【ポワン】

Last-modified: 2024-04-20 (土) 18:00:33

DQ5

【妖精の村】を治める長(おさ)。主人公の幼年時代と青年時代に会うことになる。
CDシアターでの声優は萩森侚子。英語版での名前はTreacle。
 
SFC版では、紫色の髪に灰色のローブ姿で、杖を持ち冠をかぶっている以外は他の【妖精】とあまり変わらない地味なグラフィックである。
リメイク版では、緑を基調とした衣装に変更され、ゲーム内では杖を持っていない。公式ガイドブックには、羽飾りのついた冠をかぶり、杖を持った姿で描かれていて、他の妖精とは異なり統治者っぽい雰囲気になっている。
 
たまに【妖精の女王】と間違える人がいるが、この人はあくまで村の長である。
『ドラゴンクエストV スーパーファミコン奥義大全書』では「女王」と書かれているが、これはスタッフのミスだろう。
グラは一緒だし、ポワンも玉座らしきものに構えていたり様付けで呼ばれているので、勘違いしても仕方ない点はある。
もっとも、人間界にも影響する季節を司っているため、かなり重要なポストに就いていることは間違いない。
後述するように、小説版やDQ10オンラインでは「妖精の女王」という設定に変更されている。

幼年時代

村の宝である【はるかぜのフルート】が盗まれてしまったため、世界に春を呼ぶことができなくなって困っている。【サンタローズ】の人々が寒がっていたり作物が寒くて育たないのはこのせい。
フルートを取り戻してくれる戦士を求め、妖精の【ベラ】を人間界へ派遣した。
ベラが連れ帰った主人公にフルートを取り返すよう頼んでくるのだが、たとえ断って帰ろうとしても帰り道を断ち切るという大人気ない方法で、引き受けるまでは絶対に帰してはくれない。
あえてただの無限ループにしなかったのは、スタッフのお遊びだろうか。
フルート奪還後のお礼として、主人公が大人になって困ったときに力を貸すことを約束してくれる。

青年時代

青年時代後半、【迷いの森】を抜けてポワンを訪れると、主人公との再会を懐かしみ、かつての恩返しとして相談に乗ってくれる。
【まほうのじゅうたん】入手直後から訪問することが可能で、【エルヘブン】の長老からあまり具体的な情報が得られなくて途方にくれている主人公に対し、世界のどこかにある【天空への塔】【天空城】を探すようにと攻略ルートに関する重要なアドバイスをくれる。
自力で迷いの森を見つけて妖精の村まで来られるプレイヤーなら、とっくに天空への塔は見つけているかもしれないが…。
通常は水没した天空城で【プサン】から妖精の村の情報を得て訪れるのが正しい順序である。
天空城が水没した事情を知った後に相談に訪れると、「今こそあのときの約束を果たすとき」と主人公に【ようせいのホルン】を授け、妖精の女王の住む【妖精の城】へと赴けるように導いてくれる。
この際、なぜか妖精の城の具体的な場所とホルンの使い方は教えてくれないが、部下がちゃんと教えてくれる。
 
なお、妖精の村に魔物や人間が住んでいるのはポワンの博愛主義によるものであり、ある日突然邪気が抜けてしまったスライムを助けて村に住まわせたりもしている。だが、その博愛主義が一部の妖精に不満を持たれている。

小説版、CDシアター

尺の都合か妖精の城が登場せず、彼女自身が【ゴールドオーブ】(と【ひかるオーブ】)の製作者となっている。
そのため「妖精に時の流れを変えるチカラはない」という原作の設定が変更され、彼女が主人公を過去へ送り込むことになる。
妖精とはいえ一介の村長にしてはあまりにも凄いが、それもそのはず。小説版の彼女は「妖精の女王」。
しかも伝説級の人物であることが【プサン】の口から語られている。そんな人物に貸しを作った6歳……。
しかし、本来の妖精の城の人々の活躍が全部彼女の役割になったことで、「困ったときには力を貸す」という台詞にも深みが増し、(元から悪かったわけではないが)彼女のイメージアップにも繋がったので、深くは突っ込まないようにしよう。

DQ10オンライン

季節限定イベントに登場。
本当に妖精の国の女王になっており、妖精王の会合に出席していた。
2013年のイベントではセリフのみだったが、2014年では姿が見られた。
以後、春の季節イベントを中心に登場している。
 
デザインも原作リメイク版からさらに変更され、羽が生えたフェアリー風の姿になった。衣装は花のついた冠をかぶり、3色のパステルカラーの入ったドレスを着て、表情も相まって妖精の女王らしいエレガントな雰囲気になっている。
詳しくはこちらを参照。

トレジャーズ

お宝として【ポワンの像】が登場。