【あばれザル】

Last-modified: 2024-03-12 (火) 08:24:59

概要

その名の通り、凶暴で大きな猿のモンスター。
色違いには【キラーエイプ】【コング】がいる。
 
DQ3での圧倒的な存在感からそこそこの知名度を誇るものの、なぜかこの系統は2021年時点に発売されたナンバリングではDQ3にしか登場していない。DQ3でデビューしたモンスターの大多数が再登場したDQ8、DQ11でもこいつらはいなかった。(前者では同じゴリラ型モンスターの【コングヘッド】系に枠を奪われている)
モンスターズシリーズには同系統のキラーエイプばかりお呼びがかかっているが、近年ではブラウザゲーの方でようやくチラホラ呼ばれるようになった模様。
 
外見は【ドラゴンボール】に登場するサイヤ人が、満月を見ると変化する大猿に似ている(デザインが【鳥山明】繋がり)。
どちらも腕が大きいため見た目はほぼゴリラなのだが、長い尻尾を持つためか、あくまで「猿」である。
上位種のエイプも猿を意味するし、コングは固有名詞に由来するもので必ずしもゴリラという意味は持たない(意識はしたのかもしれないが)。

DQ3

主に【アッサラーム】周辺に出現。
 
一目見ただけでわかるその特徴は、まずグラフィックがやたらとデカいこと。
ボスの【カンダタ】を除けば、作中でおそらく一番最初に出会う大サイズのモンスターだろう。
茶色の体毛で尾の長いゴリラといった風貌、丸太のように太い手足に大きな体躯という外見の威圧感に圧倒される。
実際その戦闘力もかなり高い。
 
外見通りのパワーファイターで、攻撃力55と周囲のモンスターに比べて高く、時折【痛恨の一撃】も放つ。
HPも50と頭抜けて高いうえ高確率で3匹組で出現し、さらに同種の【なかまをよぶ】
デカい図体の割に素早さも高く、周囲では高速の【ギズモ】【キャットフライ】に次ぐ素早さを持つ。
同僚の【キャットフライ】と並んで出現率が高く、うっかり【ロマリア】到達直後のレベルで出現地域に迷い込んだプレイヤーに絶望感を味わわせてくれる恐怖の象徴。
【カザーブ】を廻って順当に進んできたパーティにとっても強敵なのに、Lv一桁台で出会えばほぼ勝ち目はない。
3匹同時出現→何とか1体倒す→仲間をよばれる→一向に数が減らずやがて全滅、の流れには多くの人が苦しんだろう。
低レベルプレイならともかく、ただ単にうっかり迷い込んだだけなら、確実に逃亡できる【ルーラ】を使いたい。
もっとも何も知らない状態で遭遇してから「コイツはヤバイ」ということを理解して、逃げる方向にシフトするまでの間にルーラ習得者(大抵は勇者のみ)が生きているという保証はないが…
 
当然ながら【ギラ】程度の火力では一発二発撃ち込んだくらいでは倒せない。
【さまようよろい】とは違い【ヒャド】に至っては強耐性なのでアテにすらできない始末。
補助呪文では【ラリホー】が比較的効きやすく、逆に打撃対策に有効な【マヌーサ】はほとんど通らない。
なのでこちらが未熟なうちは、ラリホーや【スカラ】【スクルト】を駆使して戦おう。これらを使えばかなり安定するが、コイツはなかなか素早いため、唱える前に先んじて動かれ、攻撃を食らってしまいやすい。戦闘前に、3匹に先に動かれても耐えられるくらいのHPになるまで回復しておくこと。
なお、スカラ・スクルトは痛恨による事故死を防げないので注意。
キャットフライと同時出現すると先制で【マホトーン】を唱えてくるため、何もできないままなぶり殺しにあったり、【バリイドドッグ】【ルカナン】で丸裸にされたところを打撃の直撃にあい、回復する間もないまま即死させられたりと抜群のコンビネーションでもってプレイヤーを追い込んでくれる。
 
ただ、強いといっても、アッサラーム周辺のモンスターの中で突出して強いというわけではなく、概ね平均程度の実力である。
カザーブ周辺でしっかりと装備を整えてレベルを上げ、カンダタを倒してきたパーティにとっては順当に歯ごたえのあるレベルといったところ。
HPは高いが守備力はそれほどでもなく、打撃はすんなり通る。ただし、その高いタフネスと仲間呼びの性質を考えれば、打撃のみでなく呪文を交えて短期決戦を狙うのが無難。
仮に呪文を封じられたとしても、適正レベルであれば勇者や戦士の打撃で確実に数を減らしていけばなんとかなるだろう。
【ノアニール】を眠りから復活させるまでのプロセスも経ていれば、さらに脅威度は減る。
 
そのインパクトと、同じ「猿」であることから、前作に登場した【マンドリル】と比較されることもあるモンスターである。
系統の最下位種でありながら圧倒的なインパクトを持ち、逆に上位種が妙にヘボいのも同じ。
ついでに言えば他作品に登場する機会に恵まれないという点までそっくりそのまま。
もっとも、こいつに撲殺されるのは大抵ヒントを無視して適正レベルでないときに勝手に来ている場合が多いので、ある意味そんな冒険者の自業自得と言えるだろう(一応RTAなど通常の攻略における適正レベルを無視して来ざるを得ないケースもあるにはある)。適正レベルでもそれに見合わないパワーとタフさで撲殺してくる実力を持っていたマンドリルと違って理不尽とは言えない。
「経験値が60(4人で割ると15)と少ないから理不尽だ」と感じるプレイヤーもいるようだが、確かに若干少ない感はあるものの同時期のモンスターとほぼ同等なことから特別少ないわけでもない。
 
