【ルーラ】

Last-modified: 2024-04-15 (月) 00:47:10

概要

DQ1から登場している【呪文】。自分自身やその仲間たちを、特定の地点まで即座に移動させる。場合によっては各種【乗り物】も最寄りの地点まで移動させる。
英語版での呪文名は、DRAGON WARRIORではReturn、DRAGON QUESTではZoom。
 
本編シリーズのプレイヤーキャラが使える呪文としてはDQ10以外皆勤。
移動先は回復やセーブ・お店などの施設が揃う【町】【村】【城】が多く、どんなに離れていても一瞬で拠点に戻れるため、一度覚えたらほとんどのプレイヤーが最後まで頻繁にお世話になる呪文である。
セットで使われることの多い呪文に、ダンジョンから脱出する【リレミト】があるが、ルーラはリレミトが使えず歩いて出るのに手間がかかる町や城の奥から一気にフィールド上や入口に戻るのにも有用である。
有効な場所や移動できる範囲などは作品によって異なるため、作品ごとに解説していく。
なお、ビルダーズ2にはこれと類似した【ワープ】というシステムが存在する。
 
基本的な習得者は【主人公】【魔法使い】系職業・キャラクター。DQ2以外の主人公は攻撃・回復両面の呪文習得数がそれなりに多いのでさほど違和感はないが、外伝作品では一般的な魔法に関して終始縁のないような主人公がシナリオ内でルーラを習得するケースもある。
 
近年のゲームでは、呪文やアイテムではなく、ゲーム上のシステムとして拠点間を瞬時に移動する「ファストトラベル」というシステムが導入されることが多く、ドラクエでも最近の作品のルーラはこのファストトラベルに近い概念となっている感がある。
 
【キメラのつばさ】はこの呪文の互換アイテムのポジションだが、細かい仕様が異なる作品も見られる。
 
関連する呪文として、戦闘中に相手を吹っ飛ばす【バシルーラ】もある。また、ルーラの呪文を基にした俗語として、故意の全滅によって拠点に帰る行為を俗に【デスルーラ】と呼ぶ。
また、先々を見越して行動範囲にある拠点に一度訪れておいてルーラの行先に加えておく行為を俗に【ブックマーク】と呼ぶ場合がある。
 
※以下、各作品の行き先リストは、ゲーム内で表示されるとおりの表記を使用する。ページはオリジナル版ですべての行き先を覚えた状態のもの。

DQ1

消費MPは8。Lv13(経験値5500)で習得。移動中のみ使用可能。
 
使うとフィールド上のラダトームの城のすぐ前(下)に移動する。他の場所には行けない。
今作は基本的に【復活の呪文】での中断・再開をすべてラダトームで行うため、遠出をしても一瞬で戻ってこられる帰還の呪文というコンセプトと言える。
 
【ダンジョン】の中では無効であり、唱えても何も起こらない。
【ドラゴンクエスト名言集 しんでしまうとはなにごとだ!】によれば、これは「どこからでも一瞬で安全な町まで戻れてしまうと緊張感がないだろう」という製作陣の考えによるものでその代わり安心感も欲しいので【リレミト】の呪文も登場させたとされている。
一方、町や城ではたとえ地下室や建物の中でも普通に飛んでいける。
 
戦闘中には使えない。当時の雑誌記事の中には敵から逃げたいときにも使えるかのように記述されているものもあったが、あくまで戦闘終了後にその地域から脱出できるというだけである。
 
飛び上がるなどの演出はまだ無く、効果音とともに画面が暗転するのみ。
効果音は後の作品と違い「ギュインギュインギュイン」と同じ音が3回繰り返される。MSX版では「ピロッピロッピロッ♪」。
【キメラのつばさ】もこの呪文と同じ効果を持つ。

リメイク版

効果はオリジナル版と変わらないが、DQ4同様にキャラが飛び上がる(ダンジョンでは頭をぶつける)演出が追加された。SFC版『DQ1・2』ではFC版DQ2と同じくメロディ風の効果音。
内部データでは【竜王の城】を含む合計8箇所の行き先を選ぶ没設定が確認できる。デバッグ用なのか、行き先指定ルーラが実装される予定だったのかは不明。
 
GB版以降はDQ3と同様の音だが着地時にも「ビューン」という音が鳴る(DQ2も同様)。
レベル刻みが細かいガラケー版のみ、習得がLv16になっていた。
スマホ版以降では消費MPが1になった。

DQ2

消費MPは6。【サマルトリアの王子】がLv10で習得。移動中のみ使用可能。
今作は主人公である【ローレシアの王子】は呪文を全く使えないため、DQ10を除くナンバリングの主人公で唯一ルーラを唱えられない。
 
最後に【復活の呪文】を聞いた場所に移動する。
複数の場所で復活の呪文を聞けるようになったのに伴いルーラの効果も変更された。したがって飛び先は【ローレシア】【サマルトリア】【ムーンペタ】【ラダトーム】【ベラヌール】【デルコンダル】【ロンダルキアのほこら】のうちの1カ所。
着地点はフィールド上のシンボルの一歩下だが、通行不可能な地形である場合は一歩上に着地する。
【船】を手に入れていれば船も移動先の最寄りの海岸に移動する。
 
効果音は「ピロリロピロリロ♪」とメロディ風のものになった。なお旅の扉の上に立って使うと効果音等のエフェクトが旅の扉のものになる。
【キメラのつばさ】もこの呪文と同じ効果を持つ。

SFC・GB版

最後に【冒険の書】に記録した場所へ移動する。セーブポイントが追加された【ルプガナ】も新たに候補に加わった。
 
キャラが飛び上がる(ダンジョンでは頭をぶつける)演出が追加され、本リメイクでは船に乗っている時に唱えると船ごと飛び上がる。

ガラケー版以降

ガラケー版では習得がLv19と大幅に遅くなったが、スマホ版以降ではLv10に戻ったうえに消費MPが1となった。
 
DQ3以降と同様に、「行ったことのある拠点の中から選んだ場所に移動する」という効果になった。移動呪文としての要素を取り入れ、ゲームのテンポが大きく変わった。廃墟やダンジョン以外ならすべての城・町に行ける。

行ける場所

下記リストのページはスマホ版のもの。
「ロンダルキア」はロンダルキアのほこらを指す。

 
スマホ版ではバージョンによっては、ラダトームに到着する前に覚えても行き先にラダトームが入っているというバグがある。

小説版

オリジナルキャラの【ガルド】が瞬間移動らしき魔法を使ったのみで、「ルーラ」という単語自体が登場しない。
そのガルドにしても【いのりのゆびわ】で魔力を増幅した上で使用したという設定であり、簡単に使える術ではない模様。

ゲームブック(エニックス)

ゲームのリメイク前の出版ではあるが、DQ3以降と同様、行ったことのある町に移動できる呪文となっている。
詠唱は「二つの点は一つの点に。星幽界の守護者よ、我をかの場所へと導きたまえ」。

DQ3

消費MPは8。【勇者】がLv7、【魔法使い】【賢者】がLv12で習得。移動中だけでなく戦闘中も使用できるようになったが、効果はやや異なる。
勇者が本職の呪文使いより低いレベルで習得できる呪文はこれだけ。しかし序盤の最大MPが少ない勇者ではルーラに回すMPの余裕が無いことも多い。場合によっては習得直後の最大MPが7以下で、せっかく覚えても使えないということも。
 
移動中は、使用者本人が訪れたことのある候補地の中から一つを選んで移動する。DQシリーズで初めて行先を選べるようになり、以降の作品に引き継がれる。
移動中のじゅもんコマンドでルーラを選ぶと行先候補のリストが表示され、選択した場所の一歩前(または隣接したマス)に移動する。ただし一部の村などリストに登録されない場所もある。
 
行き先リストはキャラごとに別となっており、本人が訪れた場所でないとルーラで移動できない。したがって、後から登録した仲間はルーラの行き先になっている城や町などに一箇所ずつ連れて行き、リストを埋める必要がある。
さらに、キャラが「生きた状態で城や町に入る」プロセスが必須のため【死亡】状態のキャラにとっては訪問したことにはならずルーラ登録されない。訪問先で蘇生させてもまだ登録処理は行われず、一度外に出て改めて入り直す必要がある。
なお転職してレベル1に戻ってもルーラの行き先は保持される。レベルに関係なく、途中で何度かメンバーを交代するプレースタイルであれば注意すべきだろう。
 
【上の世界】で使用すると自動的にになる仕様。
大穴で繋がっている上の世界と【アレフガルド】間の移動も可能。むしろアレフガルドから上の世界に戻るにはルーラ(キメラの翼)あるいは【デスルーラ】しか手段が無い。
【船】のほか、上の世界では【ラーミア】もルーラの着地点付近に移動する。ただしサマンオサに移動した場合、船は徒歩で乗りに行けない位置に停泊する。
 
戦闘中は、その場で戦闘から離脱して【アリアハン】に移動するという効果。すなわち緊急時などにおける【にげる】の代用として使える。
FC版の【取扱説明書】の呪文一覧には、リレミトなどと異なり移動用呪文ではなく守備用呪文を表す「守」とさりげなく表記されている。
逃走と異なり屋外では100%脱出できるが、新しい街などへ向かう途中の場合また最初から行き直さなければならなくなる。
この場合は行き先は選べず、アリアハンに固定である。ルーラの使えないダンジョン内での戦闘や、ルーラの使える場所であってもボス戦では使用できない。
但し内部的には、戦闘中はルーラ登録されている一番最初の場所に飛ぶようになっている様子である。バグ技でアリアハンを忘れさせると、アリアハン以外に飛ぶ。
したがってゾーマ撃破後に何らかの手段で戦闘を起こそうとしても、戦闘中のルーラでアリアハンに行くことはできないと思われる。
 
効果音はこれ以降「ビューンビューン!」という感じのものに統一された。
【キメラのつばさ】もこの呪文と同じ効果を持つ。

行ける場所

【エルフの隠れ里】【ムオル】【テドン】【ルザミ】【○○○○バーク】【竜の女王の城】は登録されない。特にテドンやバークは必須イベントがあったり利用価値が高かったりするのが惜しいところ。
 
また、【バラモス】を倒してから【アリアハン王】と会話するまでは行ける場所がアリアハンのみに、ゾーマを倒した後の【エンディング】内ではラダトーム・ドムドーラ・メルキド・マイラ・リムルダールのみになる。
 
