【異魔神】 の変更点


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 *ロトの紋章 [#sb80bc60]
 漫画[[【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】]]の最強最後のラスボス。コミックCDでの声優は柏倉つとむ。
 どこからどう見ても「異世界の魔神」という感じのするお名前がステキ。
 こういうヤツはたいてい「異魔神○○」とか呼ばれるものだが(破壊神シドー、暗黒神ラプソーンといったように)、彼らと違って「異魔神」だけなのもそれはそれでシンプル・イズ・ベストなセンスを感じさせる。
  
 元々は血と破壊と混沌を司る破壊の神で、あまりに強大な力を持つため魔界を追放され異空間に封印されていた。
 ただし本人は「あまりにも強大な力を持つため今は異空間に身を潜めている」と言っているので、自分から潜伏した可能性も否定できない。
 単に見栄を張ってそう言っただけで、やっぱり封印されていた可能性も十分あるが。
  
 異魔神も世界樹から生まれし者であるため聖核を持ってはいるが、彼は逆に命を奪う事で成長したモノで、破壊こそがエネルギーの源。
 正と負で、互いの聖核のエナジーは似て否なるもの。負の力が正の力を脅かす事で、世界樹が復活してもかつての均衡が取り戻せなくなる。
 その肉体は時々に応じて再生の形態を変化させられる。
  
 1万2千年前に繁栄を誇っていた超古代文明「ムー帝国」にて、太陽王「ラ・ムー」(後のタオ老師)の弟であり後に魔王軍の幹部「冥王」となる[[魔導師ゴルゴナ>【冥王ゴルゴナ】]]により魔界から召喚され、世界樹のエキスより生みだされた不死身の肉体を依代にこの世へと顕現した。
 ゴルゴナと手を結び、自分に逆らう者は情け容赦なく殺害、又はその肉体に吸収することにより、ムー帝国の実質的な支配者となっていく。現人神として崇拝されていたともされるが、実際は単純に力によって民衆を制圧していたに過ぎない。
 だが実はこの間、自身の真の目的を果たすべく、水面下で下準備を着々と進めていた。
 ムー帝国が用済みとなった異魔神はある日突然暴走し、一夜にしてムー帝国を滅ぼし姿を消す。
 その数年後再びその姿を現すも、[[【精霊ルビス】]]の放った究極大移転魔法[[【オメガルーラ】]]により肉体を「闇のオーブ」へと封印され、精神は宇宙の遥か彼方へと追放された。
  
 その後、DQ3の時代の大魔王ゾーマによって精霊ルビスが封印された事により冥王ゴルゴナが復活。
 ゾーマが倒された百年後、その精神のみがゴルゴナの手により現世に召喚され異魔神は不完全な復活を遂げる。
 魔物たちを統率して魔王軍を結成し世界を混沌へと導き、ロトの子孫の一人に呪われた名前「ジャガン」を名づけ自身の勢力に組み込むなど、着々と世界を支配していく。
  
 しかし、実のところ彼は世界の征服や支配などには何の興味も持っていない。そのため魔物たちや魔王軍も所詮は自身が復活するための使い捨ての駒に過ぎない。
 自分を拒み異界へと追放した、自分と対極に位置する存在・精霊ルビスへの復讐こそが、彼の真の目的。
 そして最終的な野望は現在の世界の破滅であり、<世界を原初の状態「カオス」へと戻す>と表現している。
 その手段とは死者の魂を集めて創り出した「幻の月」の力で増幅した自身の持つ聖核(セイントコア)と[[【世界樹】]]の聖核を融合・臨界させること。
  
 だが、世界の消滅はルビスが自身を犠牲(世界樹の消滅はルビスの死でもある)にしたことにより阻止されてしまう。
 目的達成ができなくなった彼は、怒り狂った末アルス達ロトの血を引く者たちや人間を滅ぼしにかかる。
  
 下記の通りラスボスの名にふさわしい強さを魅せつけたが、勇者に討たれるのもまたラスボスの宿命。
 世界中の人々の心が一つになった瞬間を目の当たりにしたことにより、自分を取り囲む義勇兵や見つめるアルスの勇気に恐怖を覚え、世界中からアルスの下に集まった人々の魔力を集めた[[【ミナデイン】]]を受け敗れた。
  
