【さそりアーマー】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:58:26

概要

初出はDQ4。【おおさそり】系、【さそりばち】に次いで登場したサソリ型のモンスター。
4本脚に巨大な針の付いた尻尾が生え、人型のような上半身を持ち、両腕はハサミになっている。
「尻尾を持ち上げているサソリを顔の正面から見る」という斬新なアングルのグラフィックをしているため、初めて見たときに体の構造が分からなかった人は多いだろう。
色違いに【じごくのざりがに】【レッドスコーピオン】【メタルスコーピオン】が存在する。
 
公式イラストでは当初からサソリというより金属の鎧、それどころか機械のようにすら見えるデザイン。
初出であるFC版DQ4の公式ガイドブック(下巻)では単に巨大なサソリのモンスターとされているが、同じ本の【ルカニ】の説明では砕けた鎧から【ステテコパンツ】を履いた人間のものと思われる下半身が露出したイラストがあり、他の設定でもサソリ型の鎧をまとったモンスターという設定になっている場合もある。
書籍【ドラゴンクエスト モンスターズ】では、何と中身が人間という事になっている。
しかも魔族でも亜人でもゾンビでもなく生身の人間である。尾と後脚の部分は空洞。
サソリのポーズのまま固定された鎧は既に脱げなくなっているという恐ろしい設定である。
サソリの見た目のくせに毎度毒を持ってないのはこのせいなのかもしれない。
 
本編では序盤~中盤のザコ敵に過ぎないが、モンスターズシリーズではいずれも【虫系】(自然系)の高ランクモンスターとして登場。
それにより、知名度を大きく上げる事となった。
 
【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】に原画が掲載されているモンスターの一体であり、№24と手書きで記されている。
原画ではオレンジっぽい黄土色といった感じで、登場作品によって黄色っぽかったりオレンジっぽかったりと色味が異なる。

DQ4

じごくのざりがに、メタルスコーピオンの下位種。
主に2章の【さばくのバザー】周辺や【エンドール】周辺に出現。
5章以降も【アネイル】北の砂漠に大量に出てくる。砂漠が好きな魔物のようだ。
 
同時期に出る【コドラ】と同じく【痛恨の一撃】を放つことがあるのでできれば早く倒したいが、HPと守備力が高いためかなりタフなモンスター。
またそのコドラと並んで本作では「会心の一撃タイプの痛恨」を繰り出してくる最初のモンスターである。
さらに【ヒャド系】にも弱耐性を持っていて外れる事もある上、守備力を下げようにも【ルカニ】系には強耐性を持っているのでしばしば外れる(ルカニの命中率は75%)など、微妙に鬱陶しい。
と言ってもさばくのバザー周辺では単独出現のみで、さらにコドラほど素早くはなく大抵は先攻できるのが救い。
 
守備力が高いとは言え、装備さえ整えていれば【アリーナ】の打撃はそれなりに通る。
【クリフト】【てつのやり】【モーニングスター】あたりを装備させていればアリーナと2人がかりの打撃でなんとか1ターンで倒せるようにはなるだろう。レベルが低いうちはできればルカニと併用して速攻撃破を目指した方がよい。
【ブライ】【ヒャダルコ】を覚えたら、これで高確率で蹴散らせるようになる。
エンドール周辺では5匹の大集団で現れるが、大抵はブライがヒャダルコを覚えているので狩りやすい。
 
メラ・ギラ・イオ系の呪文には無耐性なので、第五章では【マーニャ】【ギラ】【イオ】と打撃を組み合わせれば簡単に蹴散らせる。
また、【ミネア】が積極的に唱える【ラリホー】もよく効く。
 
【格闘場】では、本命の【さまようよろい】とコイツ3匹のカードで対戦。
さまようよろいが倍率1倍なのに対してこちらは倍率30倍を超える大穴だが、痛恨があるので稀に勝つこともある。
さまようよろいが勝つか否かという点では非常にロマンのあるカードなのだが、さそりアーマーに賭けるにしても3匹おり、全くの同条件なので、「どのさそりアーマーが勝つか」を当てるのは至難の業。
 