バラモスを倒した直後に仲間を【ルイーダの酒場】に預けてから王様と会話をすると、預けた仲間のルーラの行き先のリストがアリアハンのみのままになるバグがある。
アリアハンの王様に話した後、再びリストが登録されるのだが、それは「元のリストが復活する」のではなく「強制的に上の世界の15の町が登録される」というシンプルな処理。そのため、それまでノアニールやスーに行ったことがなかったキャラでも行けるようになる。
実際にはバラモス撃破時の処理はアリアハンだけにするというよりも、レーベからラダトームまでの3ページ分(15個所)を消したり強制登録しているだけである。
と言うのも、アリアハンからラダトームまでは16個所すなわち16ビット(2バイト)のデータに収まる、きりのいい量である。
本来は20ビット(2.5バイト)分あるルーラの行き先について、処理しやすいように16進数で0x0001と0xEFFFを上書きで対処しているものと思われる。
そのためバラモスを倒す前にバグ技でアレフガルドの場所をルーラ登録していると、バラモス撃破後にアリアハンだけでなくドムドーラ・メルキド・マイラ・リムルダールの行き先は残る。
当然、このときにアレフガルドに飛んでもランダムエンカウントは無い。
エンディング時も、上述の5つの町に一度も行ったことがないキャラでも強制的に登録され行けるようになる。
このときはさすがに20ビット分の全ての行き先を上書きしているようである。
 
バグ技などでルーラの行き先がすべて消えている状態だと、アレフガルドの海の外の黒い領域へ飛ぶ様子。
徒歩ではどこへもたどり着けず、エンカウントも無いので、正常なメンバーにルーラやキメラの翼を使わせるしか脱出する方法が無い。
 
FC版では行き先のうちの半分は必須イベントのない場所なので、一部を登録しないことで多少は行き先のレイアウトを調整できる。
ただし代表的なルーラ拠点であるダーマはページの最下段の5番目にリストされているため、常にメンバー入りしている勇者のルーラリストでこれをページの1番上に持ってくるにはロマリア~イシスまでの5個中4個を飛ばす必要があり、通常の攻略ではデメリットの方がはるかに大きく現実的ではない。なお、位置を1個2個上にあげて中途半端な位置に持ってくるぐらいならむしろ最下段の方がカーソル移動がしやすいため、特にこだわりがなければ全部登録した方が無難。
もし意図的なレイアウト調整をやるとするなら、ダーマ到達以降に仲間にしたキャラ(例えば賢者)をルーラ係とし、今後の拠点となりうるロマリア(幽霊船に近い)とアッサラーム(ネクロゴンドに近い)以外に立ち寄らせない、といった運用になるだろう。
なお上記の通りゾーマ出現時には上の世界の行き先すべてが強制的にルーラ登録されてしまうので、ルーラ係として調整したキャラはルイーダの店に預けておき、他のメンバーだけでゾーマ出現イベントを迎え、ルーラ係はあらためて必要な行き先を登録しなおす必要がある。と言っても、バラモス打倒後はレーベ~バハラタの範囲のルーラポイントはポルトガ(【ゆうわくのけん】の回収)に一度立ち寄るぐらいしか用はないので、そのまま余計な場所を増やさずに1ページ目でアリアハン・ダーマの順番になっている方が便利かもしれない。

リメイク版

DQ4以降と同様に行き先リストがパーティ共通となり、パーティが行ったことのある候補地の中から選んだ場所に移動する。
ただし【すごろく場】など一部の建物内ではルーラに制限がかかる。またバラモスを倒してからアリアハン王と会話するまではルーラで移動できなくなった。
裏ダンジョンの【ゼニスのしろ】も行き先に追加された。上の世界にあるためかスーとラダトームの間に登録され、押し出される形でリムルダールだけがリストの5ページ目に移動するので少しだけシュールである。ゼニスの城の場合は城内に着地する。
移動中は飛び上がる(ダンジョンでは頭をぶつける)演出が追加された。
 
戦闘中にも使用可能で行き先もアリアハンで固定なのは変わっていない。ダンジョンでの戦闘中なら、天井が無いなら問題無い。緊急時に活用しよう。
 
GBC版ではバグを利用して【にじのしずく】を作った場合、アレフガルドにある町に一切よらずゾーマを倒すこともできるのだが、そのときはルーラの移動先がなくなってしまう。
この状態でルーラを使うと様々な場所へ移動でき、アリアハンや【氷の洞窟】に移動することも可能。
 
スマホ版以降では消費MPが1になった。

ゲームブック版

ルーラの呪文は登場せず、移動の際は毎回徒歩か乗り物を使う。
アレフガルドから上の世界へも、エンディングで特別な条件を満たさない限り帰れない。

DQ4

消費MPは8。【ブライ】がLv9、【マーニャ】がLv8、【勇者】がLv7で習得。マーニャは移動中のみ、他者は移動中・戦闘中とも使用できるが効果は異なる。
 
移動中は、現在の【章】で行ったことのある候補地の中から選んだ場所に移動する。
行き先リストはパーティで共有となり、誰が唱えても表示されるリストは同じになったが、行けるのはあくまで現在の章内で行ったことのある場所に限られる。例えば第五章でマーニャが加入して、いきなりモンバーバラなどへ行けたりするわけではない。
今作からルーラで時間が変化することはなくなった。また、ダンジョンでも【塔】の最上階など屋根の無い場所であればルーラが有効になった。
 
第五章では【馬車】ごと移動でき、【旅の扉】などで馬車から離れてしまった場合でも呼び寄せることができる。
【船】【気球】も最寄りの地点に移動する。ただし【ゴットサイド】の場合は船は着岸せず気球も町から離れた所定の着陸地点に留まる。
終盤では【天空城】【闇の世界】へも移動可能。天空城から【闇の洞窟】周辺に飛び降りた以降は、他の場所へはルーラ(または【きぼうのほこら】でのセーブ)でないと帰れなくなる。
 
効果音とともに画面が暗転するのみであった従来作に対し、今作からは唱えると効果音とともにパーティが上空に飛び上がり、暗転後に目的地の上から降ってくるという演出が追加された。ただし船に乗っている時に唱えても、船が飛ぶ演出は無い。
ダンジョン内など無効な場所では前作までは何も起こらなかったが、今作からは一旦は浮かび上がるものの、画面最上部で振動とともに「ゴツン」と音がして墜落し【○○○○は てんじょうに あたまをぶつけた!】というメッセージが出るようになった。
また、シナリオによっては使おうとしても「ふしぎなちから」でかき消されて無効となる場面も登場するようになった。
 
【キメラのつばさ】もこの呪文と同じ効果を持つ。第一章と第三章では呪文を使えるPCがいないため、キメラのつばさに頼ることになる。
 
プレイヤー側が唱える以外にイベントでも登場。
【大灯台】では小悪魔がルーラを唱えて頭をぶつけるシーン、【デスパレス】のイベントではデスピサロがルーラを唱えるシーンが登場した。

行ける場所

下表ではルーラの呪文が使えない章のキメラのつばさの行き先も掲載。

五章では、それまでの章ではルーラ・キメラのつばさで行けたフレノール・レイクナバ・コーミズ等へ飛べなくなっており、このほか【海辺の村】【エルフの里】もルーラでは行けない。
逆にデスパレスは選択肢に加わり、シリーズで初めて敵地を指定できる。
なお五章のスタートはルーラ候補に無い【山奥の村】だが、ブランカが最初からデフォルトで登録されているため、候補地ゼロでどこにも行けないという現象は起こらない。

戦闘中のルーラ

ブライと勇者のルーラに関しては前作のように戦闘中でも使用可能。唱えると戦闘から離脱し、今回は候補地の中からランダムに移動する。
戦闘中に使うと画面全体が下にスクロールするが、ダンジョン内ではしっかりと頭をぶつける(スクロールが止まり元の画面に戻る)演出があり、またボス戦で使うと【いてつくはどう】の効果音とともに打ち消される演出が入る。
 
ただし、上述の通りマーニャに関しては戦闘中の使用は不可能。
これは【AI】の行動選択幅の都合上、勇者以外のキャラクターが戦闘中に使える呪文は12種類までという制限が課せられているため。攻撃呪文のレパートリーがブライより多い彼女の場合、この呪文を省かないと戦闘中の制限数にひっかかってしまう。
このことは、実は【公式ガイドブック】の呪文一覧のページにさりげなく表記されている。
ちなみに、戦闘中コマンド入力ができるプレイヤーキャラの中でキャラによって戦闘中・移動中での使用の可否が異なる呪文や特技は、シリーズ中本作のルーラただ一つである(NPCまで含めると例外はある)。
 
なお【月刊Vジャンプ】1993年11月号の【堀井雄二】の発言によると、この戦闘中のランダムルーラの際、たまに隠された町に行くことができるという没アイデアがあったそうだ。

リメイク版

消費MPが4となり、クリア後のいわゆる「6章」では【ピサロ】が初期から使用できる。また戦闘中はFC版で使用できた2人を含め、リメイク版では使用できなくなった。
DQ7と同様にダンジョン以外でも建物の中では頭をぶつけるようになったが、【ボンモール】の地下牢だけは例外(詳しくは当該項目を参照)。
PS版では、唱えると主人公たちが飛び上がると同時に背景が後方へ飛んでいくため、空高く舞い上がる様子がより強調された演出となっている。
 
第五章ではブランカが訪問しないと登録されないようになった。もし候補地ゼロの状態でルーラやキメラのつばさを使うと「不思議なチカラでかき消された」となる。
また五章では【メダル王の城】のほか、新たに登場した【移民の町】と裏ダンジョンの中間地点【なぞの教会】が行先に追加された。
移民の町については、【ホフマン】と別れる前に訪れた場合は二章と同じ【砂漠のバザー】となる。ホフマンが町作りを始めて以降は、PS版ではずっと「移民の町」、DS版以降では町の名前を付ける前は「ホフマンのところ」、名前を付けた後はその名前で表示される。
 
「6章」では【ピサロ】を仲間に加えた後で【デスキャッスル】から戻る際に必須となる。
最初にデスキャッスルを抜ける時にエレベーターを下ろす必要があるが、そのときに下ろしたエレベーターがデスキャッスルを抜けた際に元の位置に戻ってしまうため。また、落とし穴も旅の扉も存在しないため、勇者、ブライ、マーニャ、ピサロがルーラを使えるMPが残っておらず、かつキメラのつばさとMP回復アイテムを持っていない場合、【デスルーラ】するしかなくなる(そんなケースはまずないであろうが)。
 
