、この場合キラーパンサーの名前がバグることがあるので注意。

能力(青年時代)

ステータス

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP経験値
初期15676252214511507790
途中207470572446131042549
401411136437593310703613
最大9925525515010010051106398808

覚える呪文・特技

 
【取扱説明書】【プックルは とてつもなく おそろしいわざを つかってみせた!】というメッセージを確認できるが、製品版は削られた。

耐性

無効マホトーン、マホトラ
強耐性ラリホー、マヌーサ、メダパニ、毒
弱耐性ザキ・麻痺、ルカニ、休み
無耐性メラ、ギラ・炎、イオ、ヒャド・吹雪、バギ、デイン、メガンテ・体当たり

解説

種族はキラーパンサー。
強力な仲間モンスターを加入しそびれて西の大陸に渡ってしまった場合を想定したかのようなタイミングで加入する。
攻撃力や素早さが高く、攻撃役として使える。特技はあまり覚えないが、おたけびやいてつくはどうはなかなか便利。
力の数値は前衛キャラとしては平凡で、加入時からしばらくは【はがねのキバ】が最強武器となるため、攻撃力は他の前衛キャラにやや見劣りすることになる。
しかし、【チゾット】【ほのおのツメ】を買い与えてやれば、相手の耐性次第では【きせきのつるぎ】と同等のダメージを叩き出せるようになる。
しばらくはメインアタッカーを務められるだろう。
 
【スライムナイト】と双璧を成し、レベル99まで達する経験値量も大体同じくらい。
装備面、ステータスからDQ5における武闘家のポジションであるが、会心の一撃が出やすいわけではない。
性能としては【ドラゴンキッズ】とかぶりがちで、最終的なステータスでは上回るものの、炎ブレス・耐性で劣るためその控え的なポジションとなりかねない。
盾を装備できず、耐性のある装備品をあまり装備できないため、防御面が手薄なのが難点。
成長しただけあって補助系への耐性は上がっているが、相変わらずダメージ系への耐性は皆無。
さらに序盤はHPが妙に低く、狙われると割と簡単に死ぬため、最後尾に配置するのが妥当だろう。
HPはLv20を越えたあたりから急激に伸びはじめるため、クリアレベル帯になると主人公と同程度にまで追いつく。
防御面が貧弱なため後半になって使うのは厳しくなるが、思い入れがあるからとスタメン起用を続けるプレイヤーも結構いるようだ。
そこそこ素早いため、おたけびと相性は良い方だが、実は俊敏そうな見た目ほど突出して高いわけではない(打撃主体のキャラとしては高い方だが女性陣や【スライム】等には劣る)。
【ほしふるうでわ】を装備すればあらゆる敵に安定して先攻できるようになるため、かの難所【封印の洞窟】では頼もしささえ感じるだろう。(SFC版での成長率バグには注意が必要)
なお、見かけによらず【みずのはごろも】【しあわせのぼうし】という魔法使い系の装備がなぜか装備可能。
水の羽衣は耐性の弱点を補えるので最終装備候補筆頭である一方、呪文を一切覚えないので幸せの帽子は持てあます。
ただし、入手時期的にキラーパンサーが装備できる兜はこれの下は【てつかぶと】まで下がるため、キラーパンサーをスタメンに起用するなら単に守備力目的で装備させる価値はある。
というのも、ちょうどこのタイミングで妻が離脱するため、他に装備できるのが(スタメン候補としては厳しい)スライム系しかいないため。
ちなみにドラクエ史上初にして唯一の「MPが0のまま一切伸びないにも関わらず、幸せの帽子を装備できる仲間キャラクター」である。
 
育ち切れば力と素早さがカンストまで伸び、【こおりのやいば】を装備できるのでアタッカーとしてはかなり優秀な部類に入る。
一方、身の守りはビアンカと同等で、耐性がなく装備品も乏しいため守備面は頼りない。
【メタルキングヘルム】が装備できるため、彼をスタメンにするならば回してやりたいところ。
最終的な総合力は【男の子】よりは劣るが、すばやさを生かしてドラム要員にするならエスターク戦のメンバー候補にはなる。
ただし、AI任せにしていると【メカバーン】などに凍てつく波動を優先してドラムをさぼることがあるので注意。
 
また、ベビーパンサー時と違い、初期状態で賢さは20を突破しているため、命令はきちんと聞いてくれる。
そのためビアンカのリボンは不要。

なお、ベビーパンサーも含めても唯一の【初期装備】 を持つ仲間モンスターで、加入時点で【てつのつめ】【かわのこしまき】を装備している。
パパスの遺品であるパパスのつるぎを守っていたことから考えるに、かわのこしまきも遺品だったのであろうか?