大抵はそんなに都合のいいことは起こらないのでダブルアップ中は手堅く大本命に任せるのもいい。

リメイク版

敵の出現率が低くなった影響で遭遇時期にヒャダルコを習得しているレベルになっている可能性がほとんどなくなったが、代わりによく効くラリホーをブライが覚えるようになったので、これで対処が可能になった。
 
PS版のガイドブックではコイツの対策に「ルカニやメダパニ」と書かれているが、ルカニはともかくメダパニが対策というのはさすがにありえない。
メダパニ自体がブライがLv30で習得するのみの呪文であり、2章の間にこんなにレベルが上がる事はやり込み以外ではあり得ず、5章ではブライが仲間になる頃にはさそりアーマーの生息地はとっくに通り過ぎている為である。
と言うかレベル30なら、メダパニのような小細工を使わなくても簡単に倒せる。

DQ7

DQM1での大出世を経て本作に登場。
ふきだまりの町の【西の洞窟】に大量に出現。
 
こちらが呪文特技を使えないのを見越したかのように守備力が【デスマシーン】並みの70を誇り、そのうえ最大4匹で出現する。
おまけに眠り系に強耐性を持ち、【ふきだまりの町】で買える【ねむりのつえ】も効きにくい。
極めつけにDQ7のモンスターの中で最高の痛恨率(確率3/6=1/2)を誇り、守備力貫通タイプの痛恨を連発してくる。なんでこんなに痛恨ばかりの行動パターンを設定したのか。
そのブゥンという湿った音はプレイヤーを恐怖のどん底に叩き落とす。
一応痛恨の一撃は【制限行動】になっているが3枠もあるため最悪1ターンで3回飛んでくる。
 
なお決闘場控え室【ネリス】【スライムナイト】と共に登場しているが決闘には参戦しない。
実際に参戦されていたらたまったものではないので助かるが決闘中は何をしていたのだろうか。
 
レッドスコーピオンの下位種だが、体感的にはこちらの方がはるかに強い。
そのくせ経験値は並程度で、お金に至っては1匹9Gしかくれない。とことん嫌な敵。
リメイクでは痛恨発生率が3割程度と少し抑えられ、同時出現数も3匹まで減ったがそれでもまだ強い。

DQM1

DQ4では登場モンスター全体でも下位クラスに甘んじていたこいつだったが、見た目が強そうだったためか、なんとモンスターズで【虫系】最強の座に抜擢されるという大出世を遂げる。
もっとも、それまでに発売されていたDQシリーズの中では、この系統で終盤まで出張ってきたモンスターは【ブチュチュンパ】【デビルパピヨン】【キラークラブ】ぐらいのもので、どれも系統最強を任せるには今ひとつ器が足りなかったのだろうが、
それにしても【ローズバトラー】のように新登場モンスターで対応するという発想がなかったのだろうか。もしかしたらスタッフのこだわりがあったのかもしれない。
 
習得特技は【さみだれぎり】【まじんぎり】【ゾンビぎり】と見事に剣技一辺倒。何気にゾンビ斬りを習得する珍しいモンスターだが、それよりも他の2つの方が魅力的。
【ホーンビートル】の2体配合の配合で誕生。自身は【デスタムーア】第二形態への配合材料になる。
 
…と、ここまでの内容を見れば強モンスターに思えるが、現実は

  • 成長の早さが売りのはずの虫系に属しているのにも関わらず、成長が非常に遅い
  • ステータス上昇も晩成傾向の上、最終的にも際立って高いものがない。虫系の中では強いかなという程度
  • 配合元も含めて派手な強力特技を覚えないので、配合で補完が必要
  • 耐性はホーンビートルの上位互換だが、それでも系統最強種として見たら微妙
  • 特にザキ耐性が完璧でないため、ストーリー攻略中も事故死が頻発する

などと、粗を探せばキリがないという有様。特に成長が遅いのが致命的で、ストーリーで使用するのは厳しいので配合前のホーンビートルを育てるのが妥当だろう。同じ問題を【にじくじゃく】も抱えているが、こちらは耐性が高めで覚える特技が優秀という点で異なる。

