【占い師】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:52:11

概要

文字通り、占いを行う者のこと。現実の占い師は全く修行せずとも名乗る事ができ、あらゆる階級の人間と接触できる上、土占いや手相見など全く道具を使わない占い法もあり、旅人の職業としても好都合であった。
ドラゴンクエストシリーズではモンバーバラの姉妹の妹、【ミネア】が有名。彼女は他作品や他メディアへの出演も多い。
 
DQ世界には【NPC】として多くの占い師が存在し、ストーリーに関わってきたり関わらなかったりする。また、DQ4、キャラバンハートに登場する仲間の【職業】の一つでもあり、DQ10オンラインでは主人公が占い師になる事もできるようになった。
この他ライバルズにも登場、ランダムな2種類の効果を持つ専用カードを持ち、条件次第では選択できたり両方発動できたりする。
 
ミネアは占いの手段として【ぎんのタロット】を使う姿が有名だが、【アッテムト鉱山】にてこれを入手する前でもストーリー上では占いをしている描写があるため、公式イラストで持っている【水晶玉】を使う占いもできるようだ。
ドラクエではその他の作品に登場するNPCの占い師も水晶玉を使っていることが多い。

DQ2

【デルコンダル】に占い師の老人がいる。もっともらしいセリフで探し物の方角を占ってくれるが、実際には話しかけるたびに東西南北の4方向のいずれかをランダムで答えるだけ。【ファミコン神拳】にも、この占い師に騙された者の嘆きが掲載されていた。
『ファミリーコンピュータMagazine』1987年6号~10号の企画「D.Q.II Q&A」では【中村光一】が「この占い師信用していいのかな?」という質問に対して「キミの話を聞かないうちに占いを始めちゃってるから、偶然答えが一致すればインチキじゃないよ」と、かなり苦しい擁護をしていた(8号)。
とどのつまりツッコミどころしかないネタキャラである。
 
携帯版では一転して【5つの紋章】の在処を教えてくれる有能キャラに昇格した。

DQ4

ミネアの職業。占い師だけに霊能者のようなキャライメージなのか【僧侶】に近い調整がされており、回復・補助呪文や【バギ系】の攻撃呪文を覚える他、装備やステータスも僧侶のそれに近い(後述のHPを除く)。なおもう一人の僧侶系キャラ【クリフト】には使う事ができない【フバーハ】【メガザル】を使用可能。また、銀のタロットを装備し、道具として使う事の出来る唯一のキャラでもあり、戦闘中に使用する事で様々な特殊効果を発揮する。
 
FC版では最大【HP】が低く、占い師という呼び名にふさわしい打たれ弱い感じのキャラクターであったが、リメイク版では最大HPを中心にテコ入れがされ、かなり打たれ強くなった。装備できる武具も相変わらず豊富なため、ドラクエ世界での占い師はなかなかタフな職業である印象を余人に与えることに……。
銀のタロットはリメイク版では移動中にも使用可能で、ミネアが馬車の外にいる状態で使用するとその日の運勢を占ってくれる。なお“神聖な占いは日に一度だけ”と決まっているらしく、再度占ってほしい場合は宿屋に泊まるように促される。
 
第五章ではミネアが当初エンドールの教会付近で占いで生計を立てている姿があり、【スコット】も占ってもらった様子である。【主人公(DQ4)】も、彼女に占ってもらうことで物語が動き出す。
占い料は10G。ただし主人公の所持金が足りなくてもそれを確認することなく占いが始まる。
結局そのまま仲間となり財産を共にしたので主人公のゴールドに変動は無いのだが、ミネアも人が良いのか慌てんぼうなのか…。
なおミネアは加入時に無一文であり、稼ぎはすべてマーニャのカジノ代に消えたことになっている。
直前にスコットから取っているはずの10Gがいつマーニャの手に渡ったのかは不明だが。
もしかしたらミネアとは立ち話をしていただけで、占い云々の発言は過去の話題だったのかもしれない。
 
また、ミネアの他に【お告げのほこら】に占い師、または予言者のような立場の【シスター】がおり、彼女に話しかけた後にミネアに話しかけると未来視に関する発言を行うことがある。

DQ5

【オラクルベリー】【占いババ】が占いをしてくれる。
また、作中の【フローラ】の台詞では、とある占い師の存在に言及するものがあり、リメイク版では、会話システムにて「幼い頃にに連れられてオラクルベリーへ行ったことがある」と語られるため、この占い師が占いババである可能性が高くなっている。