スマホ版では消費MPが1になった。

小説版

デスパレスからアッテムトへ向かう際に船では間に合わないため、非常手段としてブライが使用している。
時空を歪ませねじまげて世界のはざまに僅かな穴を穿つ術であり、意志弱きものははざまに迷って消滅してしまうというリスクの高い魔法とされている。
なんだかPS2版の【ゲマ】みたいである。
一方大灯台でミニデーモンのバーガスが使った時は「屋根に激突して気絶する」という本編に近い演出がされている。

DQ5

消費MPは8。【主人公(DQ5)】が青年時代前半でイベント習得(後述)し、主人公以外では【女の子】が加入時点で初期習得、仲間モンスターのキメラがLv24、ネーレウスがLv10で覚える。移動中のみ使用可能で、本作以降戦闘中には使えなくなった。
 
DQ3・DQ4と同じく、リストの中から選んだ場所に移動する。今作では後述するように、初期状態では行ったことがあっても再度訪れないと行先に選べない候補地がある。青年時代前半から後半に移っても行先リストが変化することは無い。
【船】も最寄りの海岸に移動するが、シナリオによって航海できる範囲が変わるため、船の移動場所も時期によって異なることがある。なお今回乗り物としての機能を兼ね備える【天空城】はルーラで呼び寄せることはできない。
【妖精の世界】【魔界】といった異世界への移動も可能。ラスダンの【エビルマウンテン】にも行け、ダンジョンが行き先に組み込まれた初のケースとなった。
ほとんどの行先では従来どおりシンボルの前に着地するが、今作では目的地の内部にダイレクトに着地するパターンが初登場。天空城は城内の飛行用タイルの近くに、青年時代に周囲のフィールドを歩けない【妖精の村】は村内に着地する。
 
使用した際には表示されているウィンドウが左右にスクロールアウトして消えるという独特の演出がある。
効果音はFC時代よりもちょっとマヌケな感じであり、「ぴゅ~んぴゅ~ん」である。
 
ストーリー重視である本作のルーラは失われた古代呪文という設定であり、主人公は青年時代前半中期にルラフェンの町にいる【ベネット】【ルラムーンそう】を渡すと習得できる。習得時にはルーラを試すことを促されるシーンがあり、このときのみMPによらずルーラを使える。
このイベントまでは仲間も含めて一切覚えないため、行動範囲が絞られることになる。
主人公以外で最も早く覚える可能性のある仲間のキメラに会うためには西の大陸で【サラボナへの洞窟】を抜けなければならないが、【ラインハット】で結婚後の【ヘンリー】に会わないとラインハットの兵士に邪魔されて通れない。
そして西の大陸に渡航後は、主人公が結婚して船を譲り受けるまではルーラでしか大陸間の移動ができない。ラインハットに戻るには必然的に主人公がルーラを覚える必要があり、このイベントをすっぽかすことはできない。
【幸宮チノ】4コマには「主人公よりも先にメッキーが習得していた」というネタがあったが実際のプレイでは起こりえない。
 
また、今作は【キメラのつばさ】(および【かぜのぼうし】)がルーラとは異なり、直前に訪れた場所に戻るのみで行き先指定はできなくなっている。
この仕様のため、全滅した際の再スタート地点は、ルーラの習得前と習得後で判定が異なっている(詳しくは【全滅】を参照)。
 
イベントでは、幼年時代ラストに【ゲマ】が主人公たちを連れ去るシーンで使用する。本作でルーラを目にするのはこのイベントが最初となる。
ダンジョン内だが頭をぶつけず、近くにいるベビーパンサーだけ置き去りにしており、連れて行きたい者だけを自在に選択して移動できる特別仕様のようだ。
また、青年時代後半の冒頭では、主人公を石化から助けた女の子が、【グランバニア】に帰還するためにルーラを使用する。【てんくうのつるぎ】を使いこなす【男の子】と同様に、失われた古代呪文であるはずのルーラを軽々と使いこなす娘もただの子供ではないと示すシーンである。
 
むしろ問題なのはルーラを覚える仲間が限られる点である。青年時代前半は実質主人公専用呪文と思った方がいい。
主人公が死に、キメラの翼もないと言う状態になると非常に危険である。これは【きりえれいこ】の4コマでネタにされている。

行ける場所

【山奥の村】【テルパドール】【メダル王の城】【チゾット】へは飛べない。
習得時の行き先ラインナップは、ラインハット・オラクルベリー・ポートセルミ・ルラフェン。他の町はルーラ習得後に一度再訪問しなくてはならない。
ルーラ修得前のデータ内ではそれまで立ち寄った町も登録されているのだが、そこに妖精の村が含まれているので、リストをそのままにしておくわけにはいかないのだ。
青年時代前半にもし妖精の村を訪れることができてしまうと、村が幼年時代ラストの状態になっているうえ、ポワンに話しかけた時点でイベントフラグ絡みのフリーズを起こす(はるかぜのフルートを吹こうとして止まる)。それを防止するため、ルーラ修得時に上記の4箇所だけをリスト入りさせるよう、登録リストを強制変更している。
 
またデータ内には、山奥の村・テルパドール・【うわさのほこら】【妖精の城】もあるが【チート】をしないと見ることが出来ず、妖精の城は湖の裏手に飛ばされる。
チゾットもあるがフィールド上の岩山に押し込められる形になるため、入れないばかりかルーラやキメラの翼などの瞬間移動手段を使うMPやアイテムが残っていないとハマる。

リメイク版

新たに追加された仲間モンスターのうちホークマンがLv13、エビルマスターがLv30、そしてプチタークがLv40で覚える。
DQ4のリメイク版と違って、ダンジョン以外の城や町の建物内では頭をぶつけずに使える。このため習得時のベネットの家の中で彼の目の前で唱えて見せるシーンに変更は無い。
飛び上がる際にはキラキラと光を残して飛ぶようになった。
 
行先には【テルパドール】【メダルおうのしろ】と、新たに登場した【めいさんはくぶつかん】が行き先に追加されている。
妖精の村は周辺のフィールドを歩けるようになったのに伴い、他の町と同じくシンボル前に着地するようになった。
 
SFC版でゲマがルーラを使用していた場面は、リメイク版では黒い渦のようなワープゲートを作り出すというものに変わっている。
この変更によって敵側にルーラの使い手がいなくなり、DQ5におけるルーラという呪文の希少性(使えるのはベネットから直接教えを受けた主人公・その血を受け継いだ娘・主人公の愛によって覚醒した仲間モンスターのみ)が高まったと言える。
 
追加イベントでは、【フローラ】と結婚した場合、【ルドマン】の記憶を辿って大勢を連れて【カジノ船】へルーラで飛ぶという強引なことをやらされるハメに。そのせいで主人公は結婚式前も後もヘトヘトに。
この時ルドマンはヘンリーから主人公がルーラを使えることを聞いたことになっているが、これは主人公が修得後にラインハットでヘンリーに再会した際、ルーラについて(台詞として見えないところで)語ったと見るのが妥当なところか。
ちなみにカジノ船は通常時はルーラでは行けない。
 
なおデータ内には、【ルーラのとび先をひとつも知らない!】というメッセージもある。
通常はルーラを覚えた時点である程度行き先を選べるので、このメッセージを目にすることは絶対にないが、開発中はルーラの行き先を1つも知らない状態でルーラを覚えることも想定されていたようだ。
 
DS版以降では結婚相手に新登場の【デボラ】を選んだ時も上記と同様のイベントが発生する。
また、スマホ版では消費MPが1になった。

小説版

ルラフェンとルーラ習得のくだりがカットされており、青年時代後半プロローグの石化解呪からグランバニア帰還の場面で女の子が使用するのを見て、主人公が驚いている。

ユア・ストーリー

女の子が登場しないこの映画では、アルス(【男の子】)が習得。
【ストロスのつえ】を手に入れ洞窟を抜け出した後、【サンタローズ】に戻る際に使用する。

DQ6

消費MPは1。【主人公】がLv8、【バーバラ】がLv8、仲間モンスターのはぐれメタルがLv5で習得。職業では【魔法使い】★3(27戦)、【はぐれメタル(職業)】★4(29戦)で習得する。移動中のみ使用可能。
 
今いる世界で行ったことのある場所の中から一つを選んでその場所へ移動する。異世界へ飛ぶことはできなくなり、世界ごとに行き先リストが異なっている。
【現実の世界】では【神の船】【夢の世界】では【ひょうたん島】【空飛ぶベッド】も最寄りの地点に移動する。なお【海底】では無効。
夢の世界からは裏ダン内の【デスコッド】へも移動可能。
今いる世界での候補地がゼロの状態でルーラやキメラのつばさを使うと「不思議なちからでかき消された」となる。
また今作以降の【ホルス】などの同行型NPCは、そのキャラに関連のある特定の地域の外にルーラすると自動離脱してしまうことがある。
 
シリーズで初めて効果音が和音になり、前作に比べると格段にかっこよくなっている。
また、今までに比べると消費MPが1と大幅に減っているため、その分利便性も向上している。
他にも今回は再び【キメラのつばさ】(および【かぜのぼうし】)もこの呪文と同じ効果を持つようになった。

行ける場所

上の世界ではアモールと【グレイス城】、下の世界では【ザクソン】【ホルコッタ】とグレイス城がルーラで行けない場所となっている。おしゃれなかじや以外の井戸にも行けない。
 
ムドーの城と嘆きの牢獄、デスコッドは内部に着地する。
また以下の場所は登録条件や使用条件が特殊になっている。

  • トルッカは初回訪問時には登録されず、【ゆめみのしずく】を入手後に再訪した時に登録となる。
  • ムドーの城は【チャモロ】が事前に結界を張ってルーラポイントを作成しているという設定だが、実際は到着した時点で登録される。ただしムドー撃破前の期間は彼が生きていないとムドーの城には飛んで行けない。
  • 魔術師の塔は【インパス】で入口の扉を開くと登録される。
  • 嘆きの牢獄は【ズイカク】【ショウカク】を倒し、穴から現実の世界に戻れるようになってから登録される。