ちなみに上述の通り幼少期とは別データであり、離脱時に別の装備をしたり装備品以外のアイテムを所持したりしていても、再加入時には無くなっている。これはビアンカも同様である。

キャラクター解説

幼年時代の【アルカパ】でのイベントでパーティに加入する。
 
1匹のベビーパンサーが町に迷い込み、変な声で鳴くネコとして近所の子供たちにいじめられている。
確かに強敵ではないがどう考えても戦闘経験のない子どもにいじめられるほど弱くもないベビーパンサー。迷い込んだ時点で消耗していたのか、子供達が見た目以上に強いのか。(4コママンガ劇場で【新山たかし】がネタにしたこともある。)
DQシリーズでは魔王討伐の旅をする主人公一行に対して一般人の実力がつり合っていないことがよくあり、前作でも村からそれなりに距離のある森の中を平気で遊び場にしている子供たちがいた例もあるので、そのあたりはあまり気にしてもしょうがないのかもしれない。
なお、いじめっ子の母親やビアンカからはなぜか「子猫」呼ばわりされているが、体格的には成体の猫よりもやや大きい程度なので、どのあたりを見て子猫と判断したのか極めて謎である。
なお、動物の鳴き声の高低は概ね体格の大きさに依存し、変な声と称された「ガルルル…」という低い唸り声を出せるのはそれなりに大きな声帯を持つ証左でもある。
 
そんな武闘派いじめっこから出された「【レヌール城】おばけ退治をしてきたら解放してやる」という条件を2人でクリアすると、主人公はあっさり懐かれ、この後【古代の遺跡】で強制的に引き離されるまで行動を共にすることになる。
またこの頃から、妖精の村の老人の「子供とはいえ地獄の殺し屋キラーパンサーが人に懐くとは…」といったセリフなど、のちに明らかになる主人公の血筋を暗に示すシーンが散りばめられている。
 
リメイク版では、アルカパの宿屋の本棚に「なかよし4人組」という本がある。登場人物が「かしこいボロンゴ」「やさしいプックル」「かわいいチロル」「ゆうかんなゲレゲレ」で、名付け親となるビアンカに影響を与えたのは言うまでもない。
そのリメイク版ではこの4種類以外に6個も別の名前候補が増えているわけだが…。しかも提案される順番も連続していない。
 
SFC版では名前をつけた直後からパーティに加入し、道具交換も行えるようになるのだが、先述の通りPS2版ではこの時点ではまだ加入せず、アルカパを出て最初の戦闘中に突然飛び出してきて加入する演出に変わった。
これは『子猫』という体で助け出したにも関わらずステータスを見ると堂々と『ベビーパンサー』と書かれており、彼を救う道中で同じベビーパンサーたちを散々蹴散らしてきたのに…とモヤモヤしないでもない状況のフォローらしく、DS版以降ではこのレヌール城探検の道中でベビーパンサーとエンカウントすること自体がなくなった。
 
古代の遺跡でパパスが殺され主人公たちがゲマたちに連れ去られた後、パパスのいた場所で何かを探す様子はとても切ない。
ゲマは放っておけばいずれ魔性を取り戻すと予想していたために放置されていたが、予想に反してその意思は想像以上に強かった。
ちなみにこのセリフにある「魔性」の有無、実は主人公がモンスターを仲間にできる原理でもある。
 
取り残された後、唯一無事だったパパスの遺品である【パパスのつるぎ】を守り続け、その後、【魔物のすみか】において主人公と涙の再会を果たすことになる。
 
作物を荒らす魔物として登場する青年時代、舞台となる【カボチ村】には古代の遺跡から海を渡らないと辿り着けないはずだが、海路を含むなかなかの距離をパパスのつるぎを持ったまま移動している。
これについては【ラインハット】【ビスタ港】を封鎖していたことを考えると封鎖前に船に忍び込んで海を越えたのかもとか、「ビアンカのリボン(のにおい)」で加入するところを見ると、こちらの大陸に引っ越したビアンカに会いに行こうとしたのかもとか、ネコ科ながらイヌ的な行動原理を想像することもできる。
 