DQ6

夢の世界には【占いの館】が2か所あり、片方はシスター、もう片方は老婆が占い師をやっている(リメイク版では前者のみになった)。
現実の世界には夢占い師の肩書きを持っている【グランマーズ】がいる。エンディングでは【ミレーユ】が夢占い師になるためにグランマーズに弟子入りし、客を占っている姿が見られる。
 
【ダーマ神殿】には、次の職業レベルまでに必要な【熟練度】を教えてくれる占い師がいる。

DQ7

占い師【パミラ】を名乗る人物が、過去世界と現代の【エンゴウ】に登場。両者は同名の別人で、先祖と子孫の関係にあたるらしい。二人ともストーリー上では重要な役割を担う。
その他【グランエスタード城】には占いじいさんがいる。攻略のヒントにはならないが未来予想をしてくれる。
また、現代の【謎のからくり跡地】にいる【占いババ】【ふしぎな石版】のある場所のヒントをかなりの精度で教えてくれる。
【ダーマ神殿】で必要【熟練度】を教えてくれる占い師も続投し、過去・現代双方で見られる。
 
なお石版レーダーが登場したリメイク版では、からくり跡地の占いババはただ「何も見えない」と言うだけの役立たずキャラとなった……。

DQ8

一番最初に訪れる町【トラペッタ】に住む占い師【ルイネロ】が登場。本作での最初の冒険は彼の【水晶玉】を探してくることである。
事件を解決した後は実際に占いをしてくれる。腕の方は確かで【月影のハープ】を探す時の手がかりも提供してくれる他、3DS版にて彼の占いにより【マスター・ライラス】の最期を見る事ができるイベントも追加された。
 
【パルミド】には新人の女占い師がいる。腕の方は……お察し下さい。

DQ9

【スペシャルゲスト】のミネアのコスプレ装備を全て装備すると【うるわしき占い師】、ミレーユのコスプレ装備を全て装備すると【さすらいの夢占い師】という称号が手に入る。

DQ10オフライン

(自称)旅の占い師として【キャスラン】が登場。実際には知っていた情報を占いっぽく伝えていただけだった(情報の出処はオフライン範囲外で判明する)。
なお、職業としての「占い師」はオフライン版には実装されていない。

Ver.2

真の【グランゼドーラ城】【勇者姫アンルシア】に仕える占い侍女の【ピクシス】が登場。

DQ10オンライン

夢現篇にはグランマーズが登場する。
プレイヤーの職業としては2016年のVer.3.3後期から登場。呪文が使えない代わりに、様々な効果があるタロットカードの魔力を戦闘に用いる。後述のキャラバンハートの占い師は直接操作するキャラではなかったため、事実上のシリーズ初登場職といえる。
詳細はこちらを参照。

DQ11

【デルカダール城下町】下層に、自称占い師【イメルダ】がいる。
直接ストーリーに関わることはないが、ストーリー終盤に受けられるクエスト【イメルダさんの本気占い】報酬はなかなか魅力的。

キャラバンハート

前述の通り、本格的な占いの専門家を仲間にできる最初の作品で、他の職業のキャラ同様、馬車に乗り込んでガードモンスターの補助を行う。
ビジュアルは男性大人のうらないしはひげのおじいさんで、女性大人は(ドット絵ではとてもわかりづらいが、エンディングイラストでは)とてもふくよかな女性。
女性子供のビジュアルは大きな帽子を被り黒髪を長く伸ばしたジト目の少女。男性子供は省略された小さいドット絵から推測するしかない。
 
味方の占い師が行う「占い」は敵の残りHP・MPを言い当てること…それだけである。一応ターン規定のあるボス戦においては目安になるのだが、【表示速度】が早いと一瞬で流れるので確認が難しい。
 
だが占い師の真の能力は、移動中に【地図士】とコンビを組んだ時に発揮される。ダンジョン内では、地図士の映し出したマップ上に階段の位置を表示させ、またエンディング後に世界各地に出現する【オーブ】の位置も地図上に表示してみせるのである。この特技なしでオーブ探しを行うのは無謀と言ってもいいだろう。
一応エンディング前だとロトのオーブのありかを地図上に表示してくれるのだが、ストーリーをちゃんと進行させれば取り逃すことはないので、あくまで現状の最終目的地を表示していると見たほうが良いだろう。
 