内部データでは上の世界に「かみのふね」という行き先もあるが、通常プレイではお目にかかれない。
上の世界で使ったのに下の世界にある【神の船】に行けるというのは便利ではあるのだが。
これはおそらくムドーの城に行くための修得だったのかもしれないが、ムドーの城そのものにルーラで行けるためボツになったと思われる。

リメイク版

飛び上がる際にはキラキラと光を残して飛ぶようになった。
 
大きな変更点として、【ラーのカガミ】入手後に【グランマーズ】に会うと、ルーラの行き先の末尾に【べっせかいへ】が追加され、もう一つの世界のダーマ神殿へ飛べるようになる。詳しくは当該項目を参照。
 
「シエーナ」は【マルシェ】、「うらないのやかた」は【すれちがいのやかた】(DS版)や【まぼろしのやかた】(スマホ版)に変わったが、引き続きルーラの行先候補となっている。
ムドーの城はチャモロに話しかけるか、話しかけずに次マップに進んでマップが切り替わった時点でルーラ登録される。
ただし、スマホ版の場合はここでチャモロに話しかけておかないと、ルーラに登録されないので注意。
魔術師の塔は訪問するだけで登録されるようになった。
 
候補地がゼロの状態で表示されるメッセージは【ルーラのとび先をひとつも知らない!】に変更された。

漫画版

【デスタムーア】が使用。
第二形態に変身した際、「この場所で雌雄を決するには少々物足りない」とし、ボッツ一行と自身を「無の大地」に転送した。

DQ7

消費MPは1。レベルアップでは【主人公(DQ7)】がLv8で習得し、【メルビン】が最初から使用可能。職業では【魔法使い】★3(27戦)で習得。移動中のみ使用可能。
 
今作では使用できるのは【現代の世界】のみ。現代の世界の中で行ったことのある拠点を一つ選んで移動する。【船】【飛空石】も最寄りの地点に移動する。
時空を越えることはできず、【過去の世界】のほか、現代でもDISC2で【湖の洞くつ】【大地の鈴】を置いてから【ダークパレス】出現までの間(四精霊イベントなど)ではかき消されて無効となり、行動範囲がかなり制限される。
また、今作からはリアル指向となったのか、町や城の中であっても建物の中では頭をぶつけて無効となるようになった。
 
演出は主人公たちが飛び上がると同時に背景が歪んで画面下に消えるというもの。飛び上がる時に笛のような音が混じる。
 
【キメラのつばさ】および【かぜのぼうし】もこの呪文と同じ効果を持つが、手に入るのが中盤以降となるので影は非常に薄い。

行ける場所

冒険で何度も訪れることになる重要拠点である、なぞの神殿がリストのトップに記載されている。
なぞの神殿は石版の間手前の2体の聖者像の部屋に、天上の神殿はセーブと回復が可能な東の神殿に着地する。

リメイク版

仕様は変わっていないが、【移民の町】【モンスターパーク】が行き先に追加され、候補は25カ所となった。
上記2つは物語の序~中盤で登録される場所だが、利便性を考えたのか、最後尾に追加される。
構造が大幅に簡略化されたなぞの神殿は、神殿の入口前の着地に変更された。
 
フィールド画面でも主人公たちがフルポリゴンで動くようになっている事に合わせ、ルーラで飛びあがる動作の演出も加わった。
基本はDQ8に倣った演出だが、その際仲間たちは主人公の立っている場所に吸収されて見えなくなる。降りてくる時は大して減速してるようには見えない速度でダイレクトに着地する。足の骨は大丈夫なんだろうか?

小説版

【ホンダラ】と船旅をしたくない、という理由で【マリベル】が使用。あらかじめ魔法陣を描かないと使用できないなど、気軽にホイホイ飛び回る他の作品に比べると大がかりな演出。とはいえ、世界中を自在に飛び回れる魔法と考えるとこのぐらい大袈裟な方が妥当かもしれない。

DQ8

消費MPは1。【主人公】【ゆうき】スキル8Pで習得し、【ククール】が最初から使用できる。移動中のみ使用可能。
ゆうきスキルは有用なので主人公も覚える事が多いだろう。
 
フル3Dとなっても効果は変わっておらず、原則として選んだ町や施設の入口の前に移動し、前進すればすぐにそこに入れる。
フィールドの仕様変更で足での移動に時間がかかるようになった本作では登録場所が増え、城町村だけにとどまらず一部のダンジョンや小規模な宿屋・教会などにも行けるようになった。
【船】も最寄りの地点に移動するが、場所によってはルーラから船に乗るまでにかなり歩かなくてはならないことも。
なお光の世界と【闇の世界】との行き来はできない。クリア後には裏ダン途中の【竜神族の里】にも行くことができる。
 
今作ではルーラを唱えたときのキャラの動きもよりリアルになった。
飛び上がる時には両手をやや広げて僅かに浮遊して一瞬滞空した後、光に包まれて急加速して空へ飛んでいくという、呪文の力で空を飛んでいくことが分かりやすい演出。その際には羽が撒き散らされる。着地する際には光から解放されフワッと着地する。
一方ルーラが有効な場所の判定は前作よりもさらに厳しくなり、屋外であっても主人公たちの真上に障害物があれば頭をぶつけてしまう。頭をぶつけた際はキャラごとにリアクションが異なり、それぞれ痛そうなポーズをとる(こちらも参照)。
 
【キメラのつばさ】および【風のぼうし】もこの呪文と同じ効果を持つ。
 
スマホ版では画面上にルーラボタン(翼のマーク)が搭載され、それを呼び出してタップするだけで使えるようになった。

行ける場所

バトルロード格闘場は、中に入るまでは【モリーの所】という名称になっている。

3DS版

PCが6人に増えたが使用者は上記の2人のみ。
スマホ版同様に下画面に「ルーラ」のボタンが搭載され、簡単に使える。その場合の呪文の使用者は隊列の後ろにいるキャラが優先される。
 
行先も増え、【リーザス像の塔】【竜骨の迷宮】【神鳥の巣】(光の世界)、そして新規ダンジョンの【奈落の祭壇】が追加された。闇の世界は変更なし。

DQ9

今作から消費MPは0になった。【主人公(DQ9)】専用で再びイベント習得となり、【天使界】に戻った際に世界樹から授かる。移動中のみ使用可能。
 
効果は変わらず、選択した拠点の入口前に着地する。【船】も最寄りの地点に移動する。
2.5D形式に回帰し【中断】が使える今作では前作ほど候補地の数は多くない。また、天使界や【神の国】への移動はできない。
今作も建物の中では無効だが、屋外であればせり出した障害物は無視できるようになった。
習得後から船入手まではルーラ等を使わないと大陸間移動ができない。
 
使用時の演出は前作を踏襲しつつ、パーティ全員が光に包まれてすぐに高速で飛び上がる演出となった。着地する時には前作のようなふわっとした感じではなく、地面に叩きつけられるような演出になっている。
 
【キメラのつばさ】もこの呪文と同じ効果を持つ。
今作のルーラは主人公専用で習得もやや中盤となるので序盤はキメラのつばさでの代用となる。習得後も主人公が棺桶に入るとルーラは使えなくなるので、蘇生呪文を覚えるまではキメラのつばさを常備しておくといいだろう。
 
一方で、今作は「主人公はつねに先頭」「呪文・特技の順番はルーラが最初」「カーソル位置が記録されない」この3つの仕様が重なっているせいで、うっかりAボタンを連打し使いたくないときに使ってしまうケースも多い。当然、頭をぶつけたプレイヤーも。

行ける場所

ダーマ神殿は【アユルダーマ島】に初上陸した時点で追加される。このためアユルダーマ島上陸後にダーマ神殿に入らずに全滅したり他の地方へルーラしても、アユルダーマ島に戻れなくなって詰むという事態は避けられる。
カデスのろうごくの戦闘前もルーラを使えるので【リッカの宿屋】に戻れる。
クリア前、あるいは高レベル宝の地図入手前の青宝箱マラソン候補として優秀な【カズチャ村】【魔獣のどうくつ】が登録されないことを惜しむプレイヤーは多い。

DQ10オフライン

呪文としては登場せず、代わってルーラの効果を持つ道具【ルーラストーン】が登場する。

DQ10オンライン

ルーラの呪文は古代呪文として伝承があるが、【バシルーラ屋】の一族の間では密かに継承されていた。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

消費MPは0。イベント習得で、【主人公】のみが覚える。移動中のみ使用可能。
【ホムラの里】【ベロニカ】が仲間になり里から出るときに彼女から教わる形で修得する(ベロニカ自身はこの呪文を使えない)。本作の主人公は【死亡】しても戦闘後にHP1で復活するので、一度習得すればこの呪文が使えないという事態はイベント中を除いて起こらない。
 
ルーラの効果はDQ3~DQ9と同じで、指定した拠点に瞬時に移動し、があればそれも最寄りの地点に移動する。ただし行ける場所や着地する場所、有効な条件は機種によって異なるので後述する。
行先を選ぶ時には世界地図が表示され、示した場所がわかるようになった。
 
機種共通の事項として、習得直後はホムラの里到着より前の場所が登録されておらず、船を手に入れるまではデルカダール周辺地域には戻れない。
世界に異変が起きた後のシナリオに突入するとそれまでの行先リストが一部を除いて消失してしまい、再び各地を訪れないと復活しない。PS4版等における【最後の砦】の住人の話によればこれは【魔王ウルノーガ】の影響で行き先が消えてしまったという設定になっている。
 
今作はDQ5同様に【キメラのつばさ】【風のぼうし】とルーラの効果が違っている。

PS4版

従来のように「じゅもん」コマンドで使うほか、【地図】メニューの一番上にあり、□◯◯→行先選択→◯の操作で唱えることができる。
DQ1以来続いていたダンジョン内での制限が撤廃され、建物内はもちろんダンジョンの中でも天井に頭をぶつけることなく使えるようになった。おかげで【リレミト】の立場がない。
唱えるとローディング画面に切り替わる。同一マップ内に移動した場合は【まめちしき】の表示の無い簡易ローディングとなるが、いずれの場合にも着地直後に【オートセーブ】が行われる。
 