当初主人公のことを忘れてはいても、人間に助けてもらった記憶はあるようでカボチ村でも人間を襲うことはなかった。厳密には人間にいじめられているところを別の人間に助けられただけなのでせいぜいプラマイゼロであり、人間自体に恩があるというわけでもないはずだが、魔物から邪気を祓う力を受け継いでいるという主人公と幼生期をすごした影響であろう。たぶん。
 
カボチ村での依頼で敵として相対するが、戦いには消極的で、攻撃よりも何かを思い出そうとする様子を見せる。
そこで【ビアンカのリボン】を使うことにより主人公を完全に思い出して仲間になるが、ビアンカのリボンを預かり所に放り込んでいて所持していない場合は思い出せない状態が続き、再会イベントに突入することができないため、「にげる」で戦闘を中断・脱出してやり直さなければならなくなる。
リメイク版では預かり所が無くなったので持っていき損ねる無駄足はなくなったが、主人公が使わないと効果がないように変更されたので、賢さの低いスライム系に装備させている場合は事前に外して渡しておこう。
リメイク版はビアンカ本人にリボンを使わせてもやっぱり効果はないが、幼年期に彼女と一緒にいた期間はほとんどないのでまあ致し方ないか。
ちなみに敵としてはHP・守備力ともに高く、自動回復までついてるので適正レベル帯では倒すことはほぼ不可能。

馬車ごと入れるダンジョンであるが、仲間に迎えた際には人間キャラのイベント加入時と同様に強制的に馬車外メンバーとして加わる。
あぶれた最後尾のモンスターは馬車に入り、馬車がいっぱいだと、どれか一匹をモンスターじいさんのもとに送ることになる。
ちなみに洞窟を出てカボチ村に向かう前にすぐキラーパンサーをモンスターじいさんに預けたとしてもカボチ村でのイベントは変わらない。
これは「一緒に洞窟から出てきた」ところを村人に見られたという設定のためである。
リメイク版だと新たに加入したモンスターを直接モンスターじいさんに送れる仕様になったが、上記の設定があるためかキラーパンサーだけは直接送るという選択はできない。
後味が悪いと言われるこの後のカボチ村での展開自体は、キラーパンサーが仲間になった時点から青年期の後期に入るまでの間、カボチ村の人間とは一切会話しないことで回避可能だが、その場合はもちろん後払い分の報酬や名産品はもらえない。
 
SFC版ではエンディングに唯一登場する仲間モンスター。
リメイク版では他のモンスターも【ミルドラース】戦に連れて行った者(隊列の上から4匹目まで。ただしキラーパンサーは隊列関係なく最優先)はエンディングの祝賀会に参加している姿が見られるが、キラーパンサーの嬉しそうな様子を妻が喜ぶ専用のセリフがある。ほんの短い一言ではあるが、思い入れをもって最後まで共に戦い抜いたプレイヤーはグッと来るだろう。
 
余談だが実はこいつと再会し仲間にすることは必須行動ではない。
しかし放置しておくとパパスのつるぎを入手できず、さらにリメイク版ではフローラ(DS版ではデボラも)を嫁にした場合にカボチ村でしんぴのよろいも入手できなくなる。ついでに【うわさのほこら】の小さなメダルも入手できない。
 
また、イベントで仲間になるキャラクターにもかかわらず、モンスターじいさんに預けてから別れることができる。当然二度と仲間にならなくなる。
リメイク版では別れることはできない。ただし、棺桶の状態で預けるとリメイク版でも別れることができる(PS2版で確認)。
先述のアイテムは欲しいが、キラーパンサーをエンディングの祝賀会に出したくないという天の邪鬼な人はやってみよう。
ただし、他の仲間モンスターを1度も加入させたことがない場合は、【オラクルベリー】【ポートセルミ】のモンスターじいさんに話しかけてもモンスターを仲間にする方法の解説をするだけでキラーパンサーを預かってくれない。
【グランバニア】【ジャハンナ】の爺さんは無条件で預かってくれる。
 
【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】及び関連作品においては、多くの作家たちがキラーパンサーの名前ネタを描いている。特に「ゲレゲレ」という名前にはやはり絶大なインパクトがあったようで、DQ5ネタ初登場の第7巻では、【栗本和博】【衛藤ヒロユキ】が2人そろって「ゲレゲレ」という名前のイメージで溶けかけているような奇怪なベビーパンサーを描いているほどである。
また、ゲレゲレ以外の名前ネタも多く、過去を思い出そうとしているシーンのネタや、飼い主同様に【リリアン】に一目ぼれしてしまうネタなどが定番である。
その独特な名前の由来は不明だが、猫が喉を鳴らす音がゴロゴロと表現されることから、それを一文字ずつずらしたのではないかと考えられる。