またこの職業は究極連携が変わっているのも特徴の一つ。それまでの地味な占いから一転、津波や嵐の到来を予言し、敵1体をそれらの災害に巻き込んでダメージを与えるというアタッカーに変じるのだ。
ただしこの技が馬車1台を占有させてまで狙いたいものかというと、それはちょっと疑問。戦闘能力が低い職業のためか重さが非常に軽く、割と早い段階から究極連携を狙いやすいのはポイントではあるが。
 
ストーリー本編中で仲間にできるのは【サマルトリア】【リーラ】【ペルポイ】【オースト】
リーラは最初の町である【デルコンダル】で会えるが、そこでは仲間にできないので注意。クリア後は【クリスタルスライム】【転生士】を引き連れながら倒し続ける事で、重さの低い子供のうらないしを厳選しよう。
 

ランクランク名戦闘特技特殊効果
1うらないしうらない
(敵1体のおおまかなHPを指摘)
近くにあるオーブの位置2個をマップ上に表示
2だいうらないしふうすい
(敵1体の正確なHPを指摘)
近くにあるオーブの位置5個をマップに表示
3うらないマスターよげん
(敵1体の正確なHPとMPを指摘)
すべてのオーブの位置をマップに表示
-究極連携つなみ or あらし-

トルネコ3

占いババというキャラクターが登場するが、DQ5の同名人物との関連は不明。

ライバルズ

初期リーダーが【ミネア】、第6弾でパックでのアナザーリーダが【ミレーユ】
専用カードには「占いカード」が多く、これは2種類の効果がランダムに発動するが、必中モードで選択可能に、超必中モードで両方とも発動できるというもの。(ex.【太陽のタロット】 リーダー回復or全体攻撃 の2択)
また、デッキトップの操作によるコンボ(ex.【タロットシャッフル】)や、ステルスを穿つランダムダメージ(ex.【サイコロン】)など、トリッキーな効果を持つカードも多い。総じて長期戦向きの傾向がある。
得意な系統は【ドラゴン系】(第4弾)、【あくま系】(真3弾)。
 
タロットの図案は2017年にグッズとして商品化された「ドラゴンクエストX タロットカード」と同じものが使われている。

アベル伝説

本作にもミネアが占い師として姉のマーニャと共にゲスト出演している。当初は【あくまのきし】の呪いにより老婆の姿にされていたが、【アベル】達が悪魔の騎士を倒した事で、廃墟にされた【ドムドーラ】の復活と共に呪いが解けてゲーム本編と同様の若く美しい姿に戻った。
戦いの際には【よろいのきし】の攻撃からアベルを庇ったり、【おおかなづち】を持って飛び掛かりつつ悪魔の騎士を攻撃するなど、およそ老婆らしからぬ動きを見せた(正確には本当の老婆ではないのだが…)。
 
老婆という事で自分を邪険に扱った【モコモコ】【ヤナック】とは違い、最初から自分を気遣って優しくしてくれたアベルに対し密かな好意を抱くが、青き珠の勇者としての使命により旅を続けなければならないアベルにその想いを打ち明ける事はできず、彼の旅の無事を願った。
 
ちなみに占いには水晶玉を使っており、呪文こそ「ミネア アネミー!」と安直だったが、それだけで人や物の居場所や在り処をズバリ言い当てる事ができ、モンスターが迫ってきた時には事前に水晶玉が光って危機を知らせるなど、もはや占いの範疇に留まらない汎用性の高さを見せた。

ダイの大冒険

【メルル】とその祖母【ナバラ】の職業。水晶玉を使った占いや、古代占布術といった占いをする。もっとも、メルルは占いの領域を超えた予知能力レベルを持つのだが……。
なお水晶玉での遠隔視は【まぞっほ】【ザボエラ】も行っており、その映写を見る限りまぞっほは遠隔視に関しては作中で一番の実力者と思われる。

蒼天のソウラ

読者投稿キャラクターに何名か存在する。
モンスタータロットを使った各種効果や、文字通り占いをする事でソウラ達の戦闘で活躍する。
【真の太陽(ヴェリタ・ソルレ)】所属の【オーガ】女の「シグナル」は【運命のタロット】で「ムジョウ」を蘇生した他、【女教皇のタロット】で「ヨンチィ」と「ズィユ」の魔法的魅了を解除した。