各地のキャンプ地(焚き火の跡を調べると登録される)すべてとダーハルーネ・バンデルフォン・ナギムナー村の近海もリストに登録でき、特有の長いロードと移動時間短縮に貢献している。ただし【ユグノア城跡】には直接飛べない。
町に飛んだ場合は従来と異なり、町の中の入口に着地する。もし入ってすぐにストーリー関連のイベントムービーが発生する場合は、ルーラ直後にそのムービーが挿入される(この場合、オートセーブはムービー後となる)。
町の中に用事がある場合は便利だが、周辺のフィールドに出る場合は着地点から後退してフィールドをロードする必要がある。
 
演出はDQ10オンラインのルーラストーン使用時のモーションを引き継いでおり、唱えた直後に右手を上げるポーズをとる。
注意点として、【ウマ】など乗り物に乗っているときにルーラをすると、異様に飛ぶまでに時間がかかってしまう。可能であれば、手間であっても乗り物から降りてルーラをしたほうがいい。
また、過ぎ去りし時を求めた後の【プチャラオ村】でのパレード中にルーラで他の地域に飛ぶとBGMがおかしくなるバグがある。
 
「ドラゴンクエスト夏祭り2017」によると、開発段階では読み込みに時間がかかったため、【井戸】の中にワープし、井戸から出る間に読み込むようにしていた。
しかし、2017年1月頃にこれではよくないと判断され、急遽フィールドにワープできるようプログラムを組み替えたという。
その名残として、各地には井戸が残っている(蓋をされていて入れない井戸も含む)。

行ける場所

pリスト
1【イシの村】【最後の砦】)【デルカダール地方(キャンプ)】【デルカダール城下町】【デルカダール城下町・下層】【デルカダール城】【導きの教会】ナプガーナ密林(キャンプ)】【デルカコスタ地方(キャンプ)】【ホムラの里】ホムスビ山地(キャンプ)】【サマディー城下町】サマディー地方・南(キャンプ)】
2【サマディー地方・北(キャンプ)】【ダーハラ湿原(キャンプ)】【ダーハルーネの町】【ダーハルーネの町・近海】【霊水の洞くつ(キャンプ)】【バンデルフォン地方・近海】【ネルセンの宿屋】【グロッタの町】ユグノア地方(キャンプ)】【ソルティコの町】ソルティアナ海岸(キャンプ)】【白の入り江】
3【ナギムナー村】【ナギムナー村・近海】【海底王国ムウレア】【メダル女学園】メダチャット地方・北(キャンプ)】【怪鳥の幽谷(キャンプ)】【プチャラオ村】【メダチャット地方・南(キャンプ)】【クレイモラン城下町】【クレイモラン城下町(キャンプ)】【バイキングのアジト】シケスビア雪原(キャンプ)】
4【聖地ラムダ】【勇者の峰】ゼーランダ山(キャンプ)】【始祖の森・ふもと(キャンプ)】【始祖の森・頂上(キャンプ)】【ドゥーランダ山(キャンプ)】【ドゥルダ郷】【ドゥルダ郷・大修練場】【ドゥーランダ山・山頂(キャンプ)】【命の大樹】【神の民の里】天空の古戦場(キャンプ)】
5【ネルセンの迷宮・試練の里】

世界に異変が起きた後は「海底王国ムウレア」のみ登録されているが、選択できなくなっている。各地はもう一度訪問すれば再登録される他、ムウレアにも【マルティナ】再加入と【覇海軍王ジャコラ】撃破を経て、自力で再訪すれば選択できるようになる。
ただし「ホムラの里」と「サマディー城下町」については、神の民の里のイベントまでに訪れていなかった場合、そのイベント後に自動的にリストに復活する。
また、異変が起きた世界では始祖の森と命の大樹に立ち入ることができないので登録し直すことはできず、魔王ウルノーガを倒した後は立入不可能になる「ゼーランダ山(キャンプ)」が削除される。
神の民の里は地名が判明するまで【????】と表示される。
 
過ぎ去りし時を求めると時を遡る前(異変が起きた世界)の行先を引き継ぐが、異変が起きてから初めて訪問可能になった「デルカダール城」「勇者の峰」「ドゥーランダ山(キャンプ)」「ドゥルダ郷」「ドゥルダ郷・大修練場」「ドゥーランダ山・山頂(キャンプ)」「神の民の里」「天空の古戦場(キャンプ)」は削除される。
「最後の砦」は「イシの村」に戻り、「デルカダール城下町」が追加される。それ以外で世界に異変が起きた後の期間に訪れなかった場所は、この時点ではリストに無いままである。
後に、神の民の里の【イゴルタプ】による強化イベント時に「ドゥルダ郷」が自動的に追加される(復活する)ほか、世界に異変が起きた後からそれまでに「デルカダール城下町・下層」「ダーハルーネの町」「白の入り江」「ナギムナー村」「メダル女学園」を訪れていなかった場合はそれら(近海含む)も自動的に追加される。
一方で「ドゥルダ郷・大修練場」「ドゥーランダ山・山頂(キャンプ)」「天空の古戦場(キャンプ)」は自動追加されないので、再度自力で登録する必要がある。

3DS版

従来のように「じゅもん」コマンドで使用する。
DQ8と同じく建物やダンジョン内、頭上に障害物のある場所では無効であり、頭をぶつけてしまう。このため町全体に天井がある【グロッタの町】がいささか不便になっている。
 
行先も町・村などにほぼ限られ、キャンプ地は【始祖の森】を除いて登録されず、ほかにもPS4版に存在する行先の一部(「デルカダール城下町・下層」など)が登録されない。このせいで、夜verの城の曲がイベントでしか聴けなくなってしまっている。
逆に「ユグノア城跡」には直接飛べるほか、末尾にはPS4版に登場しない【ヨッチ村】も登録される。過ぎ去りし時を求める以前に【ふしぎな鍛冶】を行う場合にはヨッチ村、過ぎ去りし時を求めた後は始祖の森が便利。
行先リストを完成させると3DS版限定の【ルーラマスター】【称号】が貰える。
 
3DモードではDQ8のものを踏襲した演出だが、3DS版DQ7と同じように仲間たちは主人公の立っている場所に吸収される。乗り物に乗っているときにルーラを唱えると飛び上がる演出が省略され、PS4版とは逆に飛ぶまでにかかる時間が短くなる。
2DモードではDQ4~DQ6と同じ演出である。
 
なお、【冒険の書の世界】のクエストでは【ルーラストーン】がイベントアイテムとして登場する。

行ける場所

白の入り江、ナギムナー村、海底王国ムウレア、ドゥルダ郷・大修練場、神の民の里、試練の里、ヨッチ村は構内に直接着地し、始祖の森は頂上側のキャンプ地に着地する。
それに加えて周辺がダンジョン扱いになっている3Dモードのドゥルダ郷と聖地ラムダ、2Dモードのイシの村(最後の砦)も構内に着地する。
それ以外の場所に飛んだ場合は入口の前(2Dモードはシンボルに隣接したマス)に着地する。
 
世界に異変が起きた後は行先リストが「海底王国ムウレア」も含めてすべて消えるが、「ヨッチ村」は残される。
各地はもう一度訪問すれば再登録されるが、「ホムラの里」と「サマディー城下町」については、神の民の里のイベントまでに訪れていなかった場合、そのイベント後に自動的にリストに復活する。
また、異変が起きた世界では始祖の森に立ち入ることができないので登録し直すことはできない。
 
過ぎ去りし時を求めると時を遡る前(異変が起きた世界)の行先を引き継ぐが、異変が起きてから初めて訪問可能になった「ドゥルダ郷」「ドゥルダ郷・大修練場」は削除される。「最後の砦」は「イシの村」に戻り、「デルカダール城下町」が追加される。それ以外で世界に異変が起きた後の期間に訪れなかった場所は、この時点ではリストに無いままである。
後に、神の民の里のイゴルタプによる強化イベント時に「ドゥルダ郷」が自動的に追加される(復活する)。一方で「ドゥルダ郷・大修練場」は自動追加されないので、再度自力で登録する必要がある。

DQ11S

基本的に3DモードはPS4版、2Dモードは3DS版に基づいた仕様であり、行先もそれぞれの機種に合わせたものとなる。
 
3Dモードのフィールド上やダンジョンで唱えた場合、後についてきている仲間キャラも一緒に飛びあがるポーズをとるが、稀にバグで一部のキャラが取り残されたように見えることもある。乗り物に乗ってルーラをすると乗った状態から飛び上がり、PS4版に比べて時間が短縮された。
ただし3Dモードでは、強制的に2Dに切り替わるヨッチ村の中には直接飛べず、代わりに末尾に「ヨッチ村への入口」が追加される。これを選択すると【オジッチ】の前に着地し、彼に話しかけてセーブを行ってからヨッチ村に入るという流れになる。
また3Dモードからヨッチ村に来た場合、ヨッチ村内でルーラを唱えると行先は選択できず「3Dモードに戻りますか?」と聞かれ、「はい」を選ぶとモードが切り替わりオジッチの前に戻る。
 
行先リストを完成させると貰える「ルーラマスター」の称号は2Dモードのみに限定されている。
 
モード切替を行った場合、選んだストーリーの時期によって行先リストは固定となる。世界に異変が起きる前のデルカダール城下町、世界に異変が起きた後のナギムナー村など、訪れる必要の無い場所は登録されていないことが多いが、メダル女学園は条件が特殊になっている。詳細はこちらを参照。
 
Sで追加された異変が起きた後の各キャラクターシナリオでは主人公が不在のため、ルーラは使用できない。

考察

本作ではベロニカが主人公にルーラを教えるけれども、自身は使えない。もしベロニカがルーラを使えれば【ホムラの里】からいきなり【聖地ラムダ】まで行くことも可能になり、旅をする意味がなくなってしまうから、プレイヤーの利便性と物語のつじつまを合わせるためという見方もできる。
ただし、過去作でも例えばDQ4の第五章で加入する【マーニャ】【ブライ】が出身地である【モンバーバラ】【サントハイム】に飛べなかったり、DQ8の主人公が【トロデーン城】に飛べなかったりしたので、シリーズとして特に珍しい状況というわけでもない。
ルーラを習得していなくとも、キメラのつばさの道具使用を考えればさらに多くのキャラクターで矛盾が生じてしまう。
そもそも本作に限っても主人公がルーラを習得したときになぜか【イシの村】【デルカダール城】に飛べないので、仮にベロニカがルーラを習得した上でラムダに飛べなかったとしても、ご都合主義な言い訳でよければいくらでも説明はつくのである。
どちらかと言えば、消費MP0になった上に戦闘後自動蘇生する主人公が習得するこの呪文をあえてベロニカに使わせる意義はないため、コマンドに表示されないだけという解釈も可能である。
また、追われる身の一行からすれば、頭をぶつけない場所であれば追っ手から確実に逃げられるこの呪文を習得した時点で物語が破綻しそうなものだが、イベントで使われることはない。過去作の事例で言えば【しかし、不思議な力でかき消された】と同様に、物語の都合を優先した形である。
ここにあらためて違和感を覚える最大の要因は、ムービーシーンがふんだんに盛り込まれたことからくる臨場感だろう。緊迫したムービーの中でまさか「しかし、不思議な力で~」なんてメッセージを出すわけにもいかないのでしょうがない部分である。
各種の蘇生手段と同じく、ゲームシステムの都合とシナリオの間の矛盾に突っ込む方が野暮ということだろう。