話しかけたとき

  • ベビー時…「ふにゃあ。ゴロゴロゴロ…」(街中)or「がうがう…」(フィールド)
  • 成体時…「がうがうっ。ゴロゴロゴロ…」(街中)or「グルルルル…」(フィールド)

仲間にできなくなるバグ

青年時代で彼を仲間にするにはビアンカのリボンが必要な訳だが、
SFC版に限り、ビアンカのリボンが入手できなくなって結果として彼を仲間にできなくなるというバグが存在する。
 
詳しくは【ビアンカのリボン】を参照。

名前に関する問題

最初に述べたように、名前に関する取り扱いが難しいモンスターでもある。
というのも、名前を幾通りからプレイヤー自身が選んで決めるため、紙面媒体等の露出は多いのだが公式の出版物においても名前が一貫していないのだ。
 
上述の通り、1番目に候補に上がるボロンゴで素直に了承したプレイヤーは多いと予想されるが、一方で公式出版物でのボロンゴの登場は驚くほど少ない。
まず、SFC版の公式ガイドブックの仲間モンスター紹介では、他のモンスターの解説で1匹目の名前が記載されているのに対し、ベビーパンサー&キラーパンサーは「?」になっている。
攻略情報に挿入されているプレー画面でも、チロルが最も多く、次いでゲレゲレ、プックルは1回のみで、ボロンゴはなんとひとつもない。
漫画【ドラゴンクエスト 天空物語】ではゲレゲレの名前が採用されている。
大柄な身体に似合わずテンやソラに対して忠実なモンスターで、最終回で平和になった後の世界では子供(ベビーパンサー)たちが産まれていて、それぞれボロンゴ、プックル、チロルの名が与えられていた。
しかし、同じく公式の刊行物内である小説やこれを元にしたCDシアター、およびゲームブックでは「プックル」が採用されている。
それらの劇中では、ビアンカから「ゲレゲレ」の名を提示されると決まって主人公が難色を示している。
また、上記のように公式関連作品でインパクトの薄いボロンゴについても、通称【ボロンゴ技】と呼ばれるバグ技がよく知られている。
 
関連作品では「ゲレゲレ」の採用が多い。挙げると先述の天空物語のほか、DQM1で仲間になるキラーパンサー、DQ8のスカウトモンスター、ヒーローズやライバルズでビアンカが呼び出すキラーパンサー、TCGのなかまモンスターとしてのキラーパンサー、映画ユア・ストーリー、ウォークのコラボストーリーがあり、公式はこの名前に思い入れがあるようだ。
 
公式生放送(累計来場者数約26万人)で、SFC版の4種類の名前でアンケートを取ったところ、

ボロンゴ25.7%
プックル27.2%
チロル22.8%
ゲレゲレ24.4%

となった。見事に各派の割合が4分割されている。
どうやらプレイヤーの好みも人それぞれのようだが、若干プックル派が多く、チロル派が少ない模様。とは言え、その差は最大でも5%以内に収まっており、明確な多数派・少数派があるわけでもない。
文字通り、好みは人それぞれということであろう。
 
「ドラゴンクエストマスターズクラブスペシャル」という宝島社のファンブックはチロル派に難色を示しており、DQ常識度を測るテスト(心理テスト)というコーナーにてマイナー指向のプレイヤーを煽る際に「かなり変です!!」「キラーパンサーの名前を誰も付けようとしない、チロルにしている人は、このタイプに近いかも。」とチロルが引き合いに出されている。
 
プレイヤーや当辞典利用者の間でもそれぞれの名前にこだわりや思い入れなどがある場合が多く、「DQ5キラーパンサーの名前」という話題になるとヒートアップしてなかなか収拾がつかなくなることも珍しくない。
言うまでもないことだが候補の数そのものが正解である。結論を1つに絞ること自体が無茶というものだろう。
【結婚】【仲間モンスター】にも同じことが言える。

