【やまびこのさとり】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 05:10:50

DQ9

解説

味方1人を「呪文を唱えた直後に同じ呪文をもう1度唱える」状態にする特技。消費MPは10。
【けんじゃの秘伝書】を所持していれば使用可能になる。
旧作品に登場する【やまびこのぼうし】とほぼ同じ効果であるが、
こちらは6~9ターン経過すると効果が消えてしまう。
やまびこの帽子と同じく、呪文を2度唱える際のMP消費は1回分だけでよい。
はやぶさの剣などによる2回攻撃と異なり、山彦の悟りによる連続呪文は「2回行動した」とみなされる。
 
このため、単体呪文のメラ系・ドルマ系の場合、
2回目の呪文詠唱で「【コンボ】が発生した」とみなされ、ダメージが1.2倍になる。
2人で連続して山彦ドルマドンを使えばそれだけで4コンボ=ダメージ2倍となる。
4人全員で山彦ドルマドンを使うと、ダメージ2倍のドルマドンを5発叩きこむ計算となり、
合計ダメージは8コンボで通常の13.7発分にのぼる。
 
行動回数が増えるので【ひっさつチャージ】が発生しやすくなるのもメリット。
山彦の帽子の強さを確実に継承した強力な特技、に見えるのだが……

弱点

一見万能そうだが、ターン経過で切れるのも含めて割と制限の多い特技だったりする。
 
例えば、マダンテやザオラル、ベホマなど一部の呪文はこの特技の対象外で、これを使用しても2度発動しない。
ザオラル、マダンテ(超ミラクルゾーン中)以外は2度唱える意味がないためと思われる。が、キアリー、キアリク、ザメハはなぜか2度唱える。
それに加えて、対象は最初しか選ぶことができないため、単体補助呪文や単体攻撃呪文などを2人に同時に使用というやり方はできない。
例を挙げると、「猛毒状態の味方2人に対して山彦キアリーを使って1ターンで2人とも治療する」といった事は不可能。
至極当然ではあるが、呪文限定なため特技は2回発動できない。
 
また、秘伝書であるため誰か一人にしかこの特技を持たせられないということも残念。
上記の「4人全員で山彦ドルマドン」というシチュエーションは、マトモな相手と戦っているならば夢物語に等しい。
3人までならギリギリできないこともないが、4人目に山彦がかかる頃には1人目の山彦が切れていることが殆どである。
ただし、マルチプレイで全員秘伝書を持ち寄れば不可能なことでもない。
 
最大の弱点は「強化扱いなので【いてつくはどう】に消される」こと。
1ターンを費やしてやまびこのさとりを使い、「さあ呪文だ!」となった瞬間いてつくはどうを使われたときの絶望感は異常。
 
また、バグなのかは不明だが二重詠唱されるはずの呪文が単発に終わることがある。
特にベホマラーでこれが起きると死活問題なので完全には信頼できない。

使用者

この特技の対象に選ばれた仲間は2回呪文を発動できるものの、誰に使用させるか?という問題も出てくる。
 
呪文中心のキャラに使わせると、使用したターンは呪文が使えないため短期決戦には向かない。
長期戦であっても即座に行動させたい場合でも他の仲間に使わせる方が効率が良い。
また、呪文使いより極力早く行動させないと、1回分の呪文を損してしまう。
そうなると呪文中心ではなく、素早さが高く、攻撃の中心よりサポート向けの職業に使わせるのが良いだろう。
 
それを考慮すると、【武闘家】【盗賊】【旅芸人】などが候補に上がる。
しかし、この特技が手に入る時期では旅芸人は少し能力不足と言える。
盗賊はサポート目的ならいいが、戦力としては若干心細い。
そう考えると、最も適性があるのは、素早さが12職中トップの武闘家と言える。
MPが最下位という致命的な欠点もあるが、【さとり】スキルで補えばいいだろう。
 
最初のターンに、この特技が発動しない【バイキルト】【フォース】【魔力かくせい】などの補助行動を、
呪文使いに使わせるという手もある。
雑魚戦には向かないが、ボス戦であればこの戦法で使用者と対象者の素早さの差を補うことが出来る。

対象者

最も相性が良いのは【賢者】で、
素早さが平均的で、ベホマラーやスクルトなど2回発動の効果が大きい呪文が多いため、最も恩恵を受けられる。
攻撃魔力や回復魔力が半端のため、行動回数で補うというのも戦い方として理にかなっている。
魔法使いと同様に攻撃呪文が得意なので、全体攻撃役やボス戦での単体攻撃呪文などでも活躍できる。
 