モンスターズシリーズ

DQM1、2

ルーラの呪文そのものは登場しないが、特定の場所にワープできる【ルーラのつえ】というアイテムが存在する。

キャラバンハート

大賢者1人もしくは賢者2人を馬車に入れればベースキャンプに戻れるルーラが、マスター賢者1人、大賢者1人と賢者1人、賢者3人のいずれかの組み合わせを馬車に入れていると、行き先を指定できるルーラが使える。
移動がすこぶる面倒な今作においては、特にありがたい呪文である。
残念な点はクリアした後でないと使えないというところだろうか。
 
行ける場所は以下11カ所。

ベースキャンプ・デルコンダル・ローファ・リリザ
サマルトリア・ムーンペタ・テパ・ルプガナ
ベラヌール・ペルポイ・ガライ

ジョーカー1~2プロ

主人公の呪文として、イベントで手に入る魔導書を読んだり石碑に触れることで覚えられる。
ジョーカー1では最後に寄ったGピットにしか移動できなかったのだが、不便すぎるからかジョーカー2以降では行き先を選択できるようになった。
実質的にワールドマップが存在しないためか、リレミトを内包しダンジョン内でも唱えることができる(ただしダンジョンの入り口へワープすることはできない)。
また、いざないの扉(各エリアや旅の扉の奥に存在するいわゆるショートカット)にワープする、「いざないルーラ」という亜種の呪文も登場している。
 
ジョーカー2以降のモンスターズシリーズでは洞窟内でも使えるほか、使用後に姿が消え目的地に現れるという、瞬間移動のような演出になっている。

テリワン3D

【タイジュの国】【旅の扉】の間B1Fで習得できる。これを覚えないと兵士に呼び止められて先には進めない。
いざないルーラは【たびだちの扉】攻略後に【格闘場】の入り口付近で習得できる。
いざないルーラを使うと各旅の扉の最終フロアの1つ前のフロアに飛べる(ボス戦までショートカットできる)。
ただし、飛べるのはいざないの水晶を調べたことのある扉のみ。そのため、最低1回は自力で最下層手前まで降りる必要がある。
特に裏シナリオの最終ダンジョンである【とこやみの扉】には、その手前の【ほむらの扉】の最下層からしか行けないので、ほむらの扉のいざないの水晶は必ず調べておくこと。
本編同様、訪れるだけでルーラの行き先として登録されるので前作までと比べて、格段に使い勝手が良くなった。
今作のルーラにもリレミト機能は内包されているが、旅の扉内で使うと行き先として選べるのは玉座の間のみとなる。
 
行ける場所は以下の12カ所(★はエンディング後に訪問可能)。

玉座の間・モンスター牧場・旅の扉の間B1F・旅の扉の間B2F・旅の扉の間B3F★・格闘場
大井戸広場・図書館・バザー会場・星降りのほこら・ジュヒョウの城下町★・星空の闘技場★・

イルルカ

【マルタのへそ】で習得できる。これを覚えないと【ワルぼう】に呼び止められて先には進めない。
いざないルーラは廃止され、ルーラに一本化された。また、この呪文がメジャーになった為かキメラのつばさは使われる事がなくなったという設定が追加された。
今いる世界によってどこに飛べるかは異なり、異なる世界へ行く場合は入り口に固定される。
本編同様、町や村などは中に入るだけでルーラの行き先として登録されるが、一部の場所には「ルーラポイント」と呼ばれる水晶のようなもの(前作のいざないの水晶と同じ形)が設置されており、これに触れないと登録されない。
うっかり素通りしてしまわないように注意すること。
ピラミッド付近は【オリハルゴン】を動かすかルーラでないと行けないため素通りしようとすると注意され先に進めない。逆に「オアシスキャンプ」はある程度イベントを進めてからでないとルーラ登録出来ない。
【錬金カギ】の世界にルーラで行く事はできず、錬金カギの世界で使うと【マルタの国】に戻れる。
 
また、【砂漠の世界】【ピラミッド】にはその付近(入り口まで結構距離がある)にしか飛べず、【水の世界】の「青の洞くつ」と「いにしえの灯台」、【雪と氷の世界】の「雪山の氷穴」、【天空の世界】の「賢者の塔」、【宿り木の塔】の「4階への道」以外の場所にはルーラポイントがないので、ルーラで直接行く事はできない。
特に雪山の氷穴には夜に【マンモデウスの中】を経由しないと入れないので再訪は面倒。1回の訪問で全ての用事を済ませてしまうといいだろう。
 
行ける場所は以下の47カ所(★はルーラポイントがある場所)。

マルタのカギの世界オアシスのカギの世界
マルタのへそ・マルタの城 1階・マルタの城 入り口・モンスター牧場(自宅)・大通り・図書館・モンスター格闘場・メダルおじいさんの家ふしぎな扉のほこら・カルカラの村・アッシアの町・オアシスキャンプ★・東の洞くつ★・ピラミッド付近★
かいぞくのカギの世界こおりのカギの世界
ふしぎな扉のほこら・ヨルドの村・ポローニャの村・西の岬の洞くつ★・ポートリッツの港町・人魚の国・北西の海域★・火山島の洞くつ★・海神の神殿★ふしぎな扉のほこら・北の国 ノースデン・精霊の泉★・国境の鉱山前★・北の港町 ノフォー・西の国 ウェスターニャ・西の港町 ウィストン・まよいの森★・東の国 イーストリア・北の山★・湖上の魔塔★
てんくうのカギの世界はざまのカギの世界
ふしぎな扉のほこら・フントの村・ペイの町・西の山★・ヒターノの町・小さな洞くつ★・風の塔★・死者の城★・魔王の城★(入口以外に飛べない)
やどりぎのカギの世界※さいごのカギの世界
究極のカギへ至る扉・宿り木の村・宿り木の塔 4階への道★・宿り木の塔 頂上(入口部分しか存在しない)

 
【やどりぎのカギ】の世界はただ訪れただけではルーラの行き先に登録されないので、必ず宿り木の村まで行って村長の家でカギを貰っておくように。万が一貰う前にルーラしてしまうと、また長いダンジョンから究極のカギへ至る扉の間を経由して戻って来る羽目になる。

ジョーカー3

【静寂の草原】で習得できる。
行ける場所は以下の32カ所(★はルーラポイントがある場所)。

静寂の草原崩落都市
ウッドパーク・大喰らいの要塞★・楽園の残がい南★・センタービル1階・センタービル地下1階・センタービル地下2階・北西ゲート前★・送電施設★・センタービル30階★
歓楽の霊道凍骨の氷原
ネオンパーク南口・ネオンパーク北口・中央広場★・アンデッドガーデン入口★・アンデッドガーデン地下★ポーラパーク西口・ポーラパーク東口・モノリス前★・鉄の箱舟★・鉄の箱舟 研究室★
黒鉄の監獄塔焦熱の火山
アロイパーク・屋上★・3階 動力区★マグマパーク・エルピス山 中腹★・エルピス山 山頂★・秘密基地★・秘密基地 地下施設★
コアポイントゼロ
突入口★・最深部前★入口・屋上

ジョーカー3プロ

以下の10箇所が追加された。

神獣界魔界
神獣の里・竜の峡谷★・東の大街道★・西の大街道★・南の巨大平原★・北のスコップ街道★入口・魔王城 入口★・魔王城 中間地点★・魔王城 魔王の間★

トルネコ1

ルーラは無いが、飲むとフロアのどこかにワープする【ルーラ草】、装備していると時々ワープする【ルーラの指輪】が存在する。

トルネコ2

魔法使いに転職すると覚えることがある。消費HPは20。
効果は【ルーラ草】と同じ。DQ本編でのルーラとは異なる。
消費こそ大きいものの緊急退避に使えるのはルーラ草と同様なので、覚えたらラッキーな部類に入る。

トルネコ3

トルネコとポポロが使用することができる。
フィールドでの移動手段としてであって、ダンジョン内では使えない。
FC版DQ3と同じく、リストはトルネコとポポロの個人別となっている。
バリナボの村は物語を進めると一時消滅するが、その時は当然ルーラで移動できない。
移動できる先は以下の9カ所。

GBA版は移動先候補に【マダム・グラコスのバザー】が追加されている。
 
また、ダンジョン内に設置される石像の一種に【ルーラの石像】というものが登場している。

ヒーローズ1

ステージクリア型アクションゲームというジャンルの関係上、他シリーズとは性質が全く異なっており、マップ内の特定のポイントを行き来できるというものになっている(従来の役割である「街や城間の移動」は【空艦バトシエ】が担っている)。
 
【アクト】または【メーア】が習得できるが、他のスキルポイントを消費して習得する特技や呪文と異なり、習得には【試練のほこら】にて「ルーラの試練」を受ける必要がある。
ここでルーラを覚えてもすぐに使えるわけではなく、前準備としてルーラポイントの開放が必要。
マップ各所に設置されているルーラストーンの下に立ってXボタンを長押しする事でルーラポイントが開放され(ポイントの開放自体は誰でも可能)、以後はいつでもそのポイントに移動する事ができる。
消費MPは5。防衛が多い今作では特に役立つが、うっかりルーラを使うMPまで使ってしまわないように。
 
ルーラを唱えると一旦空中高く舞い上がり、選択可能なポイントを選ぶとそこに向かって高速で飛んでいくという本編シリーズを髣髴とさせる演出がなされる。
高所恐怖症には少々怖いかもしれない。
また、「ダンジョン内では使えない」という性質を反映してドワドキア(洞窟)や光の塔等では使用できなくなっている(これらのマップでルーラを使うと天井に頭をぶつけるという小ネタもしっかり再現されている)。
ちなみに【次元島】ではかき消されてしまう。というかルーラが使えない場所はそもそもルーラポイントが無い。
 
ちなみに没データ上では全員分のルーラボイスがあるらしい。
当初はリレミトのような扱いだったのだろうか?