ユアストーリー

原作と同じ経緯でリュカ(主人公)の仲間に加わる。名前は「ゲレゲレ」。
前述の通り小説版DQ5の主人公リュカはゲレゲレではなくプックルと名付けたわけだが、脚本家はその事情を知っててゲレゲレを採用したのかは不明。
リュカが奴隷にされるときに逸れ、その後は洞窟に潜んでいたが、青年時代前半編でサンタローズから来たリュカと再会。顔を見ただけですぐにリュカだとわかった模様。
その後はどちらかというと攻撃要員というよりDQ8のような乗り物としての使われ方が目立ち、機動力を活かして回避や補助に活躍する。

DQ7

3DS版でモンスターパークに送られたキラーパンサーの3匹目の名前になっている。

漫画版

漫画版ではキラーパンサーではなく、【主人公】のイラストで描かれているトカゲとして登場。命名者は【マリベル】
木こりの家にある【不思議な木の実】を食べることで、木の実の反作用で人間の言葉を話せるようになった。なお、口調は何故か関西弁。DQ9の【アノン】に通ずる。
元々、アルス達と冒険をしたかったようであり、【オルフィー】編では木こりの代わりに動物の通訳を行い、以降はマスコットキャラのようにアルスと行動を共にしている。
後に、【ベゼル】から【変化の術】を学び、キーファへの伝言役などで活躍している。

DQ8

キラーパンサーのスカウトモンスター。

通り名・出現位置等

通り名地獄の殺し屋
種族キラーパンサー
出現位置【なぞの石碑】ふもとの街道
出現条件クリア後に出現
出現時間
所持アイテムモンスター金貨

ステータス

攻撃力素早さ守備力最大HP最大MP戦闘参加
ターン
MIN35016118156101.4
MAX360236225750

解説

キラーパンサー自体は中盤の敵だが、コイツを仲間にできるのはなんとクリア後。
クリア後に【ベルガラック】より南東、【竜神の道】への入り口のある高台付近に出現する。
見た目通り攻撃力と素早さが非常に高く、特に攻撃力は全スカウトモンスター中最強を誇る。
さらに痛恨の一撃を全スカモン中最高の1/6の頻度で出すため、バトルロードでもチーム呼びでも攻撃役として活躍が期待できる。
すばやさは十分高いのに【しっぷう攻撃】を使ってしまい、与えるダメージが減るのが玉に瑕。
守備力は普通で、HPは【ハルク】とあまり変わらないのでやや不安が残る。
ただし、成長が始まるのが遅く、主人公のレベルをかなり上げなければギガンツの方が打たれ強く優秀。
 
クリア後になるとコンビネーション技やバトルロード勝ち抜きメンバーなどを揃えていると満杯になっていることも多いだろうが、3DS版では格納できる数が増えたので確保できる余裕ができた。また、【バックル】【マリン(スカウトモンスター)】と組ませるとコイツが痛恨を出した場合バックルも確実に痛恨を放つのでクリア後メタル狩りに使われることも。詳しくは【バックル痛恨必中技】にて。
 
通り名は、DQ5で言われているように「地獄の殺し屋」となっている。
が、今作のキラーパンサーは人を乗せてくれるありがたい魔物。随分イメージと違う。
ビアンカのネーミングセンスはとうとう世界の壁を超越したらしい。
 
こいつの行動内容は、色違いである【シャドウパンサー】と完全に同じ。DQ8のキラーパンサーにあるまじき殺人的な通り名といい、仲間にできるタイミングといい、もしかしてシャドウパンサーが改心したモンスターなのだろうか?

DQ10オンライン

まもの使いが職業として登場したときから仲間にしたいという要望が強かったが、Ver.4.1からついに仲間モンスターとして実装された。
もちろんゲレゲレ以外にも好きな名前を付けることも可能だが、DQ5当時付けることができた名前の中では、プレイヤー人気1位はやはりゲレゲレである。
一方、Ver.4.5前期以降に設定されたデフォルトネームはボロンゴになっている。
詳しくはこちらを参照。

DQ11(3DS版)・DQ11S

【冒険の書の世界】ルドマンの屋敷のクエストをクリアした後、同じく冒険の書の世界の【ラパンハウス】【カラッチ】を襲っており、助けるために戦闘になる。
何者かに連れ去られて再び野生に帰ってしまったらしいが、ビアンカのことは憶えておりカラッチから元の世界に戻すためのクエスト【謎のキラーパンサー】を受注することになる。
ビアンカから借りたビアンカのリボンを使うと元の世界に帰還し、ビアンカから礼を言われる。
 