 その際アルスを称える言葉を述べ、「自分の真の望みは自らを破滅させる事だったのかもしれない」と呟いたが、これにアルスは激怒した。
 異魔神は今までさんざん世界中を蹂躙し、戦いの中でアルスの仲間たちも多くが犠牲になった。
 それだけ暴れまわっておきながら、今更「自分の破滅こそが望みだったのだろう」などとあまりに見苦しい、身勝手な一言を述べるとは。
 アルスは先ほどのダメージで剥き出しになった聖核を鉄拳制裁。
 聖核を砕かれて今度こそトドメを刺された異魔神だが、そこに[[【ムラクのお札】]]から世界樹の種が飛び出し彼の聖核と一体化。
 肉体は瞬く間に新たな世界樹の母体となり、完全版の追加シーンにて僅かに残った意識も自分が忌み嫌っていた秩序の一部になるという形でルビスに許された事に満足しながら完全に消滅した。
  
 このように、行動の背景及び伏線回収もしっかり行い、読者やアルス一行に与えた絶望感もラスボスの名に恥じない。
 固い絆で結ばれていた主人公達に絶対的な力を叩きつけての絶望による解散から再集結、多くの者達を犠牲にしながらも世界中の人々によるミナデインというラストバトルにふさわしい最期も実にラスボス戦の王道を貫いている。
  
 ……が、不完全なオメガルーラを発動された時にやたらビビったり、ロトの子孫と人類を滅ぼしにかかった理由がほぼ八つ当たりだったり、ムー帝国を滅ぼすほどの威力を持つ[[【超高密度魔法言語】]]「りゅうせい」を何度も使用していながらアルス達を一人も仕留められなかったり、回復能力の源である幻の月が1つ消滅させられた事が分かった途端、怒りにまかせて元凶のタオ老師ごと自ら生み出した幻の月を一つ自分で破壊してしまったり、そして最強形態(真の姿)時のどうにも小物…というよりテンプレな悪役な言動や振る舞いの数々など、冷静に考えるとどうも描写面でヘタレ・設定負けな部分も否めず、戦いの展開そのものもやや尻すぼみ感があるのが惜しいところ。
 **異魔神(精神体) [#acbd910b]
 冥王ゴルゴナの制作した精神投影機に浮かぶ巨大な顔の姿をした異魔神の精神体。
 あくまで投影機の機能によって地上と連絡と取っているからか、アステアの策により掴まされた「偽の闇のオーブ」で完全復活しようとした際には映像が乱れている。
 この状態でも圧倒的な魔力を持っているようで、宇宙に漂う魂の精神波だけで全世界の魔物を統率し、世界中の[[【旅の扉】]]を封印し交通網を麻痺させている。
 
 **異魔神(第一形態) [#sb156422]
 「闇のオーブ」が解放され、かつての姿を取り戻そうとする過程の姿。
 肉腫状のボディは周囲のエネルギーや生き物を取り込みながら急激に肥大化し、やがて精神体と一つになり第二形体へと変貌する。
 世界樹のエキスから抽出した細胞で出来ている為凄まじい再生力を持ち、幻魔剣による傷すら回復してしまう。
 ロトのしるし、あるいはそれに類する聖なる力によってのみその侵攻を抑え込むことが可能。
 レイアムランドにて一度封印が解かれるも、アルスとアステアのロトのしるしと[[ミルフィーユとメルヴェーユ>【レイアムランドのほこらの巫女】]]の尽力によって再びオーブの形へと封印された。
 物語の後半、ジャガンが闇のオーブを砕いたために、ローラン城の魔物を取り込み、遂に地上に肉体を取り戻し復活を果たす。
 **異魔神(第二形態) [#z09e70b8]
 肉体と精神が揃い、完全な復活を遂げた姿。物語の最初の方で、小さいシルエットで既に登場していたりする。
 かつて存在したムー大陸を一夜で消滅させ、復活まもなく高密度魔法言語によってローラン城一帯を粉砕しつくし、強力な熱線を吐いて[[【ロマリア】]]を焼き尽くすなどその戦闘力は世界規模に渡る。
 その巨大さゆえに並の攻撃手段ではほとんど通用せず、よしんばダメージを与えても「幻の月」による活性化によってたちどころに再生してしまう。
 少なからず自分に行動不能に陥れる可能性がある強力な魔法攻撃には警戒していたようで、[[【闇の城】]]の[[【闇の衣】]]を身に纏う事で身を守っている。
 この形態では高密度魔法言語を使用する時以外は妙に無口であった事からあまり賢そうにはみえないが、怪獣映画のごとく世界を蹂躙する姿は絶大なインパクトを読者に見せつけた。
 この状態の彼が作中最強ではないかと思った人は少なくないだろう。
 