ヒーローズ2

今作では【ルーラストーン】を使ってルーラをしている設定となり、本来ルーラが使えないキャラもルーラを使える。そのため時空の迷宮限定キャラ以外のルーラボイスを聞くことができる。
事前にいざないの石碑(前作で言うところのルーラポイント)を解放しておく必要があるが、危なくなった時の【ゼビオン】(ストーリー中一時的に【荒野の野営地】になる)への帰還にも役立つ。
やはり屋根のあるところで使うと頭をぶつけるが、なんと頭をぶつけることが取得条件になっているトロフィーも存在する。
高速で飛びあがって頭をぶつけるため、見た目的には即死級のダメージを喰らいそうだが、ノーダメージ。

ウォーク

2020年9月に【ほこら】と同時に実装された。
フィールド上のほこら・強敵や予兆発生~出現中のメガモンをルーラリストに登録し、一定時間内であれば後からワープして挑戦できる。
実際に行った場所しか登録できない仕様は本来のルーラ(DQ3以降)と同じ。
ルーラを使うにはルーラポイントを消費する必要がある(ほこらは1日1回限定でポイント消費なしで使用可能)。
ルーラポイントはバトルすると自然に貯まっていくが、所持上限があるのでルーラを多用すると足りなくなる可能性がある。

いたストシリーズ

チャンスカードNo.53に「ルーラでぎんこう城(DS:ぎんこう)にワープ!」が登場している。
ぎんこう城(ぎんこう)に行きたい状況は多々あると思われるが、マーク収集中にこれが出るとちょっと面倒。
FF出身であるNo.57のテレポは任意のマスにワープする効果になっているが、双方の原作での効果を考えると中身が逆ではないかとも思う。
 
また、いたストSpではスフィアの一種としても登場。踊り子、賢者で入手できる。効果は上記と同じ。
こちらでは行きたくない時にはスフィアを外しておけばいいので、ある程度の調整はできる。

スマブラSP

勇者の下必殺ワザで選べる呪文の一つ。
リングアウト限界ギリギリの高さまで瞬時に飛び上がりステージ中央に降りてくる。
どこからでも復帰できると説明されており、主に復帰目的で使うことになるだろうが、ルーラがコマンドに出てくるかは運次第なので賭けになる。
ただし、選ばれる確率は通常時でも22.6%と高めで、かつ横方向の撃墜ラインに一定以上近づくとそれが3倍にまで上昇するため、分の悪い賭けではない。
降りてくる際はそれなりに高い位置から操作を受け付けるものの、地面に降りるまでの隙は大きい。
1on1などではその隙を狙われる危険も高く、かつその選ばれる確率の高さゆえに誤使用しやすくもあるので注意。
 
上昇部分で天井にぶつかると中断されて落下する。
頭ではなく背中が天井にぶつかるが、これは上方向に吹っ飛ばされて壁に当たった場合と同じモーションである。

ダイの大冒険

【ダイ】【ポップ】をはじめ、多くのキャラが使用。
【マトリフ】がまるまる1話使って、ポップに魔法使いの心得とともに最初に叩き込んだ呪文であり、作中の多用も相まって非常に印象に残る呪文。他に1話使って教え込まれた呪文はメドローアのみで、こちらも存在感は強い。
有名な場面だと、コミックス22巻でポップがバーン戦で使用するシーンだが…。
また、同系統のオリジナル呪文として、【トベルーラ】【リリルーラ】も登場する。
 
前述の通り、マトリフがポップに特訓を通して教えた最初の呪文。
厳しい授業に音をあげて「ルーラなんか覚えても戦いの役に立たない」とぼやくポップに対し、マトリフは【フレイザード】からの敗走時、気球船を使って逃げようとした際に危機に陥ったことを引き合いに出し「もしお前がルーラを使えていたら炎上する気球船からたやすく仲間を救えたことが分からんのか!」と厳しく叱咤する。
マトリフには「魔法使いの呪文は仲間を守るためのもの。無数の呪文と知識でパーティに降りかかる危機を払うのが魔法使いの役目」「魔法使いは常にパーティで一番冷静(クール)でなければならない。全員が激高している時でも、ひとり氷のように冷静に戦況を見ていなければならない」という矜持があり、戦うための火力だけではなく時には仲間を守るための戦術的撤退手段など、魔法使いは冷静さと戦術の引き出しを数多く身に付けなければならないことを少しずつポップに叩き込んでいった。
 
原作中で明確に使用描写があるのは、味方側ではダイ、ポップ、【アバン】、マトリフ、【ノヴァ】【フォブスター】、魔王軍側では【ザボエラ】【バラン】【キルバーン】【ミストバーン】【ハドラー親衛騎団】がいる。
読み切り回に登場した【バロン】が作中で最初の使用者であり、キラーマシーンを起動するべく自国の船に瞬間移動している。
ただし、これは旧アニメ版のみの描写であり、原作では彼がルーラを使うところは描かれていない(新アニメ版ではそもそも使う描写が無い)。
また、明確な描写はないが、【バーンパレス】の最終決戦に駆けつけた【ラーハルト】は使用できる可能性もある。
あるいは飛べるドラゴンを使っただけの可能性もあるが。
 
【ハドラー】も少なくとも終盤には普通に使用していることを匂わせる描写がある(初登場時は【キメラのつばさ】を使用していたので、使用できなかった可能性もあるが、この時はアバン、ダイとの連戦でMPを使い切っている)。
ちなみに、彼は超魔生物化してスラスターのようなもので浮遊できるようになるまでは、空中戦を行う描写もなかった。
ただし、初登場でデルムリン島に来たときは浮遊していたので、得意ではないだけで使用できた可能性もある。
ただの設定のブレの可能性もあるが、彼が本質的には真っ向勝負を好む気質の持ち主である事、敗北を続けた理由が心の脆さや驕りにあった事を考えると、闘った相手がいずれも飛行能力を持たなかったからあえて飛ばなかった(プライドが許さなかった)だけかもしれない。
実は、大魔王【バーン】にも明確なルーラおよびトベルーラの使用シーンはない。唯一、ダイたちと初めて対峙した時には空中から突然出現する形で登場したが、これはルーラの描写とは異なり、何か別の原理である可能性も否定はできない。
また、ダイとの再戦時に【ドルオーラ】連発を凌ぎ切れなかった際に上空から現れた時の描写も微妙にルーラと異なるので、これがルーラであったかは不明。
 
この世界においてはFC版DQ3のように、呪文使用者本人が行った事のある場所にのみ飛べる呪文となっている。
作中でもルーラを使える者の中で、さらにこれから行かなければならない場所に行った事がある者を探したりしている。
もっともこれはストーリー上の理由があっての設定と言うよりも、漫画では「パーティメンバーかそうでないか」の線引きを描写することが困難で、仲間共有の行き先リストシステムにしようと思っても無理だっただけという側面もある。
 
また、使用者以外の人と一緒に移動する場合は、使用者に触れているか、同行条件を満たした人に触れている(連鎖的に接触している)事が条件になっており、これが物語のドラマ性の演出に一役買っている。
例えば、ポップがはじめて仲間と一緒に飛んだのは、修行のためにパーティから離脱するマァムを送るシーンだが、このときポップはさりげなくマァムの肩を抱き、陰で見ていたレオナは感心している。
また、ダイとハドラーの最終決戦では、ハドラー親衛騎団の面々が、それぞれダイのパーティメンバーをルーラで連れ去るシーンがあり、条件さえ満たせば敵味方は無関係の模様。
この仕様がもっとも際立つのは、キルバーンの仕掛けたダイヤの9から脱出するシーン。
このとき、ハドラーがトラップの炎を支えている隙に、ポップがメドローアで炎の壁に穴を開け、その一瞬にダイがルーラを唱え、ポップはダイにしがみついて脱出するという作戦が立てられた。
これは途中までは予定通り進行したが、ダイがルーラを唱える直前、力尽きて崩れ落ちるハドラーの姿にポップが一瞬見惚れ、ダイにしがみつくのが遅れてしまい、ポップは脱出に失敗し炎の中に取り残されてしまった。このとき、ポップがついてきていないことにダイは気づいていなかった。
逆に、ザボエラのルーラにハドラーが勝手についていったときにもザボエラは認識できていなかった。上述複数の場面もあわせ、使用者・被対象者の意思などは条件に関係がないことも窺える。
バーンパレス心臓部から脱出する際には、ポップとヒム以外のメンバーはアバンの、技の反動で昏倒しかけたヒムはポップのルーラで無事脱出している(それぞれ、別の場所に着地している)。
ポップがヒムを連れて脱出したのは、特に事前の示し合わせもないとっさの判断であり、それを見越したのか他のメンバーは一瞬の判断で全員アバンが担当して脱出させるという、師弟の阿吽の呼吸が窺えるシーンでもある。
あるいは上記の脱出失敗を経験しているからこそ、崩れ落ちるヒムに心を配れたのだろう。失敗はしても強い克己心でそれを繰り返さない、ポップらしい配慮である。
 
行った事のある遠隔地に飛ぶいつもの使い方の他、応用として視界の範囲内で近距離に飛ぶ事もでき、敵の目の前に移動や地面に散らばった仲間の回収といった使い方もできる。
行き先の指定方法は「行き先の場所のイメージを頭の中に思い浮かべる」というものになっており、行った事がある場所に限られること、初見の場所でも視界内なら飛べる事の説明になっている。
またこの仕組みの関係で、逼迫した状況で慌てて使うなど行き先のイメージ無しに使うと、本人が強い思い出を持つ場所などに無意識に飛んでくる事になる。
無意識に飛んだ例としては、先述のポップがマァムを【ネイル村】に送る際、初めて会った【魔の森】に行ったり、プレッシャーに押し潰されそうになったダイが逃げたときには父バランと初めて会った場所である【竜の神殿】近くに飛んでいる。
これもゲームでは戦闘中に使うと行き先の指定ができない事のうまい説明になっている。
 