名前は「あの子」で統一されている。
ラパンハウスの仲間会話でボロンゴ、プックル、チロル、ゲレゲレがキラーパンサーの名前だとする会話があるが、具体的にどの名前を選んだのかは明かされない。

DQM1

【おもいでのとびら】の主として登場。仲間になったときのデフォルトネームはゲレゲレとなっている。
また、GB版では【獣系】の♂の名前を付ける際に何も入力せず決定すると候補としてこの名前が出てくる場合がある。獣系の♂の名前候補には他にボロンゴ、プックルもいるが、プックルはなぜか「ックル」になっている(誤植なのかは不明)。チロルは獣系の♀の名前候補になっている。

バトルロードビクトリー

【レジェンドクエストV】の第四章に登場。
また、レジェンドクエストVをSランク以上でクリアするとカードを入手し、こちらも使用可能となる。
ステータスはHP:672 ちから:91 かしこさ:92 みのまもり:45 すばやさ:116。
キラーパンサーよりみのまもり以外は高くなっている。
技は「れっぷうのキバ」と「閃空撃」。前者はキラーパンサーの「しっぷうのキバ」と同じ。
後者はオリハルコンのキバを咥えて、敵全体を高速で攻撃する風属性の技。
また、武闘家と組むことで、れっぷうのキバが「神速牙」に変わる。
こちらはキラーパンサーの「かみかぜのキバ」と同じ。
 
耐性もキラーパンサーとは若干違う。しかし、炎の呪文には弱いので気をつけよう。
 
なお、【伝説の魔物使い】のお供のゲレゲレは通常のキラーパンサーと同じなので、そちらを参照。

バトルスキャナー

冥動の天魔王編のキラーパンサーに先駆けて登場。
アプリ「ぼうけんのしょ」で2016年9月1日~9月23日の間に500ジェムで販売されているゲレゲレパックを購入すると手に入る。サイズはM。
性格は最高に相性が良い【スマート】
 
それとは別に2017年2月16日~絶望の大魔王編終了までの期間、アプリ限定で「殺人豹の地図」が配信され、そのクエストではチロルという名前で登場。
スペックは絶望の大魔王編のキラーパンサーの強化版といったところ。

クロスブレイド

第5弾で登場する、尻尾にリボンが付いている特別仕様のキラーパンサー。
必殺技は「ワイルドシャウト」。
スキルは1、2R開始時に光属性の味方がいると味方全体の攻撃防御を中アップさせる「懐かしい匂い」と、2Rに味方百獣属性の攻撃範囲を広くする「魔獣の一吠え」。なので【伝説の魔物使い】とのシナジーは抜群。
 
強敵ボスモード「強敵モンスターラッシュ」のボスとしても登場。取り巻きが【スラリン】【ピエール】というお馴染みの構成。
2Rの「魔獣の一吠え」発動までにスラリンとピエールを倒しておくと良い。
ただしギガつよだとスーパークリア条件はとどめの一撃以外で3体を倒すというもの。キズナ必殺技で倒せるようギリギリまでHPを削っておこう。
コンティニューをしても条件クリアに支障はないためゴリ押しも可。

ヒーローズシリーズ

ビアンカが【想い出のリボン】で呼び出すキラーパンサーのデフォルトネームはゲレゲレとなっている。

ライバルズ

第2弾ビアンカの効果を発動するとゲレゲレが突撃、3ダメージを与えてくれる。
また、第8弾ビアンカではレベル2で召喚できるトークンとして登場。

5/4/4
速攻

ステータスは普通のキラーパンサーと同じだが条件なしで速攻をしてくれる。

いたスト30th

ミュージアムの美術品として、ゲレゲレの名前を付ける場面が選出されている。
ビアンカは懐かしみ「いいセンスでしょ」と自賛、【テリー】は元モンスターマスターとしてコメントし名前には触れないが、FF15のノクティスには「ゲレゲレ……って……」と絶句されている。

蒼天のソウラ

1巻で「げれげれ」表記で名前だけが登場。
うりぽが考えるアズリアへのネーミング候補の1つ。
他にはゆうぼうしげまると、面白い響きの名前をチョイスしていた。
一方のソウラ【シーザー】【ゴレムス】【アンクル】を提案していた。

その他

スーパーライト等、ソシャゲ作品でも通常のキラーパンサーとは別枠扱いで、この名前を冠するキラーパンサーが登場している。