【ゼニスの城】

Last-modified: 2023-03-19 (日) 07:48:12

概要

DQ3(リメイク版全機種)とDQ6に登場する地名。
どちらもその名の通り【ゼニス】なる人物が治めている。
DQ6に登場するものは、その外観や内装がDQ5に登場する【天空城】に酷似している。

DQ3(リメイク版)

SFCでのリメイク時に追加された【隠しダンジョン】の、その中間部分。
【謎の洞窟】を抜けるとここへ辿り着く。いわゆる中継地点的な場所。
この城からさらに先へと足を進めると、【しんりゅう】の待つ【謎の塔】へと足を踏み入れることになる。
 
DQ6に登場するゼニスの城と名前こそ同じだが、中身は全く別なもので、マップは【イシス】城2階の使い回し。
ゼニス1世という王様が治めている城で、中はそれ以外特に何もないのだが、
謎解きを持ちかける詩人がいて、彼の出す問いを解けば便利なアイテムが手に入る。
入手できるのは【まじゅうのツメ】【やみのころも】【けんじゃのいし】の3つ。
特に3つ目のけんじゃのいしはこの先の激戦において大きな助けとなってくれるので、是非とも回収しておこう。
ちなみにこの詩人、3つの謎解きが終わったあとは世界中に散らばる【ちいさなメダル】の総数と、現在の収集数を教えてくれる。
110枚すべて集めると「キングオブ勇者」と褒められるがそれだけである。
なお、単純に交換済み枚数と現在の所持数が110枚であるかどうかだけで判定しているため、袋の中に99個ちいさなメダルがある状態で拾ってしまい加算されなかった場合、全てのメダルを拾っていてもキングオブ勇者と言われることはない。
逆に【キメラバグ】【アイテム無限増殖】したり名前やステータスから抽出したりすることで111枚以上になった時も同様である。
 
なお、王様に話し掛ければ【ルーラ】の行き先にここが登録されるので、以後はしんりゅう戦への足掛かりとなる。
また、城の西側からは下界に飛び降りることができるため、詩人の謎解きに挑む際などに利用するといい。
なぜかルーラのリスト上では【スー】【ラダトーム】の間、つまり【上の世界】【アレフガルド】の間に割って入る事になる。おかげで【リムルダール】がアレフガルドの町が並んでいたページから1つはみ出される形になったのだが、これは上の世界とアレフガルド、そしてゼニスの城(天界)の位置関係を示唆したものなのだろうか…。
 
ついでにこの城と謎の塔との間には何やら大きな釜で謎の薬を煮詰めている老人が居る。
ここは【レーベ】の老人の家の使い回し。
話しかけると「神竜に 会いにいきなさるか?」と尋ねてくる。「はい」と答えた場合は「ではその釜で煮えている薬を飲んでゆかれよ。熱いから気をつけるのじゃぞ」と意味深な台詞を言って釜の中身を飲むよう勧めてくる。
だが、その効果は「舌を火傷するだけ」というもので、意味は全く無い。
ダメージこそ受けないものの回復要素や、灼熱の炎のダメージを緩和するといった要素すらもないという代物。
しかも再度話しかけると「どうじゃ熱かったじゃろ」と馬鹿にされる。
真にしんりゅう戦に備えるなら、素直に一度下界に戻って宿を取り、改めてルーラでここに戻ってくるといい。
 
余談だが、ゼニス1世の存在があるので【ロトシリーズ】【天空シリーズ】が関連し合っているという可能性から、【アレフガルド】にてロトシリーズ、【上の世界】で天空シリーズが展開されたという仮説が生まれた。
公式的には特に何も言われていない。

DQ6

のちの【天空城】【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー 冒険の歴史書】には、

『DQVI』には、夢の世界をたばねるゼニスの城が登場する。この城が、天高く浮かぶようになったものが、『DQIV』『DQV』に出てくる天空城だ。

という記述がある。
【夢の世界】を束ねるゼニス王の治める城。
漫画版によると『勇気』を司る城らしい。
下の世界からは【聖なるほこら】経由で、上の世界では直接、訪問することができる。
住人曰く、正確には「クラウド城」という名称らしいのだが、
ルーラでの移動先指定では「ゼニスのしろ」になっている他、公式ガイドブック上の記載も「ゼニスの城」となっている。
DS版以降の英語版での地名はCloudsgate Citadel。
 
他の封印された地と同様に、大魔王【デスタムーア】によって封印されていた……はずだったのだが、実際には直接封印を命じられた【デュラン】が住人の魂だけを封じ込めた上で、自らの城として勝手に借用していた。
しかも、なぜか城自体が魔物としての機能(?)を備えており、訪問した瞬間に戦闘に突入する。
これは【ヘルクラウド】と呼ばれているが、戦闘中の外観はどう見てもゼニスの城とは異なっている。
DS版DQ6の公式ガイドブックでは双方の城の外観が描かれることになったが、ヘルクラウド城はてっぺん部分の形状がゼニスの城とは若干異なるだけだった。
これは結構重要で実はアイテム入手フラグがヘルクラウドと共有されていないのだ。
つまりデュランを倒してヘルクラウドをクリアしてしまったら最後、ヘルクラウド時代にあったアイテムは永久に入手不可能になってしまう。
 
デュランから城を取り戻したあとは再びゼニス王が玉座に着き、住人たちも解放される。
下界に興味がある女性は後の【主人公の母親(DQ4)】説も流れている。
城内には井戸があり、下の世界の【天馬の塔】がある島へと繋がっている。
天馬の塔で【てんまのたづな】を入手してからゼニス王のもとへ戻ると、天馬の手綱の本来の力を解放し、【はざまの世界】にまで行けるようにしてくれる。
 
また、2階ではDQ5の天空城と同じ部屋にやはり【せかいじゅのしずく】をくれる少年がいる他、2階には「未来が入っている」らしい謎の卵があり、調べると「キュルルン キュルルン!」と声(?)を上げる。
ここから【マスタードラゴン】が生まれた説もあるが、【黄金の竜】がマスタードラゴン説もありはっきりしない。
DQ5の天空城では動力室に通じる隠し梯子があった玉座の裏を調べると、【ちいさなメダル】が落ちている。しっかり拾っておこう。

右下の外にもポツンと少年がいるが、これはヘルクラウド城の同じ位置にいる「エヘヘ ボク 知ってるよ」のスライム。
最初はデュランの配下としてやってきたと思われるが、なぜ人間になれたかは本人もよくわからないらしい。
人間になった時点で尊敬の対象が大魔王からゼニス王へと変わっており、城を奪還した折にゼニス王が温情を与えた可能性がある。
なお、エンディング時には右下に行く出口は兵士に塞がれているため会うことは不可。
 
ちなみにデュランは借用中この空飛ぶ城で普通に下の世界の空を飛んでいたらしく、一般人からは「お城が空を飛んでいた」といったような目撃証言が上がっている
 
エンディングでも空を飛んでいるが、このときには夢の世界は実体化させていたデスタムーアが倒されたことによって実体化が解かれ、現実の世界の人間には認識できなくなっている(見えないだけで夢の世界そのものは存在し続けている)。
そんな中で、夢の世界を束ねるゼニス王が治めるこの城だけが例外的に現実の世界の上空に残り、のちの天空城となって存在し続けている。