戦闘アクションが随所に存在する漫画作品ゆえか、行き先に関わる仕組み以外にも、「飛行速度」という概念が展開に影響している場面がある。
飛行ではなく正真正銘のワープである呪文リリルーラは別格として、亜種呪文トベルーラは「任意の飛行ができる代わりに速度ではルーラに劣る」となっている。
 
それを裏付けるシーンとして、作中でポップがミストバーンとキルバーンの2人をトベルーラで追ってきたときにキルバーンが
「ボクとミストがまともにルーラを使ったらキミなんかのスピードで追いつけるわけないじゃない」
という発言をしている。
つまり、これは裏を返せば、ルーラのスピードは加減できること、術者の力量次第ではトベルーラでルーラを追跡できることも意味する。
また、上述のように飛行における制動面ではトベルーラの方が優れているのだが、その飛行速度のために、一瞬のみ開かれる脱出口をすり抜けるような場面でもルーラが使われている。
他にも使用者が慣れず人数が増えた場合は着地が乱れる、連続使用で疲労する等、ワープではなく飛行である事の描写も多い。
【ランカークス村】に飛ぶエピソードで、ポップはかなり熟練してきたにもかかわらず多人数(と言ってもゴメちゃんまで含めてもたった6人)を運ぶと着地が乱暴になっていた。
前述のバーンパレス心臓部からの脱出場面でアバンが使用した際にも着地が乱れていたため、この時は咄嗟に使用したというのもあるかもしれないが、相当熟達しても多人数を連れての使用は難易度が高いのかもしれない。
 
魔王軍の幹部たちが地中に埋もれたバーンバレス内にルーラで入場していることについて矛盾に感じる読者もいるかもしれないが、バーンパレスは全体が完全に地中に埋もれているわけではないので問題はない。
例えばハドラーがバーンに謁見するシーンでは背後に空が広がっている。おそらくこれ以外にも部下たちがルーラで着地、出撃するためのヘリポート的な場所がいくつか用意されているのだろう。
それだと外敵も簡単に侵入できそうだが、これはバーンパレス上空には魔王軍に所属する(バーンに敵対しない)ものだけが通過できるバリアが張られていてそれ以外は飛行できないということで矛盾なく説明されている。
 
以上のように、作中では実に様々な場面で使用されている。
上記の22巻での有名な場面の他、同じバーンパレス内でも翼に当たる位置に侵入した一行がポップのルーラで正門に飛びなおす場面もある(視界内にある近距離への移動)。
最終決戦にて各地の【ピラァ・オブ・バーン】の場所へと駆けつけるためにもルーラが多用されている。しかし人員が足りずロモスでルーラ使いを探したが一人も見つからなかった。
 
ちなみに、賢者王国とも言える【パプニカ】の賢者たちでは、使用したのは上記のバロンのみで、【レオナ】や三賢者は使えないようでバルジ島への往来などには【気球】を使っている。
また、これを裏付ける発言として、マトリフがこの時点のメンバーの中でルーラを使えるのは自分とポップのみである旨の発言をしている。
実際の動きを見ても、フレイザードに襲撃を受けた際に初動でルーラを使ってレオナを逃がすということはしていない。
【エイミ】は王城跡地の偵察にルーラでなく気球で来ている他、バルジ島から撤退する場面でも、【氷炎結界呪法】の結界の外に出たあとは攻撃呪文で追手の【フレイム】を撃退しており、数に押され劣勢になっても炎上する気球からルーラでの脱出を選択しなかったのでルーラが使えないのは明らかである。
最終決戦のとき、【ピラァ・オブ・バーン】【黒の核晶】を凍結しにいく際には、エイミが「私がルーラさえ使えたら」と言うセリフがあり、彼女はヒャダインが使えるので凍結作業はできるが最後までルーラは未習得なのは明確である。
なお新アニメでは【バダック】が代わりに「わしがルーラを使えたらパプニカまで行けるのに」と悔しがる横でエイミが気まずそうにしている姿だけ描写されている。
残り1分と言う状況を考えれば【アポロ】【マリン】の2人はルーラを使っている可能性が最も高いが、アポロとマリンの二人は最終決戦には参戦しておらず、凍結させに行った場所もどちらもパプニカ領内であることから、オーザムにおける【でろりん】一行と同じように、柱の調査などの目的でもともと近くにいた可能性もなくはない。
あるいは、のちに必要性を感じて習得したのかもしれない。
パプニカに【鬼岩城】が襲撃してきた際にはレオナおよび三賢者全員が大礼拝堂にいたのだが、鬼岩城が会場を直接潰しにきても各国の王をルーラで逃がすといった手法を取っていないので少なくともこのタイミングでは誰も習得していないと思われる。一方新アニメでは三賢者全員が直前に【ガスト】から【マホトーン】を食らっており、この時点で習得していたとしても使わなかった(使えなかった)理由ができている。
ちなみに、作中のルーラの使い手はその応用技のトベルーラも習得していることがほとんどだったが、マリンはピラァ・オブ・バーンにロープで上っており、少なくともトベルーラを使えないのはほぼ確実である。
 
なお、ポップは初登場時点ですでに【メラゾーマ】まで習得しており、【ブラス】にその才覚を驚かれているにも関わらず、ルーラの習得はかなり過酷な修行を要している。
元の師であるアバンはルーラを習得していてその有効性を間違いなく理解している筈で、ポップもルーラを契約できないわけではない。にも関わらずポップはルーラの有効性をまるで理解していなかった。
おそらくポップの根性や魔法使いとしての覚悟の問題から授業を覚えておらず契約もしていなかったと思われるが、それを考えるとダイ世界でのルーラは習得に相当な労力のかかるかなりの高等呪文であると考えられる。
魔法の習得は個人の適性による契約の可否が最大の問題であるので、例え賢者であっても習得していない、できないこと自体は不思議な話ではない(契約ができない場合はいくら修行しても絶対に習得しない)。

勇者アバンと獄炎の魔王

本作ではマトリフの他、【ガンガディア】が使用している。この時点でのアバンは契約はしているもののまだ使用できていない。
なおガンガディアは先にトベルーラを習得していて後からルーラを習得している。

アベル伝説

味方側では【ヤナック】【ザナック】が使用。効果はゲームと同じ。
ヤナックが作中で初めて使用したのは、【水竜】の封印で瀕死状態になった【アベル】を運ぶため、【赤き珠の島】から医者のいる町に移動した時。その後ザナックの家まで飛ぼうとしたが、MPが少なかったため途中で墜落してしまい、はるばると歩くハメになった。
ザナックもアベルや【ティアラ】たちを自分の家に連れてくる際に使用した。
その後は出番が無く、終盤に【エスターク】から【アリアハン】に一行が移動する際もヤナックがアリアハンに行ったことがないためか、【ラーミア】に頼っていた。

ロトの紋章

こちらも性能は本編のルーラに準拠しているが、物語の構成上アルス一行は過去行ったことのある町や村に寄ることがほとんどないため、出番は少ない。
賢王ポロンが使用するほか、アラン(異魔神憑依)やアステア(ジパング→アリアハン)、チノンばあさん(レイアムランドに急行した際に使用)が使用する。
また、ポロンはルーラ同士を合体させる【オクルーラ】を編み出し、重傷を負った【アルス】【竜王】、そして【イヨ】とその臣下たちを転送させている。
その他、【ルビス】【異魔神】を封じ込めるために使用した【オメガルーラ】も存在する。
 
DQ3本編では、ギアガの大穴が閉じた後ではルーラによるアレフガルドと地上の行き来はできなかったが、こちらではアルスに紋章を託したアステアが、「ルーラがあるだろ?」とのことで行き来を問題にしなかったり、アルスもそれを思いつかなかったことを迂闊だと自嘲したり、竜王へのオクルーラもラダトーム地下の聖域に飛ばされたりしている。
どのような理由かは不明だが、ロト紋の時代では問題なくルーラで行き来でき、登場人物達にも半ば常識的な考え方となっていると思われる。

ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~

バギ系やヒャド系同様、潮の神器ソウカが司る呪文という設定。神器を納めた事で本作でも使用可能になった。また、他作品におけるトベルーラや舞空術のような使い方もされる「ピンポイントルーラ」も登場している。

天空物語

ソラが使用。
天空の剣に選ばれたテンにコンプレックスを抱いて高い木の上に登っていた所、助けにきたテン共々落ちた時に、使えるようになる。
劇中ではサウスディケからの帰還などで使用している。

蒼天のソウラ

3巻で初登場。瞬間移動呪文と書いてルーラと読む。使い手は魔公子イシュマリク
前述の通りDQ10ではルーラは失伝された呪文だが、イシュマリクは魔族である為か使えるようだ。
用途としてはルーラそのものではなく【エクステンション・ライン】で拡張した拡大瞬間移動呪文(エクス・ルッラ)として使用する。
効果は瞬時に相手の真後ろに瞬間移動するというもので、正にルーラという概念や解釈を拡張したもの。
かげろうユルールへの奇襲として使用した。
 
父親の【魔公王イシュラース】は「転移呪文」と書いてルーラと読む呪文を使用できる。
こちらは一般的な原作のルーラ同様にパーティ全員を巻き込んでの移動ができるのだが、ヴェリナード騎士団が用意した転移封じの結界で発動を封じられてしまった。

勇者ヨシヒコ

第三期の11話で使用。
態勢を立て直すべく、バリア床で消耗したヨシヒコを救助するためにムラサキが使用した。
が、ダンジョンの中なので天井に頭をぶつけ不発。落下した際に再度バリア床を踏んだヨシヒコは死亡してしまった。
なお、1話でも仏がヨシヒコ一行に使用し、カボイの村に飛ばしている。
…飛ばすのは【バシルーラ】だと突っ込むのはDQをネタにしたギャグドラマなので野暮というもの。

余談

空を飛んで好きな場所へ行けるというロマンと利便性を兼ね備えた効果から数ある呪文の中でもとりわけ人気が高く、この呪文の名を冠した【ルーラ(歌手)】というユニットも存在した。
「もしDQの呪文を1つだけ使えるとしたら?」というお題の常連として「姿を消せる【レムオル】」、「鍵開けの【アバカム】」と並んで、プレイヤーの想像力を盛り上げてくれる呪文の一つ。
お笑い芸人「爆笑問題」の太田光も、自身が司会を務めるTV番組にて「DQで一番好きな呪文は?」といった旨の質問に対し、ルーラを挙げている。