前述の通りサソリの癖に毒がないが、【どくこうげき】を他の魔物から引き継がせることで一応サソリっぽく見せることは可能。実用性は微妙だが…

DQM2

最強の座は【スカルスパイダー】に譲るものの、虫系の高ランクモンスターとして登場。
配合方法が追加され【カマキリせんし】×【さまようよろい】などでも作れるようになった。
両方がシナリオ中の異世界に生息しているルカ編では、非常に簡単に生み出せる。
しかし仕様は1の頃と変わらないので、早目に作る価値はあまり無い。ストーリー攻略にはホーンビートルを使う方がいいだろう。
前作同様デスタムーア第二形態の材料になるほか、【ワイトキング】を相手にして配合することでスカルスパイダーが作れる。
PS版では「さばくのかぎ」(【オアシスのかぎ】とは別物)という名前の【ふしぎなかぎ】の世界にNPCの個体が登場。この世界は暑過ぎて人間が住めないとされており、こいつが唯一の住民である。

キャラバンハート

魔獣系のランクAモンスターとして登場。前作までの虫系のモンスターがカテゴリされている自然系ではない。
(ただし転身の条件には自然系も絡んでいる)
守備力が終始良く伸びるほか、攻撃力、素早さはLVが低いうちはよく上がるが、MPは伸び悩む。
野生の個体は【ドメディの城】に登場する。エンディング前に【デスサイザー】が欲しいなら狩っておこう。

テリワン3D

ジョーカーシリーズには登場しなかったが、今作で復活を果たす。
自然系のSランクで、【サンダーバード】×【ピサロナイト】or【デュラハーン】or【ホーンビートル】の配合で生まれる。
また、とこやみの扉にも野生で現れる事がある。
野生産としてはかなりの能力値を持つが、素早さは壊滅的に低い。
素で【ライトメタルボディ】を持っており、HPは1000を切ってしまうが守備力は1000と非常に高く、ルカニ系も効きにくいタフさが売り。
更に+25でときどきテンション、+50でときどき白い霧が特性として付く。
【メタルキング】【メタルカイザー】を配合することで上位種のメタルスコーピオンが作れる。
所持スキルはVS斬撃。
 
メタルスコーピオン共々、やたら行動時のモーションがメカメカしくなっており、攻撃時にはハサミの部分をロケットパンチにしたり、ハサミを取り外して中からマシンガンを掃射したりする。

イルルカ

引き続き登場。自然系のSランク。
【新生配合】【かばう】【ギガボディ】化で【まれにまもりの霧】を習得。
 
配合方法や使い道は前作と変わっていない。
野生の個体は【宿り木の塔】2階の砂漠エリアの奥に出現する。
また、タマゴから生まれることもある。
リメイク前同様【ドークの館】手前で戦闘になる【ダークマスター】の手持ちの一匹でもある。
(主人公が【イル】の場合のみ)

DQM3

自然系のCランク。【流神殿の魔界】・中級にLサイズの強敵が出現。
ドロップアイテムは【特やくそう】、レアドロップは【いのちのきのみ】
自然系と物質系の系統配合、【キラービー】【キラーマシン】の特殊配合で生み出せる。
 
特性は【ぼうえいほんのう】【ドラゴンキラー】(Lv20)、【ときどきまもりの霧】(Lv40)、【1~2回行動】(Lサイズ)、【全体攻撃】(Lサイズ)、【マヒ攻撃】(LサイズLv60)。
所持スキルは【プロテクト】
 
【ダンジョンえび】との配合で【荒野シュリンプ】【アイアンタートル】との配合で【ランドアーマー】【メタルキング】との配合で【メタルスコーピオン】が生み出せる。

ライバルズエース

真2弾「そして伝説は高らかに」に収録された戦士専用のレアカード。

4/3/5
熟練度(0)
前列にいる場合味方リーダーが受けるダメージ-1
2 +1/+1

効果で味方リーダーが受けるダメージを微量であるが軽減可能。相手からのダメージだけでなくリーダーが攻撃する時の反撃ダメージも軽減してくれる。その上熟練度2になれば4/4/6という高スタッツになる。レックテリーと呼ばれたデッキで中盤を支える重要なカードだった。