 竜王の巨大なエネルギーに引かれ、肉体の実体化が早まった。
 ジャガンの血を吸収したため聖なる力に強い抵抗力を得ており、不完全なオメガルーラでは通用しない。
 しかし[[【アステア】]]が合流したことで完全なロトのしるしが揃ったことと、アランが吸収された血を逆に取り込み返したことで状況は一転、オメガルーラによって再びその精神は追放された。
 **異魔神(最終形態) [fe0c33c5] [#fc5acfea]
 **異魔神(最終形態) [#fc5acfea]
 完全体とも呼ばれる、かつて魔界を震撼させた異魔神の真の姿。
 巨人形体から等身大になるというDQシリーズ初の珍しいパターンである。
 「あれだけの質量が凝縮されたのだ。魔力こそ変わらぬが、パワーやスピードは以前よりも比べ物にならぬぞ。はっきりいおう、お前たちに勝ち目はない」と自称する。
 だが決戦の場に参戦したケンオウやイズナ達も最後の修行を終えたり、強力な武器を準備するなどの秘策を揃えて参戦してきたからか、幻の月の再生力を超えるには至らないものの白兵戦でダメージが入る描写が多々見られた。
 しかしトリプルギガデインを弾き返し大魔砲いかづちを回避したり、腕の一振りで地平線の向こうまで続く巨大なクレバスを作ったりと、先の言葉は決して虚勢ではない。
 ダメージを受ける描写があった分その回復能力はより明確な脅威として描かれ、切り飛ばされた腕や即死級のダメージ(顔~右腕辺りまでを切り落とされる程の傷)、挙句ケンオウ3人の命を懸けた[[【マダンテ】]]を受けてもなお再生している。
 
 だが戦闘の後半、幻の月もまた死者の魂であることに気づいた[[【タオ】]]が[[【ニフラーヤ】]]で除去にかかったため、次第に再生能力が落ちていった。
 最終的には「りゅうせい」を受けてもなお全滅には至らなかった戦士たちの全ての魔法力を結集した[[【ミナデイン】]]を帯びた一撃によって体を魚の開きのごとく切り裂かれて地に倒れ伏し、アルスの怒りの鉄拳によって聖核を砕かれたことにより、ついに倒された。
 **本編外の登場 [#o01ad5ae]
 ゲーム作品ではソシャゲのスーパーライトと星ドラに登場。
 スーパーライトでの「ロトの紋章」コラボにて精神体(攻撃モーションで一瞬第一形態にもなる)と最終形態(こちらは真・大魔王バーンに影響を受けたのか「真・異魔神」名義)で登場。
 星ドラには第二形態と最終形態が登場し、戦闘開始時には一瞬だけだが第一形態も映っている。
 また、彼の使用する超高密度魔法言語「りゅうせい」をモチーフとしたと思しき特技[[【流星】]]はDQ8で登場を果たしている。
 「ダイ大」由来の[[【メドローア】]]や[[【ギガスラッシュ】]]と同じく、外伝作品からは基本的に呪文・特技だけを輸入する方針なのだろう。
 **余談 [#o01ad3sl]
 「強力すぎるので、魂と肉体を分離し別々に封印」という展開は[[【暗黒神ラプソーン】]][[【天魔クァバルナ】]][[【不死の魔王】>DQ10大辞典:【不死の魔王】]]などでも行われている。
 
 DQ11でも、宇宙の彼方へ追放された肉体と、それを取り戻すために暗躍する精神体という彼の境遇がモチーフと思われる[[【邪神ニズゼルファ】]]が存在している。
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