【魔法戦士】も素早さが低いため意外と相性が良い。
一見恩恵が少ないがピオリムの連続使用で素早さを加速させたり、
ラリホーマなどの状態異常を2回連続で試行できるため敵を一気に無力化できる。
 
【魔法使い】は素早さが全職業中3位なので、最速の武闘家ですら確実に先制を取るのは難しい。上記の魔力かくせいを絡めた戦術が最も活かしやすいだろう。
あるいは、武闘家なら素早さを極限まで高くし、魔法使いの素早さを抑えることである程度安定ができる。
ある程度の補助も得意だが、呪文使いの中では最も火力があるため、主に攻撃呪文による殲滅が主となるだろう。
 
【僧侶】は成長段階の間は良いが、
素早さが高めで、ベホマなどの全回復呪文を覚えてしまうとあまり恩恵を感じにくくなる。
ダメージと違い回復量には限界があるため無駄に回復してしまうことも。
しかし、連続ザラキーマは下手な攻撃よりも強いため、クリフト戦法は向くか。
節約目的で使うというのも一つの手段のため、
決して僧侶と相性が悪いわけでは無いが上記の職業よりは必要性が薄いと感じられる。
 
【スーパースター】は申し訳程度の攻撃呪文が使えるが、そもそもパーティに使われない可能性も高い。
起動役にしても呪文役にしても弱すぎて論外である。

なお解説の項で述べられているようにひっさつチャージ目的にも使うことができ、その場合は【ホイミ】であろうと呪文さえ使えれば対象者は誰でも良い。逆に言えば呪文を使えない戦士、武闘家、バトルマスターはその作戦が使えないため、秘伝書はそいつらに持たせよう。

バトルロードビクトリー

DLCのSPカードとして登場。使用者は【リッカ】
使用したターンのみ、呪文攻撃が2回攻撃になる。
 
【はやぶさの剣】【キラーピアス】との違いは、
呪文攻撃しか効果が無いが、威力と効果発動率はそのままで2回攻撃が出来る点だろう。
そのため、呪文の威力を上げる技を使ってから発動すると、より高いダメージを期待出来る。
代わりに、ゆうきの上昇量は半分となっている。呪文は必中なので当然と言えば当然なのだが。
このSPカードで発動できるとどめの一撃【宿王誕生】は1~9までの歴代主人公や仲間キャラクターがうじゃうじゃ宿に入って来ると言うメチャクチャカオスなものである。 
【レジェンドクエストIX】で必須となるので、レジェンドクエスト購入と同時に買ってしまおう。

シアトリズム

レアリティ【S】のコレカで習得することにより使える、賢者の固有スキル「さとり」に所属する補助特技。
BMSにおいてボスモンスター出現中に発動し、次に唱える呪文の威力を上げる。消費MPは15。

ライバルズ

スタンダードパックで初期より実装。魔法使い専用のスーパーレア。

コスト2
このターン中、次に使う特技カードと同じカード1枚を手札に加える

特技をコピーして再利用できる。2コスト1ドローであるためコスパは良くないが、増やす特技によっては強力な戦法が立てられる。
当初はコピーを加える効果だったため、「クロックチャージ」でコストを下げたメラゾーマを複製して1ターンキルを狙う戦法で大いに活躍した。
現在はコピーではなくなった(=コスト軽減などを引き継げなくなった)うえマスターズルールでしか使えないが、【ぱふぱふ】をこれで複製して連発し、稼いだ時間で【ラーミア】の特殊勝利を狙うという形で活躍を続けている。

ライバルズエース

ソロモードでも上記や勇者専用カードの特技を再利用するのに大活躍。
また当初はオートプレイで使用できなかったが、途中で使用可能になった。これにより特技使用時にランダムダメージを飛ばす【みならいあくま】を出した上で、【魔性の道化師ドルマゲス】でコストを減らしてこのカードをこのカードでコピーし続けることでほぼ無限ダメージを出してボスをOTKするデッキが登場した。時間の問題もオートプレイで勝利が確定した状態ならあきらめることで経過を飛ばして勝利扱いになるので解決可能。
ミッションをこなしづらいので試練の間での高得点は狙い辛いが、とりあえずクリアする上では非常に有用であった。