バトルロード2

第1章から登場。
ステータスはHP:555 ちから:98 かしこさ:55 みのまもり:127 すばやさ:32。
使える技は「テールハンマー」と「つきさす」。
前者は尻尾を振り、敵1体にダメージを与えつつ転ばせ、後者は敵1体をハサミと尻尾で攻撃し、毒の追加ダメージを与える。
 
能力の似ている【キラーマシン3】と比べると、こちらは能力が若干劣っているが状態異常で敵の邪魔をできる。
基本はダメージ稼ぎのため「つきさす」を使うのがいい。両方が単体技なので、【ステテコダンス】【魔神のかなづち】といったSPカードとも相性が良い。
 
僧侶と組むとつきさすが「メラミ」に変わる。打撃に強く、炎に弱い敵がいたら変えるといい。
だがどのみちこいつは単体攻撃しか出来ないので注意。
 
ウォーク登場までは自力で毒攻撃を扱える唯一の作品だった。
ようやくサソリという名前に恥じぬ存在になれたと言える。

ウォーク

2023年11月24日開始のDQM25周年コラボイベントで登場。
クエスト1章3話でボスとして登場し、以降は強敵モンスターとして登場するほか、28日以降はほこらでも出現する。
クエストでは単体だが、他では【メーダ】【キャタピラー】をお供としている。
本体はジバリア系とデイン系が最も有効で、次いでイオ系が有効。ヒャド系とドルマ系は等倍で他は耐性持ち。お供はジバリア系とイオ系以外強い耐性持ち。
 
メーダは麻痺効果のある行動を多用し、キャタピラーは糸を吐いて動きを止め、はげしい炎で攻撃する。
HPは高くはないが、倒すたびにさそりアーマーが仲間呼びで補充する。
さそりアーマーは毎ターン強敵で2500~3000、ほこらでは最大6200程度を回復する「大地の祝福」で万全を期してくる。
単体攻撃主体で、転がるや2連攻撃といったダメージの大きいものに加え、毒針や眠り攻撃で状態異常を織り交ぜるものとがある。
HPが減るとバイシオンやピオリムで能力値を上げ、攻撃の威力が即死級になる。
総じて行動不能になるものを中心に多様な状態異常を織り交ぜ、高威力の単体攻撃で着実に仕留めに来る。虫系への備えを固めて挑むべき。
 
こころは黄色でコストは146。黄色の中では比較的バランスのとれた能力値を持つ。
高グレードでつく効果はジバリア系とデイン系の斬撃・体技ダメージ増加、獣系へのダメージ増加と攻撃偏重。

タクト

DQ4イベント中に開催されていたアリーナガチャで排出される。自然系Aランクでぼうぎょタイプ。
特技は「テールハンマー」、【みがわり】、「大地の祝福」。
リーダー特性は自分含む5×5マスの自然系守備力を15%上げる。
1凸でまれにスカラが追加される。
 
AランクにしてはBランクの攻撃技を持たず、攻撃能力には乏しいが高難度クエストに必須なみがわりを持つ。
おばけこぞうに続くAランクのみがわり持ちだが、こちらはガチャ産の関係上、凸しづらく属性耐性を上げにくいのが難点となる。

ダイの大冒険

読み切り時代の「デルパ! イルイル!」では発売前のDQ4宣伝の一環で、金色の【魔法の筒】から呼び出されたモンスターの一員として、この系統モンスターが登場している。
その後は連載終盤の【ロロイの谷】での【ミナカトール】攻防戦において、【ザボエラ】が潜ませていた【魔界】のモンスター軍団の一員として再登場。この系統や【ライバーン】系統を見た【ダイ】は、かつて金色の魔法の筒から出てきたのが魔界のモンスターたちだったことに気付く。
この戦いで登場したものは、最終的に【超魔ゾンビ】のパーツにされてしまった。
 
アニメでは新旧いずれも、「デルパ! イルイル!」該当部分は展開が改変されたために出番が削られた。
新アニメでは、その後ロロイの谷の戦いでは原作通り登場し、さそりアーマーの色合いで描かれている。