後々【ランシール】周辺にも出現するが、さすがにここまで来たのであればたとえそれが一人旅の途中であっても恐れるような相手ではないはずだ。
 
落とすアイテムは【ちからのたね】
モノとしては悪くないが、落とす確率を考えたらもっと他に適任がいるので、わざわざコイツを乱獲する必要は薄い。
 
【格闘場】ではその特性のためそこそこ勝ちやすくはある。

リメイク版

最大HPが50から60、守備力が25から40に上昇。これにより、元々高かった威圧感と存在感が更に上がった。(上位種はどちらも攻撃力が強化されただけ。この扱いの差は一体…)
ボスを除けばリメイクで特に強化されたモンスターの一つだろう。(他モンスターの強化点はマリンスライム、キャタピラー、笑い袋、ガメゴンロードにスクルトが追加されてたり、一部は攻撃力が+2から10上がったぐらい。ただ、こいつの上位種は攻撃力が+20上乗せされたが)
上記のコンボをもってしても生き残る可能性が出てきたので、なおさら迂闊な段階で生息域に近づかない方が良い。
勇者のムチやブーメラン+ベギラマでも倒しきれないことも多い。
攻撃アニメーションは両腕を上げたと同時に雄叫びを上げ、すかさず両腕によるハンマーパンチといった感じのもの。また、系統唯一の痛恨持ちであることから、ドラミングをしてからハンマーパンチをする専用演出がある。
実在のゴリラが「ウッホウッホ」と胸を叩くアレである。
ちなみにこの例からもわかる通り、天敵に対する威嚇のイメージを持たれるゴリラのドラミングだが実際は戦いを避けるために行われる平和的な行為である。
 
GBC版ではさらに4匹まで登場するようになった。
流石にここまで来るとノアニールのイベントまでこなしたパーティでも全く油断ができなくなる。間違いなく序盤の鬼門になるだろう。
 
強くなった分報酬が30Gに増えたが、割に合っているかどうかと言われれば否だろう。
 
格闘場ではHPと攻撃力の高さを生かして名前の通り暴れまわるが、あまいいきや眠り攻撃が解禁されたため、この2つを使うマタンゴと対戦するカードでは注意。
ホイミスライム・ひとくいがのカードではマヌーサが効きにくいので、よほどのことがない限りほぼ勝てる。
マタンゴ・ミイラおとこ・ひとくいがのカードでは、催眠攻撃とあまいいきで番狂わせを起こす可能性があるマタンゴや攻守ともに互角で痛恨持ちのミイラおとこもいるので、前者の試合ほどは安定して勝てない。それでもリメイク版でのステータス強化の恩恵からか一番勝ち残りやすく、それでいて3倍とまずまずの倍率なので安心して任せられる。

小説版

【ピラミッド】へ向かおうとするパーティの前に出現するが、【武闘家】カーンによって瞬殺される。
その早技には勇者アレルも驚愕するしかなかった。
ゲーム版でもそのくらいして欲しいものだが、実際は中々上手くはいかないもので。

いたストDS

ドンキーコングJr.の衣装を装備してプレイすると、【りゅうおう】にあばれザル扱いされる。

ライバルズ

第6弾カードパック「小さな希望のシンフォニー」にて実装。武闘家専用のレア。

2/3/2
絶好調 死亡時:このユニットが絶好調状態ならカードを1枚引く

絶好調のまま死亡すると1ドローする。
攻撃力も3と高いので、相手のユニットを討ち取りつつドローすることが可能。
速攻デッキに採用するのも手で、相手の軽量除去で落とされても次の1手が繋がる。
あばれると言いながら、小回りが利く便利なカードだ。

ダイの大冒険

原作、アニメ(新旧両方)共に主にストーリー前半部分にて登場。
まず、【デルムリン島】のモンスターの1体として登場。旧アニメ版の担当声優は江川央生。
【ゴメちゃん】を狙って島に来た【でろりん】一行の襲撃にあったが、怪我が軽度だったため、【ロモス】に乗り込むメンバーに選ばれた。
その後は百獣魔団の一員としても登場。ロモス城の兵士数人がかりを相手にしても怯むことなく、自慢の怪力を奮う描写がある。
また、原作ではカラーリングからコングの存在が確認されているが、旧アニメ版・新アニメ版共にこの種族はあばれザルのみに統一され、上位種は一切登場しなかった。
 
新アニメ版では船に乗り込む1体として登場。
ゴールドマンがゴーレムに置き換わったり、サーベルウルフはキラーパンサーに置き換わったりしているため、ロモス襲撃メンバーとしてはキングスライムと共に続投組である。

勇者アバンと獄炎の魔王

【魔の森】に生息しており、【キギロ】との初戦闘後にボロボロになった【アバン】一行が遭遇した。
いきなり襲い掛かってくるが、その様子を目撃した自称:名も無い木こりが木の実を指で弾き当てて額に命中させ、昏倒させている。
この際の台詞であばれザルだと明言されている。